宮廷の諍い女-あらすじ-67話-68話-69話-感想付きネタバレでありで!

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雍正帝に後宮入りを打診された浣碧は、果郡王が切り絵を落とした機会を逃さず、果郡王との婚姻を賜ることに成功しますが、果郡王は孟静嫻も娶る羽目に。雍正帝は次に玉嬈に執着しますが、慎貝勒と愛を育んでいた玉嬈は、後宮では幸せになれないと拒否します。

皇后は最大の庇護者である皇太后も失い、次第に手駒を失って勢力に陰りが見えることになります。老いが見え始めた雍正帝の後継選択が現実問題として浮上してきましたが、皇后は第三皇子を皇太子に推していくことはできるのでしょうか。甄嬛の戦いも、そろそろ最終局面を迎えつつあるようです。

【宮廷の諍い女】(ネタバレあり)

第67話「水面下の攻防」

危篤状態の皇太后は、うわ言で隆科多への恨み言を口にする。皇太后は雍正帝と二人きりになると、実子の十四皇弟に会いたいと言い、弟を許すようにと懇願するが、死の間際の願いすら聞き入れられない。母子の思いはすれ違ったまま、皇太后は息を引き取る…
皇宮は長い喪に服すが、その過酷さのため、第四皇子(弘暦)は父帝の身を案じて汁物を差し入れようとするが、甄嬛は制して皇子として今やるべきことを教える。
十四皇弟と陛下は同腹の兄弟なのに不仲で、先帝の遺勅の「十四」を書き換えて自分が即位した、という説があるほどに関係の亀裂が深い、と言われています

元宵節の日、皇后は雍正帝に安陵容の懐妊を報告する。3か月になってからの発表に、葉瀾依はその慎重さを皮肉るが、皇后は斉妃の件を持ち出して妃嬪からの攻撃を牽制する。皇后は安陵容の妃への昇格を求めるが、雍正帝が渋ったため甄嬛は封号を提案する。甄嬛は懐妊に乗じた皇后の巻き返しや、安比槐の罪の帳消しを恐れる。もし皇子が産まれたら、皇后が二人の皇子を手にすることになり、この先自分たちの立場が危うくなるのだ。
必死に鬧羊花の風呂で解毒したのでしょうか

内務府から安陵容の封号の候補が届き、甄嬛は「肅」「文」「儷」の中から「夫婦」の意味を持つ「儷」を推薦するが、雍正帝は「安嬪は側室であり夫婦ではない」と拒否し、甄嬛に選ばせたため「黄鸝(コウライウグイス)」のように従順だと「鸝」を挙げ、黄鸝は子沢山だというので「鸝」に決定する。蘇培盛は安陵容のために50羽の黄鸝を用意させる。
甄嬛も「夫婦ではない」と陛下が否定するのを承知で「儷」を勧めたのでしょうね~

甄嬛は雍正帝に沈眉荘のことを思い出させ、諡号を与えてやってくれと懇願し、第三皇子への配慮から斉妃と、華貴妃も皇貴妃に追封されることに。妃嬪の上位が空いていることから、甄嬛は他の妃嬪を昇格させるように提案し、後宮の妃嬪の長は端妃にするよう推薦する。そこで端妃を皇貴妃に、敬妃を貴妃に封じ、欣貴人も嬪に昇格させることに。甄嬛は自分のためには何も欲しがらず、「陛下の寵愛こそ褒美」と答える。
自分より上の位に他の妃を昇格させるのは、なかなかできることではないですよ

内務府は甄嬛の命で、礼部と協同で典礼を行うことに。総管の梁多瑞は内務府を引き締め、「後宮の主は永寿宮」と部下の太監たちに言い聞かせる。そして安陵容の封号候補を考えた太監二名に40回の杖刑と慎刑司での服役を命じ、「安嬪に下手に取り入れば知らぬ間に恨みを買う」と部下に言い聞かせる。
さすが内務府の総管になるだけあって、寵愛と力関係の見極めに敏感ですね♪

安陵容は、自分の封号を選んだものが慎刑司送りになったと聞いて「私のために封号を選んだりすれば罰を与えられる、と後宮中に示したのだ」と激怒する。さらに蘇培盛が贈った50羽の黄鸝のさえずりが安陵容を悩ませることに。その1羽が景仁宮に舞い込み、皇后は安陵容が鸝妃になったことが分不相応だと不快に思いつつも、安陵容の懐妊で甄嬛を追い落とそうと考えており、そのために胎児を元気だと見せかける必要があった。
蘇培盛が黄鸝を贈ったのは嫌がらせだったのでしょうか?さわやかな笑顔だったのに

甄嬛が提案したとおりに大規模な冊封が発表され、甄嬛は「花も人も気を付けねば枝葉が出てしまう」と言う。皇后の命で安陵容に優先的に血燕が回され、他の宮へは白燕が配布されたという。その皇后のやり方だと、安陵容への不満が出やすくなり、それで敵が今以上に増えれば、結局安陵容は皇后に頼るしかないのだ。
皇后のやり口は、一歩引いてみるとなかなかあくどいことがわかりますね

端妃が皇貴妃に、敬妃が貴妃に封じられ、安陵容は安嬪から鸝妃に、葉瀾依は貴人から嬪に、采蘋は常在から貴人に昇格した。安陵容は、自分はお情けで昇格したのだと苛立つが、父が赦免され故郷での隠居を許されたことで、子の命も報われると思う。懐妊と昇格の祝いで妃嬪が延禧宮に集まるが、甄嬛は自分を流産に追い込んだ安陵容に匂わせる嫌味を連発し、疑われるのを避けるため自分が贈った物も目の前で調べさせるが、安陵容は皇后の気持ちを理由に、甄嬛が連れてきた衛臨の脈診を拒絶する。
甄嬛の内装チェックと、目が笑っていない表情がホラーです…

小允子は、安陵容が使っている香を分けてもらう際に「不要な香」としまわれていたものを持ち出してくる。衛臨は安陵容の子は止血の効能がある艾葉などが処方されていたため、産まれてこないだろうと見る。もし流産した場合責任を負わされる危険があるため、甄嬛は関わり合いをなくそうとする。衛臨に香を見てもらうと強力な媚薬だと判明する…
安陵容と皇后の手の内が、ほぼ甄嬛に晒されてしまったことになりますね

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第68話「憐れな歌姫」

安陵容が急変し侍医が呼ばれるが、延禧宮の者たちは口を閉ざして語ろうとしない。花房から甄嬛に百合の花が届いたため、甄嬛は安陵容にも届けさせる。安陵容の懐妊で安比槐を救うことには成功したが、懐妊を利用して甄嬛を失脚させようとしても甄嬛は病と称して安陵容に会おうとしないため、安陵容はあと1か月で決着を付けなければならない状況に追い込まれていた。
含みのある表現をされている百合の花は何か意味があるのでしょうか、気になります…

甄嬛は敬貴妃のもとに朧月を訪ねると、そこで雍正帝の第四皇子への評価が上がっていることを知る。皇后が養母の第三皇子を皇太子に推す声が高いが、器ではなく、雍正帝は第六皇子に期待しているのだというが、第六皇子は幼すぎると甄嬛は考えていた。
根気よく接したのか、甄嬛は朧月とようやくいい関係が築けているようですね

安陵容の誕生日。安陵容は皇后や侍医から夜伽はしないようにと止められていたが、5か月ならば安定しているから平気だろうと雍正帝に夜伽を求められ、安陵容は拒みきれず流産してしまう。雍正帝も激しく動揺したというので、敬貴妃と甄嬛はすぐに駆け付けると、雍正帝は自分のせいで子を失ったと落ち込み、安陵容といると欲求を抑えきれないと言う。
夜伽を拒むために、媚薬の香は使っていないはずなのでは?

思わぬ形で計画が失敗し皇后は失望するが、甄嬛との関与を調べようにも、自分の関与が露見しかねないため手出しできず、新しい妃嬪を使おうと考える。落ち込む雍正帝のもとへ差し入れを持った康常在を送り込むものの、華やかな髪飾りで怒りを買ってしまう。
皇后の手駒はネタ切れということでしょうか♪

安陵容は安比槐が賞されたと聞くが素直に喜べない。結局自分も失った子も、利用される駒に過ぎないのだ。安陵容は利用され続けることに疲れ果て、甄嬛に対して犯した罪の報いを受けたと感じる。その頃端皇貴妃が、延禧宮で捨てられた灰を調べたところ、媚薬成分が含まれていたことを明かす。安陵容が寵愛を争って香を使って子を犠牲にしたのではないかとみられたため、蘇培盛が延禧宮を捜索すると、媚薬を発見する。
皇后と甄嬛の着ている龍華(白襟)のないタイプの衣装はモダンな感じがしますね

安陵容は流産したばかりのため、雍正帝は封号剥奪と答応への降格の処分にとどめようとする。甄嬛は安陵容を許すように求めて舒痕膠を持ち出すが、端貴妃が甄嬛の流産について疑問を呈したため、衛臨に舒痕膠を見せると大量の麝香が含まれていたことが発覚する。沈眉荘を産気づかせたことも蒸し返され、安陵容の残酷さが浮き彫りに。
皆さん知らないふりがお上手。後宮の妃嬪は皆、噓つきの女優なのですね♪

雍正帝の前に呼び出された安陵容は、これまで従順だった仮面を脱ぎ捨てて反発するが、皇后の指示については隠し通す。雍正帝は封号も位もそのままに、延禧宮を安陵容の冷宮として、回復後は皆への見せしめのために毎日頬を打つ罰を命じる。近しい太監や宮女は死罪とし、延禧宮は禁足に。
残酷にはそれを上回る残酷の罰を与える、ということでしょうか…

甄嬛は、流産した最初の子の復讐を果たすことができたと安堵する。甄嬛が花房を通じて安陵容に贈っていた百合の花は、安陵容の誕生日の日に香を混ぜた水を多めに吹きかけておいたため、雍正帝がその香で惑わされ、安陵容は自分の香で自滅したのだ。雍正帝が一両日中に安比槐を処刑するため、甄嬛は折を見てその報を伝えようと思う。
香りの強い百合のため、香の溶液を吹きかけても気付かれなかったのですね

安陵容が甄嬛に面会を求めてきたため、内密に面会することに。安陵容の刺繍の腕は、裁縫職人だった母譲りだが、父は母に支えられたのに老いたと見るや裏切り、最後を看取りもしなかった。安陵容はそんな実家と後宮は同じだというが、甄嬛は恨みも許しも無意味だと突き放す。安陵容は「皇后、皇后を殺す」と言い、最後に甄嬛の人生を壊したことを謝罪する。その後安陵容は差し入れの杏仁の実の毒で息を引き取る…
安陵容はそんな父でも出世を支え、罰を受けると助けようとしたのですね…

第69話「皇子たちの思惑」

第四皇子と甄嬛が一緒に養心殿に向かうと、中には先に第三皇子がいて、雍正帝に勉学の不出来を叱責されていた。甄嬛は第三皇子の身体を心配し、福晋候補が選ばれたというので「福晋が支えてくれる」と励ます。第四皇子は自分も努力しなければと思い、誰が天子になるのかと甄嬛に尋ねるが、甄嬛は「賢者こそが天子の任に堪えうる」と答える。
さすがに第六皇子の即位は、天罰が下りそうで避けたいところですよね~

皇后主催で第三皇子の福晋選びが行われ、甄嬛と敬貴妃も招待される。皇后は姪の青桜を第三皇子に推そうとするが、第三皇子は興味を示さない。しかも青桜は、朧月が袖の刺繍に触れたのを邪険に払いのける人柄だった。第三皇子は朧月に「高飛車でわざとらしい青桜は好まないが、優しくて穏やかな人が好みだ」と語る。そこで采蘋(瑛貴人)と出会い心惹かれるが、相手が貴人だと知る。
ついに烏拉那拉氏の青桜が登場!次世代のヒロイン、「如懿伝」の如懿様です!

采蘋が得意の筝で雍正帝を喜ばせていると、第三皇子が訪れ、妻帯よりも今は学問に専念したいと願い出る。青桜は皇后から第三皇子の側女から始めることを勧められるが、気位の高い青桜はそれでは納得できず、怒って帰ってしまう。我慢できない青桜に失望した皇后は、報復として第四皇子の側福晋に推挙するという。
「如懿伝」では第四皇子と青桜が筒井筒の設定ですが、同じ作者なのに随分違いますね

雍正帝は後継や第三皇子の妻帯の件で、自らの老いを感じる一方、皇太子に関しては第六皇子の成長を待ちたいと言う。皇后が青桜を第四皇子に与えてはと提案してきたというので甄嬛は反対する。しかし皇后が側福晋でと折れて来た以上、雍正帝は皇后の面子を立てなければいけないと言う。
こういう流れで婚姻した、という方が史実的にはしっくりくるものがあります

甄嬛は敬貴妃と采蘋と共に散歩していたところ、果郡王が孟静嫻を連れての参内に出会う。久々の再会に心を動かされる甄嬛だが、病から回復した孟静嫻が如才なく振舞い、果郡王が玉隠と孟静嫻を平等に扱うのを見て内心穏やかではない。葉瀾依は果郡王と甄嬛の再会を見て永寿宮を訪ね、「お芝居ばかりで本当に大変」と皮肉を言い、玉隠との婚姻の経緯を蒸し返して作為の存在を匂わせ、孟静嫻が回復した今後の玉隠の危うさを予測する。
葉瀾依は、言葉は乱暴ですが、言っていることは大体間違ってないのですよね

采蘋は第三皇子と庭で出会い、言い寄られて困惑して逃げ出すが、追いかけられてしまう。敬貴妃は二人の様子を見かけ、ただならぬものを感じて調べさせる。
後宮の庭で父の貴人を追いかけまわすなんて、目立つことしちゃだめでしょう

玉隠は孟静嫻の厚遇に不満を感じ、永寿宮から帰ろうとしない。そこに孟静嫻が訪ねてきたため、甄嬛は玉隠を隠して相手をすることに。そこで孟静嫻が身ごもって1か月と聞き、甄嬛も玉隠も衝撃を受ける。孟静嫻は玉隠が果郡王に取り入ろうと必死な様子を見て、果郡王と玉隠の「長年の情」に対して疑いを抱いていると語る。甄嬛は「疑心は鬼を見せる」と忠告するが、孟静嫻は納得できない様子で帰っていく。玉隠は孟静嫻の懐妊に焦りを見せるが、甄嬛に振舞い方を考えよと釘を刺される。
果郡王なら甄嬛に操を立てて、二人に対して何もしないのかと思っていたのに~

第三皇子は唯一の理解者だと思っている采蘋に振り向いてもらえず、溢れる想いをどう伝えればいいかと悩むが、太監の小楽子に「手紙を書いては」と助言され恋文を書くことに。
道ならぬ恋なのに証拠が残るようなことをするあたりが「駄目」なのだと思います♪

第四皇子は縁談を与えられることになり、福晋に富察氏だけでなく、側福晋に烏拉那拉氏(青桜)をと皇后に打診される。第四皇子は「兄上の気に入らなかった女子」を娶ることに躊躇するが、甄嬛は「度量を見せて第三皇子と差をつける」のだと助言し、気に入っている高氏をいずれ側福晋として迎えればいいのだと納得させる。そこに甄嬛は養心殿に呼び出され、行ってみると采蘋が泣きじゃくっていた…
高氏は「如懿伝」に登場する高晞月のことですね。采蘋への恋文はあっさりバレた?

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67~69話の感想

安陵容ほど後宮という場所に翻弄された妃嬪もいなかったのではないでしょうか。後宮入りの経緯も寵愛も綱渡りで、甄嬛たちへの妬みをこじらせて生き残りのために皇后の手駒となり、最後は流産までさせられて… 死の直前には甄嬛に詫びるような心境になれてよかったということでしょうか。向いていなかった後宮から、死でようやく解き放たれた安陵容に、甄嬛は憎しみを超えて、友を失った痛みを感じていたようにも思います。
最後に彼女が口走った「皇后、皇后を殺す」の真意は甄嬛に伝わるのでしょうか…

そして、朧月の成長がそのまま甄嬛が廃妃となってからの年月の経過を物語っており、兄たちにかわいがってもらう様子はなごみます。幼かった皇子たちに縁談の話が持ち上がり、原作者の流潋紫が次世代を描いた「如懿伝」に登場する妃嬪たちが皇子たちの妃候補として名前が挙がってくるのを見ると、物語が終盤にかかってきたことを実感させられます。
皇太子の決定がかなり現実味を帯びてきましたが、第三皇子は斉妃に似て考えが足りないようです。第四皇子は賢いですが、陛下はまだ嫌っているのでしょうか?陛下としては幼い第六皇子にしたいと思っているようですが、甄嬛自身は第六皇子を即位させようとしていないことに、何かホッとさせられますよね。そりゃそうです。

しかし孟静嫻の懐妊がわかり、果郡王の「唯一の妻」発言とは一体何だったのかと思ってしまいましたが、娶ったからには義理は果たしたということなのでしょうか?でも、玉隠の焦り方を見ると、果郡王とちゃんとした関係を結んではいないように思えます。玉隠にとってはかなりショックですよね。果郡王は無責任なことをする人ではないわけで、この懐妊には何か事情があるのかも…
それにしても玉隠の気の強さに、孟静嫻の執着の強さ… 愛すつもりのない側福晋二人のラインナップとしてはなかなか強力なのでは。そんな二人の片方だけ懐妊したら、果郡王もこれから大変そうです。少なくとも玉隠はこのままではすまなさそうですよね♪

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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