ご訪問くださりありがとうございます!
クルミットです♪
今回の12話、序盤はほっこりする場面があったのに、後半がずっしりきました。昔の仲間たちが全員殺されたと知った眉林の悲しみが怒りに変わっていく様子が、読み終わっても頭から離れません。それでは12話を一緒に見ていきましょう!
春花焔 12話のあらすじ
美人分封(美女たちの宮中での配属先を決める儀式)の日が近づいた頃、眉林たちは廊下で雨宿りをしていました。仲間の阿伊には西焉(眉林たちの故国)に待つ大切な人がいて、帰る日を心待ちにしています。でも阿伽はもう家族がいないので、帰っても行く場所がありません。
三人の立場がこんなにも違うのに、なんとなく一緒に雨宿りしていられる時間に、静かな温かさがありました。
そこで眉林が灯果饼(桂花のお菓子)を口にすると、味がする、と気づきます。ずっと失っていた味覚が戻ったのです。嬉しくて、雨の中を飛び出して景王こと慕容璟和のところに伝えに行こうとします。しかし炎帝(皇帝)の命令で美人たちは全員、外交施設の鸿胪寺に足止め。会えませんでした。
一方、越秦が調べを進めた結果、美人たちの手首の火傷事件が景王に関係していると判明します。美人たちは皇位継承争いの駒にされていたということ。越秦はその情報を焉妃・子顧のもとに送ります。
子顧は炎帝に掛け合って、眉林を自分の住む芳华殿で仕えさせることにしました。表向きは眉林の身分を上げるため。でも子顧のもう一つの狙いは、景王が眉林をどれほど本気で思っているかを試すことでした。
子顧、なかなか計算が細かいです。親切にも見えるし別の目的にも見える。こういう人が一番読めなくて、ちょっと目を離せません。
分封の当日、慕容璟和は早起きして眉林を迎えに行く準備をしていました。侍従の清宴は「ここ数日、少しおかしいですね」と感じていたようですが、先代皇后の侍女には、景王が誰かのことを朝から晩まで思っているのが見えていたようです。
その頃、手首に傷を負った西焉の美人10人が西焉に送り返されることになり、眉林は見送りに出ます。そこで東宮(太子・慕容玄烈の居所)の暗衛(秘密の護衛部隊)が使節団に紛れ込んでいることに気づきました。
そこへ勅命が届き、眉林は芳华殿に配属されることが決まります。直後に西焉使節団を追いかけたのですが、間に合いませんでした。
10人の美人は殺されておらず、越秦によって密かに守られていました。
仲間たちが殺されたと思い込み、眉林は絶望しました。
この展開がきつかった。阿伊が「帰れる」って喜んでいた顔を思い出してしまって、読んでいるこっちまで息が詰まりました。
眉林は悲しみと怒りのまま馬で景王府(慕容璟和の屋敷)に乗り込み、争いに無関係な人たちを巻き込んで命まで奪われたことを激しく問い詰めます。
慕容璟和は「太子と戦っている以上、戦場と同じだ。勝つこと以外を考える余裕はない」と返しました。
眉林にはそれが受け入れられず、ここで決裂を宣言します。「もう同じ道は歩かない」と。
翌朝、慕容璟和は宿の机で白い粉末を見つけます。西焉だけにある「閉気丸」という薬でした。慌てて清宴と一緒に西焉使節団を追いかけると、なんと10人の美人は生きていました。
越秦が口封じをしたふりをして、実際には見逃していたのです。越秦は「別の生き方をしたい」と言い残し、眉林への手紙を慕容璟和に託します。
越秦が美人たちを生かしていたのが分かって、ほっとしました。太子に逆らえない立場の苦しさが伝わってくる人で、単純に悪役とは言えない。
子顾が眉林に「景王が分封の日にあなたを引き取ろうとしていた」と教えます。そんなに本気なのにこの二日間が静かすぎる、と言ったそのとき、慕容璟和が芳华殿にやってきて越秦の手紙を眉林に直接渡しました。
「自分に彼女たちを殺す意図はなかった」と。
眉林もそれは分かっています。意図的に殺したわけではない。でも、生死を考えていなかったことも事実です。「もう深情な王様を演じなくていい」と眉林は告げます。
炎帝は慕容璟和を呼び、眉林とは会わないよう命じて結婚のことを真剣に考えるよう言いました。そこに召された殷落梅が「春猟で優勝した方と結婚します」と提案します。毎年春猟の首位は慕容璟和だったので、炎帝は喜んで春猟後の婚約を承諾しました。
眉林は一人で宮殿に座って、慕容璟和からもらった贈り物を開けます。灯果饼、石の簪、そして眉林自身の画像。景王という人は、いったいどんな人なのかと考えます。
子顾が眉林を池のそばに連れていき、その画像を「忘憂花」の形に折って水面に浮かべました。これが水に沈めば、その相手との縁が切れるという言い伝えのような行為です。
しかし慕容璟和がその紙の花を手で取り上げてしまいました。
春花焔 12話の感想まとめ
一番印象に残っているのは、眉林が馬で景王府に乗り込む場面です。泣き崩れるでもなく、静かに引くでもなく、怒りのまま真っ直ぐぶつかっていく。あの眉林は強かった。
慕容璟和の「戦場では勝つ以外のことを考える余裕はない」という言葉、理屈としては分かるんです。でも眉林の怒りも正しくて。どちらも間違っていないのに、その分だけ二人の距離がしんどかった。
越秦が実は美人たちを逃がしていたのは、読んでいてほっとしました。太子に逆らえず、でも自分のできる範囲で誰かを守っていた。「別の生き方をしたい」という言葉が、重かったです。
池のそばで紙の花を折る場面は、静かな終わり方でした。眉林は縁を切ろうとして、でも慕容璟和がその花を手に取ってしまう。言葉で決裂を告げても、まだこんな形で繋がってしまっている。眉林がその瞬間どんな顔をしたのか、そこだけがずっと気になっています。
コメント