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クルミットです♪
竇英華の謀反のため、原青江は精鋭を率いて東都に駆け付けますが、その隙に竇英華と呼応した胡勇が紫園を襲撃します。非煙を人質に取ろうとする胡勇を欺くため、木槿は非煙に扮して捕らえられますが、そこで月容と出会い助けられることに…
王朝分裂の混乱と紫園襲撃の被害は色々と後を引き、悲劇が悲劇を招いて、果てしなく広がる謀略と悪意がこれでもかと押し寄せる展開です。一話一話がぎっしり詰まって消化しきれないくらいですが、胃もたれに注意して乗り越えていきましょう♪
【双花伝(そうかでん)】(ネタバレあり)
第19話「明家の報復」
紫園から抜け出した明家の間者は、明鳳卿の元に駆け付け、仮面の人物により謎の地下道に避難させられていたと報告する。明鳳卿はそれが原家の宝物を隠す暗宮ではと気付く。
暗宮=宝物庫っていう安易な情報が明家には伝わっていたのですね…
非白はようやく紫園に帰還するが、謝三娘が犠牲になったことと、木槿が非煙の身代わりになったことを知る。非煙は兵に明磊を捜索させるが見つからず、自ら探しに飛び出していく。
木槿の簪はどんな高性能かと思っていましたが、謝素輝を説得するフェイクでしたか
月容が非煙(木槿)を逃がしたと知って、胡勇は怒鳴り込み剣を抜く事態に。そこに非白の率いる原家軍が急襲し、月容も胡勇も逃亡する。非白は月容が木槿を逃がしたと聞かされる。その頃初画を助けながら逃げていた木槿は、何者かに連れ去られる。
非白無事でよかった~。あの混乱の中、非白がどこにいるのかさっぱりわからなくて
謝素輝は木槿を守れなかった自分を責め、非白も謝三娘の無惨な最期の痕跡に涙する。そこに「花木槿は預かった」という明家の紋章つきの投げ文が届く。非白を待っていたのは非白の脚の原因だと語る明鳳卿で、木槿を盾に宝物の在処へ案内しろと迫る。その頃司馬遽は瀕死の錦繍を発見するが、非煙は明磊を見つけられずにいた。
明鳳卿は戦隊ものの悪役風というか、ドロンジョ様っぽいですよね
非白は明鳳卿を奥の石室へと案内するが、そこは「万箭穿心」というからくりの場所で、負傷しながらも木槿の救出に成功する。しかし錦繍を思って離縁を申し出る木槿に、非白は「誤解だ」としか説明することができず、木槿の望む離縁を受け入れる。
せっかく命がけで助けたのに離縁だなんて、さすがに非白がかわいそうになりました
潘正越は戦場で見た飛燕の強さが気になり、来歴を調べさせるが、その内容に驚く。
飛燕の働きにより原青江は東都に留まることができ、紫園も落ち着きつつあった。紫園から撤退した胡勇の軍は疲弊し、挽回のため非煙を捕らえようと必死になる。
潘正越と飛燕は何か因縁でもあるのでしょうか?そこがちょっと気になりますね!
木槿が暗宮の薬湯で治療を行っていたところに瀕死の錦繍が連れてこられる。二人は治療しながら向き合い、互いへの思いを語り合う。一方非白は、初めて暗宮に連れてこられた時のことを思う。原青江は「紫鉱」を守ってきた司馬と原の義兄弟のについて語り、司馬家の存続のため養子を出す必要があり、先代の宮主に代わり非黛(司馬遽)が宮主になったのだ。
養子になることを申し出た司馬遽の方が、むしろ後継ぎとして優秀だったような…
木槿は錦繍に「紫園を出たい」と語るが、錦繍は非白のいる場所を離れたくない。非白が爪弾く琴の「長相守」を聞きながら、木槿は「錦繍を愛する非白と添い遂げることはできない」と思う。しかし錦繍は、木槿と非白に添い遂げてほしいと願う。
「長相守」は本作の原題ですね。司馬遽の存在さえ明かせばこの混乱は解決するのに!
非煙は断崖絶壁の危険を冒してまでも、明磊を探し続けていたが見つからない。しかし非煙より一足先に、明家の残党により明磊は発見されていた。
あの崖をどうやって登って降りたのでしょう?非煙は思った以上に根性ありますね♪
東庭では汴城を都とし第四皇子・軒復昱が即位していたが、東都では第三皇子・軒復徹が国号を西庭として即位し、東庭と敵対していた。復徹は玉璽と遺詔を持って姿を消した張太監を探し出し、汴城攻略を考えるが、原青江にたしなめられる。復徹は二人の皇子と再会するが、同じ馬車に乗っていたはずの本孝皇子の姿が見当たらず、母の麗貴妃は衝撃を受ける。原青江は今後、王皇后の背後にいる王家の牽制が危険だと考える。
皇宮脱出時にわざわざ馬車に乗せる様子が描かれたのは、そういうことですか…
仮面をつけた司馬遽は紫園を去る木槿を見送り、「生生不離の解毒剤を見つけ、いつか本当の自由を返す」という非白の言葉を伝える。「お元気で」との一言で去っていく木槿を、非白は黙って見送ることしかできない。錦繍は木槿の書置きを見て泣き崩れる…
身を切る思いで非白を諦めた錦繍にとって、木槿の離縁は逆に残酷な仕打ちですよね
第20話「深い因縁」
木槿は持ち前の工夫で空腹を満たそうとしていたが、道に迷ってやってきた月容に食べ物を取られてしまう。実は木槿はその姿を宣姜の配下に見つかっていた。
木槿のサバイバル術なら、どこに行っても大丈夫そうに思えますよね♪
原青江は紫棲山荘に帰還するが、謝罪する非白は無視され、静養のため禁足に。木槿の行動が非白を危険な目に遭わせたのだと、原青江は木槿の捕殺を命じる。
原青江は非白のこととなると頭に血が上りますよね~
宣姜が竇英華の威光で木槿を連れて行こうとしたため、月容は南国との盟約をちらつかせて汴城への同行を取り付ける。木槿は宣姜が両親の仇だと思い出し、月容もまた、木槿が10年前の恩人である事に気付く。
月容は木槿とは違ったタイプではあるものの、似た頭脳の持ち主のようですね
明磊は明鳳卿に発見され「木槿は原青江に捕殺令を出され、死んだ」と聞かされる。明鳳卿は明磊の絶望を復讐に利用し、原青江への憎悪をかきたてる。非煙は明磊に拒絶されながらも必死で連れ帰ろうとするが、胡勇の兵に襲われてしまう…
これは…明磊と非煙は共に重いものを背負うことになってしまいましたね…
錦繍は暗宮に療養中の非白に会いに行く。仮面姿の司馬遽は非白を諦めるようにと諭すが、錦繍は「あなたにはわからない」と突っぱねる。司馬遽は錦繍を安息香で眠らせ、諦められない思いが痛いほどわかる、とつぶやく。
司馬遽が錦繍と逃げたらいいのに。各々が自分を縛る物から逃げられないのですね
明磊は自分を殺して名節を守るように言うが、非煙はもう紫園には帰れないと泣く。
原青江は、個人の情のために勝手な行動をとった非煙や非白に怒るが、史慶陪が非白の行動があったからこそ紫園や西都が守られたと説得したため、怒りを収める。
史慶陪は、「謝梅香という殺し文句」の使い方を心得ていますね♪
司馬遽は非白の姿になって錦繍を暗宮の外まで送る。原青江は原家の秘密である暗宮に錦繍を連れて入ったことで非白を叱責するが、錦繍に免じて許され、錦繍は正式な側室に封じられ、さらに原奉定が護衛として与えられる。
原青江は、目の前にいる息子が司馬遽の方だとわかっているのでしょうか?
月容は竇英華に「自分と手を組めば、南国との貿易の道が開ける」と吹き込む。月容から「竇英華の前で花斌の娘だと認めるな」と助言された木槿は、愚鈍のふりをし、月容は「紫園からかどわかしてきた妾」と説明する。そこで竇英華は似顔絵を見るが確信が持てない。
木槿と月容の頭脳が二人そろうと、口八丁で竇英華を騙しきることが可能なのですね♪
錦繍は双輝東貴閣を与えられ、紫園の女主人の座に就くが、木槿の「紫園は私たちがいる場所じゃない」という言葉をかみしめる。原奉定をも遠ざけ、錦繍は孤独に心を閉ざす…
奉定は錦繍にちょっと特別な気持ちがあるような…?
第21話「報われぬ愛」
明磊がうなされながら木槿の名を呼ぶのを見て、非煙は自害しようとするが、目覚めた明磊が止めて思わず抱きしめる。原青江は、非煙の行方不明の怒りを明磊に向けていたが、非煙は高熱を発した明磊を医師に見せようと、必死に歩き始める。
一緒にいても不幸だし、離れたら死なれそうだし、明磊の人生詰んでいますよね
連夫人は王皇后と親交を深めるが、王皇后が原家の不安要素を吹き込んだため、連夫人は予定より早く陣痛が始まる。王皇后は原家を皇権から遠ざけ、王家を新朝廷の要職に就けようと皇帝・復徹を唆す。一方麗貴妃は、本孝と同じ馬車に乗っていた本緒に行方を問いただすが、混乱で覚えていないとごまかされる。
王朝は二皇子で東西分裂しましたが、更に小者感漂う皇帝で、不安しかありません
錦繍は原奉定に木槿を探させ、原家に戻らずに幸せに暮らせるようにと金品を託す。原青江は錦繍の様子を見に来るが、いまだ側室の生活に慣れず着飾ろうとしない錦繍に「そなたのまっすぐさや勇敢さにひかれる」と言う。
錦繍を大事にしているようで、謝梅香との暮らしを上書きしているだけですからね…
木槿の様子を見た宣姜は、花斌の娘ではなさそうだと考え、報復策を考える。それは竇英華に「花西夫人(木槿)は竇英華が段月容に贈与した」と天下に広めさせ、原青江の怒りと南国との対立を引き起こし、月容に竇英華と手を結ばせようという策だった。
宣姜は底意地の悪い策を考えるという点においては、超有能な策士ですよね♪
月容は、胡勇が先に帰国すれば紫園襲撃を自分のせいにされるため、木槿を証人にしようと考え、蒙詔を先に南国に向かわせる。木槿は緑水を月容に押しつけて逃げようとするが、緑水に縛られて一緒に南国に連れていかれることに。
緑水は皇帝の間者で月容に本気なのか微妙ですが、立場として気の毒ではありますね
非煙は手持ちのものを質屋で金に換え、明磊を医堂に担ぎ込むが状態は悪く、金ならなんとかするからと頼み込む。廃寺で慣れない貧乏暮らしをしながら看病する非煙の真心に、明磊の心は次第に動き始める。
木槿が亡くなったと思っているから、ここまで尽くされたら何も感じないわけには…
木槿は、竇英華が流した噂を耳にして、聞くに堪えない内容に激怒する。月容は面白がって逆に木槿に馴れ馴れしくしたため、緑水は嫉妬を抑えきれない。その頃、紫園にも噂の情報は届き、原青江は「何としても花木槿を探し出し、始末しろ」との命を下す。
原青江は木槿が「六子の帥」であることとか、どうでもよくなったのでしょうか?
噂を気にするのは非白から誤解されることを恐れているのだと月容に指摘され、木槿は自分の気持ちに戸惑う。嫉妬した緑水は木槿の馬を暴走させ、月容が助ける。木槿は南国行きを渋るが、自分が証言しないと戦で罪なき庶民が苦しむのだと月容に諭される。月容は、木槿に害をなす緑水をそばに置いておけない、と追い払う。
皇帝の間者とわかっているのか、これまで手放さなかった緑水も木槿のためならポイ?
非煙は下働きの仕事で生計を立てていたが、薬代がまかなえず医師から追い返される。そんな中、明磊の手配書が貼られ、見つけ次第殺せとの命を見て非煙は愕然とする。
紫園の雑役房なら洗濯が自動化されていたのに…
非白は暗宮の薬湯で治療を続けていたが、司馬遽から、木槿が段月容の手に落ち、原青江から殺害の指令が出たことを聞き探しに行こうとするが、そこに原青江が現れる…
薬湯での回復の早さを見ると、明磊もここに浸からせてあげたいですよね~
19~21話の感想
このドラマは原作があるのですが、原作の作家さんは人間の弱さというものを熟知していて、どうすればその弱い部分を突いて最悪に不幸になるかという展開を的確に掘り下げているような気がします。まだ始まって三分の一、序盤が終わったところですが、もうすでに不幸の満漢全席、お腹いっぱいです…
東庭不幸選手権は、スタートから錦繍がぶっちぎりでトップを走っていましたが、ここにきて明磊と非煙が二人三脚で抜け出して大混戦です。明磊の手を放さず走り続ける非煙の愛が重い、重すぎます。ここからハッピーエンドで終わる未来は全く見えません。
謝素輝はちゃっかり紫園の中で無事でいたようです。どこかで迷子になっているのかと思ったら紫園にいたのですね。彼を探しに出て兵に捕まった初画がどれだけ悲惨な目に遭ったか、小一時間説教したい気持ちに。初画はその後も、助けてくれた木槿が明家の残党に攫われ、そのまま行方知れずになったままです。何かと小五義の助けになってくれたいい子の初画がこのままいなくなって、香芹がいい目を見るみたいなことだけは避けてほしいですが、このドラマの容赦のなさからすると初画が救われることはあるのでしょうか。
そして錦繍は「花夫人」なのかと思ったら「錦夫人」なのですね。連家出身で連夫人、王家出身で王皇后だからてっきり「花夫人」だと思ったのですが。
錦繍に豪奢な暮らしをさせようとする原青江ですが、思えば謝梅香が最期を迎えた時、質素な館で暮らしていましたよね。原青江は彼女にさせたかった贅沢を錦繍で埋め合わせているだけなのではないでしょうか。謝梅香が望まなかったように錦繍も望んでいないわけで、結局原青江の独りよがりに過ぎないように思います。
こうして周囲が不幸にまみれてどんよりしている中で、木槿はひとりだけへこたれない強さを保っています。状況としては結構木槿も悲惨そうなのですが、そう見えないのがある種の救いになっているような。月容と木槿は似た者同士で、なかなかいいコンビですよね。実は非白よりお似合いなのではないかという気がしてきました。
非白と司馬遽が分けられた事情が明かされましたが、髪型が変わった途端に二人の内面の見分けがつきにくくなってしまいました。司馬遽はもっと頑張って!そして非白はもっともっと頑張って!!木槿の修造イズムをしっかり見習ってほしいものです♪
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