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クルミットです♪
皇太后が沈眉荘のために媚薬を盛った酒を贈ったことから、それを飲んだ温実初と沈眉荘は結ばれ、懐妊してしまいます。皇后一派は圧を強め、槿汐と蘇培盛の関係を暴いて甄嬛を追い詰めようとします。甄嬛は雍正帝をうまく誘導して事なきを得たものの、宴から帰る途中に大勢の猫に襲われて産気づき、何とか双子を出産することに。
双子の誕生にメロメロな陛下は甄嬛を貴妃に封じることを決定し、甄嬛は後宮の中で大きな権力を持つ存在に成長しますが、皇后がそれを黙って許すわけがなく、とうとう今回、後宮裁判という前代未聞のピンチが発生します！裁判の基準は陛下のお気持ち次第、甄嬛は無事無罪を勝ち取ることができるのでしょうか？
【宮廷の諍い女】(ネタバレあり)
第６１話「無敵の貴妃」
永寿宮を出てきた皇后は、頬を腫らした斐雯に目を留めるが、罰を受けたと不満げにしていたことから、剪秋に優しく声をかけさせる…
普段なら甄嬛がフォローするところを、出産のごたごたで不満が残ったのですね
雍正帝は双子を溺愛し、公主の封号には甄嬛が提案した「霊犀」が採用され、霊犀公主と名付けられる。雍正帝は浣碧が甄嬛に似てきたと言いだしたため、甄嬛は焼きもちを焼いたふりで雍正帝の気をそらす。雍正帝は朧月をしばらくしたら手元に戻そうと提案する。
陛下は油断も隙も無いですね♪
敬妃は永寿宮から呼び出され、あえて朧月を連れずに向かう。甄嬛は敬妃と腹を割って話し、なぜ自分を陥れたのかと問いただす。敬妃が槿汐の件を皇后に売ったのは、朧月を手放したくなかったからだが、甄嬛は敬妃の深い孤独に触れ、しかも敬妃と甄嬛を争わせるようとする皇后の意図を知る。処罰を覚悟する敬妃に、甄嬛は「嫁ぐまで朧月を育てて」と託す。
朧月を手放したことで、敬妃・端妃・熹妃による皇后包囲網が完成したのは大きいですね
甄嬛は貴妃に封じられ、雍正帝は甄嬛の徳を班婕妤に例えて絶賛し、後宮指南役に任じようとする。皇后はさりげなく懸念材料を挙げるが、甄嬛は端妃と敬妃の協力を仰ぐと答える。重華宮で行われた祝いの宴で、甄嬛は雍正帝に今夜敬妃のもとへ向かうように勧め、皇后に敬妃との関係の修復をさりげなく示す。
班婕妤に喩えるのは趙飛燕が寵愛を奪っていく末路で不吉では…
甄嬛は、永寿宮に犀角製の箸を贈ってきた沛国公の名を聞いて、令嬢の孟静嫻が果郡王の縁談相手だと思い出す。果郡王に一途で他の縁談を断り続けていると聞き、浣碧は辛辣に批判する。果郡王からは珊瑚の腕輪が届き、甄嬛は「手中の珊瑚 愛でられず 遠くから眺めるのみ」と呉偉業の詩に込められた果郡王の想いを察する。
果郡王は多方向にモテモテですね。でも本命は手中の珊瑚、なのですが
甄嬛は葉瀾依に誘われて春禧殿に向かうが、突然喉元に短剣を突きつけられ、葉瀾依は前方が交蘆館だからここで殺しても祺貴人のせいにできると脅す。猫で子を害そうとしたのは葉瀾依だと察していた甄嬛は、果郡王のためならやめるようにと諭す。中秋の宴で甄嬛と果郡王を見ていたのは葉瀾依で、果郡王を捨てた甄嬛が許せなかったのだ。しかし甄嬛が珊瑚の腕輪をしているのを見て、果郡王の想いを知り、殺すことを断念する。
葉瀾依はワイルドですね。果郡王が腕輪を贈らなかったら殺されていたということに
皇后は、祺貴人と安陵容が互いに喧嘩ばかりするのに苛立ち、策を練らないと後宮は甄嬛のものになると危機感を抱く。皇后に叱責された祺貴人は安陵容を恨み、安神湯に薬を仕込んで安陵容から声を奪う。安陵容は声を失ったら捨て駒に過ぎず、皇后を頼ることもできない。
祺貴人は綿密な策は苦手ですが、陰湿な嫌がらせを一発やらせると名人芸ですね
雍正帝の心遣いで、甄嬛の妹・甄玉嬈が入宮し、成長した妹の姿に甄嬛は涙する。数日後には甄夫人も上京して両親との再会もかなえられることに。果郡王が凝暉堂の合歓の木を贈るというので、玉嬈は独創的な人だと不思議に思う。玉嬈は永宝堂に住まうことに。
玉嬈役の徐璐は「海上牧雲記～3つの予言と王朝の謎～」の予言で皇后となるとされた蘇語凝役でブレイク、「長安二十四時」や「恋する星の王子様」などに出演しています
声を失って雍正帝に避けられてしまった安陵容は、甄嬛に「自分は不吉ではない」と訴えるが、甄嬛は突き放し、安陵容に受けた恩は何倍にもして返すと言う。浣碧は寵愛を失った安陵容を始末してはどうかと進言するが、甄嬛は「宮中では死こそ一番の救い」だと答える。
浣碧のいきなりの「始末」発言！浣碧は後宮の闇に染まりすぎじゃないですか？
凋落した安陵容を侮って、康常在と貞嬪がお清めの札と水をばらまく嫌がらせをするが、報告を聞いた甄嬛は対応しようとしない。安陵容は炭にも事欠いていたが、康常在と貞嬪が質の低い炭を届けて嘲笑する。そこに皇后が遣わした剪秋が延禧宮の宮女に減俸を言い渡し、寵愛を復活させるために「他の手」を考えてはと安陵容に助言する。皇后は「雪中 炭を送る」が得策だと考えていた。現状安陵容には「他の芸」が必要なのだ…
自分の宮の主位の安陵容に対してこの無礼は酷いですね
第６２話「貴妃包囲網」
安陵容は冰嬉の特訓のため、過度な節食を行って倒れる。冰嬉の習得には機敏な動きが必要なため、節制を行う必要があるのだ。甄嬛は、漢の成帝の側室・趙飛燕が舞で寵愛を得るのに息肌丸という薬の力を借りた、という話がわざと安陵容の耳に入るようにする。息肌丸の中には麝香が入っているため、たとえ身ごもっても早期に流産するようになるのだ。
歌がダメならスケート？何でそういう一発芸な方向に走るのでしょうか
剪秋は息肌丸を安陵容に渡していた。皇后は、安陵容が身ごもるつもりがないのかと驚くが、避妊薬を飲ませる手間が省ける、と剪秋は笑う。宝鵑は麝香の解毒作用があるという鬧羊花の風呂を用意していたが、安陵容は長年薬漬けだったからと投げやりだった。
安陵容が捨て身すぎて、哀れさすら感じます
冰嬉の会が催され、雍正帝は氷上の宮女が持つ梅の枝を見て、甄嬛との倚梅園の出会いを思い出すが、皇后は純元皇后との思い出を強調しようとする。そこに安陵容が氷上に登場し、艶やかな舞を披露して雍正帝の目をくぎ付けにし、寵愛を復活させる。
懐妊を諦めてこの芸に賭けたのだから、寵愛が戻らなかったら不憫ですよね～
安陵容ばかりが寵愛されるようになり、嬪から妃への昇格も間近ではないかとみられるように。甄嬛は陛下から下賜された希少な翡翠の腕輪を安陵容に贈ろうとし、浣碧はそれを「もったいない」と否定する。そこに雍正帝がやってきたため、甄嬛は話をうまく取り繕い、安陵容を気遣っていると信じ込ませる。瓜爾佳鄂敏が大臣を味方につけ、甄嬛への寵愛が過ぎると諫言したため、両親の入宮と甄遠道にかけられた容疑の再調査はしばらく困難に。
陛下は贈った物全部覚えているし、妃嬪が身に着けている物のチェックも厳しいですね
甄嬛が慎貝勒（第二十一皇弟・允禧）と話しているところに玉嬈が現れ、慎貝勒は玉嬈を小主と勘違いしてしまう。後宮入りや皇族に興味を示さない玉嬈の気の強さに慎貝勒は心を惹かれ、浮かれているのを果郡王に見透かされる。
玉嬈を宮中に置いておくと、陛下に見初められたり他の小主と揉めたりしそう…
甄嬛は温実初に、沈眉荘の容体が安定していると聞いて安堵しつつ、父についても温実初に託す。甄嬛の脈診をしていたところに玉嬈が飛び込んできたため、咄嗟に温実初が手を離したのを見た斐雯は、二人の様子に目を光らせる。
皇后が斐雯に撒いた不信の種が、ようやくここで芽吹きそうですね
蘇培盛から、果郡王が昨日の慎貝勒との乗馬で急に落馬し、夜中に高熱を出したと知らされ、甄嬛は激しく動揺するものの関与できず、温実初に診察を頼み、仏に祈るしかできない。甄嬛は自分が力になれない分、浣碧を見舞いに遣わせることに。浣碧は献身的に果郡王の看病に尽くすが、目覚めた果郡王は浣碧を見て思わず「嬛」と呼びかける。浣碧は甄嬛が遣わしたことを隠し自分の意志で来たのだと言うが、落胆した果郡王は浣碧に背を向ける。
浣碧は万事腹黒さが透けて見えるので、そういうところが愛されない理由なのですよね
雍正帝は後宮を全く訪れなくなり、甄嬛は政務が山積みだと意に介さないが、祺貴人が外部の尼僧を呼んだということが気になっていた。果郡王の熱は下がったものの、静養が必要なため浣碧をしばらく留めるというので、甄嬛は浣碧をうらやましく思う。果郡王は空高く上がっている凧を見上げ、甄嬛の危うい境遇を見ているようだと思う。浣碧に宮中へ戻るように促すが、浣碧は甄嬛なら怖いものなしだから大丈夫だと言い張って帰ろうとしない。
爪に巻いている葉っぱは鳳仙花で爪を染めるのですね！外部の尼僧とは一体？
甄嬛は緊急に景仁宮に呼び出されるが、祺貴人が甄嬛の私通を告発するというので、内心動揺する。しかし祺貴人が告発した私通の相手は温実初だった。かつて甄家で働いていた玢児が証人として連れてこられ、入宮前温実初に結婚を申し込まれていたことを証言する。さらに斐雯が二人の親密な様子を告発したため、皇后は無視できないと考え、温実初を呼ぶ。
相手が温実初ならまぁいいか、でホッとしている場合ではないですよね！
温実初も景仁宮に召喚されるが、何も知らないまま途中の碎玉軒に沈眉荘の診察のために寄りたいと申し出て、沈眉荘に呼び出しのことは知らせずに景仁宮に向かう。温実初の袖には斐雯の証言の通り、男女の情を意味する柳の葉の刺繍が施されていた。温実初は問われて「母が柳を好きなので、すべての袖には柳の刺繍が」と答えるが、自分と甄嬛の仲が疑われていると知った温実初は激しく動揺する…
息子の袖に全部柳の葉を刺繍する母とか、甄嬛は温実初を選ばなくて正解だったのかも
第６３話「運命の後宮裁判」
斐雯は永寿宮正殿にある瑠璃の花瓶について聞かれるが、花瓶は瑠璃ではなく青玉だったため、記憶力が悪いことが露呈し、何か魂胆があったのでは指摘される。甄嬛に近い妃嬪たちは黒幕の存在を指摘し、接点のない斐雯と祺貴人が一緒に訴えることに裏があると訴える。そこに雍正帝が騒ぎを聞きつけて現れるが、祺貴人が「証拠もあり、甘露寺の法師も呼んでいる」と訴えたため、その証言を聞くことに。
黒幕は皇后自身なので…
果郡王が快癒したため、浣碧は永寿宮に戻ってきたところ、葉瀾依が侍女を密かに遣わして甄嬛の危機を訴え、他の尼僧を呼んで反証させるべきだと伝える。そこで浣碧は玉嬈に甘露寺の莫言を呼んでこさせることに。その急ぐ途中で慎貝勒にぶつかり、「姉上を助ける」と聞いて慎貝勒は何事かと困惑する。
葉瀾依がまさかの手助け！果郡王のためなら、彼の最愛の人をも守る心意気でしょうか
祺貴人が呼んだ証人の尼僧は静白だった。甘露寺に温という侍医が頻繁に会いに来ていたが、侍女が見張っていて中の様子を伺えなかったと証言し、甄嬛は雍正帝が明らかに疑いを抱いたと感じる。さらに斐雯がお産の時の二人の会話を暴露し、祺貴人が浣碧と槿汐の拷問を提案したため、槿汐は自分一人が拷問を受けると言いだす。
出産時の命の選択の会話が、ここにきて別の意味に曲解されるとは…
浣碧は果郡王の看病に行っているとわかり、病の果郡王のために伏せることになるが、そこに慎貝勒が駆け付けて甄嬛の人柄を保証する。皇后は第六皇子のために事態をはっきりさせようと、血液を使った親子判定を提案する。水に両者の血液をたらして混ざり合えば二人は実の親子だというのだ。甄嬛はやむなく弘曕と温実初の血で検査をと申し出る。
慎貝勒は何しに来たのか謎ですが、それより謎なのはこの非科学的親子検査ですよ！
弘曕の血液と温実初の血液で親子判定が行われる。しかし他人のはずの両者の血液が水中で混じり合い、雍正帝は激怒する。皇后は甄嬛を冷宮送りにして弘曕を捨て、温実初の死罪を命じ、雍正帝は甄嬛に失望する。しかし甄嬛は水がおかしいと気付き、蘇培盛の血を入れてみたところ混じり合ってしまう。そこで温実初が水に明礬が入っていることに気付く。
蘇培盛の「私めは宦官ですよ」でちょっと笑ってしまいました♪
水を用意したのが医術に通じた皇后だったため、雍正帝の疑いは皇后に向かう。蘇培盛が用意した水で再度検査すると血は混じらず、甄嬛の潔白は証明される。祺貴人は「不義に対する疑いは残る」と言い張るが、葉瀾依と玉嬈が連れてきた莫言により静白の甄嬛への虐待が明かされ、温実初の診察が正当だと判明する。静白は安陵容の提案で舌を抜かれることに。
血を落とす位置と、蘇培盛が「混ざりません」と見せるタイミングが問題なのでは…
葉瀾依は、二年間後宮を訪れていないはずの静白が自分を「貴人」と呼んだことを指摘し、玢児は祺貴人に脅されていたのだと虐待の傷跡を見せて甄嬛の潔白を訴えたため、甄嬛は黒幕の存在を示唆して祺貴人に白状を促すが、祺貴人は否定し通す。皇后は純元皇后の存在を使って恩情を訴えるが雍正帝には通じず、しかし絵春が明礬を入れたのは自分の失態だと皇后を庇って慎刑司送りにされたことで、皇后は処罰を免れる。
皇后は崖っぷちで踏みとどまった感ありますが、陛下からの信頼は損なわれましたね
気をもむ沈眉荘のもとに安陵容が宮女を遣わし、温実初が第六皇子の父だと疑われていると伝えたため、沈眉荘は急いで景仁宮に向かうことに。雍正帝は祺貴人を冷宮送りにし、加担して虚言を広めた康常在と貞嬪には半年の減俸に。その他の者の処罰を任された甄嬛は、斐雯と静白の死罪を命じ、子への流言は言語道断だと厳しく言い放つ…
これで祺貴人は終わりでしょうか。でも安陵容がさりげなく沈眉荘にまで魔の手を！
６１～６３話の感想
貴人に降格された祺貴人が再起を賭けて投下した爆弾が後宮裁判でしたが、甄嬛の不義のお相手が温実初、という前提からはずしているあたり、さすが頭脳面では残念な祺貴人、詰めが甘かったですね。斐雯の憶測を信じてストーリーを組み立てたのが運の尽きでした。今は亡き頭脳派の襄嬪（曹貴人）のように浣碧を引き入れていれば、甄嬛を仕留めることができたかもしれないですよね。
後宮裁判の何がムカつくかというと、安陵容ですね。安陵容は甄嬛を庇っているふりをしながら、じりじりと甄嬛に疑いを向ける方向に押していく発言を繰り返しています。安陵容は「甄嬛とは姉妹同然」なので、その彼女の言うことだったら、という空気を陛下に与える役割を果たしているのですね。今回もスケートという新たな芸で寵愛を復活させるという、なかなかのド根性を見せましたが、皇后一派が後宮裁判に敗訴してしまい、皇后という後ろ盾が大きく揺らいでしまうことに。今更甄嬛にすりよるわけにもいかないでしょうし、安陵容は今後さらに闇街道を突っ走るしかないのでしょうか。
そうそう、後宮裁判でもう一つムカついたのは、静白でも斐雯でもなく、甄嬛を全く信じなかった上に、飛び込んできた玉嬈に釘付けになっていた陛下ですよ！玉嬈ピンチ？
ところで今回ピンチに陥った温実初ですが、温実初を演じている張暁龍は、本業は古代の礼儀指導で、本作の中でも拝礼などの所作の指導を行っています。注意して見ていると、温実初の所作は他の人に比べて別格に丁寧なのですよね。張暁龍は映画「レッドクリフ」や「三国志 Three Kingdoms」「琅琊榜」「蒼穹の昴」などの名作ドラマでも礼儀指導を行ってきたその道の第一人者だそうです。さらに、民族舞踊学士でもあり、今回の安陵容の冰嬉や、１３話の甄嬛の「驚鴻の舞」の振り付けも担当していたそうですよ！
実は彼は最初、雍正帝役の陳建斌の推薦で、果郡王にキャスティングされる予定でオーディションを受けたのが、監督の意向で温実初に変更されたそうです… 彼が果郡王を演じていたら、甄嬛と果郡王の愛のテイストがかなり違ったことになったでしょうね♪
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