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クルミットです♪
第21話は、花芷と顧晏惜の心がようやく一つになる温かい瞬間が描かれました。
その一方で、花静の悲劇的な最期が訪れ、花家には再び波紋が広がります。
愛と赦し、そして決意が交錯する印象深い回でした。
それでは第21話を一緒に見ていきましょう!
惜花芷 第21話のあらすじ
花芷は祖母・林婉から受け継いだ方印を手に、慎重にその簪を髪に挿しました。
祖母が四十年守ってきた家の象徴。
花芷は静かに誓います――「たとえどんな運命にあっても、自分が先頭に立ち、花家を守り抜く」と。
この決意の場面、まるで少女が“家主”として生まれ変わる瞬間のようでした。
花家の店では、リンゴに文字を貼り付けて模様を浮かび上がらせた“盲盒りんご”が人気を呼び、大行列に。
陳情が選んだリンゴにはなんと“王八”の模様があり、抱夏が大笑いする微笑ましい一幕も。
一方、花芷は“晏”の文字が入ったリンゴを摘み取り、その文字を見つめて想いに沈みます。
そこに顧晏惜が姿を現し、「これからは朝課に出られなくなる」と穏やかに話しました。
一方、花静は宋家で身を潜めていましたが、宋成祖が怒りに任せて部屋の扉を蹴破り、離縁状を投げつけます。
「今すぐ出て行け!」
絶望の中、花静は息子・昊児に助けを求めますが、「母さんまで巻き込むな」と突き放されました。
夜、花静は包袱を抱えて花府の門前に立ち、灯に照らされた門札を見上げながら叫びます――
「絶対に、花家を安らかにはさせない!」
その後、門を見回りに来た顧晏惜が、花静の遺体を発見。
彼女は花家の門前で首を吊っていました。
顧晏惜は冷静に指示を出し、陳情に命じてその遺体を宋宅の門へ吊るすように命じます。
翌朝、花静の亡骸を見た宋成祖は恐怖のあまり発作を起こし倒れました。
花静の族牌が花府に届くと、花芷は冷たく宣言します。
「今より花静とその子孫は花家と永く縁を絶つ。生死も富貴も、もう関わりはない。」
正義のためとはいえ、血の繋がりを断つ決断――花芷の心の痛みが伝わってきました。
その後、顧晏惜は花芷に「もし自分なら、もっと厳しくした」と語ります。
「顧家の華やかさの裏は、白骨の山だ。父が母を殺したこともある。」
そう語る顧晏惜の瞳には、静かな苦しみが滲んでいました。
花芷は少し間を置いてから微笑みます。
「芍薬は花府を自分の家だと思っている。あなたも、そう思ってくれたら嬉しい。」
顧晏惜は真剣な眼差しで答えました。
「これからは――あなたのいる場所が、私の家だ。」
この一言がまるで誓いのようで、胸が熱くなりました。
花芷は花家の皆を集め、秦姨娘の件を正式に説明。
花家家主として、三叔の代わりに秦姨娘を休妻とし、本名の秦二桂として再出発させることを宣言しました。
さらに彼女に店の管理を任せ、これまでの功労をねぎらいます。
一方で、柏礼は母たちの争いに心を痛めており、芍薬が仲直りの知恵を授けます。
柏礼は自分のお金で秦二桂に手镯を贈り、二夫人には自作の筆を手渡しました。
二夫人はその場で秦二桂の手に手镯をはめ、柏礼の手を重ねて微笑みます――
「これからは、共に支え合って生きなさい。」
この和解のシーン、花家にようやく“家族”のぬくもりが戻った気がしました。
その頃、芍薬は象棋の練習を続け、わざと負けてくれる花芷に拗ねてしまいます。
そこで沈焕のもとを訪れ、「本気で教えて」と頼む芍薬。
沈焕は笑って頷き、ふたりは楽しげに盤を囲みました。
夜、花芷と顧晏惜は灯りが並ぶ街を並んで歩きます。
互いの想いを確かめ合い、顧晏惜は花芷の手を取り、「これからは一緒に過ごす時間を増やそう。慣れれば、もっと近づける」と微笑みました。
花芷は頬を赤らめ、屋台の“鯉灯”に惹かれて彼の手を引きます。
灯りに包まれた二人の影が重なり、顧晏惜は花芷の額にそっと口づけを落としました。
ようやく結ばれた心。長いすれ違いの末に訪れた、静かな幸福の瞬間でした。
その夜、随安が泣きながら夏金娥のもとへ駆け込み、「母が父に殴られて死にそうだ」と訴えます。
夏金娥は急いで駆けつけますが、花娴の夫・楊奇には会えず、花娴も花府に戻ろうとしません。
花芷は話を聞き、「花娴には離縁させるべき」と主張しますが、三夫人たちは家の体面を理由に猛反対。
しかし顧晏惜は花芷の考えを支持し、「彼女のような女性こそ救われるべきだ」と力強く言い切りました。
惜花芷 第21話の感想まとめ
第21話は、愛と決意が溶け合うような美しい回でした。
顧晏惜が「君のいる場所が家」と言った瞬間、二人の絆が本物になったと感じます。
一方、花静の最期はあまりにも悲惨で、嫉妬と憎しみに囚われた人間の末路を痛烈に描いていました。
また、秦二桂の再出発や、花家の女性たちの和解も心温まる流れでしたね。
家を支える女性たちの強さと優しさ――それこそがこの物語の根幹なのだと改めて感じました。
愛を知り、赦しを選んだ花芷と顧晏惜。
次回、二人がどんな未来を切り開いていくのか、ますます目が離せません。
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