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クルミットです♪
30話は盛りだくさんでした。娉婷の妊娠発覚、楚北捷への勅書、三十万の大軍が動き出す知らせ、そして張貴妃の意外な行動。どれも大事な展開なのに、私がずっと頭から離れないのは、娉婷が妊娠を夫に隠した一瞬です。
それでは30話を一緒に見ていきましょう!
孤高の花 30話のあらすじ
張貴妃は、自分を軽んじた男たちへの復讐を心の奥で誓っていました。今はひたすら耐えるしかない。でもいつかは必ず、この屈辱を返してみせると。表情は穏やかなのに、目の奥に何かがある。あの目を思うと、どうしても完全には信用できないんです。
白蘭では、何侠が城壁の増築工事を仕上げました。高さを五寸、厚みを七寸増やし、天下最強と言える城壁を完成させたとのこと。耀天公主を連れて視察に訪れると、公主も夫の成果を大いに褒め称えます。城の外では精強な軍勢が鍛錬に励んでいて、短期間で五倍に膨れ上がった兵力を誇示するよう、大臣たちも招待されました。
何侠、本当に有能すぎます。敵国にいるのに軍の信頼を完全に掌握してしまった。
大晋では、桑蚕の乱(養蚕に関わる大規模な反乱)が起き、国内各地が不穏な動きを見せていました。将軍たちは表面上仲良くしているだけで、内心はバラバラ。司馬弘は楚北捷に戻ってきてほしくて、謝太尉に「東山の別院まで直接お願いに行ってくれ」と頼みます。
楚北捷と白娉婷は別院でのんびりした日々を送っていました。娉婷が「私が何をしても、ずっと王爷に大切にしてもらえる娉婷でいられますか?」と繰り返し問いかけると、楚北捷は何度でも答えます。「どんなことがあっても、君は俺が溺愛する娉婷だ」と。
この繰り返しの確認、後から考えると娉婷はもうお腹のことに気づいていたんだと思います。だから何度でも聞きたかった。
ある夜、娉婷が急に気分が悪くなりました。楚北捷は翌朝すぐに酔菊(女医師)を呼んで脈を診させます。「薬は強くするな」と何度もしつこく念を押すので、酔菊がうんざりした顔をしていたのがちょっと笑えました。
そこへ楚漠然から知らせが届きます。謝太尉が訪ねてきた。書房で会うと、謝太尉は晋王の勅書を読み上げます。楚北捷を摂政王に封じ、司馬の姓を下賜し、王族と同格の扱いにするという内容。楚北捷は驚いて言葉を失います。謝太尉は床に膝をついて懇願しました。「大晋を救えるのはあなただけです」と。楚北捷は渋々ながら勅書を受け取り、「もう少し考えさせてほしい」と伝えます。
一方、酔菊が娉婷に告げました。妊娠しています、と。娉婷は静かに微笑みます。自分でもわかっていたのでしょう。酔菊は大喜びで「これからの食事と生活は全部私が管理します」と張り切っていました。
娉婷は謝太尉の来訪を知った時点で嫌な予感がしていたと言います。見送りを終えた楚北捷の顔を見て、ほぼ事情を察しました。楚北捷が「脈の結果は?」と聞いてきた時、娉婷は答えます。「ただの風邪です。薬を飲めば治ります」。妊娠のことは黙っていました。この知らせで夫の判断が揺らいでほしくなかったから。
楚北捷は突然、三日後に域外(国境の外の地)へ出発しようと言い出しました。娉婷は驚きながらも承知します。楚北捷はその夜のうちに手紙を書き、楚漠然に急ぎ京城へ届けさせました。
白蘭では耀天が何侠に、司馬弘が楚北捷を動かそうとしていると伝えます。楚北捷が相手では丞相に出兵を頼んでも難しいかもしれない。すると何侠は言います。「一人を説得できれば、楚北捷は必ず敗れる」。耀天はそれが白娉婷のことだとわかりました。「やりたいことをやりなさい。朝廷では私が協力します」と夫を後押しします。
大晋の朝廷では、謝太尉が「何侠率いる三十万の大軍が白晋の国境に迫っています」と報告。さらに楚北捷からの辞表も届いており、引退の意志は固いとのこと。そこへ張貴妃が現れ、「私が直接参りましょう」と申し出ます。司馬弘は許可し、もし連れ戻せたなら後宮全体を取り仕切る権限を与えると約束しました。
楚北捷が娉婷たちを連れて出発すると、途中で子どもたちの歌声が聞こえてきました。道の脇で待っていたのは張貴妃でした。晋涼戦争で親を失った孤児たちを引き連れていて、「お腹の子のために徳を積みたくて、この子たちに読み書きや生き方を教えています」と言います。楚北捷はその言葉を聞いて、静かに心を動かされていました。
孤高の花 30話の感想まとめ
一番残ったのは、娉婷が「ただの風邪です」と答えたあの場面です。
あの時の娉婷の顔。嘘をついているのに全然責める気になれなくて、むしろ胸がきゅっとなりました。妊娠してうれしいはずなのに、それを隠さなきゃいけない。夫の判断を狂わせたくないから。こういう「言わない優しさ」が一番きつい。
楚北捷が「何をしても大切にする娉婷だ」と繰り返し答えていたのも、娉婷が欲しかったのはあの言葉だったんですよね。何があっても変わらないよ、って。
張貴妃が孤児たちを連れてきた場面は、正直うまいと思いました。悪いことをしているわけじゃないから文句もつけられない。でも計算があるのはわかる。楚北捷もそれを感じながら、それでも動かされている。
何侠が「白娉婷を説得すれば楚北捷は負ける」と言った部分、少しぞっとしました。楚北捷の弱点が娉婷であることを、敵もとっくに知っているということだから。
妊娠を知らないまま旅立った楚北捷の背中が、この話でずっと頭にあります。
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