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クルミットです♪
26話は、いろんな場所でいろんな陰謀が同時進行する回です。
貴炎(きえん)と何大炮(がだいほう)の密談、司馬弘(しばこう)が飲まされ続けてきた金丹(きんたん)の正体、燕王が仕掛けた偽鎮北王。何かが一気に動くというより、それぞれの手が少しずつ進んでいく、じわじわ怖い回でした。
それでは26話を一緒に見ていきましょう!
孤高の花 26話のあらすじ
まずは貴炎の動きから始まります。
貴炎は私邸に何大炮を招いて、酒も料理も美女も存分に振る舞います。場の雰囲気がいい感じになったところで、黄金2箱を目の前に積み上げてから本題に入ります。
「白蘭(はくらん)の軍需調達の8割9割はずっとあなたの懐に入ってきた。保護費を払い続けてきたんだから、白蘭が困っている今、大燕は知らん顔はできないですよね」と。
この言い方がお願いじゃなく「確認」なんですよね。払ってきた義理を使って動かそうとしている。外交というか、ちょっとした脅しに近い。
何大炮は燕王が白蘭を見捨てないと約束します。でも同時に釘を刺します。「一度味方についたら心一つに。あちこちに目くばせするな。晋地は今乱れている。司馬弘が明日の朝日を見られるかどうかも、わからんのだから」と。そして「白蘭から晋への関所は今日から大燕が接管する」と通告します。
この密談は全部、物陰で聞かれていました。
何侠(がきょう)と冬灼(とうしゃく)が一部始終を聞いていたんです。
冬灼がここで初めて理解します。貴常青(きじょうせい)がずっと戦を避けてきた理由は、購入してきた武器代が実は燕王への保護費として流れていたから。ようやくすべてがつながった瞬間です。
冬灼の顔が見たかったです。「なぜ貴常青はずっと戦わなかったのか」という謎が長かっただけに、答えが出た瞬間の重さがありました。
何侠は、公主が花容(かよう)に着くまでまだ2日あると読んで、その間に貴常青の素性を徹底的に調べることにします。
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場面は変わり、酔菊(すいきく)のところへ。
酔菊が司馬弘の服む金丹を調べた結果、少量の石料が混ざっていることが判明します。少量なら一時的に体が強健になる感覚がある。でも依存性が高く、毒素が肺腑に蓄積していき、一定以上になると筋脈が乱れて心が狂う。長く飲み続けた場合は、精血が尽きて死ぬと。
変装して戻ってきた楚北捷(そほくしょう)と白娉婷(はくへいてい)が楚漠然(そばくぜん)と合流して、この話を聞きます。解毒剤はあるかと楚北捷が問うと、酔菊は「程度を見なければ何とも言えない。それに解毒の苦しみは常人には耐えられない」と答えます。
白娉婷は「それでもやってみる」と言いました。
その短さが全部でした。大げさに言わないから余計に重い台詞です。
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燕王の動きはかなり大規模です。
晋国内の各地で、鎮北王(楚北捷)の名義を使って晋王打倒の起義(反乱)を起こしています。民も晋の将軍たちも続々と加わり、3日後に城外50里の地点で張尚書(ちょうしょしょ)の軍と合流して攻城する計画です。
さらに燕王は、楚北捷に体格と声が似た人物を偽の鎮北王として起義軍に送り込みました。偽鎮北王が姿を現すと、兵士たちは本物だと信じて跪き、「鎮北王様、皇帝になってください!」と口々に叫びます。
楚北捷の名前がこんな使われ方をしているのが、純粋に腹が立ちます。本人は今、晋を守るために必死で動いているのに。
一方、晋王・司馬弘は内宮に幽閉されたまま、小宮女の双児(そうじ)だけが傍にいます。双児は洗濯局で働く母親に頼んで太尉府に救援の手紙を届けようとしましたが、張尚書に先手を打たれ、手紙は奪われ、双児の母親は撲殺されてしまいます。
これはきつかった。双児も母親も、ただ助けを求めただけなのに。張尚書のやり口は派手じゃない分、余計に嫌です。
楚北捷は深夜、太尉府に単身潜り込みます。翌日起義軍が攻城してくることを伝え、「自分一人の力では平定できない、援軍が必要だ」と率直に話します。太尉はすぐに動き、城外に駐留する龍虎営と黒豹営に伝書を送り、自分の令牌(れいぱい=指揮権の証)を楚北捷に手渡します。
白娉婷は起義軍の中に見覚えのある燕軍の兵士の顔を見つけます。反乱の裏に燕王がいると悟った彼女は、楚北捷に三分燕子崖(さんぶんえんしがい)で燕軍を伏撃するよう進言します。
そして張尚書は天牢に向かい、幽閉されている将軍たちに「暴君を除いて新王を立てるのが今の唯一の生き道だ」と耳打ちして去ります。
孤高の花 26話の感想まとめ
一番頭に残っているのは、双児の母親のことです。
手紙を届けようとしただけで殺された。それだけのことが、静かに起きていました。張尚書が怖いのは、大きく暴れるわけじゃなく、邪魔なものをただ踏みつぶしていくところで。しかも後腐れがないというか、跡を残さない。双児がこのあとどうなるか、ずっと気になります。
貴炎と何大炮の密談は、「なんとなく怪しい」と思っていたものが全部言語化された場面でした。貴常青がなぜ戦わないのかという謎が長かっただけに、保護費の話を聞いたとき「ああ、そういうことか」と腑に落ちました。冬灼が物陰で全部聞いていたのがこの先どう動くか、気になるところです。
偽鎮北王の話は、腹が立つのと同時に「燕王、準備がいい」という感じもありました。外見も声も似た人物を用意して、楚北捷の名前で旗を立てるなんて。楚北捷が後でこれを知ったときの顔を想像すると、見ていられない気がします。
白娉婷の「それでもやってみる」という一言がずっと耳に残ります。解毒の苦しみは常人には耐えられないと言われた直後に、あの短さで答えた。感情を大きく見せないから、あの静かな台詞に全部が込められているんだと思います。そこが好きです、白娉婷のこういうところが。
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