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クルミットです♪
33話は、娉婷の頭の良さが際立つ回でした。
じりじりした展開のなか、楚北捷が脱獄を果たす場面には拳を握りましたが、その後がまたきつい。
そして最後の張貴妃の告白——あれは想像を超えていました。
それでは33話を一緒に見ていきましょう!
孤高の花 33話のあらすじ
東山別院に軍を率いて迫る何侠(かきょう)に対し、白娉婷(はくへいてい)は落ち着きを取り戻していました。
楚北捷(そほくしょう)は必ず生きている——娉婷はそう確信しています。
何侠は「誰でも死ぬ、楚北捷も例外ではない。刺客として王子を狙い謀反を企てたとなれば何度でも死罪に値する」と言い、「お前の英雄は死んだ。一緒に離れよう。昔みたいに琴を弾いて、剣の稽古をして、馬で走り回ろう。冬灼(とうしゃく)も連れて」と誘いかけます。
15年越しの誘い文句。気持ちとしてはわかるんですよね。でも娉婷にとって今の軸は楚北捷で、昔には戻れない。
娉婷はここで賭けを提案します。
宮中に使いを出して消息を確かめるのに2日かかる。楚北捷が生きていれば何侠はすぐに兵を引く。死んでいれば、自分は何侠と一緒に去る。
何侠はあっさり承諾しました。「15年待ったんだ。2日くらい何でもない」と。
娉婷の時間稼ぎが成功します。
その頃、天牢の楚北捷は夢を見ていました。
東山別院が炎に包まれ、娉婷が火の中で助けを求めている。
不吉な夢で目が覚めた楚北捷は、心のなかで決意を固めます。
娉婷は2日の猶予を使って頭を整理し、ある矛盾に気づきます。
以前、侍女の醉菊(すいく)が張貴妃(ちょうきひ)の脈を診て「妊娠していない」と確認していた。それなのに宮中に王子がいるのはなぜか。つまり王子は晋王(しんおう)の実の子ではない。偽の王子なら謀反の罪も成立しない。
ここの娉婷の論理の組み立て方、鮮やかでした。焦りながらもちゃんと考えてる。
娉婷はすぐに漠然(ばくぜん)を呼び、宮中に入って張貴妃の偽りの王子の件を帝に報告し、滴血による親子確認(血液を水に滴らせて親子関係を確かめる古来の方法)を求めるよう命じます。
一方、何侠は食料が足りないと察してか、食事と肉を差し入れ、さらに娉婷が子どものころ好きだったおもちゃまで届けます。
娉婷は思います——自分は15年の情を使って何侠を足止めしている。何侠も15年の情を使って自分を引き寄せようとしている。15年で、ふたりとも変わってしまった、と。
天牢では、宦官の長が楚北捷の処刑を告げる勅旨を読み上げに来ます。
楚北捷は「扉越しでは勅旨を受け取れない」と言い、扉を開けさせて脱出。逃げ際に壁にこう刻みます。「張氏の禍心が消えぬ限り、陛下ご自愛ください」。
この一文、好きです。自分が脱走するだけじゃなくて、最後まで晋王を気にかけてる。
しかし晋王はすでに動いていました。
脱出の知らせを封じ込め、龍虎営の臣牟(しんぼ)に鳩の手紙で命じます。東山への道に伏兵を置き、楚北捷を生け捕りにせよ、東山のことは口にするな、そして「鎮北王(ちんほくおう)は処刑済み」という偽情報を何侠に流せ——と。
東山へ急ぐ楚北捷は、その伏兵に遭遇します。
相手は長年共に戦ってきた兄弟たち。楚北捷はどうしても刃を向けられず、一瞬判断が鈍ったその隙に鉄の檻に閉じ込められてしまいます。
また囚われた。
仲間だから動けない。それで捕まる。楚北捷らしいとは思うけど、見てて苦しかったです。
宮中では晋王が再び吐血し、李太医(りたいい)が呼ばれます。
張貴妃はこれを晋王を始末する好機と見て、自分の宮殿でひとり太后の夢を見ていました。
しかし深夜、目を覚ました張貴妃の前に晋王が立っていました。
侍女たちを下がらせた晋王は静かに問いかけます。
「なぜお前の父は死んで、お前だけが今も生きていると思う?」
張貴妃が「陛下が幼い王子のために母親を残してくださったから」と答えると、晋王はこう切り返します。
「その王子は本当に私の子か。李太医が私の指示もなしに後宮でお前と通じるわけがない」
敵への内通、偽の王子、忠臣への罪のなすりつけ——晋王はすべて把握していたのです。
ずっと知っていて泳がせていた。晋王、こわいですね。
追い詰められた張貴妃は開き直ります。
「狡猾な狐め、証拠をつかまれるとは失敗だった」と怒鳴り、最後にこう言い放ちます。
「あなたが大切にしていた王妃様、悲しみで亡くなったんじゃない。私が自分の手で窒息させて殺した」
孤高の花 33話の感想まとめ
張貴妃の最後の一言が、この話でいちばん衝撃でした。
王妃を殺したのは自分だと、あっさり言ってしまう。
もう隠すものが何もないという開き直りが、逆にぞっとします。
楚北捷がまた囚われるくだりは、わかっていてもきつかったです。
仲間に刃を向けられないから捕まる。楚北捷の人柄がそのまま裏目に出た瞬間で、なんとも言えない気持ちになりました。
娉婷が張貴妃の偽妊娠から謀反の罪の矛盾を突くくだりは、この話のなかで唯一「よし」と思えた場面でした。
情報が少ないなかで、ちゃんとパズルをはめていく。それができる娉婷だから、楚北捷も信頼して東山に向かったんだと思います。
何侠が届けた幼いころのおもちゃ——あの描写が地味にきつかったです。
15年分の執着が、無言でそこにある。
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