惜花芷 最終回(第40話)あらすじと感想|海の果てまで共に――花芷と顧晏惜、大婚ののちの“自由”へ

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ついに迎えた最終回。
陰謀にまみれた皇宮の中で、最後まで信じ抜いた二人――花芷と顧晏惜。
流血と別離を経て、ようやく掴んだのは“平和”と“自由”でした。
彼らだけでなく、花家の人々も新しい人生を歩み出す、まさに完結にふさわしい回です。

それでは最終話、第40話を一緒に見ていきましょう!

惜花芷 第40話のあらすじ

皓月の陰謀が露見し、顧成焘は兵を差し向けます。
だが皓月はすでに刺客を潜ませており、皇帝の命が風前の灯に。
その瞬間、顧晏惜が飛び込み身を挺して陛下を守ります。
顧成焘は笑みを浮かべ、「やはり、朕が選んだ剣に間違いはなかった」と上機嫌。

七宿司の働きで反乱は鎮圧され、皓月は捕らえられます。
取り調べで彼女は昭国の人間であることを認めました。
「私の家族は皆、大慶の兵に殺された。私は仇を討つためだけに生きてきた。」
顧成焘は冷ややかに「小娘一人で帝国を倒すつもりか」と嘲笑。
皓月は「疑いに溺れたあなたこそ、もう終わりよ」と笑い返します。

彼女が口を開きかけた瞬間、惠王が背後から一刀。
「余計なことは言うな。」
皓月は血を吐きながら倒れ、すべての秘密を胸に消えました。

顧成焘は花芷を呼び出し、「なぜあの場で陛下を救った」と問います。
花芷はまっすぐに答えました。
「私は、国が荒れるのを見たくありません。
 大慶も昭国も血に沈めば、民は泣くばかりです。」

その言葉に、顧成焘の瞳が一瞬だけ柔らぎます――が、すぐに口から血を吐いて崩れ落ちました。
皓月は生前、惠王と手を組み、陛下の杯に毒“碧信”を混ぜていたのです。

惠王は刀を抜き、顧晏惜を睨みつけました。
「お前こそ反逆者だ!この朕が正統な継嗣だ!」
その声が響く中、彼もまた苦悶の表情を浮かべて血を吐きます。
皓月が“解毒薬”と信じて飲ませた丸薬にも、すでに毒が仕込まれていたのです。

崩れ落ちる惠王は、最後の力で顧成焘を人質にとります。
顧晏惜は矢を構え、袖箭を放ちました。
閃光のような一撃が惠王の胸を貫き、乱世の火種はようやく鎮まりました。

顧成焘は最期の床で顧晏惜の手を取り、
「朕を恨んでおるか……?」と尋ねます。
顧晏惜は涙をこらえながら首を振りました。
「いいえ。私は陛下を父と思っておりました。七宿司はこれからも皇都を守る剣であり続けます。」
顧成焘は安堵の笑みを浮かべ、そのまま静かに息を引き取りました。

新しい朝。
太后が朝堂に現れ、ざわめく群臣に告げます。
「陛下はすでに後継を定めておられます――六皇子・顧宴昭。」
その言葉に、群臣は一斉に叩頭。
大慶に新たな陽が昇りました。

そのころ北地にも聖旨が届きます。
「花家男丁、罪を赦す。」
長き流刑が終わり、家族の帰還が許されたのです。

顧晏惜は花芷と共に城門へ。
遠くから現れたのは、花屹正と子どもたち。
抱き合い、泣き笑う花家の面々。
花芷は兄の手を握りながら、顧晏惜の手をもう片方で強く結びました。

ようやく訪れた“再会の光”。
この瞬間を待ち続けた40話分の涙が、一気に溶けて流れました。

花屹正と共に祠堂へ行き、林婉の位牌の前で花芷は膝をつきました。
「祖母、もう迷いません。私はこの人と生きます。」
顧晏惜も深く頭を下げ、「彼女と過ごすすべての瞬間を、何より大切にします」と誓います。
花屹正は微笑み、「妹の目に偽りはない。七宿司も、あなたの代で新しく生まれ変わるのだな」と頷きました。

時は流れ――
芍薬は和楽郡主に封じられ、沈焕と微笑ましい関係に。
「結婚ってね、好き同士ならそれでいいのよ」と笑う芍薬に、沈焕は耳まで真っ赤。
陳情もついに抱夏への恋をオープンにし、止名楼では新しい風が吹き始めます。

花芷は婚礼を民の礼で花家にて行うことを望み、顧晏惜もそれに従いました。
婚礼当日、花家の庭には笑い声と香の煙。
顧宴昭(六皇子)が自ら摂政王の印を携えて祝賀に訪れ、
「太傅として朕を導いてほしい」と花芷に依頼。

花芷は微笑んで答えます。
「朝廷は花太傅を欠いても立ちます。
 けれど山と海には、花芷がひとりいないと寂しいでしょう。」
顧晏惜は穏やかな眼差しで、「どこへでも一緒に行こう」と返しました。

紅の婚衣に身を包み、二人は花家の正廳へ。
家族と友人たちが見守る中、三叩九拝。
「夫婦、結髪の礼を終えました!」
歓声と拍手があがり、花家の中庭には涙と笑顔があふれました。

その後――
三夫人は花家の事業を総覧し、二夫人と秦姨娘はそれぞれ自立。
拂冬は止名楼を守り、白掌柜は育児に奮闘。
沈焕は止名楼に新しい傀儡劇と茶飲を導入し、芍薬と笑い合う日々。
陳情と抱夏は“喧嘩するほど仲が良い”夫婦のよう。

北地では花屹正の書が出版され、都で大評判に。
邱姨娘は孤児院の子どもたちを教え、三夫人は彼らを支援。
皆がそれぞれの場所で「花家の名」を広げていました。

やがて芍薬が顧宴昭へ一通の手紙を渡します。
それは花芷からのもの。

「私たちはいま、海の上にいます。
波の音が子守歌のようで、晏惜は相変わらず船酔い。
でも、どこまでも一緒に行きます。
この空の下、風が吹く限り――。」

顧宴昭は微笑み、
「師母の風筝、今も空に浮かんでいますね」と空を仰ぎました。

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惜花芷 最終回の感想まとめ

最終回は、“愛の結実”と“再生”の物語でした。
皇帝の疑念と血塗られた権力闘争を超え、
花芷と顧晏惜がたどり着いたのは、地位でも名声でもない“自由”。

花家の人々がそれぞれ自立し、笑って暮らす姿にも感動。
特に、海辺を航行するラストシーン――
波間に揺れる船上で寄り添う二人の背中は、どんな王座よりも尊く見えました。

南風知我意、吹夢到西洲。
風が知っている――この愛は、永遠に自由だ。

これにて『惜花芷』完結です。
長い旅路を共に見守ってくださり、ありがとうございました。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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