ご訪問くださりありがとうございます!
クルミットです♪
21話は、タイトルの通り「相認」、つまり二人がお互いの正体を認め合う回です。潘樾が楊采薇の本当の身分にとっくに気づいていたことがはっきりする場面があるのですが、その前後の展開がもう大変で。目が見えなくなった状態で崖から飛び降りて、それでも名前を呼び続けるって、やっとここまで来たな、という感じがしました。
それでは21話を一緒に見ていきましょう!
花間令 21話のあらすじ
今回は沈慈の日記の回想から始まります。一年前のこと。深夜に厠へ行った繆荘という生徒が、真っ青な顔で宿舎に戻ってきました。彼が見てしまったのは、陳院長が後山へ向かう姿。手には提灯を持ち、後山に停まっていた船にはそれぞれ人影が立っていた。そして全員の提灯が一斉に灯り、その模様は水波紋(すいはもん:水面の波紋の形)。
これ、見てしまったらアウトな現場ですよね。絶対に目撃してはいけないものを見てしまった。
その夜のうちに、繆荘は急死します。沈慈はおかしいと感じて密かに検死官を呼んだのに、陳院長は「瘟疫(うんえき:伝染病)にかかっていた、もう焼いた」と言い放ちました。証拠ごと消してしまったわけです。
潘樾はこれを聞いて、後山は水波紋組織の拠点ではないかと考えます。繆荘は秘密を見てしまったから消された。楊采薇も以前、後山で水音を聞いた記憶があって、二人はすぐに確かめに向かいました。洞窟の入口を見つけて降りると、水があり、何かを保管していた痕跡もある。楊采薇は一枚の布を見つけました。荷物を包んでいた袋の切れ端かもしれない。
ずっと謎だった後山が、やっと輪郭を持ち始めた感じがしました。動いている実感のある場面でした。
ところが、二人の動きはすでに陳院長に察知されていました。山の中を移動していると、箱の中から助けを求める声が聞こえてきます。潘樾が近づいて開けると、中にいたのは沈厳が飼っていた幻暝虫(げんめいちゅう:咬まれると視力を失う毒虫)。そして潘樾はそれに咬まれてしまいます。
毒が回ると、目が見えなくなる。
そこへ黒装束の刺客たちが斬り込んできます。潘樾は苦しみながらも戦おうとするけれど、視界はどんどん暗くなっていくばかりで。
目が見えない人に「右!」「左!」と叫びながら戦わせるの、見ているこっちも焦りました。
楊采薇は必死に声で指示を出しながら戦います。しかし足を踏み外して崖から落ちてしまいます。潘樾には目が見えない。楊采薇の声も聞こえない。それでも、崖の下へ飛び降りました。名前を呼びながら。
楊采薇、楊采薇、と。
気がついた楊采薇は、彼が自分の本当の名前を呼んでいることに気づきます。正体を知っていながら、ずっと一緒にいてくれていた。その事実に、楊采薇はたまらなくなって彼を抱きしめます。
一方、白小笙と卓瀾江は玉蟾蜍(ぎょくせんじょ:翡翠製のヒキガエルの置物)の手がかりを追って銀雨楼(ぎんうろう)の裏手まで来ていました。卓瀾江は白小笙を残して一人で密室へ入り、父親の墓碑を動かしてその奥へ進みます。そこには、見知った顔がいました。
誰なのかはこの話では明かされないのですが、卓瀾江の表情だけで伝わります。「あなたが生きていた」という顔でした。
潘樾の目の治療は、楊采薇がいろいろ試みてもうまくいかず、ついには目から血が流れ始めます。牢の中の沈厳に相談すると、「三日経って改善がなければ、もう戻らないかもしれない」と言われました。
暗闇の中にいる潘樾は、幼い頃のトラウマに引きずられて「阿澤」と叫んでいます。楊采薇が飛び込んでくると、彼は少し恥ずかしそうにする。そこで楊采薇は廃寺でこっそりキスされた話を持ち出して「仕返しする」と言うのですが、今度は潘樾のほうから先に動きました。
身体を拭いてあげようとした楊采薇は、潘樾の腹部に傷跡があることに気づきます。それは、前の楊采薇が死んだあと、官吏に刺された傷でした。
傷の理由を知った瞬間の楊采薇の顔。あそこはきつかったです。ずっと疑っていた人が、こんなところまで傷を負っていた。
卓瀾江のほうは、父親に軟禁されます。父は実は卓瀾江を傀儡として使い続けていた。かつての盟友を高官の地位につけておきながら、金水幇(きんすいほう)の人間を使ってその盟友を死に追いやった。楊采薇の父の死も、楊采薇を殺したことも、すべて彼の仕業だったと打ち明けられます。
卓瀾江は「黒幕は誰だ」と何度も問いただしますが、父は名前を言いません。「やり始めたら引き返せない」と言うばかりで。
父親だと思っていた人間が、誰かの飼い犬だったという現実。卓瀾江がどれだけきつかったか、少し想像するだけで重くなります。
最後、楊采薇は一度だけチャンスがある鍼治療で潘樾の目に挑みます。潘樾は無条件に信頼して任せました。視力は戻りました。
しかし陳院長はすでに逃亡していました。新鄭書院を捜索しても、もぬけの殻でした。
花間令 21話の感想まとめ
一番残っているのは、やっぱり崖のシーンです。
目が見えない状態で、声も聞こえなくなって、それでも飛び降りた。「楊采薇」と呼び続けながら。正体を知っていながら名前を呼んでいるということは、ずっと前から気づいていたということで、でも彼は一度もそれを指摘しなかった。
なんで黙ってたんだろう、とも思うけど、たぶん言ったら彼女が構えてしまうから。言わないでいることが、潘樾なりの距離の取り方だったんじゃないかと思います。
腹の傷のくだりは、見ていて胸が重くなりました。楊采薇が自分を責めている顔が痛くて。潘樾は何も言わないし、責めもしない。それがまたきついというか、彼の優しさが傷みに変わる場面でした。
卓瀾江と父親の話は、一気に重くなりました。想像していたよりずっと大きな秘密が出てきた感じで、父が「引き返せない」と言ったのが、何重にも絡まった事情がある匂いをさせています。楊采薇の父を殺したのも、楊采薇を殺したのも、この人だったという事実を聞かされた卓瀾江が、怒りよりも先に呆然としていたのが正直な反応だったと思います。
そして陳院長が逃げてしまったこと。後山に私塩(密輸塩)を隠していたという疑惑が固まりかけたところで、証人も証拠も消えた。どこまでも逃げ足が早い。
コメント