惜花芷 第38話あらすじと感想|「同じ空の下で」――奪われても、愛は折れない

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雨を待つ都、汗と泥にまみれる河道の現場、そして冷たい禁宮――。
第38話は、花芷が“奉天女”として宮中に縛られ、顧晏惜が彼女に会うため命を賭けて宮城へ斬り込む、怒涛の回でした。
権力の思惑に人の心が試される中、それでも二人が見ているのは同じ空。胸がぎゅっとなる場面の連続です。
それでは第38話を一緒に見ていきましょう!

惜花芷 第38話のあらすじ

都の物価が跳ね上がるなか、三夫人と念秋が家計を洗い出すと、河道浚渫の資金は残り二十万足りず。そこへ喪服姿の花琴が現れます。夫の孫掌柜は放蕩で急逝、家の実権は彼女の手に。事情を聞いた花琴は迷わず不足分を拠出し、こうして期日内に資金が揃いました。
花芷と顧晏惜は朝堂で顧成焘に引き渡しを完了。花芷は「全ての出納を自ら照合したい、花家旧宅を住まいに」と願い出て、異議なし。花芷が辞すと、顧晏惜も躊躇なく後に続き、皇帝の前で“彼女の味方”を明言した格好に。悔しげな顧成焘の歯ぎしりが聞こえるようでした。

河道工事が始まると、夫人たちも現場へ。
泥に足を取られながらも、花芷はどこか晴れやか。
「一日働き一日食べる。考えるより手を動かせば、夜はぐっすり眠れる」――そんな顔です。
顧晏惜は冗談めかして「竣工したら太后に指婚を」と切り出し、花芷は「いま無一文でしょ。私には玉镯が一本あるけど」とくすっと笑わせてくれました。

現場には学びの場がなく、読み書きできない子が多いと知ると、花芷は夜学を開講。六皇子も「僕も教える!」と志願し、にわか先生ぶりが微笑ましい。
一方、宮中では皓月が連日の祈雨。ようやく雨が落ち、顧成焘は天枢使を褒賞。ところが同じ頃、河道竣工の歓声をかき消すように聖旨が下ります――

花芷は満城を駆け回り資を集め、私塾を開いて民心を買う。
特に勅して奉天女とし、天文院に入れ。

沐浴更衣を済ませ、花芷は顧成焘と対面。
「一度入れば白首まで出られぬ」と告げる皇帝に、花芷は静かに言い返します。

君王の心は、真心とは取引できません。私と顧晏惜は、たとえ門を隔てても同じ天の下にいます――。

宮門が閉ざされても、二人の空はつながっている。そう言い切る花芷の瞳が強かった。

外では、顧晏惜が七宿司の権限を鄭虎・陳情へ委ね、ただ一人で決断します。
「召さねば入れぬ? 知るものか」
彼は単身、宮城へ突入。

刀光血雨、次々と立ちはだかる禁軍。
顧成焘は花芷を前に座らせ、「彼が尽きるまで見届けよ」と残酷な見世物に変えます。
それでも顧晏惜は立ち続け、血に染まりながら刃を握り……やがて膝が折れ、鮮血を吐いてなお、起き上がる。
束縛を破って駆け下りた花芷の前で、彼は懐から算筹を取り出し、そっと彼女の掌に。

宮の中では使いにくいだろ。君の道具は、君の手に。

この一言に、私も画面の前で崩れました。
激怒した顧成焘は顧晏惜を慎閣に投じ、赦しなくては出られぬ身に。
長青は薬を塗りながら、「力を蓄えよ、また逢える」と耳打ちします。
一方の花芷は天文院へ。そこでの務めは、皮肉にも皓月の侍奉でした。
顧晏惜は立てるようになるや、皓月の侍女が宮中を自由に行き来するのを見て、すぐさま陳情に密命――
「皓月の出入りと購買を徹底追跡しろ。」

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惜花芷 第38話の感想まとめ

皇帝に“奉天女”として囲い込まれた花芷と、禁軍の壁を血で押し切った顧晏惜。
どちらも愛を言い訳にせず、自分の足で選んだ道でした。
とくに、ぼろぼろの体で差し出された算筹――これ、ただの道具じゃない。
花芷が「数」と「理(ことわり)」で家族を守り、道を切り開いてきた生きる術そのもの。
それを「君の手に返す」って、プロポーズよりも重たい誓いだと私は感じました。

“同じ空の下”という花芷の台詞、ずるいくらい美しい。

雨は落ちても、民心の渇きは消えない。
祈雨で得た“威光”に酔う宮廷と、土を掘り子を教える現場の温度差。
皓月の自由な出入りが示す不穏――まだ終わっていません。
それでも、二人の心は折れない。
玉镯を再び腕に、算筹は掌に。道具は揃った。
あとは、真実を数え上げ、空を取り戻すだけです。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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