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クルミットです♪
第36話は、まさにタイトル通り「生死見真情」。
爆発、陰謀、そして再会――命を懸けて確かめ合う花芷と顧晏惜の愛が描かれました。
妹・花蓉の悲しい最期も重なり、涙なしでは見られない回です。
それでは第36話を一緒に見ていきましょう!
惜花芷 第36話のあらすじ
皓月仙使の件が一段落したあとも、顧晏惜は油断を許しませんでした。
彼は金陽で捕らえた関係者たちを“貨物”に偽装して船で皇都へ運び、
陛下の前で改めて審問するつもりでいました。
その頃、金陽の豪商・曾铭は何者かに追われていました。
家族を皆殺しにされた彼は怒りに震え、
「帳簿は別の者に預けた。俺が死ねば、すべてが暴かれる!」と叫びます。
刺客たちは焦り、帳簿の在りかを問い詰める中、
乱闘の末に曾铭は胸を刺され絶命。
刺客たちはこの件を蒋徵之に報告。
蒋徵之は“帳簿を受け取った者を消せ”と命じます。
標的――それは曾铭の木箱を預かっていた花芷でした。
蒋家の父・蒋大漕は恐怖に駆られます。
「皓月が皇都で供述すれば、我が蒋家は九族皆殺しだ!」
さらに七宿司司使の絵姿を見て、
「その男、花蓉が街で会った凌王府の顧晏惜ではないか!」と驚愕。
蒋父は花蓉を利用し、顧晏惜を罠にかける計画を立てます。
蒋徵之は「妻を巻き込むことだけはできません」と反対しますが、
父の命と家の存亡の間で、ついに屈してしまいました。
彼は花蓉に優しく微笑みながら告げます。
「顧晏惜が明日、皇都へ戻るらしい。君の想いを伝えるなら、見送りに行こう。」
花蓉は喜び、蒋徵之も同行することに。
――彼の胸中には、愛と死の覚悟が渦巻いていました。
一方、沈淇と六皇子は街を歩く途中、
道端で倒れている曾铭の遺体を発見。
驚いて急ぎ花芷へ知らせます。
花芷は木箱を開け、そこにあった帳簿を確認。
それは金陽と皇都を結ぶ裏取引の証拠でした。
「沈淇、あなたは帳簿を持って城外へ!私は別の道を行く!」
花芷は馬車を飛び降り、息を切らしながら蒋府へ向かいます。
その頃、蒋徵之と花蓉はすでに港へ。
花蓉は「子が生まれたら一緒に都へ連れていって」と幸せそうに語り、
蒋徵之はその言葉に涙をこらえました。
「……君には、僕より長く生きてほしい。」
花芷が港に到着したとき、蒋徵之はすでに顧晏惜の前に。
「妻の贈り物です。見送りの品を。」
箱を差し出す蒋徵之の手は、微かに震えていました。
顧晏惜は彼の表情に違和感を覚え、すぐには受け取らず、
その時――
「顧晏惜!」という花芷の叫びが響きます。
顧晏惜は振り向き、危険を察知した瞬間、
蒋徵之が蓋を開けた。
轟音とともに炎が爆発。
激しい衝撃波が走り、花芷は吹き飛ばされ地面に叩きつけられました。
耳鳴りの中、船は炎に包まれ、顧晏惜の姿は見えません。
花芷は朦朧としながらも立ち上がり、
「晏惜――!」と叫びながら燃え盛る船へ駆け寄ります。
誰も止められず、彼女はそのまま川へ飛び込みました。
水面を掻き分け、血のような夕陽の中で顧晏惜を探す花芷。
意識が遠のく中、「もう離れたくない」と呟きながら沈んでいきます。
そして――。
目を開けた花芷の前に、顧晏惜が立っていました。
ずぶ濡れの姿で、傷だらけの腕を差し伸べ、
「もう泣くな。生きている。俺はここにいる。」
花芷は泣きながら彼に駆け寄り、
その胸にしがみついて叫びました。
「後悔したの。あなたを手放したことを。
この世で怖いのは死じゃない、あなたと離れること……。」
顧晏惜は彼女の髪を撫でながら微笑み、
「もう離さない。」
命の瀬戸際でようやく言えた本音。
二人の再会の抱擁は、これまでの全ての涙を癒すようでした。
顧晏惜は七宿衛を率いて州衙へ戻り、
汚職を重ねた黄知州を即刻罷免。
さらに蒋府を急襲し、蒋大漕を拘束しました。
厳しい尋問の末、花蓉が乱葬崗へ捨てられたと聞かされ、
花芷は絶望の面持ちで駆け出します。
しかし、そこにいたのは冷たく横たわる妹の亡骸でした。
花芷は嗚咽しながら花蓉の顔を洗い、
袖の中から彼女の絶筆を見つけます。
――「真心で愛してくれた人に出会えた。それだけで幸せ。
この子を蒋家の人間にはさせたくない。私は蒋徵之と共に行く。」
花芷は手紙を握りしめ、声を殺して泣き続けました。
優しくて一途だった花蓉の最期。
彼女の愛が悲劇で終わるとは……本当に胸が痛いです。
顧晏惜は蒋大漕と黄知州を牢に入れますが、
すぐに二人は殺害され、背後の勢力が依然として生きていることを悟ります。
一方、皓月仙使だけが不思議と無傷のまま残されていました。
顧晏惜は李猴と七宿衛に花芷の護送を命じ、
「水路で安全に都へ戻れ」と指示。
自分と陳情は陸路で皓月仙使を護送し、真相を突き止める旅に出ます。
惜花芷 第36話の感想まとめ
第36話は、文字通り“生死を越えた愛”が描かれた大転換回でした。
花芷と顧晏惜――一度は別れた二人が、
命の危機を経て再び抱き合うシーンは涙なしでは見られません。
妹・花蓉の悲しい結末も深く心に残ります。
彼女の純粋な愛が蒋家の罪を照らし出す一方で、
この世界の残酷さを痛感させるものでもありました。
そして最後の“皓月仙使だけが無事”という不穏な一幕――
まだ終わりではない、という予感を残して物語は次の局面へ。
死を越えて結ばれた愛と、再び動き出す陰謀。
花芷と顧晏惜の運命が、ここからどう交差していくのか――次回が待ちきれません。
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