中国ドラマ-三国志-Secret-of-Three-Kingdoms-16話-17話-18話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
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曹操の懐刀である郭嘉が許都にやってきたことで、なりすまし皇帝ライフに暗雲が立ち込めてきました。郭嘉は「楊平」の死と皇帝・劉協に何か関係があるのではないかと気づき、楊平の似顔絵を描かせるため、温県に鄧展を遣わします。それがそのまま郭嘉の手に渡ることを阻止するため、司馬懿が策を講じる、というのが前回までのお話でした。
鄧展は袁紹軍を使って拉致する、という荒業でしのいだものの、郭嘉をそれでごまかせるとは思えません。しかも董妃ラブの趙彦が密かに楊平の正体を探ろうと動き出しました。一難去ってさらに百難、くらいの波状攻撃でトラブルが発生しています。
頼みの司馬懿も温県に帰ってしまった状態で、このまま楊平は秘密を守り切ることができるでしょうか?今回もさらにピンチの予感…
【三国志 Secret of Three Kingdoms】(ネタバレあり)
16話
郭嘉の手元に鄧展に集めさせた似顔絵が届くが、司馬懿の絵に似たものが三枚と、へたくそな絵が届けられ、郭嘉がつけたしるしもちゃんとしていて、陛下=楊平の証明にはならなかった。予想が外れた郭嘉は、司馬家に目をつけて温県に向かった趙彦を待つしかないと考える。また、郭嘉は袁紹の軍がちょうどよく現れたことにも疑問を抱いていた。
似顔絵はうまいことごまかせましたが、そっくりに描かれた絵はどこにいったのかな?
袁紹の軍が現れたことは、楊修の手配だった。楊修が袁紹軍とつながっていたことに伏寿は驚くが、楊修は「自分は陛下と漢王朝のために動いている」と悪びれない。似顔絵の件で郭嘉が何も反応してこないことから、楊平はきっと司馬懿が絵に細工をしてくれたのではないかと考え「曹操には郭嘉が、私には司馬懿がいる」と勇気づけられる。確認のため温県に人を送ることにするが、それに唐瑛が名乗り出たことが楊修は面白くない…
楊修は曹操不在の今はいいけど、その傲慢な上にすぐに顔に出る性格が災いするはず…
司馬懿はいまだに体調が復活せず、杖をつく状態だった。父・司馬防はそんな息子と、皇帝のなりすましを続けている楊平のこと、さらには司馬家への影響も心配する。司馬懿は、自分の天命と責任を受け入れた楊平を助けたいと言い、これは楊平のためだけではなく、自分の大業をなすためでもあると。その決心を聞いて司馬防はこれまで許都に築いてきた裏の勢力を司馬懿に譲渡するのだった。
司馬懿の大業は…この先ほんとに長いわけですが、色んな犠牲を払うわけですよね…
趙彦と唐瑛は同じ頃に温県にたどり着いていた。趙彦は織物工房を訪ね、例の布について尋ねると「司馬家にしか納めない品」だとわかる。工房の主人に楊平の似顔絵を描かせると、その絵を見た趙彦は「皇帝だ」と驚愕するが、それを工房の主人が殴って気絶させ、知らせを受けて飛んできた司馬朗が趙彦を連れていく…
これ、工房の主人が察して似てない絵を描けばよかったんじゃっていう話ですよね~
楊平は冷寿光に曹丕を治療させ、卞夫人に感謝される。物思いがちな様子の楊平を見た曹節は、楊平を二人きりになれる場所に案内し、宝箱に隠したお菓子を楊平に分けて慰める。曹節によると、曹操・卞夫人ともに民のことを思って常に倹約しており、外のものを買ったら無駄遣いだと怒られるのだと言う。楊平は曹操の人柄を知って驚くが、曹節がしょっちゅう外に行くと聞き、買ってきてほしいものがあると内緒で頼む。
楊平と曹節が親しげに笑いあうのを隠れ見た伏寿は、司馬懿以外にもあんな表情をするのかと、半ば嫉妬で楊平に厳しい言葉を投げかけてしまう。曹操の娘以外で妃を選べと言う伏寿に、楊平は「子を産む妃ではなく、共に寄り添う伴侶が欲しい」と言う…
伏寿は董妃には焼かなかった焼き餅を、曹節には焼くのですね。曹節はまだまだお人形遊びが好きなお年頃なのだから、そんな嫉妬しなくても大丈夫… でもないのですよね…
楊俊と楊彪が楊平に謁見を求める。楊俊は郭嘉に目をつけられたため、もう出仕できないと帰郷の挨拶に来たのだった。司馬家が楊俊を守ると聞き、かつて司馬家が曹操を後押ししていた経緯から伏寿は懐疑的だが、楊平は「仲達は私のためなら何でもする」と断言する。楊平は楊俊の手を取って万感の思いで最後の見送りをする。
これで身内が周囲にいなくなった楊平だが、それは伏寿も同じ立場だった。お互い孤独なもの同士、楊平は伏寿に想いを伝えたいが「あなたが心配なのです」と言うのが精一杯…
曹節に「父の思い出」を語っていたのをあわせて別れの場面を見ると、楊平にとっては父親は、たまにしか会わなくても楊俊に思いがあった、という切なさがありますね…
怪しい女が司馬家の周囲に現れたと聞き、司馬懿は唐瑛だと気づいてわくわくしながら待ち構えていた。やってきた唐瑛に聞かれ、司馬懿は似顔絵について「剥離の術」という手法を使って、しるしのついた一枚の似顔絵を複数に増やしたのだと説明する。
そして司馬懿はもう一つ、唐瑛が驚くことがあると、「西園軍」という言葉を口にする…
「西園軍」とは、楊平の父・霊帝が発足させた皇帝直属の軍だそうで、袁紹が統率の将の一人として属していた組織です。曹操や淳于瓊も校尉として所属していたようです
17話
「西園軍」とは、唐瑛がかつてそこに送り込まれて訓練させられた所で、司馬懿は唐瑛の過去について、すべて調べてわかっているのだと「西園軍」の一言で匂わせたのだった。しかし過去を捨てて、まず笑うことから始めようと唐瑛の心をほぐそうとする。
そこに司馬朗が楊平を調べる怪しいものがいたと知らせてくる。司馬家に捕らえられて眠っていたのは趙彦だった。それを見て唐瑛は郭嘉の手先でもないのになぜと不思議がる。しかしもし趙彦に何かあったら師匠の孔融が役所に駆け込むだろうから、趙彦を生かすか殺すかは司馬家の今後に関わる大問題だと司馬懿は考える。
唐瑛は袁紹の命で訓練を受けて少帝に送り込まれたエージェント、的な感じ??
司馬家の納屋の中。司馬懿は足のケガの血を趙彦の手に付けさせ、大げさに痛がってみせる。なぜ司馬家の次男が閉じ込められているのかと趙彦は不思議がるが、司馬懿は「兄に足を刺されて閉じ込められた」と嘘をつき、「私もあなたと同じで陛下と楊平の関係について調べている」と言って信用させる。そして手助けすると言って納屋から出られる場所を教える。そして納屋の壁を壊して二人は逃げ出すが、司馬懿は途中で罠にかかってしまい、趙彦を逃がす。その際に司馬懿は趙彦に矢尻を渡し、「言うとおりにすれば秘密を暴ける」と…
「司馬懿の芝居」というオヤジギャグになるのをお許しください。趙彦チョロいな…
郭嘉の間諜が、鄧展を連れ去ったのは袁紹軍の淳于瓊で、鄧展は生きていると知らせてきた。郭嘉と満寵は、袁紹軍が鄧展を連れ去ったのは「偶然」ではなく、なのに似顔絵を残したことの意味を考える。楊平は実は袁紹のところにいるのか?陛下は袁紹と通じているのか?しかしすべて違うだろうと郭嘉は考える。陛下に感じる違和感を解明するために、郭嘉と満寵は趙彦の帰還を待つことにする。
満寵お手製の汁物、ワクワク感想を待っているから、さぞかしおいしいのかと思ったら、超絶まずかった、というやり取りに笑ってしまいました。満寵ああいう時はかわいい…
罠にかかった司馬懿は、唐瑛に助けてもらうが、実は竹簡で足を守って芝居をしていたのだとわかり、唐瑛は司馬懿を蹴り上げる。司馬懿は唐瑛に、大事な話があると期待を持たせつつ、「決して趙彦を殺さず、義和のところまで送り届けてくれ。郭嘉に口実を与えることになるから、趙彦を温県で死なせるな」と釘をさす。唐瑛は愛の告白を期待していたのにがっかりするが、司馬懿に「ずっとここでお前のことを待っている」と言われ、そっと顔をほころばせる…
司馬懿と唐瑛がラブモードになるのですね!常に仏頂面の唐瑛がかわいい顔をする~♪
趙彦が無事に許都に戻ってきたことで、郭嘉は司馬家のしたたかな戦略に驚く。趙彦が何かを掴んでいるらしいとの満寵の報告に、郭嘉は期待を募らせる。しかし趙彦は刺客に付け狙われるが、孔融の馬車に拾われる。趙彦は孔融に「司馬懿を一族から救い出して保護してやってほしい」と伝え、何か覚悟の表情で唐瑛の元へ向かう。
趙彦は唐瑛に「今の陛下は偽者だ、世を欺くために董妃を殺した」と突き付け、自分を殺せば秘密が明らかになると脅して、陛下に会わせろと要求する。
唐瑛そこでええっとか驚くふりをしないとまずいのでは。驚かないと認めたも同然…
趙彦は董妃の位牌を胸に抱いて、楊平に面会し、「董妃に託されたことを果たすために来た」と、董妃の位牌を楊平、伏寿、唐瑛の前に突き付け「本物の陛下はどこですか」と聞く。楊平は白を切るが、趙彦は別人だと断言。確かな証として、司馬懿に渡された矢尻を差し出す。それを見て楊平は「仲達も苦労している」とため息をつき、偽者であることを認め、真相を趙彦に話し始める…
趙彦の悲しい所は、董妃はこの趙彦の想いをアリンコほども気づいてなかった事です
楊平は、先帝の死から正統な即位であったと詔を見せて証明してみせる。趙彦は納得し、楊平に皇帝への礼を示す。しかしこのまま趙彦が生きて外に出たら郭嘉に秘密を知られてしまうことに。楊平は「必ず助ける」と言って送り出そうとするが、趙彦は隠し持っていた短刀で自分の舌を掻き切って、董妃の位牌を抱きしめて外に出ていく…
趙彦の董妃愛が深すぎて、あまりの壮絶さに言葉もありません…
伏寿は楊平に矢尻の意味を聞くが、それは河内で盗賊を討伐していた時、楊平がわざと矢を外して賊を逃がしたことがあった。それを見た司馬懿は「無用な情けだ」と叱ったのだった。つまり司馬懿は「情けを捨て自ら趙彦を殺せ」という意味で矢を届けさせたのだ。
外に出た趙彦は兵に取り囲まれるが、舌を切っていて何も言えない。そこに孔融が駆け付け、満寵の仕業かと逆上する。満寵は舌がなくともまだ証言を強いるつもりと見て、趙彦は郭嘉をわざと襲おうとし、満寵に抜かせた刀に自ら刺さって命を落とす…
「無用な情けだ」は1話目の冒頭にありましたね。そして趙彦は最後まで壮絶すぎる…
18話
唐瑛の伝言「趙義郎が自害」は、冷寿光によって楊平たちに知らされた。楊平は救えなかったことを悔いるが、伏寿は「趙彦は死ぬつもりで許都に戻ったので、誰にも救えなかった」と冷静に諭す。その冷静さに楊平は苛立ちを隠せないが、伏寿もまた手を血にまみれさせて王朝を守ってきたのだった。楊平は「この乱世を、血を流さずに終わらせる」と伏寿に誓うが、曹操に勝つには戦うのみで、戦えば必ず血が流れるのだった…
血を流さずに終わらせようとするほど、楊平を守るために血を流す人が出てくる訳で…
手がかりを失った郭嘉は、牢に幽閉されている董承を訪ね、趙彦の死を告げる。趙彦は生前宮中の火事の真相を調べており、陛下が関係しているという真相にたどり着いていたが、陛下に会いに行って舌を切って出てきたという郭嘉の話を聞いても、董承は沈黙を貫く。
一方、趙彦が満寵の剣で死んだことで孔融が訴えており、楊平は郭嘉に苦言を呈する。そこで郭嘉は趙彦の舌のことを楊平に問うが、楊平は逆に郭嘉が手勢を率いて司空府の前で待っていたことを問いただす。そこで郭嘉は楊修を呼び戻して警備に復帰させる案を出し、「董承が、反乱は楊修に仕向けられたことを認めた」と言う…
楊平が意外と郭嘉と五分に渡り合っているところがドキドキものですね~
楊平は牢に董承を訪ね、「必ず助け出す」と見捨てないことを約束し、董承は恐縮する。
郭嘉と楊平は、戻された楊修と共に「腹を割って話し合おう」ということになるが、楊修が強気で郭嘉を挑発したところ、郭嘉は楊修が袁紹との連絡係につかっていた配下の男を持ち出し、楊修は青ざめる。楊平は場を改めることにして、郭嘉に慎重に進めよと求めて帰っていく。満寵は楊平を一歩追い詰めたことに満足げだったが、郭嘉は「陛下が董承に、必ず救い出すと約束していた」と聞いて驚く。陛下は董承を売ったはずなのに、と…
楊修としては、自分が優秀だという自負がありますが、郭嘉の前では話にならないですね。やはり傲慢な楊修の鼻がポッキリ折れるのは、見ていてちょっと嬉しかったりも…
楊平は荀彧の講義の後で「袁紹と曹司空ではどちらが勝つか」と尋ねる。荀彧は「もちろん賊討伐の大義がある曹操」だと答える。そこで楊平は自分が討伐の戦場に赴こうと言い出す。荀彧は止めたことで、楊平は自分が籠の鳥なのだと嘆き、屈原の「離騒経」の一節を口ずさんでみせる。それを聞いて涙する荀彧に、楊平は「これは朕の心からの願いだ」と曹操に伝えるようにと言う。伏寿は陰でそれを聞いていて、無邪気すぎる策だとたしなめるが、高潔な荀彧には楊平の思う通り、「離騒経」に込めた楊平の命がけの覚悟が響いていた…
伏寿が、楊平に「この手の奏でる琴の音を聞きたい」と言われて、早速琴の練習を始めているあたりが、なんだかいじらしいですよね~♪
仁紅昌と朝食をとっていた郭嘉の元に、さっそく荀彧から皇帝親征の意志、との知らせが来る。荀彧は曹仁と賈詡も呼び出して話し合っていたが、曹仁も賈詡も皇帝に対してお飾りと思って敬意を払おうとせず、「行く気はないが、姿勢だけ見せて曹操から信頼を得ようとしている」と言う。後からやってきた郭嘉は「陛下が戦場に言って困るのは我々ではない」と、袁紹を困らせるための策だと看破する。
郭嘉は皇帝の本音をつかみかねていた。稀代の戦略家である郭嘉が悩まされている様子を見て、会合で本音をわざと黙っていた賈詡は面白がる。ところが、そこに曹操から「すぐに取り掛かるように」と郭嘉に文が。郭嘉は「吉報をお待ちください」と返事を出す…
まだ出てこない曹操ですが、文だけでもう存在感たっぷりですよね。焦らすなぁ~
楊平は「皇帝の親征の前例」の資料を調べようとして伏寿に咎められる。しかし親征は袁紹に聞かせるためで、楊平は実際自分が行くつもりはないのだと言う。袁紹が焦って向こうから接触してきたら、その力を借りて楊修と董承を助けるのだ、という策を聞いて伏寿は無謀すぎると激怒する。
歴代の皇帝の記録が納められた蔵の中は、すっかり埃と蜘蛛の巣だらけになっていた。父・霊帝の記録の札を見て、楊平は自分の出生の秘密を聞いた時のことを思い出し、母・王美人が殺された経緯について知りたくなり、妃の記録から王美人の資料を探し出す…
皇帝と妃の記録は、前漢・後漢だけなのかな。秦の記録とか全部焼けてそうですよね…
16~18話の感想
今回は趙彦の壮絶な最期につきるかもしれません。董妃への想いと共に、漢王朝への忠誠を胸に、自ら舌を切っただけでなく、満寵の剣に身を投じるという… 劉協の死の真相を聞いて「(劉協と董妃が)すでにご一緒だったのですね」という言葉が出てくることに、真の忠臣を感じました。本当ならば楊平のために身を賭して働いてくれる存在になったはずの趙彦を、こんな形で失ってしまったことは惜しまれることです。
途中、楊平が荀彧に屈原の詩(「楚辞」の中の「離騒」、「離騒経」と呼ばれる)をもって親征を説得するところが出てきましたが、屈原はドラマ「ミーユエ 王朝を照らす月」にユエを教え導く師匠として登場していました。史実では宣太后(ユエ)の兄である楚の懐王に「秦の張儀を信用するな」と諫言したのを疎まれ左遷されました。遠ざけられた苦悩の中で、それでも高まる愛国の思いから詠んだのが「離騒」と言われています。
それを引用して荀彧に対して親征の説得を試みるというのは、伏寿が言うように「無邪気すぎる」と言えるかもしれません。どういう喩えなのかと深掘りされたら、色々危険なように思えます。曹仁ら曹家のシンプルな悪意にさらされたら、ひとたまりもないような。
それでも曹操が漢王朝を看板に担いでいる以上、簡単に楊平たちは引きずり降ろされることはないのでしょうが、袁紹とつながって曹操に仇するとわかれば郭嘉は黙ってはいないわけで、楊平の「血を流さずに」という夢見がちな理想像がどこまで通用するのか、伏寿でなくてもハラハラせずにはいられません。
しかし唐瑛と司馬懿にロマンスを発生させるとは、変化球三国志にしてもどういう方向に進むつもりなのか、結論がわかっているはずなのに、なかなか先が読めない感じです。
三国志をご存じなくてこのドラマをご覧になっている方は、「最終的に司馬懿以外が全員不幸になるのが三国志」と思っていただいて大丈夫だと思うので、安心して見守っていただきたいと思います~♪
それにしてもまだ出てこないなぁ、曹操…
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