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クルミットです♪
原家の世子争いが激化する中、原青江は東庭を倒して西庭皇帝から譲位を受け、大原国皇帝として即位します。木槿の君記が皇権を脅かす力を持つのではと疎んじた原青江によって、非煙が君記の経営に送り込まれることに…
頂点に達した原青江ですが、上り詰めた瞬間からすでに凋落が始まっています。錦繍が原青江の内部からじわじわと切り崩し、国を亡ぼすのは人の心の弱さなのではないかと感じさせられます。終幕に向かって辛い展開が連続しますが、しっかり見守っていきましょう♪
【双花伝(そうかでん)】(ネタバレあり)
第55話「内助の功」
司馬遽は錦繍の悪行を原青江に話すと脅すが、逆に「司馬遽の存在を皆に明かす」と脅し返されてしまう。
錦繍は「あの腕輪」をしていたのですが、取り戻したのでしょうか?でももうそんな思い入れすらどうでもいいのかもしれません…
軒淑儀から助言を得た非清は、再び月容に謁見し、外交役として南国との交易と同盟を提案し、夕顔までうまく手なずけて月容に気に入られる。妻の助言のおかげですべてうまくいき、非清は軒淑儀に大いに感謝する。
非清は良妻に恵まれましたね♪ このまま明磊と距離を置ければいいのですが…
非煙は強気に緑豆の仕入れを増やすが、予想外の雨で壊滅的な被害を受け、君記は在庫と店舗を栄記に買いたたかれ、閉店に追い込まれる。実は栄記の実体は、原青江の介入を予測して、木槿があらかじめ準備していたものだった。木槿は栄記の帳簿を提出し、君莫問は公認皇商に。原青江は木槿に「商訓」を求めるが、木槿は「商訓」を無料配布し、商売を教える学堂を開く。原青江はその手法に感心するが、商訓の価値がなくなった錦繍は激怒する。
さすがの頭脳プレー!でも木槿は、錦繍への影響までは思いが至らないのですよね~
栄記の財力で原青江の力が強まることになり、明磊は焦りを隠せず兵力の拡大を急ぐ。盗まれた紫鉱が西都の郊外で発見され、原青江は犯人が錦繍だと直感する。原青江が錦繍に疑いの目を向けたことで、司馬遽は殺してでも止めようするが、逆に錦繍に刺される。非白に負傷を助けられた司馬遽は錦繍の変化に責任を感じ、錦繍を助けるのはこれが最後だと決めて、非白に紫鉱で作った治療鍼を託す。
司馬遽は錦繍を殺せないと思うのですが、錦繍はためらいなく司馬遽を刺しますよね
非煙は君記の失敗で木槿を恨み、怒りを爆発させるが、明磊は「必ず自分の方法で非煙と非清をこの悪夢から助け出す」と約束する。明磊は時が来たと配下に檄を飛ばすが、その中には間者が潜んでいた。原青江から西都の武器庫について聞かれた錦繍もまた、武装を急ぐ。
明磊と錦繍の悪行がじわじわと追い詰められてきた感じがしますね♪
発見された明家の隠れ家に沈昌宗が突撃し、絶体絶命となった明磊は、張徳茂を犠牲にして自分が明家残党を退治したかのように装う。沈昌宗は明磊の巧みな言い逃れに対し捕らえることができなかったが、張徳茂の息が残っている事に気付く。
闇落ちしたとはいえ、明磊がここまで真っ黒になるとは…
非清が南国、蜀国、肱月と同盟を結び、交易を開始したことで辺境が落ち着いたという報告が届く。さらに飛燕も活躍し、呉越で残っているのは張之厳の江州のみとなっていた。原青江は飛燕を待機させ、非清を遣わして帰順を促すことに。
張之厳がすんなり帰順を飲むとは思えないわけで、心配ですね
木槿は君莫問として学問所を開き、「商訓」を民に説いて商売の方法を広め、それによって「商訓」の評判はさらに上がっていた。その学問所にお忍びで非白が姿を見せ、学問所の女子たちは「雪の若様」と知って色めき立つ。
髭なし君莫問で通じるなら最初からそれでよかったのでは…非白モテモテですね♪
非煙は非清の活躍の朗報に喜び、明磊との夫婦仲も一層深まっていたが、明磊がふと投げかけた「自分が原家の敵になったらどうする?」という質問に不安を感じる…
そういうヒントの出し方良くないと思います!
第56話「民のために」
非清は張之厳に好みの名画を贈って帰順を勧めるが、拒絶される。張之厳は江州の民を思って苦悩するが、原青江が張之厳と直接会話を求め、身分を伏せて議論を交わし、いつか二人で同じ場所で痛飲しようと約束する。張之厳は自ら帰順を申し出、太平賢王として引き続き江州の管理を行うことに。非清はこの功で大鴻臚に昇進するが、原青江が非白の手柄にしたことに明磊は苛立つ。
イケオジの2ショット素敵です。この友好関係が長く続くといいのですが…
原奉定はかつて花斌が物置に「この世にあってはならぬもの」として隠していた雌雄の瑠璃製漏壷を探し出し、張之厳が献上した宝物の中に忍び込ませる。原青江は漏壷を気に入るが、次第に不調をきたすように。さらに錦繍は付け届けをした大臣たちに立太子を諫言させ、「青山はすでに老い、白日がまさに上る」という民間の口伝をもとに、こぞって非白を太子として推薦する。非白は辞退したが、原青江の中に非白への猜疑心が芽生える。
花斌はなぜその「この世にあってはならぬ」漏壷を壊さず、とっておいたのやら
錦繍が栄記の分配金を狙うとわかり、隠れて聞いていた司馬遽は急いで知らせに走るものの、斉放は運搬中に襲われ重傷を負う。司馬遽は斉放を助けて隠し、金を取り戻すと約束して戻る。栄記では襲撃の知らせに激震が走り、この経営危機は木槿をしても手詰まりだったが、張之厳と悠悠が栄記に手を差し伸べる。
こういう時に駆け付けてくれる張之厳は、最高ですね!
司馬遽は錦繍に剣を突き付け、栄記の金と紫鉱を返さなければ、斉放を連れて悪行のすべてを原青江に訴えると脅すが錦繍は聞かない。斉放は、原奉定から木槿に罪を着せるか死ぬかの二択を迫られ、この悪事の主が錦繍だと聞いて自ら命を絶つ。錦繍は斉放の死の報告を聞き、涙を落とす。木槿も斉放の悲報を聞いて、必ず敵を打つと誓う…
金谷真人は斉放を侠だと見ましたが、決してそうじゃなかったと思います…
明磊は軍備の強化を急ぐが、その密談を非煙に見とがめられ、非煙の誕生日の準備だとごまかす。非煙は誕生日の贈り物に明磊の絵姿が欲しいとねだるが、その頃沈昌宗に捕らえられていた張徳茂は明磊の悪事を自白していた。
張徳茂は明磊には再三色々思うところがあったわけで、多分裏切りますよね~
張之厳は密かに官吏や匪賊の人脈で栄記を助けるよう手を回し、栄記はひとまず危機を脱していた。しかし原青江の不調により、非白への猜疑心は日増しに悪化していた…
張之厳は結構危ない橋を渡って栄記を助けたようですが、大丈夫でしょうか?
第57話「悲しき誕生日」
原青江は自分の不調を錦繍にも隠していたが、錦繍は漏壷の効果が日々出ていることを察していた。
錦繍は口角だけで物語りますよね…
張之厳と悠悠(青媚)の夫婦仲は良好で子供にも恵まれる。悠悠は原家の隠密だったことを張之厳に伏せていることを案じていたが、木槿は堂々としていればいいと言う。一方錦繍は、張之厳が裏表の人脈を使って栄記を救った事を知る。
青媚が幸せになってよかったです。張之厳ならきっと秘密を知っても大丈夫!
張徳茂が皇位簒奪計画まですべて白状し、明磊は必死に否定するが、明家軍殲滅を知って動揺して裏付けられる。さらに非煙への明家残党の所業が暴露され、すべて聞いていた非煙は、それでも命がけで明磊を逃がす。非煙は誕生日の宴をすべて破壊し、明磊が描いた二人の肖像画も破り捨てる。すべてを失った明磊は雨の中を彷徨う…
これで明磊は原家の中で築いてきたすべてと、復讐の機会も失われ
衝撃で昏倒した原青江に「君莫問が張之厳と結託」という上奏が寄せられ、猜疑心が再燃する。木槿は張之厳と悠々を海外の島に逃がそうとするが、張之厳と悠々は江州城に戻り、二人きりになって城に火を放つ。原青江は錦繍の報告から、張之厳の妻・太平王妃が青媚だったと知る。非白が青媚の行方を伏せていたため、非白への疑惑が確信に変わる。
この二人がなぜ死ななければならないのかと… そして火の付き方…
明磊は沈昌宗に追われて逃げ回るが、非清に助けられる。明磊は明家360人の復讐のために鞭で刻み込まれた360個の傷を見せ、非清が帝位に就くべきで、敵を討って非清に殺されるつもりだったと言う…
この告白を非清がどう受け止め、明磊をどうするつもりなのか、気になります!
55~57話の感想
気が付いたらもう終盤。中国時代劇の常として、終盤は過去の回想シーンと主要キャラの理不尽な死がてんこ盛りになりがちですが、本作でもその傾向は不変のようです。碧瑩の死で小五義といっても安心できないことがわかってはいましたが、斉放があんな形で非業の死を遂げると、なんともやりきれない思いがしてしまいます。「護国の六子」とは一体何だったのか、原青江の即位でもうその設定は終了なのでしょうか。
張之厳と青媚もなんとも惜しまれる最期で、やっと幸せを掴んだ青媚だったのに、なんとも哀れでしかたがありません。当初は本意ではなかった婚姻でしたが、過去も秘密もすべて受け入れる器の大きい張之厳と愛し愛されることができたのに…
彼らを死に追いやったのが錦繍なので、もうそろそろ原青江の鉄槌が下ってもいいのではと思っていたのですが、錦繍の方が先手を打ってしまいました。このままだと錦繍が非流を擁して大原国を支配することになりそうで、非清も非白もかなり危機的な状況ではないでしょうか。錦繍を止められるのは木槿しかいなさそうで、花姉妹ガチ対決しかないのか、と考えると、今後の展開がかなり憂鬱です。
もっと憂鬱なのは、すべてが白日の下にさらされた明磊の転落でしょうか。すべてが復讐のせいで失われ、非煙との幸せな生活も非清との友情も、始まりから破綻していたことを思い知らされることとなってしまいました。思えばもし両親が生きていたとしても明家は機能不全家族だったわけで、明磊の幸せはどこにもなかったのかも…
そして、次回でとうとう最終回を迎えることになりますが、どこをどうすればうまくまとまるのか、まったくわかりません。原家内部だけでもおさまりがつかないのですが、非珏や月容はもうこれで出てこないのでしょうか?誰が生き残るにしても、納得のいく終幕が迎えられるように、少しでもハッピーエンド寄りに向かうように願いたいと思います。
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