惜花芷 第33話あらすじと感想|別れの手镯――花芷と顧晏惜、涙のすれ違い

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第33話は、ついに訪れてしまった“別れ”の回。
沈家の悲劇をきっかけに、花芷と顧晏惜の関係に決定的な溝が生まれます。
愛しながらも、互いを守るために離れなければならない――その姿が切なくてたまりません。

それでは第33話を一緒に見ていきましょう!

惜花芷 第33話のあらすじ

沈家が罪に問われ、屋敷から人々が次々と連行されていきます。
沈老夫人が階段でつまずいた瞬間、花芷は思わず駆け寄り支えました。
押し出されていく沈家の人々を見つめながら、花芷の脳裏には顧成焘の冷酷な言葉がよぎります。

――「顧晏惜の忠誠を乱す者は、すべて草芥(くさかい)にすぎぬ。」

沈家の門前に立つ顧晏惜と花芷は、一瞬だけ視線を交わしました。
しかし、どちらも言葉を発することはなく。
顧晏惜は馬に乗り、ただ沈黙のまま背を向けて去っていきました。

たった一瞬の目線。それだけで心が裂けるほどの距離を感じました。

牢に入れられた沈焕は、無実の罪を被るよう父に命じられます。
「沈淇が無事でさえあれば、沈家にはまだ望みがある。」
沈父は涙ながらに説得。
沈焕は迷いながらも、兄を守るために罪を背負う決意をします。

やがて沈焕は拷問にかけられ、全身に傷を負いました。
事情を知った沈淇は顧晏惜のもとへ駆けつけ、
「その罪は私が犯したもの。沈焕を放してくれ」と告白。
結果、沈淇までもが鎖につながれ、兄弟そろって牢に。

その頃、花芷は七宿司を訪れました。
目の前で沈家が滅びていく現実に耐えられず、
彼女は顧晏惜を真っ直ぐに見つめて言います。

「今日、沈家を取り締まった気分はどう?」

顧晏惜は何も答えません。
沈黙の中に、職務と愛の狭間で揺れる彼の苦悩がにじみ出ていました。

花芷は静かに手首の玉镯を外し、彼の手に戻します。
「私はあなたを陛下の枷(かせ)にはしたくない。
だから……もう終わりにしましょう。」

彼女は涙を堪えながら背を向け、歩き去ります。
顧晏惜はその背中を見つめたまま、一筋の涙をこぼしました。

お互いに想い合っているのに、立場がそれを許さない――痛すぎる別れでした。

顧晏惜は宮中に戻り、顧成焘に「花芷とは終わりました」と報告。
顧成焘は満足げに頷き、「よくやった」と言い、
沈家の罪を一部軽減して沈淇を釈放するよう命じました。

牢を出た沈焕は芍薬に会いたいと願い、兄に支えられて花家を訪れます。
花芷はすぐに事情を察し、
薬草や衣を渡し、さらに一箱の宝飾を沈淇に手渡しました。
「これは当年の婚約の返礼です。これでお互いに借りはありません。」

沈淇は深く礼をし、「この恩、一生忘れません」と涙ながらに頭を下げました。
花芷はさらに「花家の学堂で教鞭を取ってください」と申し出ます。
沈淇は驚きつつも快諾し、感謝の言葉を残しました。

一方で、花家では喜びの知らせも。
花蓉の嫁入りの日が訪れます。
母・邱姨娘は大切に貯めた銀子を差し出し、「夫家を大切にね」と言いますが、
花蓉は笑って答えます。
「夫は愛するためにあるもの。もし変心したら、私は二姑母のように離婚するわ。
そのときは姉様が私を迎えてくれるでしょう?」
花芷は優しく頷き、「いつでも帰っておいで」と抱きしめました。

婚礼当日、蒋徵之と花蓉の幸せそうな姿を見て、
花芷の胸にも微かな温もりが広がります。
けれど夜、帳簿を見つめる花芷の瞳に笑顔はなく、
抱夏がそっと彼女を寝かせても、目は冴えたまま。

窓を開けて夜空を見上げる花芷――
その同じ月を、顧晏惜もまた見つめていました。
手には、花芷が返したあの玉镯。

離れていても、想いは同じ空の下でつながっている――まさに運命の月夜でした。

沈焕は心身ともに成長し、芍薬の勧めで止名楼の手伝いを始めます。
慣れない仕事にも真剣に取り組み、笑顔を絶やさず接客。
かつての友人たちに嘲笑されても、沈焕はただ笑って受け流しました。
そんな彼に激怒した芍薬が代わりに一発お見舞い!
二人の距離は少しずつ、再び近づいていきます。

沈淇も夜遅くまで講義の準備に励み、弟・沈焕が「今度は俺も手伝う」と言うと、
「ようやく大人になったな」と微笑みます。
沈兄弟の絆が、ゆっくりと修復されていくのでした。

一方、花家に別れを告げる者も。
鄭知が新任地・桂溪县へ出発することになり、
花灵は寂しさを隠して見送ります。
鄭知は「再造の恩、決して忘れません」と深く一礼。
その背中を見つめ、花灵は静かに「後会有期(またいつか)」と呟きました。

その頃、顧晏惜は試合中も心ここにあらず。
対戦相手・鄭虎に倒されるほどの心乱れよう。
一方、花芷も止名楼の帳簿を見ながら、
かつてのような生き生きとした表情は消えていました。
物価の高騰で料理の値札を下げざるを得ず、彼女の心にも空白が広がります。

愛を手放した彼女から、笑顔まで失われていく――そんな静かな喪失感が痛いほど響きました。

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惜花芷 第33話の感想まとめ

第33話は、愛する人を守るための“別れ”が描かれた涙の回でした。
花芷の「あなたを縛りたくない」という言葉は、
愛を諦めたのではなく、真の思いやりから出たもの。
それだけに、顧晏惜の涙が胸に沁みます。

また、沈兄弟と芍薬の関係にも希望の光が見え、
花家の女性たちがそれぞれに自立していく姿も見事でした。

沈黙の別れと月下の絆――
花芷と顧晏惜の想いはまだ終わっていない。
再び交わる日を信じたくなる、第33話でした。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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