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クルミットです♪
59話、とにかく重かったです。
ソギカンがついに処刑される回で、タイトルからしてもう覚悟してはいたんですが、実際に見てみると想像以上にきつかった。ドラマの中で何人も死んでいくのに、この人の死だけは別の重さがあります。
それでは59話を一緒に見ていきましょう!
大宋宮詞 59話のあらすじ
テイイ(丁謂)の圧力がさらに強まる中、オウキンジャク(王欽若)まで加勢してリュウガ(劉娥)を急かします。早く決着をつけろ、と。各方面からの圧力に抗いきれなくなったリュウガは、ソギカン(蘇義簡)の官職を剥奪して牢に入れることを決断します。
ジュウエキ(受益)が自ら牢へソギカンに会いに行きます。ソギカンはそこで、自分が刺客を送ったことをはっきり認め、リュウガは無関係だとジュウエキに説明します。そしてリュウガの体を気にかけるよう言い添えました。ジュウエキは黙って頷くしかありませんでした。
ソギカンがリュウガをかばうのは分かってた。でもジュウエキの胸の内が複雑で、素直になれない様子がこの場面でじわっと伝わって、もどかしかったです。
リョウヨウ(陵阳)がリュウガに、ソギカンにはずっと気になっている人がいると話します。リュウガは考えた末、自分で牢に会いに行きました。ソギカンはジュウエキが訪ねてきたことをリュウガに伝え、リュウガへの気遣いを見せます。一方で、二人が何度も面会すれば朝廷の目が気になると言い、これ以上来ないでほしいと頼みました。
リュウガの目に涙が浮かびます。
「来ないで」と言われてそっと去るリュウガ。何も言えないですよね、あの状況じゃ。
テイイはここぞとばかりに攻勢に出ます。ソギカンが失脚し、ジュウエキの信頼も得ている今、リュウガに撤簾還政(垂れ簾を降ろして政権を皇帝に返すこと)を迫ろうと決意します。オウキンジャクが焦るなと諫めますが、テイイは聞く耳を持ちません。
リュウガは義父のカクロウ(郭老)を訪ね、ソギカンを救う手立てを相談します。でも、ソギカンは朝廷に敵が多すぎて、カクロウにも手が届かないと言われてしまいます。
そして、リョウヨウが一人でこっそり牢に向かいます。ソギカンが黙々と字を書いている。その牢の格子の間に、リョウヨウはそっと何かを押し込んで、すぐに立ち去りました。ソギカンが気づいて顔を上げると、格子には古びた绣球(けまり形の手まり。かつて娘が意中の男性に投げて縁を結ぶための縁起物)がありました。
あの绣球を見た瞬間のソギカンの表情、ちゃんと映してほしかった。でもあの一場面だけで十分伝わりました。
ソギカンは若い頃にリョウヨウから绣球を受け取ったときの記憶がよみがえります。この一生で唯一申し訳なかったのはリョウヨウへのことだと、绣球を手に取りながら静かに感じています。
リュウガは郭府を後にして、ソギカンのために自ら長袍(ながいローブ状の上着)を縫います。最後の誕生日を祝うために。ジュウエキはかつてソギカンが元服の祝いに贈ってくれた長弓を手にして、一緒に狩りに行った日々を思い出します。ケイソウ(景宗)がリュウガをかばいますが、ジュウエキの胸には「子を奪われた」という恨みがまだくすぶっていました。本当の母親に会えなかった、という気持ちが。
牢の中でリュウガがソギカンに茶を点てます(宋代の茶は今の飲み方と違い、粉末状のお茶を茶筅で泡立てる点茶というスタイルです)。二人は昔話をして、リョウヨウのことを話して、ソギカンが生涯守り続けた信念について語ります。ソギカンはリュウガが点ててくれた茶を両手で受け取り、それ以上言葉はありませんでした。
二人でお茶を飲んでいる、ただそれだけの場面なのに、見ていてずっと胸が痛かったです。
寅の刻(午前3時〜5時頃)、リュウガは一人で寝宮に座っています。テーブルの上にはソギカンの処分を決める奏折(上奏文書)。リュウガはそこに静かに「准許(承認する)」と書き込みました。
数日後、兵士たちがソギカンを牢から連れ出します。目に刺さるような陽光の中で、ソギカンの頭にリュウガと一緒に戦ってきた数々の場面が浮かびます。リュウガと出会えたこと、それがソギカンにとって何よりの知遇だったのかもしれません。
リュウガがジュウエキの手を引いて、ソギカンが逝ったことを伝えます。そして、今こそ真実を話す時が来たと言いました。
ここからリュウガがすべてを明かします。ゲンカン(元侃)が何度も子を失ったこと。リュウガとエンジ(婉兒)が同時に妊娠したこと。ゲンカンがエンジの子をリュウガに預けたこと。そして内庫の火災のこと。ジュウエキはようやく理解します。エンジ、つまりシンピ(宸妃)が自分の本当の母親なのだと。
リュウガはエンジのことを姉妹のように思っていたと語り、ジュウエキを育てたのは可愛かったからでもあり、エンジへの想いからでもあったと伝えます。二人は地宮へ向かい、エンジの棺を開けます。霧の中でエンジの顔を前に、リュウガはジュウエキの大婚の折に政権を返すと約束しました。
ジュウエキがエンジの袖に触れると、そこから遺詔が出てきます。ゲンカンがかつてエンジに預けた遺詔でした。リュウガが受け取ると、そこにはゲンカンがすべての権限をリュウガに委ね、皇太后に封じること、エンジを皇太妃とすること、ジュウエキが成人したら政権を返すよう記されていました。
遺詔が出てきた瞬間、ソギカンたちが守ろうとしていたものの重さがやっと全部つながった気がして、少し遅いよって思いました。
大宋宮詞 59話の感想まとめ
一番引きずっているのはリョウヨウの绣球の場面です。何も言わない。ただ格子に挟んで走り去る。それだけなのに、二人の間にあった長い時間の全部が詰まっている気がしました。
ソギカンとリュウガの最後のお茶の場面も、台詞が少ないのに情報量が多くて、ずっと静かに見ていました。リュウガが点てたお茶をそっと両手で持つ、その仕草で十分でした。
リュウガが一人で「准許」と書く場面が、個人的には59話で一番きつかったです。夜中の一人きりで、あれを書かなきゃいけない。誰にも見せられないまま。
真相が明かされる場面は驚きより少し複雑で、ジュウエキへの同情もあるし、リュウガへの複雑な気持ちもある。遺詔でリュウガの正当性が証明されたのは良かったんですが、ソギカンが死んだ後にそれが出てくる、という皮肉がじんわりと残ります。
ソギカンが陽の光の中を歩いていく最後の姿、あの一連はけっこう長く覚えていると思います。
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