麗王別姫-れいおうべっき-あらすじ-37話-38話-39話-感想つきネタバレありでご紹介!

中国ドラマ-麗王別姫-あらすじ-37話-38話-39話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
キャスト情報など、最終回までの感想を全話配信します。

麗王別姫

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クルミットです♪
前回は、珍珠と李俶がようやく夫婦として落ち着いたというのに、李倓や李婼がゴタゴタしてしまって、東宮一家はなかなか平穏な日々が訪れなかったのですが、そこに珍珠の再びの懐妊の報がもたらされました。
珍珠にとってはようやく得た「家族」としての穏やかな日々かもしれません。

…そこに、一難去ってまた一難…
楊国忠が煽りに煽ってきた反乱の火種が、とうとう爆発してしまいます。
今回ご紹介する37~39話では、「安史の乱」(安禄山&史思明の反乱)が勃発し、表向きは平和に富み栄えてきた唐の国が大混乱に陥ることに…
珍珠は無事に子供を産むことができるのでしょうか、大唐大混乱のドタバタを、呆れながら一緒に見ていきましょう~♪

【麗王別姫】(ネタバレあり)

37話「安史の乱」

玄宗は結局李俶の奏状を取り上げず、楊国忠の意見を採って安禄山を節度使から解任した。
解任の勅命を持ってきた勅使を斬り捨て、とうとう安禄山は挙兵を決意する。
そして安禄山は自軍を前に「陛下は、入京して楊国忠を討伐するよう密旨をよこされた」と嘘の檄を飛ばし、捕まえた間者を兵たちの前に引き出す。間者は「所詮安禄山は異民族」と安禄山を誹謗して斬り殺され、異民族の多い兵たちの士気が高まる。
そして天宝14年11月9日、安禄山と史思明は唐に反乱を起こす。「安史の乱」である。
この間者の暴言は、なんとなく安禄山と部下の勧進帳なんじゃないかと思ったり~

李俶は連日宮中での会議で忙しく、身重の珍珠が心配だがそばにいられない。子供の名前は玄宗が直々に名づけるので、幼名は珍珠が「适」と名付けることに。生まれ来る子の無病息災を祈って、快活に生きる子であるようにと願う二人だったが、そこに安禄山が范陽で挙兵したという知らせが入る…
玄宗には初のひ孫なんですね。ちなみに史実だとこの年、玄宗は70歳、皇太子は44歳、李俶は29歳だそうです~

玄宗は寵愛してきた安禄山挙兵の報を聞き、裏切られたとショックを隠せない。楊国忠は「安禄山はすぐに孤立する」と楽観論を唱えるが、李俶が反論し、議論は紛糾する。
それでも玄宗は李倓を河北道行軍元帥に、郭子儀を朔方節度使に任じて河北の賊軍の一掃を命じるが、楊国忠は自分の配下の封常清を西に出陣させることも怠らない。
李俶は、長安を守る最後の砦である潼関に出陣させてくれと願い出て認められる。
楊国忠がこの期に及んで楽観論とか、配下ぶっこみとかムカつきますよね~!

済世堂の前に置かれていた箱に、高価な薬材である「赤箭」が入れられていた。
これは林致がちょうど必要としていた薬草で、林致は驚き送り主を探さなければと思う。
実は送り主は李倓で、ずっと林致が薬材を手に入れられるように手を回していたのだが、これから出陣するため、常喜に「私が戻らずとも、王府にいた頃と同様に彼女を敬愛せよ」と命じるのだった…
李倓の足長おじさんぶりが泣けます…そして常喜の忠実さも…

安禄山はひと月もたたないうちに黄河を越え、河南道に攻め入ったという知らせが入り、玄宗は唐軍のふがいなさに激怒する。さらに楊国忠のとりたてた封常清は完敗、洛陽を明け渡したというので、玄宗は楊国忠の責任を問い、「もはや親征しかない」と言い出して、全朝臣に止められる。
怒りの勢いで安慶宗の処分を尋ねられ、玄宗は死罪にして見せしめにせよと命じる…
安慶宗の処分を尋ねたのは楊国忠なのですが、このタイミングでまたさらに相手を落として自分のポイントを稼ぐようなまねを、という姑息さに腹が立ちますね…

珍珠は安慶宗を庇うようなことを言ったのを崔彩屏に聞かれ、咎められる。しかし、慶緒との件で罠にかけられたのを許せない李婼が、珍珠を庇って崔彩屏に引導を渡す。
李婼は「自分のせいで安家が謀反を起こしたのか」と後悔するが、珍珠は「結婚の件がなくてもいずれ挙兵していた」と慰める。
李婼は兄が珍珠を大事にしていることを実感し、我が身と引き比べて涙する…
李婼ちゃんには、全部受けとめてくれる大人の男でも出てくるといいですね~

河北では出兵した郭子儀が連戦連勝で、平穏を取り戻したものの医師が足りないという要請を受けて、林致は長孫鄂とともに河北へと赴くことに。
それにともなって、慕容府に預けていた安を広平王府に戻すか、林致の母と一緒に南方に移るかを相談されるが、珍珠は「安には自由で快適に暮らしてほしい」と林致の母に同行させることにする。王府は決して安全な場所とは言えないのだ…
その頃洛陽では、河北の劣勢に苛立つ安禄山のもとに、長男・慶宗がさらし首にされたというしらせが届く。激怒した安禄山は、投降した唐兵の皆殺しを命じる…
書家で有名な顔真卿の名前が出てきましたが、顔真卿は唐に殉じた忠臣としても歴史的に有名ですね。この先顔真卿も李白のように登場するのでしょうか?

主不在の広平王府でも正月を迎え、張得玉があれこれと気配りしていた。
一方皇太子府では、家族だけで宴の座を設けていたが、崔彩屏は楊貴妃の元へ行って欠席、李婼は「戦時中なのに宴なんて」と不満をもらして皇太子を怒らせる
そこで珍珠は「婼は国を案じているだけなのです」と場をおさめ、戦費のために寄付をしようと提案する。しかしそこに「安軍が潼関を猛攻中」との報告に緊張が走る。
李俶の軍と慶緒の軍は潼関で対戦していたが、安軍は堅固な唐軍の関の前に苦戦を強いられていた…
崔彩屏は王府に居場所がないんですね。張氏のマウント合戦もたいがいにウザい~

38話「敵は味方にあり」

張氏と珍珠は一緒に寺に参拝し、国の平安を祈願していた。そこで張氏は「法師の説法を聞くので先に帰りなさい」と珍珠に促す。ところがその帰途、珍珠と素瓷の乗った馬車が刺客に襲われ、警護していた風生衣がかけつけると、その姿を見た刺客は逃げ出した。風生衣は「刺客の首領の太刀筋に見覚えがある」という。
その刺客は張氏が放った侍女の霊児だった…
李俶の不在&珍珠が身動きが取れないもんだから、張氏やりたい放題ですね!

珍珠が帰宅すると、崔彩屏が珍珠の悪口を言ったことが原因で李婼と喧嘩していた。崔彩屏は、宮中に行って楊貴妃と住むからと言って王府を出て行ってしまう。
出産を控えて崔彩屏を相手にしている余裕のない珍珠は、さらに張氏とも距離を置いて、王府にこもって子供を守る決心をする。
「よくも私の居場所を奪ったわね」って崔彩屏が言ってましたが、そもそも王府にも李俶のそばにも李婼のそばにも、崔彩屏の居場所があったことなんて皆無ですし…

潼関では兵糧が足りていれば落ちることはなく、敵の攻撃もないという安定した状態になっていた。李俶は街ででんでん太鼓が売られているのを見つけ、适の名前を彫ってもらい、もうじき産まれ来る我が子に思いを馳せていた。
そこに李倓が史思明を破ったという朗報が届く。これで洛陽と范陽の経路をすべて遮断でき、潼関を死守すれば賊軍制圧への見通しが出てきた…
産まれる前から「息子が息子が」って親バカぶりを発揮しているのが見えるようです~

その頃、河北の郭子儀陣営に長孫鄂と林致らが到着していた。
ところが怪我をしていた李倓を心配した部下が、治療させようと無断で林致を陣幕に連れてくる。突然の再会に動揺した李倓は、林致を怒鳴りつけてしまう。その姿が恐怖の記憶と結びついて、林致はパニックを起こす。
その後李倓は高熱を出して寝込んだため、再び林致が呼ばれる。治療しようとするが、やはり李倓を見ると動揺してしまい、治療は長孫鄂と交代することに。
李倓は厳しい治療を受けながら、長孫鄂の「心に負った痛みはこれより何倍も痛い」という言葉を受け止めるのだった…
李倓も林致もそれぞれに立ち直っているけど、根本的なところはまだなんだなぁ…

林致は長孫鄂に、二年間の昏睡と説明されていたことは嘘で「自分は失魂症」と気づいていたと話す。みんなが隠していることに、きっとあの方=李倓は関係しているが、その真相を知ろうとは思わない、と、林致は自分の心に蓋をしてしまう。
それを聞いていた李倓は、配下に今後も林致を守らせつつ、自分は林致からできるだけ遠くに離れていなければ、と決心する。
林致は医者だから、周囲がいくら騙していても気付きますよね…そして林致と李倓の縁はこのまま途切れてしまうのは悲しすぎる…

河北と潼関では、連絡を取り合って賊軍討伐の道筋が立ち始めていた。
ところが潼関に楊国忠が勅旨を携えてきて、「速やかに潼関を出て賊軍と戦え」という現場を知らない命令が出される。李俶は「潼関を失えば、賊軍は長安になだれ込む」と出兵を拒否するが、王府の者の命を盾にされ、勅旨には逆らえないと諦める…
楊国忠は帰京後、玄宗に李俶の悪評を訴えようとするが、すでに李俶が先回りの奏上をしていた。しかし楊国忠が繰り返し玄宗に吹き込み続けた結果、出兵を求める勅旨が立て続けに届き、李俶は潼関を捨てて出兵の決意をせざるをえなくなる。
楊国忠が内部抗争好きなのは結構ですが、国を滅ぼさない程度にお願いしたいですね…

李俶は潼関の民を非難させ、それを任せた長史にでんでん太鼓を渡し「万一の時は王府に届けてくれ」と託す。李俶はさまざまな思いに涙があふれながらも、それを押し隠して兵士を前に訓示する。「我々の故郷を守ろう、唐の栄光を死守するぞ!」と…
その李俶を待つ珍珠は、血だらけの李俶の夢を見て、胸騒ぎで眠れない…
李俶の悔しさが胸に迫りますね…頑張れ李俶~!

39話「迫りくる敵軍」

長安は戦中なのに勝利を確信して優雅に変わらない。
しかし李婼から「李俶が潼関の関外で戦う」と聞かされ、珍珠も風生衣も驚く。いてもたってもいられず潼関に向かいたい珍珠だが、それでも李俶は生きて帰ってくる、そう信じようとしていた。
しかしその頃、潼関からの早馬が、潼関の陥落と、李俶の生死不明を伝えていた…
珍珠はかなりストレスの多い妊婦ライフですよね~

李俶から玩具を託された江長史が、皇太子に謁見を求めるが、悪報に気落ちした皇太子に代わり張氏が会うことに。江長史は身重の珍珠に配慮して王府には持って行けず、「万一の時、形見として渡したいと託された」とでんでん太鼓を張氏に渡す。
張氏は李俶の生死を確かめるために、霊児を現地に遣わす。
よりによって太鼓が張氏に渡ってしまうという不運…

張氏に遣わされた李輔国は珍珠の見舞いに来て、張得玉が口止めしたにもかかわらず李俶の訃報を告げる。遺品としてでんでん太鼓を手渡され、そこに「适」の字が刻まれているのを見て、珍珠は泣き崩れ、ショックで産気づく。
ところが訃報を聞いた崔彩屏がやってきて、衝撃のあまり陣痛中の珍珠に当たり散らし修羅場になるが、風生衣が気を失わせて場をおさめる。
珍珠は風生衣に、潼関に行ってなんとしても李俶を連れてきて、と命じる…
張氏と崔彩屏の、タイプは違えどこのえげつなさ!酷いですよね~

李婼と張氏が外で見守るが、珍珠のお産は難産だった。産婆が「力が入らず、このままでは…」と知らせてきたので、李婼は思わず産室に飛び込み、「兄上が生きていた!もうすぐ王府に着く!」と嘘で励まし、それで珍珠は力を振り絞って男の子を出産する。
気がついた珍珠に、李婼は子供の無事を伝えるが、しかし珍珠は李俶の幻を見て意識が遠のき、大量出血してしまう…
李婼の無茶がここではグッジョブ!でしたね~♪

その頃李俶は唐兵の屍の山の中で生き残っていた。大勢の命を巻き込んでしまった罪深さに泣き叫ぶ李俶を、霊児が見つけてとどめを刺そうと狙っていたが、風生衣が駆け付けて救助する。
長安では、王府の侍衛や料理人まで徴兵されて事態は切迫していた。長く昏睡していた珍珠はようやく目覚め、李俶の無事を知らせる手紙にやっと安心するのだった…
珍珠は産前産後とハードモードですね…李俶が生きていてよかったですね~

戦況に激怒する玄宗に、楊国忠は「ひとまず剣南へ避難して指揮をとられては」と進言。玄宗もやむなく了承するが、民衆の混乱を考慮して、内密に移動することに。
そこで宮中は一斉に避難の準備に追われるが、唐を自分の代でつぶしかねない玄宗の悲嘆に比べ、楊貴妃は猫の心児を専用の馬車に乗せるよう命じるなど、危機感が薄い。
張氏は李輔国から「広平王府は、楊国忠の避難の連絡網から漏れているらしい」と聞かされ、そのまま放置を決め込む。崔彩屏は韓国夫人と、気付かれないように身一つで出発しようとしていた。崔彩屏は李俶の無事を珍珠から知らされていなかったことを聞き、喜んで珍珠を置き去りにする…
もう、出てくる人みんな酷すぎます。みんなまとめて凌遅刑にでもしてやりたい~!

37~39話の感想

張氏の侍女の霊児ですが、風生衣と元同志で、名前が「霊」児で、キャラかぶってますし、もしやこれは…「あの人」の復活ですか?
…と思ったのですが、でも、霊児は「あの人」の退場前から登場していましたよね、顔も違いますし…(まぁ顔は間者テクでなんとでもなるかもしれませんが)そう思って調べたら、霊児の初登場は27話で、李俶が珍珠を捜しに回紇に行ってる最中、林致を売った男を脅していました。ということは、李俶も風生衣もいなかったので、よそに働きに行ってもバレなかったとか…?でも潼関で李俶を殺そうとしてましたし… どうなんでしょう。
今後の霊児の動向にちょこっと注目ですね~♪

37話のところで、玄宗と皇太子と李俶の史実上の「安史の乱」発生時の年齢を並べてみましたが、李俶と珍珠の子「李适」は、実際には安史の乱の時には13歳でとっくに生まれてるはずなんですね~。中国時代劇は割とそういう年齢設定とかアバウトで、ストーリー性のためなら実在の人物の年齢を平気で20年くらいずらしてしまうのは割とあります。
「史実に基づいたファンタジー」だと思って、おおらかな気持ちでご覧ください~。

さて、とうとう安史の乱が勃発して、今後は華の都・長安も反乱軍によって蹂躙される事態になっていきます。楊国忠が真に国のためを思うなら、一時的に李俶が軍功を挙げることになっても、潼関を守らせるべきだったのですが、彼には大局を見る目がなく、玄宗もすでにそれを見通す判断力がなかったという悲劇ですね…。
長安に置き去りにされた珍珠はどうなるのか、李俶との再会は果たせるのか、そろそろストーリーの折り返し地点ですが、波乱がやむ気配なし!どうなっちゃうの??

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

コメント

コメント一覧 (1件)

  • とても参考になります。1度見ただけでは理解できない所も復習を兼ねて拝見したり、我慢できずに次の回を予習?したりしています。本当にわかりやすくて、感想も余談や豆知識があって最高です(^^) 一緒にそうそう!と相づちを打ちながら読んでいます(^^) ドラマは武則天と並行して見ていますが、ガッツリまとめてガイドブックにしてくれたら買います(^^)

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