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クルミットです♪
21話は、楚北捷(そほくしょう)にとってかなり重い回です。王后の死の責任を問われ、虎符(こふ)を取り上げられ、将軍位も大きく下げられる。それだけでも十分なのに、嫌なことがさらに重なっていきます。
宗廟(そうびょう)での誓いのシーン、晋王(しんおう)がどんどんおかしくなっていく様子、そして白娉婷(はくへいてい)の琴の弦が切れる場面——じわじわと嫌な予感が積み重なっていく話でした。
それでは21話を一緒に見ていきましょう!
孤高の花 21話のあらすじ
晋王・司馬弘(しばこう)は楚北捷に向かって、「あなたが忠臣であることは分かっている」と前置きしながら、それでも三軍を率いる立場には置いておけないと告げます。楚北捷の「ためらい」が一分あるごとに、自分の安心感が一分減る——そういう理屈です。
「分かってる、でも取り上げる」という言い方が余計きつい。完全に疑われているなら怒りを向ける先もあるけど、「分かった上で」という言い方には返す言葉がないんですよね。
楚北捷は虎符を差し出し、王后の位牌(いはい)と先祖の御霊の前で誓いを立てます。今生今世、権を奪い位を篡(うば)おうとする心は持たない。生ある限り司馬氏を主とする。この誓いに背けば神鬼ともに怒り、万劫(まんごう)の苦しみを受ける——と。
その後、一人宗廟で沈思黙考していたところへ、何侠(かきょう)が現れます。呼んでもいないのに来て、「女に惑わされて王后と大晋の継承者を死なせた。先祖の前にここで跪く資格があるのか」と言い放ちます。楚北捷は宗廟から出るよう命じますが、二人は口論になり、そのまま宗廟の中で戦闘に。数十手のやりとりで勝負はついてしまいますが、楚北捷は「国喪の期間は人を殺さない」と言って止めます。
何侠はその情けを受け取りません。白娉婷のために、そして自分の両親のために、と言って楚北捷に蹴りを二発入れ、仰向けに笑いながら去っていきます。
宗廟で喧嘩するのもどうかと思うんですが、あの笑いながら去る姿、なんか悲しかったです。勝てなかったのに笑って去るって、それだけ気持ちをぶつける場所が他になかったんでしょうか。
晋王は何侠が何も言わずに去ったと知り、白蘭(はくらん)への援軍要請のためだと察します。張尚書(ちょうしょうしょ)がうまく対処しなかったとして叱りますが、張尚書はさりげなく「兵権がないので白蘭を助けるのは難しい」と示唆します。
朝廷で晋王の勅令が出ます。楚北捷は鎮北王(ちんほくおう)の爵位を返上し、虎符を差し出し、三軍統帥(さんぐんとうすい)の職を辞して亡霊を慰める。ただし過去の戦功を考慮し、鎮北将軍(ちんほくしょうぐん)、官位四品に封じる——という内容です。
降格ですね。鎮北王から四品の将軍へ。楚北捷がどれだけの戦功を積み上げてきたかを考えると、あの位牌の前での誓いと合わせて、見ていてなんとも言えない気持ちになります。
晋王は白蘭に出兵して涼軍(りょうぐん)を追い出す意向を示します。楚北捷は慎重論を唱えます——涼軍が白蘭に攻め込む大義名分がなく、しかも白蘭の領内を一兵も阻まれることなく進んでいる。何かおかしい、と。
しかし晋王は頭が痛くなったと言いながら金丹(きんたん)を要求します。金丹とは不老不死に効くとされる仙薬の一種で、補薬(滋養強壮の生薬)を調合して作るものです。楚北捷が「薬には三分の毒がございます」と諌めても、晋王は「成分はすべて補薬だ、問題ない」と聞きません。その場で張尚書を督軍(とくぐん)に任命し、虎符をあっさり渡してしまいます。楚北捷が制止しようとしても、晋王は聞く耳を持たず朝廷を終わらせます。
散朝後、臣下たちがざわめきます。王が何かに取りつかれたように、兵権を文官にそのまま渡すとは——と。
金丹、絶対おかしいですよ。この話でかなりはっきりしてきました。誰かが仕込んでいるとしか思えない。
虎符を手にした張尚書は即座に動きます。楚北捷に一万の精兵を率いて白蘭へ出征するよう命じます。楚北捷は「涼軍は十万、一万では太刀打ちできない」と反論しますが、張尚書は虎符を盾に強引に押しつけます。
出征前、楚北捷は東山別院から情報を取りにきた胡坤(ここん)に頼みます。楚漠然(そばくぜん)に「こちらは無事だが少し遅れる」と伝えるよう言い、晋王が飲んでいた金丹を渡して——酔菊(すいく)という娘に成分を調べてもらうように、と。
出征前にわざわざ金丹を分析に出す。楚北捷も確信に近いものを感じているんでしょうね。急いで動いてほしいです。
一方、楚漠然は楚北捷の命を受け、漢代の名琴・鳳桐古琴(ほうどうこきん)を探し出し、白娉婷に届けます。数代の名手を経てきた古琴を見た娉婷は喜びを隠せず、手を洗い、香を焚いて一曲奏で始めます。
すると、突然、琴の弦が切れます。
白娉婷の胸に不吉な予感がよぎります。
孤高の花 21話の感想まとめ
一番印象に残ったのは、宗廟での誓いのシーンです。
虎符を返すだけでなく、先祖の御霊の前で「権を奪う心は持たない、司馬氏を主とする」と誓わされる。疑われているから誓わされているわけで、誓えば誓うほどむなしいというか。楚北捷の顔がどんな表情だったか気になります。
何侠が蹴りを二発入れて笑いながら去っていくシーンも、変な余韻が残りました。勝てなかったのに笑って去る。白娉婷のため、両親のためにと感情をぶつける場所がそこしかなかったんでしょうが、あの仰向けに笑う姿はちょっと切ないです。
晋王の金丹については、もう疑いようがないと感じています。あれだけ臣下が諌めても聞かず、文官に虎符をそのまま渡してしまうのは、正気の判断ではないはずで。楚北捷が出征前にわざわざ金丹を分析に出した判断は正しいと思います。でも出征してしまうと身動きが取れなくなる。その焦りが、あの場面の楚北捷の動きに出ていたような気がします。
最後の琴の弦が切れる場面、白娉婷の「不吉な予感」という一言が、21話全体の重さを一か所に集めているようで、静かに残ります。
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