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クルミットです♪
第3話は、ついに褚思鏡の“弟・褚思鈺(チョ・シギョク)”の痕跡が本格的に浮かび上がり、怪物の存在もさらに深い謎を呼び起こす怒涛の展開でした。
特に後半は一気に舞台が海へ広がり、外国の巨大戦艦まで出てくるというスケールの広がり方に圧倒されました。
気づいたら私も褚思鏡と一緒に、弟の行方を追って心がザワザワ…。
それでは第3話を一緒に見ていきましょう!
天啓異聞録 第3話のあらすじ
伯顔が、あの少女が褚思鏡の姓を知っていたことを指摘し、褚思鏡もそれを認めます。少女は褚思鏡ではなく、二年前に突然失踪した褚思鏡の弟・褚思鈺を見た可能性が高いと語ります。弟は褚思鏡の代わりに朝廷の任務を引き受け、そのまま音信不通。褚思鏡は今回の島に何か手がかりがあると強く感じていました。
島を調べる中で褚思鏡は明朝の矢を発見し、ますます疑念が深まります。すぐ朝廷へ報告すべきだと言い出しますが、伯顔は「島の“怪物”の噂が広まれば、皇帝が進める防衛計画が止まってしまう」と強く反対。2人はまたしても衝突しかけます。しかし黒衣の集団の足音が近づき、即座に口論をやめて共に姿を隠すあたり、このコンビの絶妙な距離感が本当に面白い。
褚思鏡と伯顔は別行動で島を探ることにしますが、伯顔はあっという間に捕まってしまいます。褚思鏡がすぐ助けに行こうとすると、少女が制止し「相手の人数が多すぎる」と冷静に判断。確かにあの状況では褚思鏡の剣でも打開できないほどの人数でした。捕まった伯顔は縄で縛られながらも、村長・丘芷に「これが客人へのもてなし方か」と気迫を込めて問い詰めます。丘芷は「危害は加えないが、外へ出て噂を広められるのを恐れている」と情けないほど怯えた様子で答えるばかり。
深夜、褚思鏡は再び夢にうなされ、目を覚ますと少女が立っていました。少女も同じ悪夢を見ると告白し、そこに映るのは褚思鏡の弟の姿だと言います。二年前、少女の母は褚思鈺と共に“渥旃”へ行き、そのまま誰も戻らなかった――少女の語る記憶はおぼろげながら、褚思鏡の胸を刺す事実ばかりでした。
少女が褚思鏡を案内した先は、彼女が何度も夢で見ている不気味な場所。賀六宏がまた突然現れ、妖怪の気配がすると大騒ぎになります。褚思鏡は少女と六宏を安全な場所へ残そうとしますが、不穏な音が響き、少女は「早く逃げて」と複思鏡を急かします。六宏も妖怪が来たと叫び、振り向くと本当に怪物が迫って来ていました。
褚思鏡は少女と六宏を連れて必死に走ります。しかし少女は立ち止まり、「妖怪は私を傷つけない」と言い切ります。その言葉どおり、怪物は少女を襲わず、褚思鏡たちだけが狙われるように見えました。少女をその場に残したまま船で逃げる褚思鏡は、彼女から弟の情報を聞く機会を失ってしまったことに強い後悔を覚えます。
海上に出ると船のオールは折れ、濃い霧のせいで方向も分からず、2人は漂流するばかり。どれほど流されたかわからない頃、霧の向こうに巨大な 佛郎機(フランキ)戦艦 が現れ、褚思鏡と六宏は救い上げられます。そこにいたのが、外国の艦長アンジェリカでした。
戦艦はそのまま褚思鏡たちを寧海堡へ送り届けますが、そこには朝廷の宦官・楊公公(ヤン公公)が待ち構えていました。褚思鏡は偽者扱いされ、徐宗器と雷隧は「朝廷は誰も派遣していない」と断言。褚思鏡は一時拘束されてしまいます。
牢で徐宗器と雷隧に問い詰められ、口封じされそうになった褚思鏡でしたが、楊公公は“惜才”の心から命を救い、代わりに任務を与えます。それは、アンジェリカに同行し、彼女の言動を記録して密かに朝廷へ報告すること。褚思鏡は生き延びるため、この任務を受けざるを得ません。
楊公公は褚思鏡に密書と宝剣を渡し、弟を探した過去を語りながら「もう諦めよ」と静かに諭します。しかし褚思鏡は夜寝付けず、二年前の記憶へ沈んでいきます。病の床に伏していた兄のため、弟・褚思鈺は任務を代わって出向き、そして帰らなかった。家族はふたりだけ。弟の行方が分からぬまま、生きていくことなどできない――褚思鏡の痛切な想いが胸を締めつけます。
天啓異聞録 第3話の感想まとめ
第3話は褚思鏡の“弟への想い”がより鮮明になり、物語が一気に深みを増した回でした。怪物が少女だけを襲わなかった場面には強烈な違和感があり、
あの優しげな少女が何か“普通ではない存在”なのでは…という予感がどうしても消えませんでした。
褚思鏡が追っているのは怪物の正体だけでなく、過去に失われた家族のぬくもりでもあり、
彼が弟を想う気持ちが痛いほど伝わってきて胸がぎゅっとしました。
さらに外国戦艦の登場は物語のスケールを一段上げ、
陰鬱な島の物語から、国と国の思惑が絡む“大局”へ移りつつあるのがワクワクします。
そしてアンジェリカというキャラの登場も刺激的。寧海堡の陰湿な空気の中で彼女の存在だけが異様に鮮やかで、
褚思鏡と彼女が今後どう関わるのか、物語の転換点になりそうで期待しかありません。
褚思鏡は弟のために危険の中へ飛び込み続けるけれど、それが彼自身の心を削っているのがひしひしと感じられて、見ていてつらいほど。
でも彼の“諦めない背中”に、私は毎回胸を打たれています。






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