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クルミットです♪
第28話は、これまでの中でも特に胸に重く残る回でした。
守るために離れる。
想っているからこそ、記憶から消えようとする。
愛が自己否定の形を取ってしまう瞬間を、これほど静かに描くなんて…と思わされます。
それでは第28話を一緒に見ていきましょう。
恋狐妖伝 28話のあらすじ
律笺文にも、王权弘业からの召喚が届きます。
颜如山の越獄は、もはや隠しきれない事実でした。
律笺文は苦情樹の下で、
涂山红红に頼み込みます。
どうか、颜如山を救ってほしい、と。
その場で颜如山は気づきます。
自分たちは、かつてこの苦情樹の下で、
確かに約束を交わしていたのだと。
涂山容容の背中を押され、
颜如山は律笺文に想いを伝えます。
彼女の気持ちが分かった今、
たとえこの先に死が待っていても、もう悔いはない。
翌日、南宫家主には極刑が下されます。
そして次は、颜如山の越獄の裁き。
颜如山はすべてを認めますが、
涂山红红は彼が狐念之术に操られていた可能性を指摘します。
それを否定する者が現れると、
红红は実際に狐念之术を使い、
その恐ろしさを場に示しました。
さらに律笺文ははっきりと告げます。
颜如山が逃げたのは自分を救うため。
二人はすでに、苦情樹の下で結縁している。
当然、非難の声が噴き上がります。
「人が妖を愛するなど間違っている」と。
その中で、东方月初が声を上げます。
「人が妖を愛して、何が罪なんですか」
最終的な裁きは、
既存の刑に四十年を加え、百年の服役。
颜如山は受け入れ、
律笺文とすれ違いながら連行されていきます。
彼らは愛し合っている。
けれど、同じ時間を生きることは許されない。
裁きの後も、
律笺文への批判は止みません。
彼女は自ら一气盟を去ることを選びます。
後悔は一切ありませんでした。
一方、东方月初は、
狐念之术の危険性を踏まえ、
涂山红红に一气盟の結界修復を依頼します。
最初は反発されますが、
红红と月初の言葉が、
人々を黙らせました。
王权弘业は最終的に協力を決断。
さらに個別に红红と会い、
圈外の存在について語ります。
それは、圈内すべてを滅ぼしかねない“何か”。
人妖が争っている場合ではない。
今や、協力以外の道はありませんでした。
その頃、
律笺文は东方月初に伝言を託します。
颜如山に会えなくても、
外でずっと待ち続ける、と。
それを聞いた月初は、
少しだけ苦笑します。
距離が遠いことより、
想う相手に想われないことのほうが、
ずっと残酷だと。
しかし――
颜如山は、それを望みませんでした。
彼は涂山红红に願い出ます。
律笺文に、自分を忘れさせてほしい。
百年の服役。
その間、彼女が待ち続ける人生は、
あまりにも虚しい。
东方月初は反対します。
それでも颜如山は譲りません。
愛する人を、
“何も得られない時間”に縛りたくない。
涂山红红は律笺文に提案します。
苦情樹の情力で寿元を延ばし、
その百年のあいだ、
颜如山を忘れて生きる道。
でも律笺文は拒みます。
「忘れたまま生きるくらいなら、覚えたまま待つ」
ここで物語は、さらに残酷な方向へ進みます。
石姬は东方洛を重傷にし、
ついにはその身体を乗っ取ります。
东方洛の命を盾に、
涂山红红を呼び出す。
止められないと悟った东方月初は、
共に向かうことを選びます。
しかし、
石姬を倒すには东方洛ごと斬らねばならない。
红红は迷い、傷を負います。
二人の呼びかけに、
东方洛は一瞬正気を取り戻します。
そして、自ら命を絶つ道を選びました。
「誰にも、涂山红红を傷つけさせない」
彼の最期は、
守るための自己犠牲でした。
东方洛の死は、
红红に深い悲しみを残します。
そして、
それを見てきた东方月初の心も、
再び限界を迎えます。
彼は問い詰めます。
あなたは、本当に东方洛を愛していたのか。
自分を忘れる前に、
一度でも、確かめたことはあったのか。
では、
自分を忘れた理由は何だったのか。
その問いに、
红红は答えられません。
恋狐妖伝 28話の感想まとめ
第28話は、
愛の形が、正解である必要はないと突きつける回でした。
颜如山は忘れられることを選び、
律笺文は忘れないことを選んだ。
どちらも、相手を思っての決断。
愛は、同じ方向を向かなくても成立してしまう
そして东方洛の死。
彼の選択は、
红红を縛っていた“恩”と“罪悪感”を、
血で断ち切るものでした。
残された問いは、
より鋭く、重くなっています。
红红はなぜ、
月初だけを忘れたのか。
それは、
愛だったのか。
それとも――
もっと別の、恐ろしい理由だったのか。
答えに近づくほど、
痛みも深くなる。
そんな余韻を残す一話でした。






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