宮廷の諍い女-あらすじ-73話-74話-75話-感想付きネタバレでありで!

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甄嬛はまたも懐妊しますが、その子がもたないとわかり、流産に皇后の加害を演出します。さらに皇后が純元皇后をも害していたと知った雍正帝は、皇后を禁足に追い込みます。さらに第三皇子も失脚し、甄嬛の天下となるかに思えましたが、ジュンガル部の新ハーン・摩格との再会が雍正帝に新たな猜疑心を生むことに…

老いの見え始めた雍正帝はさらに猜疑心を暴走させ、とうとうその刃を果郡王へと向けていきます。甄嬛は果郡王と子供たちを守り切ることができるのでしょうか。終盤に向けて最大の悲劇が甄嬛を襲うことになりますよ!

【宮廷の諍い女】(ネタバレあり)

第73話「皇帝の疑心」

雍正帝は甄嬛に、実は摩格が王昭君を引いて甄嬛を娶りたいと言ってきたと言う。甄嬛は顔を潰すと訴えるが、雍正帝は甄嬛と特効薬をよこせば全軍撤退するとの条件を出されて気持ちが傾き、甄嬛は身を捧げる覚悟を固める。
王昭君は漢の元帝の宮女から匈奴の君主に嫁ぎ、その死後その息子に再嫁した女性です

外で話を聞いていた果郡王は中に飛び込み、自分がジュンガル部を倒すと懇願するが、雍正帝は「その嘆願は清のためか?貴妃のためか?」と問い詰める。果郡王は懸命に否定するが、雍正帝は甄嬛をジュンガル部に嫁がせると決定する。甄嬛は碧桐書院に軟禁状態に置かれ、果郡王は甄嬛を救い出すため円明園から皇宮へと戻る。甄嬛は果郡王が先走るのではないかと案じつつも、自分が犠牲となる覚悟を固めていた。果郡王が罰せられれば果郡王府も全員死罪に処せられるが、自分なら子供たちは無事で済むからなのだ。
「そなたの心は朕の元になければならぬ」って、もうすでに心はそこにないですからね♪

果郡王は甄嬛を救い出す準備を進めていた。玉隠は止めようと「姉は生き残るために嫁ぐのだ」と説くが、果郡王は耳を貸そうとせず、泣き縋る玉隠を振り払い、甄嬛を救出しに向かう。しかし甄嬛の乗っているはずの輿には、雍正帝の策で特効薬の処方が入っているだけだった。果郡王がもし甄嬛の輿を追えば、皇帝の妃に心を寄せた大罪ということになるが、果郡王は私兵を従えて都を出発したため、雍正帝は激怒する。
果郡王の知る甄嬛と玉隠の知る甄嬛は表と裏で、同じようで全然違うという…

甄嬛に会いたがる朧月の懇願や、端皇貴妃の配慮も聞き入れず、雍正帝は密かに甄嬛を永寿宮に戻し、甄嬛に果郡王の所業を聞かせる。雍正帝はこの件を甄嬛は無関係で果郡王の罪として処分しようと考えており、果郡王も罰として辺境を守る職に就くと申し出ていた。罰すれば噂が立つことから逆に賞してやろうと、果郡王は果親王に、慎貝勒は慎郡王に封じる。果親王には雁鳴関を守らせ、勅命なく帰京を許さないことに。
罪を犯して逆に罰せられると、その後の身動きが取れなくなりますよね

それから三年。甄嬛と果親王は遠く離れて互いを想いあっていた。一方、夏刈は玉隠の引き出しから手紙を持ち出し、雍正帝に提出していた。
甄嬛が眺めていた書は、35話の終わりに安陵容の前で陛下が甄嬛とイチャイチャしながら書いたもので、寝床の枕元に飾っておけと言っていたものです

張廷玉は果親王の働きぶりを「ジュンガル部に睨みを利かせ、将兵からの人望もあつい」と絶賛する。さらに果親王は雁鳴関周辺に市場を創設する上奏書を提出していたが、雍正帝は人気取りの出すぎたまねだと不快に感じるが、三年が経過したため果親王に帰京を命じる。
陛下はここまで、張廷玉が褒める者は信用できない、という扱いをしていませんか?

霊犀と散歩していた甄嬛の前に果親王が突然姿を現し、甄嬛は思わぬ再会に涙をこらえきれない。雍正帝は果親王と酒を酌み交わして酔った勢いで「この三年誰が一番恋しかったか正直に言え」と問い詰め、果親王は「母上です」と答える。しかし雍正帝はなおも果親王に「熹貴妃とどんな仲だ」と食い下がる…
泥酔の尋問は本音を吐きそうでハラハラしますが、果親王は酔ったふりなのかも…

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第74話「道ならぬ恋の果て」

酔った雍正帝は果親王に、熹貴妃との関係の真実を聞かせろと問い詰める。辺境で果親王が3年耐えた真意は、皇位を狙うためだろうと雍正帝は考えていたのだ。
この兄弟が、心からわかりあえることは決してないのかもしれません

甄嬛は雍正帝に九州清晏へ呼びつけられ、いきなり頬を張られる。いくら甄嬛が関係を否定しても、果親王の才能への嫉妬や猜疑心から、雍正帝は果親王の排除をすでに決定していた。そして甄嬛自身に果親王を処分させることで、彼に心を寄せていないという潔白を示せと毒薬を渡す。桐花台で毒酒を飲ませて成し遂げれば、弘曕(第六皇子)を皇太子にする、と言うのだ。その頃皇宮には果親王に会うために玉隠と元澈が呼ばれていた。
この皇帝、ゲスで小物すぎて言葉が出てきませんね…

果親王は桐花台に甄嬛が来たことに驚き、二人きりにされたことを不審に思う。語り合ううちに互いに想いが募り、かつて二人で暮らした凌雲峰の日々を語り合い、婚姻の書付だけで誓いの杯を交わしていないというので、甄嬛は自分の方に毒酒を注ぐが、果親王はそれに気づく。互いにこれまでの言えなかった想いを語り合い、夫婦の誓いの杯を飲み干す。
桐花台は、17話で二人が出会って夕顔について語り合った思い出の場所でした

玉隠はあまりに果親王が遅いため、桐花台に様子を見に行こうとする。果親王に抱きしめられた甄嬛は、毒酒での死を覚悟するが、血を吐いたのは果親王の方だった。宮中のやり方を知っていたために杯を取り換えたのだ。私兵を動かした日から陛下からは逃げられないと感じていた果親王は、長相守と切り絵を甄嬛に託し「君だけが私の永遠に愛する妻だ」と言ってこと切れる。甄嬛は最後まで双子の父が果親王だと告げることができなかった…
甄嬛が毒酒で死んだら、果親王一家全員殺されていましたよね…

甄嬛が桐花台を出てくると夏刈が待ち構えていて、二人が出てきたら双方殺すようにとの勅命を受けていたという。夏刈は「果親王の急死」を知って携えてきた聖旨を読み上げさせるが、それは「熹貴妃に後宮を管理させ、副皇后の位とする」というものだった。そこに玉隠が駆け付けて果親王の死を知り、甄嬛は倒れてしまう。
陛下は副皇后のプレゼントを甄嬛が喜ぶと思ったのでしょうか?皇帝からの褒美なら無条件でありがたがると思っているのでしょうが、こんなの全然嬉しくないですよね

夏刈は雍正帝に果親王の死を報告し、帰任を装って亡骸を関外に送るという。幼い頃父帝に愛されなかった雍正帝は、十三弟と十七弟だけが仲が良かったと語り、だからこそ果親王の裏切りは許せないものの、兄弟の情は無視できないという。甄嬛が階段から落下し、重傷でしばらく歩けないと聞き、雍正帝は「苦労をかけた」と言う。
陛下の愛憎の振れ幅が大きすぎて、夏刈がついていけてないのが妙におかしいです

重傷の甄嬛を雍正帝は見舞いもしない。右膝の怪我のためにもう踊れないと聞き、甄嬛は「驚鴻の舞は愛する人のために踊るもの」という母の言葉を思い出し、もう踊る必要もないのだと思う。それでも果親王との約束を守るため生きようとするものの、自分のために死んだ彼の出棺を見送ることすらできず打ちのめされる。玉隠は葬儀を執り行っていたが、葬儀は許可されたものの泣き声を禁じられ、元澈の泣き声を封じようとする蘇培盛を睨む。出棺の時に玉隠は自死で果親王の後を追い、遺された元澈は慎郡王夫妻に養育されることに。
この周囲を顧みないほどの一途さ、玉隠は最後までブレなかったですね

甄嬛はなぜ雍正帝が突然果親王を殺そうと思ったのかが納得いかず、蘇培盛に尋ねたところ、「手紙」のせいだろうという。密かに書斎でその手紙を見たところ、果親王が玉隠に宛てた手紙のすべてに「熹貴妃にお伝えを」と書かれていたことがわかる。血滴子の夏刈がそれを雍正帝に見せたため、疑惑が確信となったのだと甄嬛は悟る。
果親王は、玉隠相手だと甄嬛への想いを隠さなかったのですね…

苦悩のあまり甄嬛には白髪が生えるが、雍正帝がそれを見てもどうせ「寵姫が老いた」ことで機嫌を損ねるのだろうと思う。ようやく雍正帝は会いに来たが、二人の間には果親王のことが溝となって横たわっていた…
雍正帝は甄嬛が自分を受け入れて当たり前と思っているので、互いに相容れませんよね

第75話「最後の復讐」

衛臨は甄嬛に、安陵容が残した例の媚薬入りの香と辰砂(硫化水銀)を葉瀾依から所望された、と報告する。実は雍正帝は長寿の丹薬を服用しており、甄嬛が戻る1年前から服用量が増える一方だったが、その丹薬には硫黄と水銀が含まれているため、辰砂を一緒に服用すると少しずつ衰弱する上に媚薬香が体を蝕むのだというが、甄嬛は黙認する。
葉瀾依が果親王の復讐を果たそうとしているなら、甄嬛は止めませんよね~

甄嬛は第四皇子の勉強の様子を見に行く。雍正帝が甄嬛にこのところ冷たいため、第四皇子は「母上のことは私が絶対に守る」と言う。そんな中、朝廷では皇太子擁立の圧力が強まり、長子の第四皇子か聡明な第六皇子かで議論が高まる。張廷玉は甄嬛の皇太后としての不適格を訴え、第六皇子を後継に考えるのなら先手を打って甄嬛を排除すべきだと主張する。
皇太子議論から論外にされている第五皇子は、どの妃嬪の子なのでしょう?

雍正帝は甄嬛に立太子の件を相談する。雍正帝の本心は第六皇子にしたいと考えていたが、甄嬛は「弘曕は凡庸で皇太子には適さない」と言い、第四皇子こそが皇太子の器だと推す。皇后への冊立を打診されても、これ以上非難されたくないと拒んで野心がないことを示す。
甄嬛としては果親王の子の弘曕を「皇帝という生き物」にしたくないのかもしれませんね

甄嬛は、凝暉堂の合歓の木が雍正帝の命で切られたことを葉瀾依から知らされ、雍正帝の徹底ぶりに呆れる。そこで葉瀾依は雍正帝に訴え、何本か葉瀾依の宮に移植できたという。葉瀾依は甄嬛に「簡単に許さぬことです」と耳打ちする。
「果親王の女たち」の復讐が静かに進行しているようです…

第四皇子は親王に封じられた、と喜んで知らせに来る。甄嬛はそこで「弘曕はお前から親王に封じて欲しい」と言って第四皇子を驚かせる。甄嬛は第四皇子こそが次期皇帝になるべきだと考えており、それにふさわしい振る舞いをするようにと教える。
第四皇子は実子でない自分が甄嬛の一推しだとは思いもしなかったでしょうね

雍正帝は道士に不老不死の丹薬を作らせ、辰砂を頻繁に使用しているため、衛臨は甄嬛に「陛下は虚弱になっている」と報告する。甄嬛は関与せず葉瀾依の好きにさせることに。甄嬛は雍正帝が若い答応二人とはしゃいでいるのを見て、衛臨に「陛下に老いを感じさせてはいけない」と命じる。しかしその直後、雍正帝は吐血する。
若い答応が増えたということは、宮女にお手付きしているのだから懲りないですよね

雍正帝は病床に伏し半年が経過していたが、そんな状態でも妃嬪の若さに自分の若さを感じようとしていた。散歩の途中で、玉嬈が元澈を連れて第六皇子と一緒に遊んでいるのを見かけて声をかける。元澈と第六皇子がまるで実の兄弟のように似ているのを見た雍正帝は、再び疑いに囚われてその場で倒れる。玉嬈からその場の様子を聞いた甄嬛は、今後は元澈を連れての入宮は控えるように言う。雍正帝は夏刈を呼び、第六皇子の血統について決して悟られないように調べるよう命じる。
表向きいとこ同士なのだから似ていても不思議はないのに、変なところでカンがいい…

甄嬛は第六皇子への疑惑が原因で発作が起こったことから、今後に備えなければと考える。そんな中、甄嬛は孫答応が問題を起こした件を雍正帝に報告に向かうが、看病についていた端皇貴妃に興奮させないようにと言われる。夏刈が来て甄嬛と第六皇子の話をしていた、と蘇培盛から聞かされたため、甄嬛は人払いを命じる。
端皇貴妃はすっかりお元気になりましたね

雍正帝が目を覚ますと、甄嬛が枕元に居た。互いの溝を感じつつも、二人の想いが通じ合ったかつての夏の出来事を思う。甄嬛は孫答応が侍衛と私通したことを報告し、処分の指示を仰ぐ。すでに後宮に知れ渡っているというので雍正帝は激怒し、母と隆科多が抱き合っているのを目撃した時のことを思い出す。なぜ皆が天子の自分に歯向かおうとするのかと、興奮した雍正帝は急変する。
甄嬛は皇太后と隆科多の件は知っていたのでしょうか?倒れた陛下を見る目の冷たさ…

急変を聞いた妃嬪が集まり、若い妃嬪たちは泣きじゃくっていたため、甄嬛は「まだご健在なのに」と叱責し、各自の宮に戻るように指示する。甄嬛は陛下の安静を妨げないようにと釘を刺し、来るべき時に備えようと端皇貴妃や敬貴妃と準備を進めるが、その場に葉瀾依がいないことに気付く。
これを機にと枕元に押しかけて大騒ぎする若い妃嬪がいたりするわけですよね♪

夏刈は双子の部屋に侵入し、太監や乳母たちを眠らせ、第六皇子の足から採血していた。葉瀾依はそれに気づき、戻った甄嬛に知らせる。葉瀾依は雍正帝がそんなことをする理由がわからず、第六皇子の父親は誰か問いただす。甄嬛は葉瀾依に「あなたは允礼の子を救った」と感謝する…
夏刈が親子鑑定をする前に、なんとかしてしまわないと!

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73~75話の感想

これまで兄帝の猜疑心を無能ムーブで切り抜けてきた果親王ですが、ジュンガル部行きを強いられた甄嬛を守りたいという一心で、とうとう私兵を動かすという無茶をしてしまいました。その上で、雍正帝に確信を抱かせたのは果親王の玉隠宛ての文だったというところが非常に理不尽でしたね。あの文を書かずにはいられなかった果親王の気持ち、毎度毎度「熹貴妃によろしく」を読まされる玉隠の気持ち、そして読んで確信した陛下の気持ち、それぞれにやりきれないものがあります。

それでも、最愛の人を自らの手で殺せと言われ、その死を目の当たりにすることになった心境を思うと、もう何も言えなくなってしまいます。甄嬛の心そのものが殺される行為に対して褒美を与えるという「皇帝の論理」にはついていけません。誰もが皇位を狙っているわけではないのに、勝手に疑って決めつけて、これまで何人を排除してきたのでしょうか。
甄嬛は完全に燃え尽きてしまったかのように見えますが、葉瀾依が復讐のために動き出したのを見て、まだやるべきことがあると気付いたようにも思えます。甄嬛ならただ死に追いやるだけではなく、一番効果的に陛下を苦しめる形で復讐を果たすのではないかと…

ところで、甄嬛が果親王に酒を注いでいた時に指で玉を押していましたが、あれも中国時代劇あるあるの「毒酒専用酒器」です。普通の酒と毒酒とをスイッチで切り替えることができるので、相手だけを殺して自分は助かりたい場合に使われるものですが、注ぎ口のところで混ざったりしないのかといつも気になってしまいます。果親王も後宮育ちだけに、あの酒器の存在は承知していたわけですね。杯を交換したのも、甄嬛への愛と信頼があってのことだと思います。

さて次回は最終話になります。長丁場の諍いをずっと見守ってきましたが、甄嬛の戦いもとうとう最終局面に到達することに!最愛の人を自らの手で失わせることになった甄嬛は、雍正帝への復讐をどのような形で果たしていくのでしょうか?

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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