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クルミットです♪
8話、ずっと続いてきた緊張が「ひとつの問い」にぎゅっと詰まった回でした。
白娉婷が何侠を信じようとしながらも楚北捷への気持ちを消せないでいて、それがあの沈黙になって出てくる。見ていてしんどくなる種類のしんどさがある回です。晋王が「見つけ次第始末せよ」と命令を出したのもこの話なので、彼女の置かれた状況の険しさがじわじわ迫ってきます。
それでは8話を一緒に見ていきましょう!
孤高の花 8話のあらすじ
まず晋王と張貴妃の場面から始まります。
晋王が「白娉婷なんて卑しい侍女に過ぎないのに、何が羨ましいのか」と言い放つと、張貴妃が静かに返します。鎮北王(楚北捷)は皇命にさえ背いて彼女を守ろうとした。身分がどれほど低くても、そこまで真剣に想われたら羨ましいと思うのは当然ではないか、と。
張貴妃、晋王に本音を言える人だったんですね。言える立場でもないのに、ここだけは引かなかった。
晋王は笑いながら「お前を悲しませた者は誰でも殺してやる」と機嫌を取りつつ、その裏では宮廷の禁衛軍に命令を下します。白娉婷を探し出し、見つけ次第報告なしに始末せよ、と。あの笑顔で命じているのが一番怖い。
一方の白娉婷は、何侠と共に馬車で移動中です。眠ったり覚めたりを繰り返しながら、頭の中は楚北捷のことばかり。やがて夢を見ます。楚北捷と抱き合いながら、晋軍の矢の雨に打たれて二人とも死ぬ夢です。
夢の中でまで死を見てしまうのか、と思ったら、馬車の揺れの中で彼女が独りでいる感じがして、胸が痛かったです。
何侠は白娉婷を敬安王府の別院に匿います。しかしこの別院、白娉婷がかつて自分の手で買い取った場所なんです。王府の公式帳簿に記載されているはずだから、本来ならとっくに接収されているはず。でも普通に使われている。侍女に聞いても、のらりくらりで何も答えてくれません。
夜になって白娉婷は一人で別院の中を調べ始めます。倉庫を開けると、「建業織造」の封印が貼られた箱がずらりと積んであります。中を確かめようとしたその瞬間、何侠が現れてうまく話題をそらしてしまいます。
その後、何侠は白娉婷に楚北捷の左の佩剣「離魂剣(りこんけん)」を預けます。司馬弘と楚北捷の仲を裂いてくれたことへの感謝だ、と言いながら。
白娉婷は意図がつかめずに恐れ、膝をついて詫びようとします。そこで何侠が問います。自分は父母の仇を必ず討つ。お前はどんなことがあっても傍を離れないでいてくれるか、と。
白娉婷は答えます。幼い頃から敬安王府で育ち、王様も公主様も実の娘のように扱ってくれた。少爺さえ嫌でなければ、ずっと傍にいます、と。
そして何侠がもう一つ聞きます。「楚北捷を殺せと言ったら、できるか」。
白娉婷は黙ります。
何も言えない。それが全部を答えていて、何侠もわかったと思います。
何侠は侍従の冬灼(とうしゃく)に、倉庫の箱を夜明けまでに全部片づけるよう命じます。娉婷がもう疑い始めているから、と。
場面は変わって燕王のもとへ。燕国の銅山15か所に一夜のうちに晋の旗が立てられ、守備の騎兵は裸にされて旗竿に縛り付けられていたという知らせが届きます。燕王が激怒したところへ楚北捷が現れます。晋軍は5年間燕に侵攻しない、その間に軍備を整えてもらえれば銅山は晋のものになる、それで十分ではないか、と静かに提案します。
楚北捷、交渉がというか、相手の利を冷静に使う計算が怖いくらい落ち着いていて、そこが好きなんですが。
翌朝、白娉婷は冬灼(とうしゃく)を捕まえて直接聞きます。昨夜どこに行っていたのか、と。のらりくらりするので「じゃあひとつだけ。なぜ涼軍のふりをしていたのか」と切り込むと、冬灼(とうしゃく)がつい「どうして知っているんですか」と聞いてしまい、それで全部バレます。
白娉婷はこう言います。別院の兵士たちは燕人の喋り方じゃなく、白蘭の訛りがある。倉庫の荷物は晋の官商の品物のはずだ、と。冬灼(とうしゃく)は返答できずに逃げ出します。
何侠は後で冬灼(とうしゃく)にこう告げます。「娉婷はもう、敬安王府の白娉婷じゃない。心はもう別のところにある」と。
そして場面は変わり、白蘭の耀天公主が晋に現れます。同行の将軍が晋軍に武器を外せと求められ、耀天公主は軍法上できないと主張します。この顔合わせがこれからどう動くのか、引っかかる終わり方です。
孤高の花 8話の感想まとめ
一番残ったのは、やっぱり「楚北捷を殺せるか」という問いへの白娉婷の沈黙です。
あの黙り方。嘘がつけない人だから言えない以上「できない」と同じで、何侠もそれを知っていた。それがわかっていて問いかけた何侠が、試していたのか、それとも確かめたかっただけなのか、どちらとも取れて少し怖かったです。
冬灼(とうしゃく)の尋問シーンは白娉婷の鋭さがよく出ていて、気持ちよかった。「燕人の喋り方じゃない」「封印が晋の官商のもの」と、細かいことを全部見ていた。敬安王府でずっと観察し続けてきた人間の目だなと思います。冬灼(とうしゃく)がうっかりバレるのも、白娉婷が誘導が上手いからで、彼女の地頭の良さが好きです。
離魂剣(りこんけん)を白娉婷に預けた件も引っかかっています。楚北捷の剣を彼女に持たせることの意味が、何侠にとって何なのか。感謝のためだけには思えなくて、あの剣がこれからどう使われるのかが気になります。
晋王の「見つけ次第始末せよ」という命令も、張貴妃が「真剣に想われる女性が羨ましい」と本音を言ったすぐ後に出てくるのが、じわっとくる怖さでした。その女性を消す命令を笑顔で出せるのが晋王という人で、張貴妃があの場にいなくて良かったと少し思います。
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