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クルミットです♪
北臨は南北朝時代に突入して1年が経過、お互いに内政の安定と外圧への対応に追われていますが、ようやく一緒になれた容楽と無憂は、共に国造りに励んでいるようです。しかし南境の豪族たちにとっては変法によって自分たちの勢力が削られることに危機感を抱き、容楽を排除することで無憂を制御しようと企んでいるようです。
今回、南境では雅璃の中の闇が目覚め、北境では苻鴛という悪鬼が次第に本性を現してきます。南境で平穏に暮らしてきた無憂と容楽ですが、周囲の闇は確実に二人に忍び寄ってきています。迫りくる悪意を振り切ることができるでしょうか?ここから試練の始まりです…
【白華の姫】(ネタバレあり)
第40話「白髪の王妃」
羅植は、孫継周と蔡厳和に容楽の悪評を吹き込まれ、「王妃は女狐」と口走ったことで、蕭煞と剣を抜く騒動に発展する。報告を聞いた容楽は考えていた計画とは予定外の騒動だったものの、余裕を見せる。日が暮れても羅植と蕭煞の戦いは続き、無憂と容楽がようやく宴に到着して、南境の重臣たちは白髪の容楽にざわつく。容楽が羅植と蕭煞に杖刑を命じるが、羅植は女子である容楽の命令を受け入れようとせず、「王妃は白髪の妖婦だ」と弾劾する。
人に攻撃させてニヤニヤ高みの見物している孫継周と蔡厳和、イヤ~なオヤジたち!
容楽は羅植に、容楽の政事からの進退と、羅家の兵権の虎符を賭けて、弓の腕比べを提案する。羅植の矢は的の中心を射るが、後から射た容楽は目隠しで羅植の矢の芯を引き裂いた。不満げな羅植に容楽は「ここが戦場なら二度目はない」と叱責する。容楽は密かに羅植の母を宴に招いていた。夫人は虎符を賭けて失った息子を叱り飛ばすが、容楽はからかっただけだと虎符を返す。羅植は容楽の厚情に感じ入って忠誠を誓う。
容楽が弓矢の特訓を受けていた回想シーン、あれはもしや天仇門での修行でしょうか?
翌朝、王府から帰ろうとする雅璃に、泠月が「羅植が雅璃を見初めて縁談を願い出た」と知らせる。無憂に掛け合おうとした雅璃は、容楽が縁談を勧めるのを立ち聞きして激怒し、無憂から贈られた腕輪を投げ捨ててしまうが、泠月に慰められ腕輪を拾いなおす。
雅璃の面倒くさい性格を、泠月がうまいこと炎上するように誘導して煽っていますね
無憂は「民情視察」を名目に容楽を街に連れ出す。青州最大の茶楼・別山居は講談師の「白髪妖婦」の話でにぎわっているらしい。二人は気になって出向いてみると、講談師は物語の白髪妖婦が容楽であるかのように語っていた。すると店の給仕が容楽のかぶりものをわざと外して白髪をさらし、容楽に殺されたかのように自害したため、店は騒乱状態に。無憂は講談師を捕らえるが、店にいた項影と1年ぶりに再会を果たす。
白髪妖婦の工作をしているのは誰なのでしょう。傅筹なら容楽の白髪を利用しなさそう
王府に帰った容楽は項影に侍衛にならないかと誘うが、項影はこのまま旅を続けたいという。項影によると、天仇門は傅筹が消そうとしているようなので、別山居の工作には関与していないとみられた。黒幕の目的は、民の恐怖を煽って、変法を行き詰まらせることと見られ、無憂は噂の広まり具合と、北境と往来のある朝臣に注意するよう冷炎に命じる。
項影は容楽の下で動いているのかと思ったら、この一年所在不明だったのですね…
摂政王・傅筹は1年の遠征から凱旋していたが、常堅が帰宮を促すのを無視して、将軍府に向かうが、その手には何か容器が抱えられていた。
一方、無郁と蕭可、無相子は大事な薬材となる「血烏」採取のため幽棘山を訪れていた。無郁は役に立てずにいたが、絶壁から落下しそうになった蕭可を抱きとめてときめく。しかし近くの猟師から、すでに血烏を採った人物がいたことを知らされる。
無相子師兄は結構蕭可に本気っぽいですね。蕭可は二人をうまいこと振り回している?
実は、先んじて断崖絶壁から命がけで血烏を採取したのは傅筹だった。静謐園で容楽の思い出に浸った傅筹は、人血を必要とする血烏に自分の血を与える。傅筹の不在の間、常堅は命を守って静謐園と攏月楼を完璧に管理していたが、そこに主がいないことに傅筹は虚しさをおぼえる。皇太后となった苻鴛は、病は根治したのではないかとみられていたが、後宮には移らず森閻宮に住み続けているという。
容楽が感じていた実際の将軍府と、傅筹の脳内との差があまりに違いすぎで涙が出ます
第41話「軍営の怪奇」
常堅からの報告によると、南境では変法を導入し成果が出ているという。傅筹はそれに容楽も関わっていると聞いて驚く。また南境での白髪妖婦の噂の内容を聞いて、調査を命じる。
久々に母と食卓を囲むことができた傅筹は皇太后冊封を約束するが、苻鴛は南境を攻めようとしない傅筹に不満を見せる。その時侍女に酒をこぼされ、激高した苻鴛は人が変わったように侍女を打ち据え取り乱す。
幼少期、傅筹が母に愛された記憶が語られないことで、色々物語るなぁと思うのですが…
羅家軍の軍営で、酔った兵士が空を舞う白髪妖婦を見かけ、直後に羅植の弟・羅橋らの遺体が発見される。羅橋の手には白髪が握られていた。すぐさま無憂のもとに羅植が乗り込むが、それは容楽を疑ってではなく、無憂と容楽の名声に傷をつけないため、羅家軍の移動を要請するものだった。無憂は羅植自身の威厳で兵士を鎮めるように指示し、敵の動揺を誘うため通常通りに振舞い、別山居も解放するよう指示する。
ちょっと前なら「痕香だな」って疑うところですが…そういえば痕香はどこに行った?
蔡厳和は軍資の横流しの露見を恐れ、怯えて孫継周に助けを求める。そこで孫継周は蔡厳和に白髪妖婦の噂を利用するようにと耳打ちする。また孫継周は、雅璃が無憂への接近を図っているのを見て、無憂が自分を警戒していることを雅璃に打ち明ける。孫家の存亡の危機を回避するため、孫継周は「愛情がなくとも婚姻は成立する」と雅璃をそそのかす。
「愛がなくても婚姻成立」って、父親がひとり娘に言う言葉?孫継周は真っ黒すぎです!
白髪妖婦語りの講談師が牢で急死した。無憂のもとには白髪妖婦の正体が容楽だと決めつける奏状が、蔡厳和の指示で沢山届いていた。別山居の陰の店主は朝廷につてを持つ人物で、冷炎は蔡厳和を疑うが、無憂は蔡厳和の人柄から違うと考える。では孫継周…と冷炎が言いかけたところに、ちょうど雅璃が「自分を救えるのは無憂だけ」と飛び込んでくる。
孫継周が焦りすぎなのか、策の実行部隊が使えないのか、孫継周が黒幕だとミエミエ…
容楽は、いつもは質素なのに泠月にそそのかされて豪勢な夕食を作った。さらに泠月が迎えに行くべきと熱心に勧めるので、無憂の部屋に出向く。するとそこには、父に縁談を迫られて悩んだ末、無憂に愛を告白する雅璃の姿があった。容楽は無憂が決める問題だと思いつつも、疲れて休むことにする。その後無憂は漫音閣にやってくるが、泠月が「公主は白髪妖婦の噂を聞いてお疲れになり、もう休まれました」と嘘をつく。
泠月がシナリオ書いて、雅璃を動かして夫婦を引っ掻き回しているように見えますよね
北臨の先后は読経の日々を送っていたが、そこに侍女が助けを求めてくる。彼女の妹は森閻宮に異動になったが、苻鴛の衣に酒をこぼして折檻されて姿が見えなくなったため、妹を救えるのは先后しかいないと訴えたのだ。その侍女から苻鴛が皇太后に冊封されると聞いた先后は、乱心から回復したなら苻鴛が自分を許すはずはない、と思い詰め、錯乱してしまう。…翌朝、朝廷では先后が自害したという噂でもちきりに…
先后…北臨帝の生存も知らないままにこんな形で…本当に自害?苻鴛の仕業じゃなく?
傅筹は朝議の場で苻鴛の皇太后冊封を持ち出すが、先后逝去直後で不適切だと批判があがる。長く先帝に仕えた礼部尚書の楊惟が、苻鴛をよく知るゆえに、皇太后とするのは国に災いをもたらすと糾弾する。傅筹の圧力にも楊惟は譲らず、職を辞して朝廷を去る…
1話目ラストで容楽の到着を出迎えた時には、楊惟がこんなに引っ張るキャラだとは…
楊惟が辞職したことで、何人かの侍郎も相次いで辞職し、人手不足で傅筹の仕事が増えていた。朝廷には心から自分に忠心を抱く者がいない、と嘆く傅筹に、苻鴛は押さえつけが足りないと、君主としての弱腰を批判するが、傅筹は「武力で制圧するのは最低の策です」と言い返す。自分は暴君になるのはごめんだと…
傅筹は苻鴛の本質をまったくわかっていないのですね。他の人ならこの時点で処刑です
第42話「旧師への忠告」
苻鴛は傅筹を散歩に誘い、母子で東宮方面を散策していたところ、どこからかうめき声が聞こえて苻鴛を怯えさせる。傅筹が見ると、天仇門の配下が林申の命を受け、何者かの折檻を行っていた。傅筹はそれが崩御したはずの北臨帝・宗政允赫だと知って愕然とする。苻鴛は北臨帝を見て怯え、「私を西啓帝に差し出した」と口走って傅筹に聞き返されるが、苻鴛は怯えた様子でそれに答えない。
「西啓帝に差し出した」は失言?でもこれで「あの人」との同一人物疑惑が濃厚に…
傅筹は噂が広まらないように、北臨帝を引き続き東宮に閉じ込めておくことに。苻鴛は過去の屈辱がよみがえって興奮状態がおさまらず、「あの男の息子が生きている限り、復讐は終わらない」と傅筹に南境征伐を急かす。傅筹は西啓帝のことについて再度聞き出そうとするが、苻鴛はうやむやにする。
苻鴛が「自分を苦しめてきた天仇門」って、林申は苻鴛に忠実な宦官だったのでは…
無憂は孫継周を博古堂に呼び出し、かつて孫継周に教わった中庸の一節を引いて牽制し、隠居を勧めるが、きっぱり拒絶される。かつて扱いにくかった自分を、師として導いた孫継周への恩は感じながらも、「師弟の縁はこれまでに」と、無憂は引導を渡す。
そこで孫継周は、孫家生き残りの最後の切札になった雅璃に、先手を打てとけしかける。
孫継周が必死なのはわかるのですが、それで無憂が孫継周に屈するとか、無憂が雅璃を受け入れるとどうして思えるのか、そこの心理が…もしや彼は策士としては二流なのでは…
血烏の代わりになる薬材を探して躍起になっている蕭可のところに、泠月が倒れた雅璃を担ぎ込む。脈診しても倒れるほどの容体ではなかったが、立てないというのでそのまま薬房に泊めることに。ところが夜更けに、雅璃は密かに無憂の書斎に赴く。無憂が床についたのを見計らって、そっと書斎に入っていく雅璃の様子を、泠月が陰から見ていた。
そして雅璃は、安神香の効能で熟睡する無憂の隣で一夜を明かす…
泠月が止めないのがすべてですね。雅璃の行動には必ず泠月が絡んでいますものね~
翌朝目覚めた雅璃は、着替え中の無憂に声をかけるが答えない。そこでわざと大きな音を立て、冷炎や侍女たちを部屋に飛び込ませ、床にいる自分の姿をわざと見せる。そこに駆け付けた蕭可は、香炉の灰の匂いで何があったかを察する。そして容楽のもとに、孫継周が雅璃を連れて面会を求めてやってくる。
なんという古典的な。それで外堀が埋まったとして、雅璃は幸せになれるのでしょうか
孫継周は雅璃を容楽の前に跪かせ、雅璃が昨夜黎王の寵愛を受けた、と言う。容楽は泠月も蕭可も知っていたことに愕然としつつ、雅璃を王府に迎えよという申し入れをきっぱりと拒絶する。そこに到着した無憂は、孫父娘を追い返す。これで孫継周は最後の手に出るだろうと、無憂はため息をつく。
無憂なら責任取ってくれると高を括っていた?容楽絡みだと無憂は非情になるのに…
無憂は花灯祭に行った際に二人で書いた赤い短冊を容楽に思い出させ、互いの願い事は今も変わらず、離れずともにあることだと確認する。その後、漫音閣を出た無憂は、白髪ゆえにそしりを受けている容楽を思い、二度とつらい目に遭わせない決意を固める。その手には「逆雪」という薬の瓶があった…
この「逆雪」が、蕭可に探してもらったという「奇薬」なのでしょうか。それは一体?
苻鴛の皇太后冊封に反対し職を辞した楊惟が、郊外で盗賊に襲われていた。盗賊はさらに楊惟を命じられたからと焼き殺そうとする。火をつけられながら楊惟はそれが苻鴛の仕業だと気付き、北臨は滅びるぞと叫びながら絶命する。
この残虐性が、北臨後宮で雲貴妃だけにではなく、色々発揮されてきたのだと思います…
苻鴛は東宮の北臨帝に会いに行き、過去の恨みをつきつけ、乱心したふりで傅筹を操って計画は順調だと語る。苻鴛は息子たちが殺し合うのを北臨帝に見せるために生かしているのだった。毒薬を飲ませ、西啓帝に売られた苻鴛の恨みはかくも深かった。一方傅筹は、「やるべきだったことを済ませる」と、常堅に北臨をまかせ、苻鴛にも口止めして、半月間中山を留守にするという…
苻鴛は林申のことを嫌っていたのですね。その気持ちはちょっとわからないでもない♪
40~42話の感想
苻鴛の本性が次第にあらわになってきました。これは…雲貴妃案件以外にも北臨後宮で相当やらかしたのではないでしょうか。北臨帝は苻鴛に毒を盛って西啓帝に「売った」ということらしいですが、苻鴛が「当然それだけのことはしてきた」という行為に見合う罰が与えられたのではないかと思えてしまいます。北臨帝を生かして復讐を見せつけているという状態ですが、やっと自分だけのものになった最愛の男を、好き放題に扱うという苻鴛の歪んだ愛を感じるのですよね…北臨帝、なぜこんな女を皇后にしてしまったのでしょう…
あと苻鴛の「正体」ですが、もうほぼ「この人って…」って皆さんお気づきかと思うのですが、「西啓帝に売られ」て、結局そのツテで北臨から逃げて西啓後宮におさまって仮面被ったのでは…って、やっぱり思いますよね~?
でも、そうすると…「あの」二人は兄弟?という疑惑が。これは一体どうなるのでしょう。
そして追い詰められた孫家の陰謀が佳境に入ってきたようです。容楽は常々「一番近い人に利用された、裏切られた」と、容斉や傅筹への恨みを語りますが、容楽は一応周囲が守ろう、愛そうとしています。対して雅璃は、彼女が愛するひとは誰も彼女を大事に思ってくれなくて、父親さえも彼女の幸せなどどうでもいいと考えているのですから、何かかわいそうに思えます。親切にしてくれる友達は泠月だし、これもまた… 誰か一人でも雅璃を愛してくれたらよかったのに。
先后、楊惟と、脇を彩ってきた人々が非業の死を遂げて、どんどん周囲が符鴛の負の情熱に引きずられていくというのに、全くそれに気づかないまま傅筹はどこかに出かけようとしています。留守にしている場合じゃないのに…きっと容楽に会いに行くのだろうな~と思うのですが、多分迷惑がられると思いますよ♪
無憂が白髪妖婦の問題をどう解決するのか、無憂の薬は何なのか、謎は増える一方です!
さて今回の40話からエンディング曲が変わりました。三曲目のエンディングは「忘憂」、容楽役のチャン・シュエインさんが歌っています。前二曲も、挿入歌も、このドラマではそれぞれに意味を持たせて使われているように思われます。「忘憂」の内容がストーリーにどう添って行くのか、これから終幕に向けて見守っていきたいですね♪
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