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クルミットです♪
張太医の自死の原因に絡めて、韓績が西平公主の出産時の秘密を暴こうとしますが、刺客の手をかいくぐって西南から帰京した蕭瑾瑜が、逆に張太医殺害の真相を証明し、父・蕭恒が残した秦欒の罪の証拠をようやく白日の下に晒すことができました。
そしてとうとう最終話、蕭瑾瑜と楚楚が命を賭して最後の戦いに立ち向かっていきます。
秦欒の暗躍から昌王の決起まで、蕭瑾瑜と楚楚そして仲間たちが力を合わせて困難を乗り越えていく姿を、最後まで見守っていきましょう♪
【宮廷恋仕官～ただいま殿下と捜査中～】(ネタバレあり)
第３４話「生死を懸けた闘い」
三法司の検視官として現れた楚楚を見た秦欒は、「逆賊・雲易の娘」だと宣宗に訴えるが、蕭瑾瑜は雲易の娘であることを認めた上で、楚楚に「蕭恒の返り討ちに遭った宦官」の遺体の説明をさせる。宦官の遺体には一緒に内侍省の令牌があり、当時の記録と一致したため、宣宗は秦欒の命で蕭恒殺害が行われたと認め、秦欒の投獄と尋問を命じる。
金宝はこれで下克上を成し遂げることになるのでしょうか
韓績は二階級降格と謹慎を命じられ、蕭瑾瑜に謝罪する。秦欒に関わったすべての事件の捜査は景致に一任されることになるが、蕭瑾瑜は秦欒がまだ何か隠しているのでは見る。その頃、秦欒が罪を暴かれたと知った薛汝成は、それでも計画を進める決断をしていた。
薛汝成は度重なる失敗で、一度計画の練り直しをした方がいいと思うのですが
蕭瑾瑜と楚楚は西平公主に詫びを入れるが、逆に逆賊とされた人々の冤罪を晴らしたことで感謝される。蕭瑾瑜は公主に言われる前に、自分が陳家の遺児だと察していた。楚楚が蕭恒と公主の容貌から気付いていたのだ。公主が責めを負うことはなく、蕭瑾瑜はこれまでできなかった実親の供養と共に、今後も公主を母として孝行していきたいと言う。
楚楚は普段よりかわいい服装で公主と面談していますね。誰の見立てかな？
景致は秦欒の尋問を行おうとするが、なぜか秦欒は上機嫌だった。なぜ宣宗が蕭瑾瑜ではなく景致にこの件の捜査を任せたかというと、蕭瑾瑜なら何でも白黒はっきりさせすぎるからだと、秦欒は揶揄する。宦官勢力こそが唐の柱だと自負する秦欒は、厳しい追及にもまだ己の命運は尽きていない自信を見せる。秦欒の取り調べを裏で見守っていた蕭瑾瑜は、秦欒がずっと時間を気にしていることに気付き、脅迫または暗殺のための時間稼ぎをしていると見られた。そこで蕭瑾瑜は景翊を使って、景致に「陛下暗殺」の急報を知らせる芝居を打つ。すると秦欒は戌の刻に茶を使った暗殺計画を示唆する。
景致に捜査が任された真相は、あながち秦欒の推測で間違いでないとは思います…
秦欒の前に蕭瑾瑜が現れ、水時計をあらかじめ進めておいた景致の仕掛けを、実は見抜いていたのだろうと看破する。秦欒は時間の分からない牢内にいても、絶対に狂わない体内時計が備わっており、誰にも騙せないのだと自画自賛する。景致は嘘を見破れるため秦欒は本当のことを言ったものの、暗殺の手段は器だろうと指摘され、思わず反応してしまう。
「景家は嘘を見抜く」という設定がここで生きてくるのですね！
それでもまだ秦欒は、皇宮制圧計画を諦めてはいなかった。今から宮中へ大理寺から駆け付けても、すでに宮中は閉門されており、宦官勢力が幼帝を擁立して宮廷に君臨する、と語る。しかし蕭瑾瑜は秦欒を大理寺ではなく後宮内の牢で尋問していた。そして宮中へ向かう神策軍の前に隠れていた禁軍が立ちはだかり、秦欒は屈服を拒んで自死を選ぶ。
蕭瑾瑜の策略は本当に性格が悪いといいますか、そこがまたいいのですよね
宣宗は、長く秦欒派の存在に悩まされており、自分が命じただけではその勢力を一掃できなかったため、自分に忠実な宦官・金宝を秦欒のもとに潜入させて見張らせてきた。ようやく秦欒派を排除できたことを喜び、今後は金宝を近侍として重用することに。
秦欒から金宝に代わっただけで、宦官の影響力を排除できないのは変わらないのでは
秦欒の収監で周将軍とその配下は逃走し、おそらく薛汝成のもとへ向かったと見られるが、蕭瑾瑜はしばらく周将軍を泳がせることに。その頃薛汝成は配下を前に気勢を上げていたが、余りの多勢に無勢のため科挙も利用できず、今決起することに沈余（新任の黔州連絡官）が危惧の声を上げる。しかし薛汝成は撤退を選択しない。
周将軍が追随したことで、薛汝成の小物感がさらに増したように思えます
景翊の調査では、李璋、趙捷、呉琛らの身内がそれぞれ昌王邸で働いていた。さらに厳明殺害犯の踊り子も母が昌王邸の使用人だったのを、薛汝成が利用したのだ。そして昌王が天然痘で離京した際の太医は張太医だったという。秦欒を失って、科挙の受験生も手を打たれたが、蕭瑾瑜はそれでも薛汝成は諦めないだろうと見て、旗印を挙げさせずに事を収める方法を考えなければいけないという…
家族の死の真相を知らない人の気持ちのやり場に付け込んだ、ということでしょうか
第３５話「想いを通わせて」
冷月が久々に長安の冷家に戻ると、冷沛山から正門の鍵を預かった景翊が扉を開けてくれる。昔のままの生家を見た冷月は、そのままにしておいた祖父の気持ちが理解できるようになっていた。和解を導いてくれた景翊に感謝を込めて、冷月は頬に口づける。
景翊よかったですね！景致は思惑とズレて嫌がるかもしれませんけどね～
楚楚は唐突に蕭瑾瑜との結婚を提案する。婚儀に大勢の賓客が集まるため、そこに来た逆賊を捕らえる計画で、蕭瑾瑜は結婚を餌にはしたくないものの、宣宗に自分の婚儀を利用する計画を打ち明ける。しかし相手が楚楚だと聞いた宣宗は、身分差のある婚姻に反対し、婚姻の条件として楚楚の検視官免許の返上を求める。楚楚は自分の犠牲で逆賊を一網打尽にできるのならと決意を固め、宣宗も婚姻の許しを与えることに。
宣宗はこういうところ頭固いですよね！
冷月と景翊は「昌王万歳」と繰り返し叫んで倒れた男を見かける。男の背中には「暴君国を盗み、昌王唐を復興する」との文字が浮かび上がり、蕭瑾瑜が昌王絡みで怪しい動きが起こると予想していた通りだった。男は毒殺で、文字は見世物師がよく使う技だと景翊は見抜く。
長安の民は、さほど政権転覆を望んでいなさそうなのですけどね…
三法司の門前に馬車が捨てて行った荷物を検めると、中には許如帰が入っており、轍の酒粕から酒蔵の馬車ではないかと見られた。それは薛汝成の作戦で、薛汝成は蕭瑾瑜と楚楚の婚儀が二日後に行われると聞き、楚楚が辞職してもどうしても検視させようと考えていた。
少し前から薛汝成が赤い蝋燭？のようなものを持っていますが、あれは何でしょう
許如帰は衰弱して高熱のため、楚楚が傷口の感染の有無を検める。許如帰は監禁されている最中、酒粕の匂いと炭売りの声があり、沢山の苦い薬を飲まされ、最後に大きな団子を噛まずに飲まされたという。傷口からの感染はなく、団子を食べる前には熱はなかった。
せめて団子にはお茶をあげるくらいしないと、噛まずに飲むのはつらそう…
景翊は「昌王万歳」と叫んで死んだ男の背中の文字は見世物師の技だと、大勢の人たちの前で種明かしをする。背中に酢で文字を書き、石灰と水で服を熱すると「君の心が欲しい（願得一人心）」と恋の詩の文字が出てきたため、人々は風流に喜び怪奇現象を忘れてしまった。薛汝成は失敗の知らせを聞いても撤退せず、計画決行の開始を命じる。
あの服のまま景翊と一緒に帰った冷月は、かなり恥ずかしかったでしょうね♪
蕭瑾瑜は秦欒亡き今、脅しのネタとして価値がなくなった許如帰を薛汝成が送ってきたものの、生かして送ってきたのには意味があると考える。さらに周将軍が蕭氏の祖廟周辺をまるで下見のようにうろついていたという。冷月によると、許如帰に盛られていたのは少量の蓖麻子の毒で、解毒薬も必要ないものだったため、蕭瑾瑜は一連の現象に考え込む。
薛汝成の策略は手が込んでいますが、何かこう、やることがちまちましていますよね
蕭瑾瑜は許如帰が兵器として送り込まれたのではないかと考える。蕭瑾瑜を許如帰で殺害し、皇帝に大々的に追悼させることで朝廷の人々を集める機会を設け、そこで皇帝暗殺を実行するつもりなのだ。許如帰が食べさせられた団子が消化することで兵器に変化するため、楚楚は消化しないうちに生きたまま腑分けして取り出すことを提案する。冷月が補助することで、蕭瑾瑜は仕方なく楚楚に危険な腑分けを許可する。
団子の中に感染性の高い病原菌でも入れているのかな？と思ってしまいました
許如帰の腑分けを行っている間、蕭瑾瑜は薛汝成が長安のどこに潜んでいるかを分析する。許如帰の証言と、景翊が見た毒死した神がかり男の痕跡と、周将軍の動きを地図に糸にして貼り、三本の糸が交わる区域を割り出そうとする。そこに楚楚について知らせが…
オープニングの赤い糸はよく犯罪捜査ドラマに出てくるウェビングだったのですね
第３６話「検視官の誇り」
許如帰の胃から団子をとりだすと、団子の中には冶葛と水銀の猛毒が仕込まれていた。薛汝成が楚楚の検視を狙い、気化性の高い毒を仕込んできたことに蕭瑾瑜は怒りを爆発させる。発生した毒で蕭瑾瑜が死亡した場合、規定で祖廟に送られることになるため、宣宗も祖廟に参拝することになり、それが薛汝成の好機となる予定だったのだ。
自分を狙うのではなく楚楚を狙うという魂胆に、蕭瑾瑜が初めて爆発しましたね
呉江に捕らえられた周将軍は、蕭瑾瑜に問い詰められた後、こっそり薛汝成の拠点へと戻っていく。そこでは薛汝成が、楚楚も蕭瑾瑜も死んでいないとの連絡を受け動揺していた。許如帰を使った策は見破られたことで、どうしても婚儀に出席せざるを得ない事態になったが、配下には大軍が到着すると言って士気を高めようとする。
周将軍は秦欒がいなくなった途端に髭を伸ばすようになったのですね
蕭瑾璃が三法司を訪ね、婚儀を前にした蕭瑾瑜を冷やかし力づける。しかし蕭瑾璃が鎮遠鏢局の札を持っているのを目ざとく見つけた蕭瑾瑜は、若頭の羅嫣が兄の意中の人だと見破り冷やかし返す。蕭瑾瑜は薛汝成の挙兵に備え、蕭瑾璃には公主のもとへ行くように頼む。
楚楚の鶏を蕭瑾瑜が面倒見てあげているところがイイですね！兄上とあの女侠が？？
景夫人は楚楚の婚儀準備に大はしゃぎで、景致はついて行けず面食らう。蕭瑾璃は公主邸で蕭瑾瑜の代わりに花婿衣装選びに付き合わされた上、自分の婚姻まで急かされる。冷月は西平公主から楚楚に贈る腕輪を託されるが、それは公主が婚姻の際に贈られた宝物だった。
公主に、兄上には意中の人がいるみたいですよ～と知らせてあげたいです♪
楚楚は花嫁衣裳を見るのは生まれて初めてだった。それは楚楚が検視人「だった」ので、故郷では縁起が悪いと疎まれ花嫁を見せてもらえなかったのだ。武将の娘や郡王の妻という肩書がなくても、検視人が蔑まれず胸を張れる世になって欲しいと楚楚は願いをこめる。公主の気持ちを案じていた楚楚だったが、冷月から腕輪を渡されたことで気持ちが晴れる。
「だった」に楚楚の心の痛みを感じます…
婚儀当日、宣宗の輿が公主邸に到着する。遠くで見張っていた周将軍一派は、皇帝を見たことがなく戸惑うが、周将軍は適当に返事をする。そして宮中から景夫人の介添えで楚楚が花嫁として出発した頃、順調に進む婚儀に罠を疑う薛汝成らの拠点に、景翊と冷月が率いた兵が踏み込む。しかし二人は返り討ちにあい、取り押さえられてしまう。
楚楚はさしずめ郡主扱いですよね。周将軍は多分、裏切っていそうな雰囲気…
婚儀に薛汝成の兵が乱入し、景翊と冷月を人質に昌王の名乗りを上げ、天下の正統な主だと称する。しかし蕭瑾瑜は、薛汝成は昌王ではなく、薛堂という昌王邸の使用人だと指摘する。昌王は幼少期に天然痘にかかり、消えぬ痘痕が体に残っているはずだが、薛汝成にはそれがない。実は景翊と冷月は「わざと捕まる」という計画で、負けたふりをして全兵力を誘い出し一網打尽にすることに成功する。そこに狼煙で知らせが上がり、城外の兵が呼応して反乱軍に加勢しようとするが、既に伏兵が配置されていた。
天然痘の話は前に出てきましたが、それがこんな事態をひっくり返す鍵になるとは！
そこに「陛下が攫われた」との知らせが入り、薛汝成は得意げに人質の覆面を剥ぐが、それは宣宗ではなく楚楚だった。薛汝成は周将軍に命じて裏で宣宗を誘拐する手はずになっていたが、周将軍は懐柔されていたのだ。薛汝成は狡猾で失敗に備え自爆する用意をしているかもしれず、常備していた蝋燭が最後の武器ではないかと見られた。
花嫁衣裳と龍袍をいっぺんに着られるなんて、楚楚はめったない幸せ者ですね！
その時、周将軍が薛汝成を裏切り「肌に痘痕などなかった」と言い出す。薛汝成が動揺したところに三法司への「昌王邸調査」の勅命が下り、反乱の罪は薛汝成ひとりが負うことになったため、周将軍をはじめとして配下は次々に投降する。それでも薛汝成は諦めずに楚楚を盾に脅しを強めたため、蕭瑾瑜が代わりに人質になって活路を開けと申し出、薛汝成はそれに応じる。しかしそれもすべて蕭瑾瑜の作戦通りだった。蕭瑾瑜は最後に「私の師であった時の私への思いは」と尋ねるが、薛汝成は「すべては自分のため」と断言する。そこで蕭瑾璃が柱に隠してあった仕掛けを矢で射て、薛汝成の頭が射抜かれる。
偽りの師匠だった存在を、兄弟の協力でとどめを刺した展開が熱いです…
宣宗から勅旨が下され、楚楚の大功を認め、あらためて検視官の刺客を授与し、蕭瑾瑜の補佐に任じることに。そして… 三法司の鶏にはひよこが生まれ、飛び立った雄鶏に景翊が雌鶏まで飛ばし、「比翼双飛＝おしどり夫婦は並んで飛ぶ」と笑い合うのだった。
楚楚が検視官に戻れて本当によかったです。この先、楚楚の願いがかないますように
３４～３６話の感想
最終話、思わず時計で残り時間を心配しながら視聴してしまいました。あんなにギリギリまで事件が解決せず、最後スパっと（エンドクレジットとおまけはありましたが）結末を出して終わるドラマはかなりレアだと思いました。昨今の最終話は、ずるずる結末を引き延ばして、果ては一通りのサブキャラの「その後」の上に、メインカップルの「その後のその後」まで描写するような蛇足があったりするのですが、最高の形で終わり余計なことを語らない手法の潔さに、このドラマが口コミで支持されて盛り上がった理由を垣間見た思いです。
最終的に明かされなかった謎がひとつあって、昌王邸襲撃の真相は山賊だったのか、それとも宣宗の謀略だったのかということですが、三法司に再調査を命じる勅命が下ったということが答えなのかもしれません。そう、蕭瑾瑜は白黒つけずにはいられない性格ゆえに藪蛇を出すのだと秦欒が語っていました。その蕭瑾瑜に任せるということは、宣宗には後ろ暗いところは何もないという自信の表れなのではないでしょうか。
最後に兄上・蕭瑾璃に驚きのお相手発覚！蕭瑾瑜たちの帰京に手を貸した鎮遠鏢局の女侠客・羅嫣といい仲だったとは！びっくりです♪西平公主の息子たちは母親が女傑なだけに、並のお嬢さんではなく型破りな女性が好みのようですね。蕭瑾瑜と楚楚、景翊と冷月という最強の布陣に、さらに蕭瑾璃と羅嫣というカップルが加わったら、長安の守りは完璧かもしれません。爽快なラストで達成感すら感じて終われるのは最高ですね♪
全３６話、お付き合いいただきありがとうございました。
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