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クルミットです♪
今回は「蜀紅錦」第10話です。牛五娘に渡された婚帖(結婚の知らせを記した書状)を見て、季英英が固まってしまう場面から始まります。相手はまさかの趙修縁。信じられない気持ちのまま橋の上で本人に確かめに行くのですが、そこで聞かされた言葉がまた切なくて。飲みの席で無理に笑う姿とか、夜中にひとり泣くところとか、見ていてこっちまで胸が詰まりました。一方で楊静瀾は牛五娘の罠にはまってしまい、思わぬ方向に話が転がっていきます。それでは10話を一緒に見ていきましょう!
蜀紅錦 10話のあらすじ
季英英は牛五娘と同じ馬車に乗り合わせ、正面から視線をぶつけます。自分は未雨綢繆、つまり前もって二重に手を打っていたのだと季英英は言い放ちました。牛五娘はそれを聞いても表情を変えず、季英英が自分の立場を利用して圧をかけているだけだと切り返します。
季英英は例の手紙のことを持ち出しました。紅花餅の代わりに茜草を仕込んでおいたのに、牛五娘がまんまとそれに引っかかったのだから、この一件だけでも自分の勝ちだと季英英は考えていたようです。
してやったり、みたいな顔してるけど大丈夫かな英英
ところが牛五娘は少しも動じません。むしろ季英英が自分を買いかぶりすぎていると笑い、自分はもう目的を果たしたのだと告げて婚帖を差し出しました。
そこに書かれていた新郎の名前は、趙修縁。季英英は牛五娘が嘘をついているとしか思えませんでしたが、牛五娘は本人に聞いてみればいいと平然としています。
季英英は落ち着かないまま趙修縁を橋の上に呼び出し、直接確かめようとしました。趙修縁は婚期をはっきり口にして、わざと平気なふりをします。季英英を傷つけないためにあえて事情を説明しない、そんな態度でした。
説明しない優しさって一番つらいやつだと思う
季英英は悲しみながらも、趙修縁が何かに脅されているのではと察していました。自分は絶対にあきらめないとはっきり伝えます。それでも趙修縁は、牛五娘と結婚すれば権勢を手にできる、その誘惑には抗えないのだと言うのでした。季英英はその言葉を信じられず、趙修縁が二人の気持ちを自分から手放したのだと受け止めます。
玉玲瓏たちもこの結婚の話を知り、今すぐ趙修縁のところへ乗り込んで文句を言ってやりたい気持ちになっていました。ところが季英英は何でもない顔をして、みんなに早く食べて飲んでと促し、自分のことは気にしないでと言います。
季徐氏だけは季英英の胸の内が痛んでいるのを見抜き、無理に飲まなくていいと声をかけました。それでも飛花会の仲間たちは季英英のそばを離れず、季英英は何杯も酒をあおって、今夜は酔いつぶれるまで付き合ってと笑うのでした。
笑ってるのに全然笑ってない、この温度差がきつい
趙修縁は新郎の衣装を試着していましたが、心はどこか上の空でした。季英英と過ごした日々のことばかり考えてしまいます。季英英のほうは、趙修縁に贈った腰牌を手元に取り戻し、自分を傷つけたあの言葉を思い出しながら、眠れない夜をひとりで耐えていました。
季徐氏はそんな季英英を無理に励まそうとはせず、ただ黙って枕元に付き添います。そして自分がなぜ季帰南と結婚したのかを静かに語り、趙修縁のことでそこまで悲しむ必要はないと伝えました。季英英はこらえきれず、とうとう声をあげて泣いてしまいます。
一方、楊静瀾は殿堂でぐったりと座り込んでいました。諸葛鴻は楊静瀾が昨夜家に帰っていないことに気づき、私情で公務を疎かにしないよう釘を刺します。そして今なら季英英の前で自分の気持ちを示せるはずだと言いました。でも楊静瀾は、人を好きになるというのは相手の気持ちに寄り添うことで、一緒になれるかどうかはその次の話だと答えます。諸葛鴻は季英英が負けず嫌いだからすぐに立ち直るだろうと言いますが、楊静瀾には季英英が無理して強がっているだけだとわかっていました。
楊静瀾、ちゃんと見てるじゃないか
そこへ侍衛から報告が入り、玉縁という侍女が山へ向かったことがわかります。楊静瀾はこの侍女がただ者ではなく、牛五娘に相当信頼されているのではと疑いを抱きました。
玉玲瓏はスープを作って季英英を慰めます。季英英も少しずつ気持ちを立て直し、趙修縁が自分を裏切ったわけではないのかもしれない、以前はあんなに優しかったのだからと思い直していました。玉玲瓏は、自分と同じ道を歩める相手を探せばいいと言いますが、それは季英英がまだ趙修縁を諦めきれていないということでもあります。話しているうちに季英英の頭は仕事のことに移り、この機に乗じて織物の商いをもっと押し進めるべきだと考え始めました。
失恋してる暇あったら商売、切り替え早すぎる
楊静瀾は季英英を忘憂湖に誘い出し、悩みごとを湖に沈めてしまえばいいと言います。季英英はおそるおそる、趙修縁に贈った腰牌を河灯(願いごとと一緒に川に流す灯籠)に乗せ、自分の気持ちごと湖の底に沈めました。楊静瀾はわざと河灯代の三十文を請求してからかい、季英英はぼったくられた気分になります。そのやり取りの中で楊静瀾が口にした一言が、季英英の興味を蜀という土地の名前の由来に向けさせました。もっと話を聞きたいという季英英に、楊静瀾は剣を抜いて舞ってみせ、季英英の前途に錦のような明るさがあるようにと願いを込めます。
玉玲瓏は季耀庭とともに季英英の代わりに一矢報いようと、趙家の門札を「薄情寡義府」に書き換えてしまいました。楊静瀾は軽功(身のこなしだけで素早く移動する技)で季英英を家まで送り届けますが、正門が開いたままになっているのに気づきます。二人は軽口を叩き合い、季英英は楊静瀾の優しさに礼を言いました。
深夜、楊静瀾は覆面姿で山へ向かいましたが、これは罠でした。ひとりで敵と渡り合う楊静瀾でしたが、相手が牛五娘の差し金だとわかり、覆面を剥ぎ取ります。四代目の錦官(宮廷の錦織りを統括する役職)が死ねば大事になると牛五娘に言い放ちました。牛五娘は楊静瀾を洞窟へ誘い込み、そこには捕らえられた諸葛鴻や侍衛たちの姿がありました。
牛五娘は蜀紅糸を取り出し、これを持ち帰って報告するようにと楊静瀾に告げます。楊静瀾は出世と金が欲しいだけだと嘯き、牛五娘の言いなりになるふりをして文書に印を押しました。牛五娘は最初からここまで狙っていたのか、それでも楊静瀾を信用してはいませんが、これでもう二人は同じ船に乗った者同士だと考えているようです。
楊静瀾、ここまでするなんて思わなかった
蜀紅錦 10話の感想まとめ
一番心に残ったのは、季英英が季徐氏の前でついに泣き崩れる場面です。それまでずっと平気なふりをして、飲み会でも笑っていた季英英が、誰もいないところでやっと涙を見せる。無理して明るく振る舞う姿を見せられていた分だけ、そこにたどり着くまでが長く感じました。季徐氏がただ黙って隣にいてくれる、あの距離感がいいですね。
趙修縁の態度にはずっとモヤモヤしています。事情を説明しないのが季英英を守るためだというのはわかるのですが、結局それで一番傷ついているのは季英英本人です。権勢のために結婚するなんて、聞いててもやっぱり納得できないですよね。
腰牌を河灯に乗せて沈めるシーンは静かなのに重かったです。季英英があの腰牌をずっと手元に残していたことに、逆に気持ちの深さが出ていた気がします。捨てるのではなく沈める、という選び方も何となく季英英らしいと感じました。
楊静瀾の見せ場も今回はかなり大きかったです。季英英への気持ちを静かに諸葛鴻に語る場面では、押しつけがましくない距離の取り方に好感が持てました。それなのに深夜にひとりで山へ向かい、まんまと牛五娘の罠にはまってしまうとは思いませんでした。
牛五娘という人は、季英英に対しても楊静瀾に対しても、こちらの想像より一枚上手なところがあります。蜀紅糸を差し出して報告させるという段取りまで用意していたことを考えると、かなり前から準備を進めていたのだと思います。楊静瀾があの文書に印を押した瞬間の顔、あれがずっと頭から離れません。
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