白華の姫-失われた記憶と3つの愛-あらすじ-55話-56話-57話-感想付きネタバレでありで!

白華の姫

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容楽の「天命の毒」の解毒法が「お腹の子供に毒を移す」ということだったため、その是非をめぐって容楽と無憂の意見が割れてしまいました。子供を苦しめるようなことをしたくない容楽と、容楽を失いたくない無憂と… 幾多の困難を乗り越えてきた無憂と容楽のカップルですが、究極の選択を迫られて最大の危機を迎えています。

最終回目前で、今度は舞台が西啓に移ります。これまで出番の少なかった容斉ですが、今回は容斉のターン!容楽との過去がようやく明かされて、衝撃の展開を迎えます。
容斉の献身愛に、号泣必至です♪

【白華の姫】(ネタバレあり)

第55話「青梅のなる家」

突然現れた容斉に、西啓に来るように言われ容楽は戸惑うが、お腹の子の安全を保証され、同行することに。容楽が姿を消したことを項影はすぐ無憂に知らせ、無憂は傅筹に協力を求める。痕香は項影の想いに気付いてはいたものの、一人で容楽を探しに行く決心を固め、別行動することに。項影は痕香を抱きしめて別れる。
痕香、位牌置いていきましたけど…念児も見当たりませんけど、それはいいの??

容楽は、かつて容斉と行った山荘に連れていかれる。二人でふもとの村を散歩すると、余という女性が声をかけてくる。余夫人は容斉と容楽が夫婦だと言い、容斉から「漫児」と呼ばれて容楽は戸惑う。
この村で夫婦として振舞っていた時期があったのでしょうか?お兄様説明不足です…

容斉は「誰にも邪魔されず、平凡な生活」を送れれば解毒すると言うが、容楽は余命を思い、子供を直接無憂に手渡して後を頼みたいと願う。容楽は青梅の木に登り、足を滑らせて落ちるが、容斉が抱きとめる。すると容楽の脳内に同じ光景の記憶が蘇る。容斉はその梅で梅酒を作り始め、半年後これができたら貸し借りなしの別れを約束する。
傅筹と無憂は散々お姫様抱っこしてきましたが、お兄様は実はこれが初めてですね♪

容斉不在の西啓皇宮では、容斉は重病だとして皇太后が「垂簾聴政」を行うと宣言していた。しかし皇太后の密偵ですら、容斉と容楽の所在を見つけられずにいた。
西啓乗っ取り完了…でもあの山荘は前に刺客に捜索された場所なのに、なぜバレない?

容楽の漫児としての生活は、不思議に穏やかなものだった。しかし時々過去の記憶が断片的に蘇って、漫児を戸惑わせていた。ある時、容斉が風鈴を吊るそうとする場所を指示していた漫児は、思わず「斉兄さん」と呼んだ自分の言葉に動揺するが、容斉は嬉しげに微笑む。時折漫児が目覚めない日には、容斉が手を切って血を飲ませていた。
容斉がここにきて、とってもいい笑顔を見せるようになりました。なんだか嬉しいです…

無憂は項影を遣わし、北境内の容楽捜索を願い出て、傅筹はそれを了解する。項影は二人で会って相談しないのかと尋ねるが、傅筹は自分の手で苻鴛を捕らえて罪滅ぼしするため、単身で西啓に乗り込むつもりでいた。しかしそこに、尉国が大軍で北臨に迫っているという急報が届いたため、容楽捜索は無隠楼に任せ、無憂と傅筹で協力して尉国出征にあたることに。
尉国は攻め込むタイミングが完全に間違い♪宸国に集まっている最中をなぜ逃す…

それから半年が経ち、漫児のお腹も大きくなり、青梅の梅酒も完成した。二人だけの穏やかな暮らしは終わりを迎えようとしていた。
一方、無憂と傅筹の協力で、北臨軍は尉国の撃退に成功した。傅筹は政から手を引き苻鴛と父帝の捜索に専念すると告げ、二人はようやく和解し、北臨は南北の統一を果たすことに。
雲貴妃がこの兄弟の和解を見たら喜んだことでしょう。北臨帝にも見せてあげたい…

臨月の漫児はとうとう山河志の謎を解き明かすが、蘇る記憶に戸惑って、容斉をきつく問い詰めたことで陣痛が始まってしまう。余夫人がお産の手伝いに来たものの、難産で危険な状況に。容斉は「無憂に知らせたから、会いたいなら頑張れ」と励ます。蕭煞が無憂に容楽の居場所を知らせた頃、漫児は男の子を無事出産する。
容斉本当にいい人すぎます。記憶を戻して自分のもとに置こう、と思わないのですね…

余夫人の叫び声が聞こえ、容斉が様子を見に行くと、母・皇太后に発見され赤子を奪われたとわかる。皇太后が仮面を外すと、西啓の皇太后の正体は苻鴛だった…
予想していたので驚きはないかな~♪容斉が苻鴛の実子というのは奇跡の産物ですね

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第56話「冷宮の記憶」

正体を現した苻鴛は、容斉と容楽を西啓皇宮へ連れ帰るように命じる。無憂と傅筹が駆け付けた時には、山荘には山河志だけが残され、床が血だらけになっていた。余夫人に話を聞くと、「奥様」は無事に出産したが、官兵が大勢現れて赤子を奪い「皇宮に戻る」と言っていたという。その頃、冷宮で目覚めた容楽は、赤子の姿が見えないことに動揺する。
余夫人は地味ですが、ポイントポイントですごくいい仕事するからエライと思います

容斉はまだ敵討ちにこだわる母に反抗する。苻鴛がこだわる「敵」をつきつめれば、容斉自身が苻鴛にとって屈辱の証でしかないのだ。容斉は、母から息子だと思われたことがなく、皇位に就けたのも母の復讐のためでしかないと理解していた。余命短い自分なのに、漫児とのひと時の平和な暮らしという願いすら許されないことに、容斉は苻鴛の手を振り払う。
容斉の遅すぎる反抗期…とはいっても、苻鴛に反抗する子供は長生きできないのかも

容斉は冷宮に駆け付け、容楽に赤子の無事を告げる。容楽は半年一緒に暮らすうちに容斉を信頼し、自分を騙し利用するのには何か事情があるのではと思うようになっていた。しかし容斉は仔細を説明できない。そこに兵士がやってきて、「すぐ戻らなければ公主に罰を与える」という皇太后の言葉を伝える。容楽を守るため容斉は戻るしかない。
一事が万事、苻鴛はこうやって大事なものを奪って脅して支配してきたのでしょうね

容楽は突然激しい頭痛に襲われ、脳裏に次々と過去の記憶が蘇ってくる。北臨帝に一族を殺された後、林申に西啓の冷宮に閉じ込められ、武術を仕込まれて敵討ちをするよう言い含められたこと、母が首をつって死んだこと… そして長公主・容楽の名を与えられ、北臨に嫁ぐよう命じられたのを思い出し、自分に天命の毒を飲ませたのは誰なのかと考え込む。
容楽は天仇門とは別メニューだったので、傅筹や痕香たちが知らなかったのですね

容斉は、漫児との出会いを思い出していた。あの夜容斉は、冷宮の塀越しに宮女の漫児と出会った。二人は次第に親しくなり、皇宮で孤独だった容斉にとっては、漫児と会うことだけが心の支えだった。しかしある日、皇帝として冷宮にいる「長公主・容楽」を迎えに行ったところ、それは漫児だった。すべてが母・苻鴛の陰謀だったのだ…
容斉が傷ついても、むしろそれが制御に都合がいいという、えげつない苻鴛の思考…

当時容斉は北臨との縁談に反対し、苻鴛に「秦家を滅ぼしただけでは飽き足らず、漫児まで傷つける気ですか」と詰め寄った。それを隠れ聞いていた漫児は、自分の真の仇は北臨帝ではなく苻鴛だと知る。容斉は漫児を逃がそうとするが、苻鴛は容斉の命を盾に、天命の毒を飲むか容斉が死ぬかの択一を迫り、漫児は自ら薬を飲むことを選んだ。
無理やり飲ませることもできるのに、自分で飲むように選ばせるのが残酷すぎますね

毒の効果で昏睡する漫児の枕元に、容斉は逃亡用の黒装束と剣を用意し「ここを離れよ」と囁き、小さな箱もそばに添えた。目を覚ました漫児は記憶がないことに混乱するが、「ここを離れよ」という声に導かれるように逃げ出す。後には漫児の好物だった菓子が入れられた小さな箱だけがうち捨てられていた。彼女はすでに漫児ではなくなってしまったのだ…
一縷の望みをかけて、お菓子を用意したであろう容斉の気持ちを思うとやりきれない…

そして現在。容斉は喀血し、小荀子に支えられかろうじて寝殿に戻るが、苻鴛は薬の処方と引き換えに最後の計画の遂行を迫るが、容斉は薬を払いのける。容体が悪化した容斉を置き去りに苻鴛は部屋を出ていく。
命綱である薬や、容楽の命と引き換えに服従を迫るなんて、なんという母親でしょうか

無憂と傅筹は西啓に攻め込むことにするが、容楽の無事のためには潜入するしかない。無郁がすでに手薄な個所を調べてきたため、少人数に分かれて機を見て合流することに。
無郁がここにきていきなりカッコイイモードに成長しています。無郁一体どうしたの♪

痕香は西啓の侍女として潜入していたが、兵士としてもぐりこんでいた項影と再会する。項影は容斉の命を受けてか容斉の令佩を持っており、冷宮で容楽の無事を確認することができた。痕香は自分が容楽の身代わりになると申し出るが、項影から念児も預け先から行方不明になったと聞いて動揺する。その時、林申が外から三人を呼ぶ…
念児は預けていたのですね。しかしそれすらも天仇門に探し出されたのでしょうか?

第57話「最期の願い」

林申の呼ぶ声に容楽一人が応じるが、林申は「天仇門の逆賊二人を差し出せ」と言う。容楽は中には誰もいないと林申を招き入れる。痕香と項影が暗器で応戦し、隙を見て容楽と痕香は逃げようとするが、項影が冷宮の扉を閉じて囮となり、林申の手にかかって命を落とす。
その頃意識を取り戻した容斉に、容楽失踪の知らせが入る…
項影、開始五分でこんなことに…項影には痕香と念児で幸せになってほしかったのに…

容楽と痕香は赤子の泣き声のする宮を発見するが、現れた皇太后が苻鴛だと知って容楽は驚く。しかし念児を見た痕香が動揺して気付かれたため、容楽は痕香を逃がして苻鴛の前に出る。追ってきた林申により痕香の存在が知らされるが、容楽だけが冷宮に連れ戻される。
多分子供たちは無事でしょう。苻鴛なら利用価値があるのは生かしておくはずですから

痕香は容斉に助けられていた。容斉は痕香が秦永の娘・秦湘と知っており、容楽を救うために痕香の協力が必要だと言う。容楽の護送中、護衛の兵士たちが曲者に気を取られた隙に、容斉が容楽と変装した痕香を入れ替えるが、その一部始終を林申が隠れて見ていた。
容楽と痕香は今回、前髪の分け目位置や前髪のたれ具合が違う状態で変装しているのですが、顔を剥がした時に分け目が違う、って突っ込まれるとこまでは考えてないですよね

容斉は容楽を用意してあった隠し部屋に連れてくる。容楽が皇太后は苻鴛だと問い詰めたため、容斉は記憶が戻ったのかと焦るが、容楽は天命の毒を飲んだ経緯を知らなかった。思い出さないままむしろ憎まれようと、容斉は天下取りの目的のために容楽と子供を利用したのだと言い放つが、容楽に「天命」の作用が出て倒れてしまう。
容斉が連れてきた部屋が、壁とか結構病的ですよね。でもってあの部屋自動ドア!

苻鴛は西啓に連れてきていた北臨帝に、傅筹は雲貴妃の息子で無憂の双子だと告げる。北臨帝は必死に苻鴛の首を絞めようとするが、林申に阻まれる。林申は苻鴛のために宦官にまでなったと思いを訴え、北臨帝を生かすのは未練なのかと問うが、苻鴛は計画のために林申の機嫌を取り、無憂と傅筹を呼び寄せるための触れを出すよう命じる。
林申に嫌っていることを感じさせずに利用する、苻鴛ってプロだな、と思いますね♪

無相子は、容楽は冷宮に監禁されており、天仇門も関わっているという。無憂は今夜、子の刻に皇宮に潜入することに。そこに、今夜容楽が処刑されるという皇宮の触れが伝えられる。
一方、容斉は容楽に、共に生きられない嘆きを語り、「いかに苦しくとも、辛くとも生きねばならぬ」と言い聞かせるが、意識が朦朧としている容楽にはその意味が分からない。容楽を幸せにできないから幸せのために尽くすのだと、容斉は涙で別れを告げる。そこに蕭可が現れ「準備ができた」と言う…
容斉の涙が美しくて、あまりに悲しいのに、容楽には全然伝わっていないのですよね…

子の刻、無憂と傅筹は皇宮に侵入するが、冷宮は空で、天仇門と兵士に取り囲まれる。無郁たちが後を引き受け、無憂と傅筹は正殿に向かう。ところが正殿には兵の姿がなく、永陽殿の玉座に容斉が居るのみだった。苻鴛の合図で拘束された容楽と北臨帝が姿を現し、苻鴛は戦って生き残った方に二人を引き渡すという。無憂と傅筹は戦い始めるが、互いに目配せで容楽と北臨帝を救出することに成功する。
容斉…瞬きしてない… もう見るからに今後の展開がわかってつらい、つらすぎます…

林申が現れ、二人の子供をそれぞれ炎の上の籠に吊って脅す。さらに林申は、子供の一人が痕香の産んだ傅筹の子であり、その場にいる容楽は痕香だと暴露する。苻鴛は痕香に、容楽の子を殺せば痕香の子は返す、と迫る。念児を助けようとする痕香を傅筹はそれを必死で止める。その時苻鴛は、この愁嘆場に全く無反応な容斉が、すでに死んでいることに気付く。
母親に我が子を殺せと命じる苻鴛でも、自分の子の死には取り乱して悲しむのですね…

容楽は「斉兄さん」とつぶやいて目を覚ましていた。自分の好きな菓子、容斉の書、玉佩、人形、すべてが過去の記憶と結びつき、容斉は自分が愛した「斉兄さん」だと思い出す。蕭可は事態を伏せようとするが、容楽が詰め寄ったため、「血をもって血を換え、命をもって命を換える」という「完全な解毒法」を行ったのだと語る…
やっぱり解毒すると記憶が戻るのですね。容斉の血を全部輸血した、ということ?

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55~57話の感想

これまで容楽をめぐる三人の男性、無憂・傅筹・容斉のうち、地理的ハンデがあるせいで容斉だけが出番が少なく、しかも来るたびに容楽に恨まれる謎行動が多かったのですが、最後の最後に容楽を自分の命で救うという、衝撃的な展開で容斉が全部持っていきました。
苻鴛の子として生まれ、母の復讐の道具としてずっと脅され使われてきた人生の中で、唯一見つけた光である漫児を、これまた復讐のために残酷な形で取り上げられ… 
容楽を生かすことでしか叶えられなかった容斉の想いが、余りに痛々しくて涙が止まりませんでした。

すべて苻鴛の復讐のために、周囲の人々が振り回され、利用されてきたということになるのですが、結局彼女は気に入らない人は排除し、近くにいる人は利用し、愛する人は独占しないと気が済まない性格なのだと思います。北臨帝に責められるべき点があるとしたら、天命の毒と西啓帝に売ったことではなく、それ以後に廃后して西啓にくれてやらなかったことと、きっちりとどめをさしておかなかったことではないでしょうか。なぜだらだらと冷宮に置いて、容斉を産んで記憶が戻った苻鴛の恨みを増殖させるようなことをしたのかと、そこが不思議です。残りでこれについて語られるといいのですが、そうでなかったら、ぜひこれについては原作者に前日譚を書いていただいて、ドラマ化してほしいものですね。

結局、解毒法を施すことで容楽の記憶は完全に戻ってしまったわけですが…
自分の最愛の人は容斉だった、でも無憂と愛し合って子供もいる、という状況(傅筹がまるで論外なのが可哀想…)を知ってしまったら、簡単に今まで通りに戻ることはできないと思うのですが、容楽は一体どういう選択をするのでしょうか。なのに、残り1話!次回は最終回になります。こんなことで無事に終われるのか、皆が幸せになれるのか心配です。どんな形の終幕が待ち受けているのか、お楽しみに♪

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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