白華の姫-失われた記憶と3つの愛-あらすじ-34話-35話-36話-感想付きネタバレでありで!

白華の姫

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次世代に安寧を手渡すために、宿願だった尉国親征に乗り出した北臨帝ですが、そのタイミングを狙って傅筹と天仇門が謀反を実行しました。傅筹は亡き先皇后・苻鴛の息子だと明かされ、苻鴛の恨みが傅筹を通して晴らされることになったのです。
そして中山には北臨帝崩御と、無憂による暗殺であるという情報が伝えられました…

…今回は、このドラマの原題である「白髪」が登場する回になります。中盤の最大のヤマ場になります。傅筹の計画が成功すると同時に、その成立の意味を失う瞬間を目の当たりにすることになります。壮絶で濃密なストーリー展開をお楽しみに♪

【白華の姫】(ネタバレあり)

第34話「3つの菓子」

容楽に「私たちの縁は尽きた」と言い捨てられた傅筹は、容楽の変装をした痕香に怒りをぶつけるが、容楽の仮面をつけたままの痕香を殺すことができない。そこで傅筹は無憂を陥れるために痕香を使おうと考え、眠らせて地下室に閉じ込める。その様子を見ていた林申は、傅筹が痕香を殺せなかったのを「予想通り」だと不敵に笑う…
痕香は林申に命じられて断れなかっただけなのに…こんな酷い男のどこがいいのやら…

皇太子は宮中で泥酔し、雅璃を痕香と間違えて絡んでいた。傅筹は雅璃を助け、皇太子が持っていた玉璽の箱を取り上げるが、中身は空だった。傅筹は雅璃の香り袋を「肌身離さず持っている」と言って、夕餉に誘う。雅璃はやっと自分の想いが通じたのだと喜ぶ。
皇太子も傅筹も玉璽を探しているようですが一体どこに?北臨帝が隠しそうな場所は…

その夜…突然、小荀子を伴い静謐園に現れた西啓帝・容斉に、容楽は小刀を突き付けるが、容斉は平然と「容楽の好きな菓子を持参した」と言う。冷淡な態度をとる容楽に、容斉は三つの約束を提案する。「明日、無憂に会える」「将軍府を速やかに離れられる」「1年は憂いなく生きられる」 …それでも疑心暗鬼な容楽を信用させるため、容斉は菓子を半分食べて見せ「何があろうと人生を諦めてはならぬ」と言い聞かせる。容楽は口にした菓子に仕込まれていた睡眠薬で眠りに落ちる。
お兄様、ちょっと意味わからないです…説明しないと容楽はますます兄不信になる…

その頃、傅筹は雅璃と夕餉を共にしていた。時勢が不安定で、雅璃は傅筹に心配だと伝えるが、傅筹は雅璃を安心させるような言葉を並べ、わざわざ青州の料理を準備して喜ばせる。傅筹は「明日、朝廷で見世物がある」と言い、一緒に見ようと雅璃を誘う。
容斉は痕香と入れ替えて容楽を地下室に入れるが、そこに傅筹がやってきて、本物とは気づかず容楽に毒を飲ませる。そこに帰還した無憂が城門を攻撃している、と知らせが入る。
政変が起こりたての大混乱の時に、その張本人とお食事とか雅璃も呑気ですよね~

城門を制圧した無憂は無郁と再会するが、無郁の解放も傅筹の計算ではと警戒する。将軍府にはすでに容楽の姿はなく、項影が捜索に当たることに。蕭煞が容楽から託された文には「私か大義か選ばねばならない時は、どうかためらわないように。今生で会えるなら、なぜあなたを拒んだか説明する」とあった。容楽の真情を知って無憂は感極まる…
無憂が来たタイミングで解放されたら、無郁も疑って駆け付けをためらうべきでは…

皇太子は即位を急ぎ、根回しした朝臣に朝堂で即位を進言させていた。そこに無憂が乗り込み、暗殺疑惑を否定して激しい言い争いになる。皇太子は「遺詔」と「玉璽」を持ってこさせるが、無憂が玉璽を真っ二つに斬るとそれは偽物だった。朝臣たちは無憂を中心にした協議の必要性を口々に訴え、皇太子は味方にしていた者たちにも見限られる。
傅筹に空っぽの玉璽の箱を渡したのは、泥酔していたのにブラフだったのでしょうか?

重装軍を引き連れた傅筹が乾臨宮に現れ、しつらえさせた宴席で酒を飲んで無礼に振舞う。無憂は、傅筹が南境で氏族間の争いをけしかけ、それを自ら平定して軍功を立てていた事実を暴露し、その戦乱によって離散の憂き目にあったものたちを兵として起用していた。無憂は兵たちの前で厳しく傅筹を問いただす…
傅筹が余裕で酒飲んでいるあの机は、誰がどうやって運んできたのか気になります♪

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第35話「誤算」

傅筹と無憂は互いの正義を盾ににらみ合う。傅筹は無憂の前に「夫人」を呼ぶが、それは花嫁衣裳をまとい幸せそうな雅璃だった。雅璃を娶ると宣言し、傅筹は容楽を無憂に「進呈する」と言う。赤い帳で囲われた寝台に乗せられて運ばれてきた容楽は、蝎寒散の毒を飲まされ全身を焼けるような痛みにもがき苦しんでいた。傅筹は「自分の苦悩と、容楽が味わう苦しみはすべてお前が生み出したことだ」と、無憂を糾弾する。
いくら痕香だと思っているといってもこの仕打ち、傅筹にはかなりドン引きですよね

傅筹の要求する条件はただひとつ、無憂の投降だった。容楽が自ら命を絶って止めようとしたため、傅筹は一瞬容楽かと疑いつつも、痕香だと思いなおし冷酷な態度であしらう。雅璃は見かねてとりなそうとするが、傅筹に突き飛ばされ追い出される。
無憂は無郁に兵を撤退させ、傅筹の前に膝をついて投降の意を示す。傅筹が投げ渡した解毒剤を手に駆け寄る無憂の姿が、容楽には毒の副作用で容斉や傅筹に見え、憎しみを抑えられず無憂の胸に短剣を突き立てる。口移しで解毒剤を飲ませた無憂は力尽きる…
傅筹の好感度大暴落!容楽にとって容斉は、傅筹レベルの憎悪対象なのですね~…

傅筹は常堅から「夫人が行方不明」と報告を受け、寝台の上にいるのが容楽ではとようやく思い至る。容楽は解毒剤の効果で自分が無憂を刺したことに気付き、一瞬のうちに黒髪が白く変貌する。自分を刺そうとして倒れた容楽を見て、傅筹はやっと目の前にいるのが容楽だと気付くが時すでに遅く、容楽は「無憂を助けて」と必死に言い残して気を失う。
紅尽くしで婚儀のように運ばれてきたので、白髪変貌が映え、残酷なまでに美しいです

…そのすべてを、容斉は宮中の回廊から見届けていた。容斉の手には容楽がかつて割った玉佩が握られており、苦渋に強く握りしめた手は血だらけに。そして容斉を待ち構えていた西啓の皇太后は、「早くこうすれば苦しまずに済んだのよ」と冷たく言い放ち、容斉の薬を渡して去っていった。菓子に仕込んだ解毒薬で容楽の命は1年無事になったものの、容斉は容楽の生涯の無事を願う…
容楽を痕香と入れ替えたのは皇太后の策ということ?傅筹の計画漏れすぎなのでは?

朝堂に戻ってきた傅筹は証拠をもって皇太子の爵位売買を弾劾し、拘束を命じる。朝臣らは異議を唱えるが、傅筹は自分が苻鴛の息子であり、長子の自分こそ皇太子だと皇后の金冊と鳳印を持ち出す。苻鴛の子は夭逝したはずと申し立てた林氏が罪を問われて捕縛され、それを見た朝臣たちは傅筹に従う以外に道はなかった。
傅筹は天仇門に乗り込み、なぜ痕香が容楽にすり替わったのかと林申を殴りつけるが、気付かなかったことを嘲笑され、言葉を失う。林申は北臨からの撤退を配下に命じる。
余世海の遺した地雷がようやく爆発しました。潘陽王はどこに行ってしまったのやら

傅筹は必死の看病を続けるが、容楽の意識は戻らず、自分のしたことを激しく悔いる。静謐園の外で回復を待つ蕭煞は、傅筹への怒りで刀に手をかけるが、泠月が「私たちに何かあったら誰が公主を守るの」と懸命に止める。やがて容楽は目覚めるが、傅筹を見る目は憎悪に満ち、言い訳のすべてを拒絶して、ひたすら無憂の無事を尋ねる。
どんなに寝ずの看病をしても、あんな形で傷つけた傅筹を庇う泠月は信用できない…

第36話「静かな決意」

容楽は傅筹の言葉に耳を貸さず、無憂に会わせるように繰り返す。項影と蕭煞の報告から、無憂が隠されているのは苻鴛のいた冷宮・森閻宮ではないかと推測された。白髪の姿に打ちのめされながらも、人に利用されないために強くなろうと、容楽は密かに準備を始める。
傅筹は項影が容楽の配下として行動していることについて把握しているのでしょうか…

無憂は天仇門の拷問のように肩を鉤でつながれた状態で森閻宮に監禁されていた。無憂は容楽が毒の錯乱状態で自分を刺したのを見て、父帝が母・雲貴妃を殺すように仕向けた苻鴛の所業を悟るが、無憂に非難された傅筹は自分が苻鴛の子だと打ち明け、無憂のわがままな言動が今を招いたのだと言い返す。
その頃容楽と蕭煞が、無隠楼の兵士たちと共に皇宮に侵入し、無憂を捜索していた…
無憂と傅筹の言い争い、エンドレス。諸悪の根源は後宮を荒らしまくった苻鴛のような

傅筹は「手に入れるべきだったものすべてを取り戻す」と宣言し、即位して容楽を皇后にすると語るが、無憂は「容楽が傅筹と生涯を共にするなど絶対あり得ない」と笑い飛ばす。
容楽と蕭煞が森閻宮の屋根から覗くと、無憂が拷問されている様子が見えた。一方、宮内の物陰では、生きていた北臨帝が林申に無憂の拷問を見せられていた。無隠楼の陽動で傅筹が宮の外に出ている隙に、容楽は無憂のもとに飛び降り、口づけて必ず助けると誓う…
北臨帝、生きていましたね!きっと生きていると思っていましたが、大丈夫かな…

容楽は、黎王府に匿われている蕭可を訪ねるため、馬車で街に出るが、民がこの政変について容楽を悪者にして噂しているのを耳にする。そこに錯乱状態の女性が助けを求めてきて、容楽の馬車に乗り込んでくる。「息子を助けて」というものの、抱いている赤ん坊は丸めた布で、顔は火傷のような傷を負っていた。彼女を追ってきた女によると、夫に捨てられ子を失った気の毒な人なのだという。容楽は金を渡して馬車から降ろしてやるが、その様子を常堅が見張っていた。
この女の人は唐突に出てきましたが、火傷ということは…あれ?ちょっと予想が…

蕭可は黎王府で薬の研究に励んでいたが、訪ねてきた容楽の白髪姿を見て愕然とする。将軍府に移るように勧められるが、蕭可は、治療法を探すには黎王府が最適だと言う。そして脈診を受けるふりで、容楽は蕭可の袂に墨玉扇を渡し入れ、無相子に渡すように密かに伝える。
蕭可の気持ちわかります、黎王府は書庫ですからね。おこもりするなら黎王府ですね!

傅筹が玉璽の行方に焦りを感じている所に、常堅が容楽監視の報告をする。容楽が剣の稽古を始めたため、無憂を刺した時の手の傷が悪化したと聞き、さらに苛立って馬車に乗り込んできた女の話を聞き流す。そこに孫継周が密書で、取引を忘れるなと脅しをかけてきた…
容楽は項影に調達させた剣で稽古に励んでいた。傅筹は稽古のせいで悪化した手の傷を手当てするが、容楽の冷たい視線に耐えられない。容楽に自由な外出を認めたものの、無憂への敵意が抑えられず、傅筹と容楽の思いはかみ合わない。
35話で無憂を刺している時に容楽は刃を握っているようです。わかりにくいです♪

項影は東郊客桟に侵入し、すでに天仇門は撤退済みだったが、地下室にまだ新しい血の跡と黒衣の破片を発見し、天仇門に反発した痕香のものだと気付く。項影は追手に囲まれている痕香を助け、傅筹を頼っても殺されるだけだと諭す。人生をやり直すなら助けになると手を差し伸べるが、痕香は平凡な生活を送るために剣を捨てて一人、歩き始める…
項影いい人だ…腹心キャラいい人多いです。痕香への秘めた想いが感じられますよね…

宮中の片隅に軟禁されていた雅璃は、傅筹に絶望して手首を切っていた。それを見つけた傅筹は「お前が愛したのは幻想にすぎない」と冷たく突き放す。雅璃は「容楽の心は永遠に手に入らない」と挑発し、自分を殺させようとするが、傅筹に父・孫継周を持ち出されると取り乱し、愛ではなく無憂への対抗心で容楽に執着を続けても、自分と同じ結末を迎えるだけ、と泣きながら訴えるのだった…
雅璃ちゃん、お父さんも傅筹と同類で、あなたの結婚をコマに使っただけなのですよ…

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34~36話の感想

このドラマの原題は「白髪」で、最初のバージョンのエンディングで容楽の白髪姿がチラ見えしていたので、いつかは白髪に変貌するのだろうとは思っていましたが、まさかこんなに早く、こんな形での白髪化!びっくりです。あれは見ていてつらかったです。
傅筹は、痕香の変装だと思っているから好き放題に虐げていましたが、それによって下がる容楽の「名節」というものをどう思っているのでしょう…。「あれは痕香だと思っていた」と言い訳したところで、傅筹自身がそういうことをする人間だという評価は何も間違いじゃないですよね。容楽だけではなく無憂や雅璃にまで「だからお前は容楽には愛されない」って駄目出しされていましたが、本人がそこをわかっていないのがなんとも…

そして久々に容斉が登場しました!無憂と傅筹のさや当てがメインで描かれていて、容斉だけが西啓にいるからほとんど出番がないのですよね、寂しいです。
今回の容斉は、現時点では「この人は一体何がしたいのだろう」という、すべてが謎に包まれています。毒を盛って恨まれているのに、容楽の怒りや恨みを受け流し、容楽を痕香と入れ替えて傅筹の策をつぶして見せるという、彼がどっちを向いて何をしようとしているのか正直よくわかりません。ただ容楽を大事に想っているということだけは確かなようです。
容斉の謎行動がどうすると「容楽を生き延びさせるため」なのか、皇太后に「北臨を引っ掻き回さないと容楽を殺す」とでも脅されているのか、色々謎が多くて読み取れない感じです。きっとこのエピソードの内容は、すべてが明かされてから見てみると違ったものとして見えてくるのだろうと思います。

あと北臨帝はやっぱり生きていましたね…あんな御姿になって林申に捕らえられて…。
「敵を討つ」という目的のためなら、殺してしまえば簡単なのに、わざわざ生かして無憂の拷問を見せるとか、かなり屈折していると思います。しかし傅筹自身は軍営に同行しておらず、父帝は死んだと聞かされている立場のはずなので、生かすように指示しているのは傅筹ではないと思うのですが、林申はどういう目的で生かしているのでしょうか。謎ですね。
それと、痕香が「敵を討った」と言っていましたが、それは北臨帝のことだったのでしょうか。痕香には姉がいて、父の仇が北臨帝?…もうちょっとその辺を詳しく説明してから去ってほしかったです♪ 今回はほんとに濃密な展開で、ご覧になった皆様お疲れ様でした!

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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