惜花芷 第17話あらすじと感想|蘭苑の火災、十年越しの真相――そして花家に訪れる新たな嵐

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第16話で、花芷はついに顧晏惜の正体を知りながらも、互いの信頼を選びました。
そして第17話――物語はついに「蘭苑の火災」の真相へ。
顧晏惜が追い続けた“あの夜の謎”が明らかになる衝撃回です。
一方で花家にもまた、家族の新たな火種が…。

それでは第17話を一緒に見ていきましょう!

惜花芷 第17話のあらすじ

顧晏惜は、花家の清白を証すために密信を返還したいと願い出て、皇帝・顧成焘の許可を得ます。
花家へ信を戻した際、花芷は「あなたがここに来た本当の理由は?」と尋ねます。
顧晏惜は静かに答えました――「芍薬と、あなた」。
そして七宿司に残ったのは「恩義のある人に報いるため」だと明かし、
さらに「もう一つの目的――十年前の凌王府火災を調べている」と打ち明けます。

花芷は「祖父のそばに小書童はいなかった。当時、ずっと一緒にいたのは私」と語り、
顧晏惜は驚愕。すぐに「あの時、君を外へ導いた嬷嬷(乳母)を覚えているか」と問いますが、
幼い記憶は霞のように遠く、花芷は首を振るだけ。
顧晏惜は「ありがとう」とだけ呟き、ふと瞳の奥が潤みました。

十年追ってきた答えが“目の前の彼女”にあった――その気づきの瞬間が切なかった。

その後、花芷の面影が幼い記憶と重なります。
王妃の葬儀の夜、炎に包まれた蘭苑で、少年の彼のそばに幼い花芷がいた――
あの夜、二人はすでに出会っていたのです。

一方、街では別の波乱が。
芍薬は沈焕への罪悪感から薬を持って見舞いに行きますが、
彼がまたもや悪友たちとつるんでいるのを見て呆れ顔。
帰り道、花家の門前には怪我を負った労働者たちが押しかけ、
「花家のせいで負傷した」と叫び立てます。

実は、夏明が帳簿を偽造して賃金を横領。
花家が夏の商機を狙って硝石で氷菓作りを試みていた際、
危険な配合で事故が起きたのです。
働き手たちは全身に冷やけのような白霜を帯び、怒り心頭。

花芷は平謝りし、夏金娥は顔面蒼白。
自分の紹介で夏明を雇った責任に苦しみますが、
花芷は叱らず「誰にでも間違いはある」と穏やかに慰めます。

失敗の責任を“罰”ではなく“理解”で受け止める花芷、真のリーダーだなと思いました。

この「硝石」という言葉に顧晏惜の記憶が反応。
十年前の火災後、焼け跡の瓦に白い霜がついていた――
それこそが蘭苑の爆裂火災の決定的な手がかりでした。

顧晏惜はすぐに行動を開始。
陳情に命じ、凌王府配下の花灯職人の庄子を調査。
そこから浮かび上がったのは、王妃付きの陳家嬷嬷。
捕らえて尋問すると、彼女はついに口を割ります。

「その夜、私は王妃に花灯を届けた。
花妃様は迷い込んだ少女――花芷を見て、私に“外まで送って”と命じられた。
だがその花灯には、最初から硝石と木炭が仕込まれており、
ろうそくには安息香が混ぜられていたのです。」

偶然の出会いと計算された罠。十年越しにピースが繋がる瞬間、鳥肌が立ちました。

火災の真犯人は萧氏ではなかった。
彼女はむしろ王妃を庇い、炎の中から芍薬を救った張本人だったのです。
だが、王妃の父兄が謀反を企てていた事実があり、
萧氏は「愛する凌王を守るため、王妃を止めねばならなかった」と涙ながらに告白。
顧晏惜は妹を救ってくれた恩義を思い出し、剣を下ろします。
彼女を殺さず、終身幽閉を命じました。

憎しみよりも恩を取る――顧晏惜の決断が痛くて、でも美しかった。

その頃、花家にはまた新たな波紋が。
長女の花静が久々に帰宅。
「夫に妾をとらせたい」と母の林婉に相談しますが、
指名した相手はなんと拂冬。
林婉は即座に拒否。

花静は逆上し、「母は花芷ばかり可愛がる」と八つ当たり。
実は夫・宋成祖の暴力に苦しんでおり、その苛立ちを母と妹にぶつけていたのです。
そこへ帰宅した花芷。事情も知らぬまま、花静の皮肉を受けて立ち尽くします。

林婉は怒りのあまり倒れ込みそうになり、
傍らの芍薬が駆け寄って支えます。
その姿を見て、林婉の表情がふっと和らぎ――
「やっぱり、あなたがいてくれると救われるわ」と微笑むのでした。

一方、拂冬はこの話を聞きつけ、涙ながらに花芷の前に跪きます。
「たとえ正室の席を用意されても、宋家には行きません」と。

“選ばれる”ことより、“誰の側にいたいか”を選ぶ――拂冬の決意が胸を打ちました。

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惜花芷 第17話の感想まとめ

ついに明かされた蘭苑火災の真相。
十年越しの追跡がここで完結しましたね。
すべての始まりに「愛」と「誤解」と「犠牲」が絡み、
誰も完全な悪ではなかったという描き方が見事でした。

“真実は人を罰するためじゃなく、許すためにある”――このドラマの核心を感じた回でした。

そして花家パート。
花静の登場で一気に生々しい家庭劇が戻ってきました。
商い・教育・家族、それぞれの火種を抱えながら、
花芷はそれでも責めず、守る側であり続ける。
顧晏惜と花芷――二人が背負う“家の罪と愛の形”が、いよいよ重なり始めましたね。

次回、第18話では、顧晏惜が見つけた真実をどう報告するのか。
そして宋家をめぐる花静と拂冬の問題が、
花芷の“掌家としての覚悟”を再び試すことになりそうです。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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