惜花芷 第31話あらすじと感想|太后の想いを受け継ぐ玉镯――花芷と顧晏惜の“約束の絆”

ご訪問くださりありがとうございます!
クルミットです♪

第31話は、再び穏やかで心に沁みるエピソード。
顧晏惜が太后から受け取った手镯を花芷に贈り、ふたりの絆がより深まります。
一方で、迎春や花琴、芍薬といった女性たちにもそれぞれの恋の転機が訪れ、花家の女性たちの強さと優しさが際立つ回でした。

それでは第31話を一緒に見ていきましょう!

惜花芷 第31話のあらすじ

迎春は、茶商の孙襄に不信感を抱き、調査を開始。
彼女は“珠釵を買う”と口実を作り、孙宅近くの張婆婆から噂を聞き出しました。
なんと孙襄には八人もの姨太太がいるというのです。
迎春は眉をひそめ、静かに真相を確かめる決意を固めます。

その頃、顧晏惜と花芷は川辺で風筝を揚げていました。
顧晏惜が「自分は無趣すぎる」と言うと、花芷は笑いながら答えます。
「無趣の方がいいわ。あなたがもっと面白い人だったら、女の子が放っておかないもの。
今のままでいい。私ひとりが好きでいられるから。」

ふたりの穏やかなやりとりに、恋人らしい温もりがあふれていました。

その一方で、沈焕と芍薬の間には切ないすれ違いが。
街で再会した沈焕は、買っていた胭脂を捨て、芍薬の手を取って走ります。
「この数日、考え続けて分かった。俺は……お前を想っている。」
しかし芍薬は“想う”という感情をまだ理解できず、ただ戸惑うばかり。
沈焕は彼女を見つめ、「もしかしたら、僕たちはここまでなのかもしれない」と言い残し、背を向けました。

幼い恋の終わり。芍薬の涙がまっすぐで、胸が締めつけられました。

迎春の調査は続きます。
孙襄の茶行は帳簿が滅茶苦茶、借金も山積み。
それでも彼は迎春を九番目の妾として迎えようとしていました。
さらに「先妻の子どもを育ててほしい」とまで言い出す始末。
迎春は冷ややかに一言、「滚(出ていけ)」と突き放します。

その頃、顧晏惜は宮中で太后に拝謁。
太后は静かに微笑みながら、「皇家に生まれた者は天意に従うしかない」と語ります。
宪王の件については「あなたを責めるつもりはない」と労いの言葉をかけ、
顧晏惜に母から譲り受けた玉镯を渡しました。
「これは嫁入りのときに母がくれたもの。あなたにも幸せが訪れますように。」

一方、迎春から報告を受けた花芷は驚きを隠せません。
その話を聞いた花琴は「ありがとう、迎春」と微笑み、
しかし次の瞬間、彼女は思わぬ行動に出ます。

学堂の帰り道、花琴は孙襄の息子・莘儿をわざと転ばせ、
優しく助け起こして自宅まで送り届けました。
これを見た孙襄は感激し、翌日すぐに花家へ聘礼を携え訪問。
花琴は誰が何を言おうと譲らず、
「私、この人と一緒に生きてみたい」と決意を告げます。

家の反対を押し切る花琴の強さ。恋の形はそれぞれですが、どの女性も自分の意志で道を選びます。

その夜、顧晏惜は太后から託された手镯を花芷へ。
「家の長輩がくれたものだ。一番大切な人に渡してほしいと言われた。」
花芷はその重みを感じながら手首に通し、
「きっと大切にするわ」と微笑みます。

一方、花琴は正式に孙襄の正妻に。
彼女のもとに小妾たちの身契が集まり、
初日から毅然とした態度で家を仕切ります。
「これからは一つの家。規矩を守りなさい。」
その凛とした姿に、夫の孙襄もたじたじ。

やがて花芷は宮中に呼ばれ、手土産の点心を携えて入宮。
太后は花芷の手首を見て、すぐに顧晏惜からの贈り物だと察します。
「よく似合っているわ。」
そして林婉との思い出を懐かしそうに語りました。

「昔、紫篁居で共に夏を過ごしたの。
私は婚約に悩み、林婉は笑って馬に乗っていた。
そのとき初めて馬を教えてくれたのも、彼女だったわ。」
太后は少し遠い目をしながら続けます。
「やがて私は宮に入り、紫篁居を林婉に贈ったの。
まさか、その屋敷が今あなたの家になっているなんて。」

太后は二人の恋を祝福しつつも、こう告げます。
「一入宮門、深似海。凌王府で見た空より、もっと狭くなるかもしれない。」
花芷は凛とした表情で言いました。
「私は信じています。顧晏惜も、私自身も。」

花芷の強さと太后の優しさ――まるで母娘のような会話が心に響きました。

顧晏惜は、北地から戻った際に預かっていた花芷四叔の“埋め酒”を渡し、
「本来なら今日開けたかったが、今は凌王の喪期中。もう少しだけ待ってくれ」と語ります。
花芷は頷き、「私は待つわ。何年でも。」

その頃、芍薬は沈焕との思い出を胸に、静かに涙を流していました。
花芷がやってきて、「人は皆いつか誰かと結ばれるものなの?」と尋ねます。
芍薬は小さな声で、「沈焕が婚約したの。だから彼が悲しいと、私も悲しい」と打ち明けました。
花芷は優しく微笑み、「なら贈り物をしてあげましょう」と提案。

沈焕が蒋家へ婚約の挨拶に向かう途中、
芍薬が呼び止め、手に小さな木の駒を握らせました。
「この卒(兵)は、前にあなたが無くしたもの。今度は無くさないで。」
沈焕は驚いた表情を浮かべ、やがて小さく微笑みました。
芍薬は背を向けて歩き出し、遠くで涙をこぼしました。

“好き”を知らない少女の初恋――切なくも美しい余韻を残して幕を閉じました。

スポンサーリンク

惜花芷 第31話の感想まとめ

第31話は、愛と別れ、そして新しい絆が描かれた静かな佳話でした。
顧晏惜が太后の玉镯を花芷に贈る場面は、まるで“嫁入り前の承認”のようで心温まります。
太后と林婉の友情エピソードも深く、時を超えて花家と皇族が繋がっていることに感慨を覚えました。

また、花家の女性たちの強さも光りましたね。
迎春の洞察、花琴の覚悟、芍薬の初恋――それぞれの選択が“自立する女性”としての姿を際立たせています。

静かな幸福と、少しの切なさが心に残る第31話。
次回、喪期が明けた後に訪れる二人の未来がどう描かれるのか、期待が高まります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

コメント

コメントする