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クルミットです♪
玉座の隣で静かに見守る劉娥の姿から、早くも3年の月日が流れました。
成長した皇帝の受益は、すっかり恋する若者になっています。
でも、朝廷の中では早くも次の権力争いが動き始めていました。
純粋な初恋が政治の道具にされていくのは、本当に見ていて胸が痛みます。
それでは54話を一緒に見ていきましょう!
大宋宮詞 54話のあらすじ
大殿には新しい玉座が運び込まれました。
劉娥はかつて寇準たちと交わした約束をしっかり守ります。
自らは皇帝の座に就かず、補佐役としてその隣に静かに寄り添う形をとりました。
それから3年の月日が流れます。
すっかり青年に育った受益は、舟に乗って外へ出かけました。
目当ては、曹汝が演じる操り人形の劇です。
劇が終わると、受益は自ら曹汝を舟の上へと招き入れました。
二人はさっきの劇の話で楽しそうに盛り上がります。
お互いを見つめる瞳には、隠しきれない淡い恋心が宿っていました。
船の上で見つめ合う二人、初々しくてこっちまで照れます!
一方、宮中では蘇義簡と劉娥が話し合っていました。
話題は皇帝と曹汝の親密な関係についてです。
そこへ女官が慌ただしくやって来ました。
郭家の娘である清悟が、受益が不在なことに腹を立ててすねているという報告でした。
劉娥は幼なじみ同士の可愛いすれ違いに気づきます。
しかし、劉娥の表情は決して明るくありません。
帝王がひとつの恋情に溺れすぎるのは危ういと感じていました。
渦巻く宮廷の嵐の中では、大局を最優先に考えなければならないのです。
その頃、受益は寝殿に戻っても曹汝の面影が消えずにいました。
どうしても気持ちを抑えきれなくなった受益は、夜中に起き上がります。
そして、自分が描いた曹汝の肖像画を取り出しました。
絵の余白に溢れる想いを込めた情詩を書き添えます。
受益は明日の朝一番で曹府へ届けるよう、下人に言いつけました。
夜中にわざわざ起きて詩を書くなんて、受益は本当に恋に夢中ですね。
翌朝の朝堂で、劉娥は寇準が遺した治国の策を持ち出します。
国の乱れを正すため、職務を怠けている役人を厳しく取り締まるべきだと主張しました。
調査の役目には蘇義簡を指名します。
続いて武官の人材登用について、郭将軍が武術の科挙を行う提案を口にしました。
劉娥は頷き、郭将軍と蘇義簡の二人にその任を任せることに決めます。
玉座に座る受益は、劉娥の言葉にただ機械的に同意するだけでした。
頭の中は、曹汝から届くはずの返事のことでいっぱいだったのです。
朝議が終わると同時に、受益は一目散に自分の寝宮へ走って戻りました。
そこには待ちに待った曹汝からの返信が届いていたのです。
手紙を読んだ受益は、飛び跳ねるように大喜びしました。
聡明な彼女が、自分の想いをちゃんと受け止めてくれたと確信したからです。
受益は弾む気持ちを発散しようと、蹴鞠場へ向かおうとします。
そこへ清悟が駆け寄ってきました。
受益に見せたいものがあると言って無邪気に話しかけます。
でも、舞い上がっている受益はひどく面倒くさそうな顔をしました。
目の前にいる大雑把で飾らない清悟の姿は、琴や書画に通じた曹汝とはあまりに違います。
受益は冷たく断りの言葉を並べました。
そして、傷つく清悟を振り返りもせず、一人寝宮に置き去りにして立ち去ってしまいます。
清悟の切ない顔を見たら、受益の冷たい態度はちょっとひどい!
劉娥の耳に、受益が毎日蹴鞠場に入り浸っているという知らせが入ります。
王欽若が宮中に蹴鞠の名手を次々と送り込んでいるのが原因でした。
息子の軽率な振る舞いに、劉娥は深い眉間を寄せて不満を募らせます。
数日後の朝堂で、劉娥は思い切った行動に出ました。
かつて失脚した丁謂の屋敷から押収した、大臣たちとの大量の手紙を運び込ませます。
そして、並み居る大臣たちの目の前で、その手紙を箱ごと焼き払いました。
過去の過ちを不問に付す姿を見せて、一同を安堵させます。
続けて劉娥は、王欽若に京中の大臣たちの親族や知人の名簿を作るよう命じました。
名門の家柄から新たな人材を選ぶためだと言い添えます。
これに対し、曹太傅がすぐに異議を唱えました。
そんなやり方では縁故採用が横行してしまうと懸念を示します。
しかし、蘇義簡をはじめとする大臣たちが劉娥の意見に次々と賛同しました。
朝廷の空気は一気に劉娥へ傾き、曹太傅も引き下がるしかありません。
散会後、納得のいかない王欽若が曹太傅の元へ理由を尋ねに行きます。
曹太傅はため息をつきながら、劉娥の真の狙いを語りました。
手紙を焼いたのは大臣たちの警戒を解くための罠に過ぎません。
本当の目的は、大臣たちの血縁や人脈を記した名簿を手に入れることでした。
その名簿さえあれば、劉娥は朝廷の人間関係をすべて意のままに握ることができます。
王欽若はようやく劉娥の策略の深さに気づき、言葉を失いました。
手紙を燃やして安心させて裏で名簿を握るなんて、劉娥の手腕が凄すぎます。
劉娥と蘇義簡もまた、曹太傅が頑なに敵対心を燃やしていることを見抜いていました。
受益の足元を固めるには、信の置ける郭家と縁を結ぶのが最善だと劉娥は考えます。
蘇義簡は翌日の朝廷で自ら婚姻の提案を切り出し、劉娥に婚儀を取り仕切ってもらう約束をしました。
その夜、張景宗が劉娥の元へ調査結果を報告しに現れます。
大臣たちから集めた人脈関係を図譜にまとめたところ、恐ろしい事実が判明しました。
名簿に連なる網の目の大元を辿ると、すべて丁謂の元へと繋がっていたのです。
都を追われた丁謂の影響力は、朝廷の奥深くに根強く残っていました。
劉娥は表情を引き締め、今後はどんな登用でもこの図譜を照合するよう厳命します。
丁謂の息がかかった者をこれ以上朝廷に入れてはならないと強く警戒しました。
一方、何も知らない受益は曹太傅の講義を受けに行きます。
曹太傅は講義の中で、わざと「仁政」の教えを語り始めました。
そして劉娥がいつまでも政治の権限を返そうとしない事実を皮肉たっぷりに口にします。
名簿集めの件についても劉娥の野心だと歪めて教え込み、母子の仲を引き裂こうとしました。
太傅は受益の耳元で、自らの手で政権を奪い返すべきだと強く唆します。
純粋な受益はその言葉を真に受けてしまい、暗い表情で深く沈み込んでしまいました。
純粋な受益を言葉巧みに操ろうとする曹太傅、本当にイライラします!
翌日の朝堂で、蘇義簡と郭将軍が皇帝の婚礼の話題を持ち出します。
二人は郭将軍の身内である清悟こそが皇后にふさわしいと推薦しました。
劉娥も穏やかな口調でその提案に賛同の意を示します。
しかし、受益の顔は怒りと不満でみるみる歪んでいきました。
自分の結婚相手まで勝手に決められることに、我慢がならなかったのです。
受益は大勢の大臣たちの前で、清悟をきっぱりと拒絶しました。
そして、自分が望む相手は曹汝ただ一人だと高らかに言い放ちます。
息子の頑なな反抗に驚いた劉娥は、わざと話題を逸らし、慌てて朝議を終わらせました。
宮殿の外でも、新たな火種が燻っていました。
曹太傅は、皇帝と自分の孫娘である曹汝が頻繁に手紙を交わしている事実を突き止めます。
太傅は息子の曹利用を厳しく問い詰めました。
曹利用は悪びれる様子もなく、娘を皇帝に嫁がせて一族の地位を高めたい野望を語ります。
しかし太傅は、宮廷の非情さを誰よりも知っていました。
皇帝の寵愛など当てにならず、政争に巻き込まれれば曹汝が一生を台無しにしかねません。
必死で諫める太傅の言葉を、曹利用はただの臆病風だと笑い飛ばします。
曹利用は、自分の娘が必ず皇后の座に上り詰めると思い込んで疑いませんでした。
大宋宮詞 54話の感想まとめ
朝堂で受益が「曹汝がいい」と言い放った場面は、本当に息が詰まりました。
母である劉娥への反発と初恋の情熱が入り混じっていて、見ていて危なっかしいです。
あんな風に公の場で名前を出してしまえば、曹汝の立場が危うくなるのに気づいていません。
純粋すぎる若さゆえの暴走とはいえ、劉娥の張り詰めた表情が痛々しかったです。
曹太傅の陰湿な動きにも、思わずため息が出ました。
学問を教える立場を利用して、受益に劉娥への疑念を植え付けるなんて汚いやり方です。
劉娥が手紙を燃やして名簿を集めたのも、国の乱れを防ぐための苦渋の決断でした。
それを単なる権力欲だと吹き込まれたら、世間知らずの受益が信じてしまうのも無理はありません。
丁謂の影がまだ朝廷に残っているからこそ、劉娥も必死に守りを固めている最中なのです。
曹利用の身勝手な野心も、同じ親として到底受け入れられません。
父親である曹太傅が孫娘の将来を本気で心配しているのに、まったく耳を貸さない姿には呆れました。
娘を愛しているのではなく、一族の出世のための道具としか見ていないように感じられます。
曹汝自身は何も知らずに受益と文を交わしているだけに、大人の都合に巻き込まれる姿が気の毒です。
清悟も大雑把だけど裏表がない良い子なのに、受益にあんな冷たい振る舞いをされて可哀想でした。
朝廷の権力争いと親たちの思惑に挟まれて、若い世代の関係が壊れていくのが本当に切ないです。
曹太傅の忠告を鼻で笑い、娘を皇后に押し上げようと企む曹利用の傲慢な笑みが目に焼き付いて離れません。
第17話で、カリョウが産んだ公主にゲンカンが授けた号は?
第6話で、流産を経験したリュウガに対し、ゲンカンが誓ったこととは?
第13話で、コウジュンがエンカンに対して言い放った、皇帝を激怒させた一言は?
第13話で、ショウシャクがテッキョウにボクイを監視させた理由は?
第13話で、冷酷なはずのショウシャクがリュウガを処刑せず「厳重監視」にとどめた理由は?
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