惜花芷 第32話あらすじと感想|沈焕、愛のために婚約を壊す――花芷、皇帝と真っ向対峙す

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第32話は、愛と信念が交錯する衝撃の回。
沈焕が芍薬への想いを貫くために、自ら婚約をぶち壊し、沈家はその代償を背負うことに――。
一方、花芷は顧晏惜を守るため、皇帝・顧成焘と真っ向から意見を交わします。
恋も正義も、決して一筋縄ではいかない第32話。さっそく見ていきましょう!

惜花芷 第32話のあらすじ

沈焕は父からの縁談を受け入れたものの、心は晴れません。
酒を持って沈淇のもとを訪ね、兄弟のような友人に胸の内を打ち明けます。
「俺、本当はあの子(芍薬)のことを想ってるんだ。」
沈淇の言葉に背中を押され、沈焕はついに決意。

翌日の婚宴、両家が揃う中で沈焕は大胆にもその場で爆弾発言。
「私は群芳院に通い、酒も博打も好きで、挙句には未来の岳母を誘惑した!」
一同騒然。蒋家は激怒し、即座に婚約破棄を宣言しました。

家に戻った沈焕は父に激しく殴られますが、一言も言い返さず、
ただ手の中の“芍薬が刻んだ卒子”を強く握りしめていました。

愛を貫くために、自ら泥をかぶる沈焕――不器用だけど、なんてまっすぐな人なんでしょう。

沈焕を心配して蒋徵之が見舞いに訪れます。
沈焕は真実を打ち明けました。
「俺は意中の人がいる。蒋家が恥をかかぬよう、わざと悪人を演じたんだ。」
「一生一緒にいられなくても、せめて心だけは偽りたくない。」

その言葉に感銘を受けた蒋徵之は、「逃げろ」と背中を押し、密かに助け出します。

沈焕はまっすぐ花家へ走り、芍薬を見つけて報告。
「もう婚約はなくなった!」
芍薬の目に涙があふれ、「沈焕は他の人と違う。私も……沈焕が好き」と告白。
沈焕は彼女を抱きしめ、ようやく互いの心が通じ合いました。

ようやく実った“幼い初恋”。この瞬間を待っていました……!

その頃、蒋徵之は花家で道に迷い、偶然花蓉と出会います。
笑顔を交わした二人の間に、ほのかな恋の気配が――。
数日後、蒋家が正式に花蓉との縁談を申し入れることになります。

一方、沈父は婚約破棄の報復を恐れ、あちこちの官に挨拶回り。
しかし三司使たちは誰も会おうとせず、沈家は孤立していきます。

そのころ、顧晏惜と花芷は止名楼の家具選びに出かけていました。
顧晏惜は花芷の好みを尋ねながら、ふと精巧な彫花の床を見つけます。
「これを嫁入りの支度にしたい。」
しかし花芷は笑って首を振り、「今はまだ、時期じゃないわ」と断りました。

蒋徵之は「沈焕を見舞う」と言いながら再び花家を訪れ、花蓉を誘って街へ。
二人で氷沙を食べながら語り合い、花蓉も次第に心を許します。
家に戻った蒋徵之は「両親が金陽へ戻る前に」と、正式に花家へ定礼を入れました。

そして迎えた科挙の発表。
沈淇が見事“榜眼(二位)”に選ばれ、沈家は歓喜に沸きます。
同じく花家でも、鄭知が進士に合格し、祝いの席が開かれました。
花芷は沈淇に花を模した金簪を贈り、「錦上添花」と祝福。
沈淇に直接簪を挿してあげる姿が印象的でした。

試問の席で顧成焘は沈淇に問いかけます。
「花屹正について、どう思う?」
沈淇はためらいなく答えました。
「忠義の人です。天下の臣の中で、彼ほど忠勇な者はおりません。」
その言葉に顧成焘の眉がぴくりと動きます。
「お前、父とは似ても似つかぬな。」

沈淇の勇気ある進言。花家を守ろうとするその正義感が胸を打ちました。

顧晏惜は宪王党の残党を調べ上げた名簿を顧成焘に提出。
同時に沈家の潔白を訴えますが、それが逆鱗に触れました。
「沈家の件、手出しは無用!」
顧成焘は激怒し、
「沈家抄没、男は投獄、女は官売に処す」と詔を下します。

その直後、顧成焘は花芷を召し出しました。
花芷は正直に、顧晏惜と互いに想い合っていることを認めます。
顧成焘は冷たく笑いながら言いました。
「皇族に生まれた者の心は常人と違う。
頂点に立つ者にとって、犠牲など恐れるものではない。」

花芷は静かに問い返します。
「私は花家の罪女。それでも私を側に置くのは、なぜですか?」
顧成焘はあざ笑い、「お前など取るに足らぬ。」
しかし花芷は一歩も引かず、
「陛下の“取るに足らぬ”という言葉が、他人にとっては滅びの宣告です。
陛下にとって、誰もが“取るに足らぬ”のですね。」

その瞬間、空気が凍りつきます。
顧成焘の目に、怒りとわずかな驚き。

「お前の存在は顧晏惜を惑わせる。
私は彼を忠臣として重用している。
だが今日、沈家を庇った。
彼の忠誠を乱す者は、私の前では皆、草芥に過ぎぬ。」

花芷の強い眼差し、そして皇帝の冷酷な言葉。
この緊迫の対話は本作屈指の名シーンでした。

宮殿を出た花芷は、外で仮面をつけた顧晏惜と七宿衛の一行を目撃。
彼女は気づかれないように後を追います。
行き着いた先は――沈家。

家族を守るために立ち上がった顧晏惜が、今度は“命じられた側”として沈家を取り締まる立場に。
花芷は唇を噛みしめ、何も言えずにただその背中を見つめていました。

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惜花芷 第32話の感想まとめ

第32話は、愛と正義のせめぎ合いが描かれた濃密な回でした。
沈焕が“世間の体面よりも本心”を選ぶ姿には胸を打たれ、
芍薬との再会シーンは純粋すぎて涙がこぼれます。

一方で、顧晏惜と花芷はますます危険な立場へ。
顧晏惜の忠誠と、花芷への愛――そのどちらも失えない彼が、これからどんな選択をするのか。

皇帝の“草芥の論理”に立ち向かう花芷の姿勢が本当に凛々しかったです。
次回、沈家の運命と顧晏惜の苦渋の選択に注目です。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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