九重紫 第32話 あらすじ 竇世枢の壮絶な最期と宋墨の釈放、暴かれる宋翰の悪事

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宋墨が無実の罪で捕らえられてしまい、見ているこちらまで胸が締めつけられます。
牢の中でひどい拷問に耐える宋墨はもちろん、彼を救おうと必死に動く竇昭やお父さんの姿に、じんと来ました。
そして今回は、あの竇世枢にとっても大きな運命の転換点が訪れます。
それぞれの思惑や覚悟がぶつかり合って、息をつく暇もない展開の連続です。
それでは32話を一緒に見ていきましょう!

九重紫 32話のあらすじ

竇世英は宋墨の無実を訴えるため、役所の太鼓を叩いて直訴しようとします。
そこに立ちふさがったのは、長年にわたって彼を意のままに操ってきた兄の竇世枢でした。
これまで兄の指示に従い、言われるがままに動いてきた竇世英。
しかし、彼はもう過ちを繰り返すことをきっぱりと拒絶します。
愛する娘の竇昭や宋墨、そして罪のない天下の民を生贄にするわけにはいかないのです。
竇世英は竇世枢との兄弟の情を完全に断ち切ると宣言しました。
これまでの養育の恩を返すため、自分を三度剣で刺せとまで言い放ちます。


いつもおとなしかったお父さんがここまで腹をくくって兄に対峙するなんて、本当に胸に迫るものがありました。

一方、宋翰は証拠を掴もうと紀詠の部屋へ乱暴に押し入ります。
何か弱みでも見つかると思ったのでしょうか?
しかし、ベッドの上にいたのは一匹の小さな子犬だけでした。
紀詠は冷ややかに笑い、見境なく誰にでも噛みつこうとする犬はお前だと宋翰を痛烈に皮肉ります。

その頃、昭獄の冷たい牢房に閉じ込められた宋墨は限界を迎えていました。
冷酷な王格がひどい拷問を加えています。
陳嘉が横から口を挟み、無理に自白を強要した悪名を残すべきではないと必死に止めました。
王格も宋墨の頑固さに苛立ち、力づくで痛めつけるのをやめます。
その代わりに取り出したのは、怪しい薬の煙でした。
煙で燻された宋墨の意識は次第に混濁していきます。
幻覚の中で、命を落とした蔣蕙蓀と蔣梅蓀の姿が目の前に現れました。
王格は宋墨の心の傷を刺激し、「怨憎会」の毒を深めて苦しめようと企んでいたのです。

昏睡状態の竇昭もうなされながら、宋墨の名前を何度も呼び続けていました。
牢の中の宋墨も深い闇へと沈んでいきます。
ふと目を覚ますと、鉄格子の窓から一筋の光が差し込んでいました。
光の向こうから、微笑む竇昭がまっすぐ歩いてきます。
お互いに歩み寄り、二人は再び意識を失いました。
しかし、夢の中で白髪の少年とあの夢の少女に出会います。
今回はぼやけることもなく、はっきりと相手の顔が見えました。
そこへ鋭い矢が一本飛んできます。
宋墨が静かに手を伸ばして受け止めると、矢は鮮やかなピンク紫の花びらへと姿を変えて舞い散りました。
二人の顔に穏やかな笑みがこぼれます。

現実の世界で、竇昭がようやく目を覚ましました。
枕元には趙璋如と崔氏が付き添っていて、涙を流さんばかりに喜びます。
紀詠がここまで運んでくれたのだと知らされました。
宋墨もきっと無事だし、皇帝だって愚か者ではないと崔氏は優しく励まします。
お腹の赤ちゃんも無事でした。
ただ、今は絶対に安静が必要な状態です。
大切な人たちの無事を聞いた竇昭は、安心して再び身を横たえます。
窓辺に置かれた九重紫の花を見つめ、静かに微笑みました。


赤ちゃんも竇昭も無事で本当にほっとしました。花びらが舞い散る夢の場面もどこか救われる心地がします。

外では竇世英がなおも太鼓を叩き続けていました。
王格が太鼓のバチを力づくで奪い取ります。
それでも竇世英は諦めず、自分の拳を叩きつけて太鼓を鳴らしました。
そこへ太子が駆けつけて王格を一喝します。
竇世英は太子にすがりつき、宋墨に無実の罪を着せないでほしいと懇願しました。

朝堂では、重病の皇帝に代わって皇后が政務を取り仕切っています。
太子は慶王が不正に私財を蓄えている事実を厳しく追及しました。
民が連名で訴え出た万民書を差し出し、銀楼の横領事件を徹底的に調べるよう求めます。
しかし皇后は、太子が勝手に政務へ干渉していると激しく叱責しました。
その場に現れたのが淑徳公主です。
皇室の体面を保つためにも徹底調査が必要だと堂々と主張しました。
大臣たちも淑徳の意見を支持し、帳簿を調べるべきだと声を揃えます。
追い詰められた皇后は、調査を認めざるを得ませんでした。

朝議の後、息子の慶王に累が及ぶのを恐れた皇后は激怒します。
沐閣老は誰かを身代わりにしてトカゲの尻尾切りをするよう進言しました。
皇后は、淑徳が目をかけて引き立てた竇世枢を生贄に選ぶことを思いつきます。
自分の立場を悟った竇世枢は、すべてを静かに受け止めていました。
自分が犠牲になっても竇家は滅びない。
いつか竇世英が首輔の座に就くだろうと確信していました。
そして淑徳のために最後の役目を果たすことを決意します。

竇世枢は自分を捕らえに来た王格たちの前で、淑徳公主の首に刃を突きつけて現れました。
騒ぎを聞きつけた竇世英が駆け寄り、兄を必死に止めようとします。
しかし竇世枢は冷たく言い放ちました。
お前とはとっくに縁を切った、赤の他人だと冷酷に突き放します。
王格が容赦なく弓兵に一斉射撃を命じました。
無数の矢が雨のように降り注ぎます。
その瞬間、竇世枢は身をひるがえし、自分の体で淑徳を覆い隠しました。
矢が何本も体に突き刺さります。
瀕死の竇世枢は、淑徳に自分の領地へ戻るように言いました。
そして果実が実ったら、自分の分まで二つ多く食べてほしいと言い残します。
竇世枢は淑徳の腕の中で息絶えました。
彼の手から長年愛用していたキセルがカランと地面に転がり落ちます。
淑徳は号泣し、狂おしく竇世枢の名前を叫び続けました。


悪事に手を染めてきた人なのに、最後の最後で公主を命がけで守るなんて……あのキセルが落ちる音は本当に切なかったです。

崔氏は竇世英の様子を見に行きます。
夫が立ち直れなくなるのではないかと心配していました。
しかし竇世英の目には強い覚悟が宿っていました。
自分が大黒柱となって竇家のみんなを守らなければいけない。
太子に罪人を庇ったという汚名を着せるわけにはいかないと自覚します。
崔氏も知恵を絞りました。
朝廷から下された自分の褒賞令や、これまでの竇昭の功績を陳情書に添えて提出しようと提案します。
竇家がどれほど国に尽くしてきたかを天下に示すためでした。

追い詰められた皇后は、もはや宋墨を処刑することはできません。
仕方なく職務怠慢という軽い罪名を押しつけ、昭獄から釈放することを決めます。
ただし無罪放免ではなく、頤志堂に軟禁して処分を待つという形でした。
こうして竇昭と宋墨は頤志堂で再会を果たします。
建物の周りを固めているのは金吾衛ではなく、緝影衛たちでした。
竇昭はすぐに事情を察します。
この軟禁は敵から二人を隔離して守るための盾でもありました。
できる手はすべて尽くしました。
二人は静かに肩を寄せ合い、平穏な時間を過ごしながら事態が好転するのを待つことにします。


傷だらけの宋墨と竇昭が寄り添えただけで、少し肩の荷が下りたような気持ちになりますね。

一方、宋翰は慶王の元を訪れ、宋墨を完全に始末するべきだとけしかけます。
同席していた紀詠は何も言わずに冷たい視線を送るだけでした。
慶王は宋翰の進言を受け入れ、好機を見計らって兵を挙げることを決意します。
宋翰が部屋を出た後、慶王は紀詠に考えを尋ねました。
紀詠は別に止めはしないと答えます。
宋墨を殺せようが殺せまいが、双方の争いに過ぎず慶王には火の粉が飛ばないからです。
慶王も、紀詠が竇昭のことで宋翰を毛嫌いしているのだと気づいていました。

その頃、苗安素は侍女の蘇琰を連れて貧しい民への炊き出しを行っていました。
表向きは公主の身分にふさわしい善行を見せるため。
しかし本心は、夫の宋翰が重ねる殺生の罪を少しでも償いたいという必死の祈りでした。
お粥を配っている最中、身なりの汚れたみすぼらしい男が苗安素の姿を見て青ざめます。
男は怯えきった様子で逃げ出しました。
苗安素の胸に不穏なざわめきが広がります。

屋敷に戻った宋翰は、部屋で配下を激しく罵倒していました。
ただの馬車の御者一人すら捕まえられない無能さに腹を立てています。
刀を抜いて配下を斬り捨てようとしたその時、苗安素が部屋の扉を開けました。
宋翰は一瞬で優しい表情へと切り替えます。
配下に刀を持たせて部屋から下がらせると、苗安素には甘い言葉をかけました。
蘇琰が、苗安素が炊き出しの現場で倒れそうになったことを告げようとします。
でも苗安素は慌ててそれを遮りました。
宋翰はひどく心配し、今すぐ医者を呼ぼうと騒ぎ立てます。
苗安素になだめられ、宋翰は渋々引き下がりました。


部下を殺そうとしていた手で妻を優しく抱きしめる宋翰の豹変ぶりが本当に不気味で背筋が寒くなります!

苗安素は意を決して宋翰に切り出しました。
竇昭が自分たちに七割もの利益を譲ってくれていることを持ち出します。
その取り分を見直すよう説得するから、竇昭を見逃してほしいと懇願しました。
竇昭が自分たちを陥れるような人ではないと信じているのです。
宋翰は納得したふりをして、竇昭と話してみることを約束しました。

苗安素は軟禁されている竇昭の元を訪ねます。
でも口から出たのは利益の分け前の話ではありませんでした。
思い詰めた表情で、助言を求めたのです。
竇昭は事情を察し、陳嘉を訪ねるように勧めました。
陳嘉の元へ向かうと、そこにはあの炊き出しの場で逃げ出した御者が捕らえられていました。
陳嘉が厳しく問い詰め、なぜ逃げ出したのかを白状させます。
御者は震えながら口を開きました。
安平の事件に関わっていたせいで、宋翰から口封じのために命を狙われていたのだと告白したのです。

九重紫 32話の感想まとめ

一番心に残ったのは、やっぱり竇世枢の壮絶な最期でした。
これまでの悪行を思えば決して許される人ではないのに、あの散り際はずるいと思ってしまいます。
淑徳公主を庇って何本もの矢を背中で受け止める姿。
そして最後に残した「実が実ったら二つ多く食べてほしい」という言葉。
彼が心の底から守りたかったのは、権力ではなくあの人だけだったのでしょうか?
地面に転がり落ちたキセルのアップを見ていたら、なんとも言えない切なさがこみ上げてきました。
愛する人を腕の中で亡くした淑徳公主の叫び声が耳から離れません。

そして竇世英お父さんの覚悟にも驚かされました!
昔は兄の言いなりで、どこか頼りない印象ばかりだったお父さん。
でも太鼓のバチを奪われても自分の拳から血を流して太鼓を叩き続ける姿には圧倒されました。
娘や宋墨のために命を懸ける姿は本当に立派だったと思います。
崔氏がしっかり隣で支えてくれているのも心強いですね。

宋墨と竇昭がようやく頤志堂で再会できた場面は、本当にほっと息をつきました。
満身創痍の宋墨が見た夢の中で、矢がピンク紫の花びらに変わったシーン。
過酷な運命の中でも二人の心が通じ合っているのが分かって、じんわりと温かい気持ちになりました。
緝影衛が見張っているとはいえ、今はここが一番安全な場所なのかもしれません。

それに引き換え、宋翰の二面性には本当にイライラさせられます!
部下に刃を向けていた冷酷な顔から、苗安素が入ってきた瞬間に見せた甘い笑顔。
あの変わり身の早さが本当に薄気味悪いです。
苗安素は夫の罪に怯えながら必死に善行を積もうとしているのに、残酷な真実を知ってしまいましたね。
安平の件で御者の口封じをしようとしていた宋翰の悪行。
信じていた夫の恐ろしい正体を知った苗安素が、これからどんな顔をして宋翰と向き合うのか本当に気になります。

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ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!
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