中国ドラマ-三国志-Secret-of-Three-Kingdoms-40話-41話-42話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
キャスト情報など、最終回までの感想を全話配信します。
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クルミットです♪
曹操は官渡から戻って以来、楊平と久々に接した違和感から、漢王朝の謎にグイグイ迫ってくるようになりました。楊平は烏桓討伐に同行し、進んで許都の不安を取り除くことで、曹操の攻勢をかわすことに。
ところが前回、長いこと病魔に苦しめられてきた郭嘉が、とうとう命尽きてしまいました。
曹操はちょうど郭嘉の策によって烏桓に急襲をしかけて白狼山の戦いに向かっているところで、盧龍の守りが手薄なのを知った鮮卑が町に襲い掛かってきました。
盧龍に残っているのは、楊平と伏寿、曹植と曹節、そして装備も満足でないわずかな兵と民だけなのに、郭嘉は曹操に「盧龍に援軍を送るな」と言い残していました。許都の荀彧も曹操の許可がないまま兵を動かせないという大ピンチ!楊平はこの苦境をどう乗り越えていくのでしょうか。
ちなみに、本編字幕では「劉平」と紹介されている楊平ですが、彼が皇帝として真の覚醒をしたら楊平から劉平に変えようと思っていましたが… 「無用な情け」をやめる日が来たらそうしようと思っていたのに、もうそんな日は来ないような気がしてきましたよ♪
【三国志 Secret of Three Kingdoms】(ネタバレあり)
40話
盧龍の兵士たちは鮮卑の兵の数におびえ、郭嘉の死の噂が流れて士気が下がっていた。伏寿は許都からの援軍は来ないのではないかと心配していたが、楊平は「荀彧は盧龍を見捨てない、そして司馬懿も自分を助けてくれる」と信じていた。しかし曹植は自分が囮となって出陣し、その隙に楊平と伏寿を逃がそうと考える。楊平はその策を反対するが、曹植は聞く耳を持たず、明日打って出ると言う。
曹植の策を聞き、伏寿は曹節に手伝わせ、石で飾りを作りはじめる…
楊修が曹植の性格を織り込んだ上で策を弄したのでしょうが、その楊修でも楊平の性格は読めなかったのでしょうか。「無駄な情け」でこんなにわかりやすいのに…
荀彧と崔琰が曹操の虎符なしでの出兵の可否に頭を抱えていたところ、歩けないはずの司馬懿がやってきて、偽物の虎符で兵を動かそうと提案する。皇帝夫妻と曹操親子の命がかかった非常時だと説得され、荀彧も出兵を命じる決意をする。崔琰が鄴の昔なじみたちに出兵を促し、司馬懿が兵を率い、そして賈詡が馬を拠出すると申し出て、許都の援軍態勢がようやく固まる。
偽物の虎符でも功を立てれば後々曹操は許すと思ったのでしょうか、なめてますよね!
翌朝、楊平のもとに、伏寿が曹節と作った皇帝の冠と衣を持ってくる。「今、盧龍で士気を保てるのは陛下だけ」と励まされ、楊平は兵たちの前に皇帝の姿で現れる。「朕は皆を見捨てぬ、盧龍も見捨てぬ。天下の存亡は我らにかかっている」と檄を飛ばす楊平に、兵たちの士気は一気に高まる。しかし鮮卑も「皇帝を得られるのだ」と喜び、戦場の熱は最高潮に。
曹植は、曹操が官渡に行く前に作ってくれた鎧を楊平に譲る。共に盧龍で過ごしたことで、楊平と曹植の間には特別な絆が生まれていた…
石はこれか!12個ずつ、と伏寿が言っていたところで冕旒(皇帝の冠の前後に垂れているじゃらじゃらの簾状のもの)を作っている、と想起しないといけなかったわけですね~
司馬懿は盧龍に出発しようとしていたが、唐瑛は人目があるため妻として見送れない。楊修が、曹操についた嘘をばらしてまでの出征を「愚かなことを」と嘲笑するが、司馬懿は「勝って帰ってきたら私を称える文章を書いてくれ」と返す。
司馬懿が率いる5000人の兵は、儒学生らの民兵が3000人で、半分が初めて戦に出るようなありさまだったが、司馬懿は財宝を並べて兵たちの士気を煽った。そこに激励として唐瑛が「唐王妃」としてやってきて、財宝を拠出し、道案内として潘揚を連れて行かせる。
儒学生たちも出兵するんですね…潘揚がいれば素人集団のハンデもなんとかなる?
伏寿は戦いを前に夕食の用意をして待っていたが、楊平も自分で料理を作って持ってきた。二人とも「今日が最後かも」と思う気持ちがあふれ、夫婦としてその夜を送ろうと、祝言の杯を交わし、ようやく二人は結ばれる。
その時、その影を部屋の外から曹節が見て、切ない思いで去っているとも知らず…
やっと、やっとですね。このまま終わってしまうのかと思って、ハラハラしてました…
41話
翌朝。鮮卑の投石機攻撃により戦闘が開始される。曹節はけが人の手当て、伏寿は太鼓で士気を鼓舞し、全力で戦っていた。次第に鮮卑兵に攻め込まれ苦戦していたが、許都からの援軍が現れたことで鮮卑軍は浮足立つ。曹植が敵の中央をついて援軍と合流しようと提案するが、楊平が自ら敵の左側を攻めると言い出す。飛び出していった楊平の一団に軻比能が気を取られたところに、司馬懿の援軍が合流したため、軻比能は撤退を余儀なくされる。盧龍の兵たちは喜びに沸き、伏寿も楊平の無事に号泣する…
結構ギリギリの勝利でしたね。伏寿もずっと叩き続けていて、腕がパンパンだったかと…
潘揚が撤退してきた鮮卑軍を滅多打ちにしているところに、ようやく曹丕の援軍が到着していた。曹丕は潘揚が王越の剣術を見破った男だと思い出し、部下に「不意打ちで殺せ」と命じる。潘揚は援軍の到着に振り向いたところを、後ろから刺されて命を落とす。
戦勝の喜びの中、司馬懿は潘揚を探しに戻って遺体を発見する。そこに曹丕がやってきて「私も軻比能を追っていなければ助けていた」と言い訳をする。司馬懿は潘揚の死に不審なものを感じとる。
潘揚の活躍があっという間に終わってしまいました。曹丕の口封じ、何ともえげつない…
楊平は軻比能の副将を尋問し、盧龍の守りが手薄だという情報をどこから得たか問いただすが、「漢王朝の者から聞いた話」であるらしいが、副将は黒幕までは知らなかった。楊平は鮮卑に対し「軻比能の弟に跡を継がせよ」と命じ、支援を約束して偽りない親交を結ぼうと言う。その皇帝としての威厳の示し方を見て、司馬懿は楊平の成長を感じる。
ここで死んでいることになっている軻比能ですが、史実ではもっと長生きです。弟が跡を継いだというところだけ合っています。烏桓と手を組んで漢に反抗はしていたらしいです
司馬懿と楊平は郭嘉の墓に参り、楊平は「皇帝と曹操が手を組んで乱世を平定する」ことが郭嘉の願いだったと語り、その遺志をかなえようと思っていると言う。曹操とは無理でも、次世代の曹丕との間には絆がある、と信じている楊平の考えに、司馬懿は否定的。
また潘揚の死など色々不審なことが続いていることから、楊平だけでなく曹操をも狙う、おそらくそれで得をする「曹操の跡継ぎ」の動きを司馬懿は気にする。楊平はそれでも曹丕を疑うことができない…
楊平が信じる曹丕との絆がいつ砂上の楼閣だと気付くのか、ていうかなぜ気づかない…
伏寿のもとに司馬懿と高覧が訪れ、盧龍の曹軍の将と曹家の子女の殺害計画を持ち掛ける。楊平は反対するだろうから、楊平には伏せて、宴の最中に伏寿が楊平を連れ出して事に及ぶ、という策だという。
その夜、祝勝の宴が催され、曹植が詩を詠み、曹丕が舞い、曹節が琵琶を奏でて盛り上がる様子に楊平は大いに喜んでいた。伏寿は内心迷いつつも楊平を外に誘い出す。曹丕は司馬懿に「共に大業をなそう」と誘うが、司馬懿は拒んで杯を割って合図をする。しかし配置していた兵たちは入ってこない。楊平が伏寿から作戦を聞いて兵を退かせたのだった。「何より大切なのは天下を救うことだ」と訴える楊平に、司馬懿は「天下は平定するもので救うものではない」と一喝する…
久々に「無用な情け」砲が大炸裂しました!司馬懿が楊平を見限らないのが不思議です。高覧は29話に出てきたの、覚えていますか~?
曹操の盧龍への帰還を楊平と曹兄妹が待ち受ける。曹操は司馬懿が虎符を偽造したことを咎めたいが、楊平が郭嘉を持ち出して庇ったため、不快感を隠さない。表面上勝利を喜びながらも、曹操と皇帝の間の溝はすでに埋めがたいものになっていた…
そして再会から最後まで、曹丕のことをガン無視している曹操…こわいよーこわいよー
42話
曹操は子供たちを連れて郭嘉の墓参をするが、郭嘉の存在のあまりの大きさに、自分の帰還を待たずに郭嘉が絶命したことを激しく嘆く。郭嘉が曹操に言い残したのは「陛下と手を組むべきだ」ということだったが、曹節が他に袋を渡されていたと聞いて、曹操は期待するが、それが「盧龍を守る策」だというのでがっかりする。曹操は泣き笑いして「悲しいかな奉孝、 惜しいかな奉孝、痛ましいかな奉孝」と天に嘆くのだった…
節ちゃんは、郭嘉から授かったもう一つの袋を父親からも守ったのですね、偉いぞ…
曹操軍は許都への凱旋を果たしたものの、民の関心は「皇帝が兵を指揮して勝った」ということに向けられ、「曹司空は苦戦したらしい」という噂が流れていた。囁かれる漢王朝への賛美を聞いて、楊平と伏寿は喜び、曹操は内心不快を隠せない。
司馬懿は唐瑛の元に帰り、再会を喜ぶ。しかし潘揚の死が、唐瑛の心にわずかながら影を差していた…
民の口さがない噂は、司馬懿の仕込みじゃないかなぁと思わずにはいられません♪
宮中に戻った楊平は、許都の功労者である司馬懿と賈詡を呼んだのも忘れて久々のごちそうにぱくついて、二人に笑われる。楊平は、賈詡が漢王朝の秘密を知りながらずっと守り、郭嘉の誤解を解いてくれたことに感謝し、いつか賈詡の真の姿を史書に記すと約束する。しかし賈詡は過去よりも若者が担うこれからの将来の方が大事だと語り、その姿勢に楊平と司馬懿は敬意を表する。ところがその場に曹操の命によって兵が踏み込み、司馬懿を拘束する。曹操に約束を破られ愕然とする楊平に、賈詡は「曹司空が振り上げた刀を振り下ろすかどうかは陛下次第」と言う。
脚本家の「誰よりも本当の賈詡と郭嘉を俺はわかってる」アピール、ひしひしと感じます
伏寿の元を訪れた伏完は、盧龍を見捨てなかったことを非難する。漢王朝の存続のためには、盧龍を犠牲にしてでも曹操を葬っておくべきだったとの父の考えに、伏寿は「自分は皇后だから、民を策のために犠牲にはできない」と言う。そこに司馬懿が捕らわれたとの知らせが入り、伏完は「これが曹操の命を助けた返礼だ!」と怒って帰っていく…
伏完は鮮卑に情報を漏らしたことは伏せていましたが、きっとそれが明るみになった時に、そそのかした楊修は罰せられず、なぜか伏完が主犯にされるのではないですかね?
楊平は曹操を宮中に召喚したものの、曹操の代わりに曹丕がやってくる。楊平に拝謁した曹丕は、「陛下の執着が罪の一因だ」と断じ、司馬懿を助けるために執着を捨てるようにと進言する。楊平は内心の怒りをたぎらせ、曹操と手を組むのは無理だったと理解する。そして曹丕は、もう一つ司馬懿の解放の条件を提示する…
その頃伏寿の元にやってきた唐瑛は、曹操と楊平の交渉を見切って、牢を襲って自力で司馬懿を救い出す決心を固めていた。伏寿はそれを聞いて、賈詡や崔琰に手をまわして二人の逃亡を手助けすると約束する。
「もう一つの条件」ってなんだろう…そもそも曹丕が来るところがなめてますよね!
牢内に侵入した唐瑛は司馬懿を発見するが、そこに曹丕がやってきたため物陰に隠れる。司馬懿の才を自分のものにしたい曹丕は、司馬懿の気持ちを波立たせようと煽り立てる。唐瑛が隠れているのを知ってか知らずか「牢から逃亡し隠遁したら、孤独と後悔の中で己が嫌になる、それでいいのか」との言葉に、司馬懿は曹丕を追い返す。しかしそれを聞いていた唐瑛は、そんな生活を司馬懿に送らせるわけにはいかないと思うのだった…
二人で逃げたら、逃亡者としての無為な生活という牢が司馬懿を一生縛ることになる、と唐瑛は気づいてしまったわけですが、確かに司馬懿は才を生かしてこその男ですしね…
司馬懿が唐瑛と逃亡すると聞かされた楊平は、司馬懿を失う喪失感に苦しみながらも、二人が無事に逃げられたかどうかを心配していた。しかし何の騒ぎも起こらなかったことから、唐瑛が事を起こさなかったことを知る。そこで楊平は「皇帝のやり方で仲達を救う」と、朝臣を集めて評定を開き、「司馬懿の罪は罰するべきだが、朕を助けた功がある、どうするべきか皆に聞きたい」と群臣に問いかける。司馬懿を擁護する孔融に対し、曹仁が司馬懿を罰するべきと主張する。すると議論が紛糾したところに唐瑛が弘農王の位牌を掲げて登場し、皇帝の命を救った司馬懿を守るべきだと主張し、司馬懿との関係を暗に揶揄する曹仁をものともせず群臣の支持を得る。
孔融は相変わらず見事に空気を読まない…そしてどのドラマでも曹仁は俗物ですね♪
宮中から退出していく唐瑛に、楊修が「弘農王様との夫婦の情を用いて皆の涙を誘った」ことを指摘し、今後唐瑛の再婚は許されないだろうと皮肉る。唐瑛は毅然と「私は死ぬまで弘農王の霊廟を守り続けます」と言って去っていく。
曹丕は評定の結果の司馬懿助命嘆願と、丞相に任じるという楊平からの言伝を曹操に伝える。曹丕は司馬懿を「必ず乗りこなす」と曹操に懇願する…
楊修が唐瑛へ毎度執拗に絡むのって、小学生男子が好きな子に対して度を越していじめているような感じで、お前いい加減にしろよ!ってこづき返してやりたくなりますね
40~42話の感想
三国志の中で、「なぜ曹操は簒奪者とならなかったのか」という疑問が必ず湧くと思うのですが… 曹操にとって劉協という存在は、史実ではもっと早い時期から本当にお飾りで、本作で描かれているような「皇帝の復権」みたいなことはなかったわけです。もし楊平のように人心を掌握して行動する皇帝が現れたら、曹操は黙っていないと思われます。そういう意味で今回、楊平は曹操にはっきりと「邪魔者」「潰すべき敵」として認識されました。
「悲しいかな奉孝~」の嘆きは、史実として有名な一節で、曹操がどれだけ郭嘉の存在を重んじ、早すぎる死を惜しんだか、非常によくわかる逸話です。本作では、郭嘉をセクシーな切れ者として今までにないほど魅力いっぱいに描き、漢王朝と曹操の協調という策を考えながら、その死によって実現が絶たれたという設定を盛り込んでいます。最愛の郭嘉が望んで言い残したのが、漢王朝と手を組んでの天下平定だった…という説は、曹操ができたはずの簒奪をしなかった理由としては結構説得力がありますね。
そして潘揚がやっとカッコイイポジションにのし上がったと思ったら、あっという間に退場してしまって、もったいない…前回の39話で彼が曹操を襲った時に、曹丕の剣術を王越のものだと看破していたので、こっそり混乱に乗じて口封じされてしまったのですね。
曹丕、どんどん闇が深まって黒くなってきています。曹丕が司馬懿を解放する「条件」を伏せたまま話が進行していましたが、あれは「曹操を丞相に任じる」ことを曹丕が勝手に裏取引したという意味になるのでしょうか。曹操が丞相になったことは確実に漢王朝の終焉への一歩を歩みだしたことになるのですが、曹丕は曹操も気づかないうちに父親すらコントロールし始めているのでしょうか…曹操を自分の天下取りの踏み台にしようとしている曹丕、という構図が見えてきたようなのですが、どこまで黒くなるんだ、曹丕…
さて、郭嘉の死が207年なので、すでに208年の赤壁の戦いが目前に!蜀や呉の綺羅星のメンツを全く描かない赤壁になってしまうのでしょうか?魏の中でも夏候惇や張遼は全く出てこないのですから、このままイマジナリー関羽やセリフだけの孔明による赤壁で終わってしまうような気がします。そしてその次は… ようやく結ばれた楊平と伏寿の前に、過酷な現実が刻一刻と迫ろうとしています。このまま歴史にあらがえずにつらいことになってしまうのでしょうか。そして司馬懿と唐瑛は…二人のそれぞれの気持ちがわかるだけにほんとにつらい状況です。おそらくここから曹丕と曹植の代理戦争で、司馬懿と楊修がバトる時期に入っていくと思うのですが、唐瑛の存在が非常に難しいことになりそう…
ほんと、曹丕と楊修が組めばよかったのに!なぜそうならないのか、同族嫌悪なのかな?
あの黒い二人が組んで共倒れになればよかったのに。郭嘉が生きていれば楊修の入り込むすきなんてなかっただろうに、あぁまさに「惜しいかな奉孝」です…
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