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クルミットです♪
街に戻った沈渡たちを待っていたのは、あまりにも残酷な光景でした。
罠だと気づいているのに、民を救うために躊躇なく毒をあおる沈渡の姿には胸が締めつけられます。
どうしていつもこの人は、自分の命を一番後回しにしてしまうのでしょうか。
意識を失って暴走する沈渡を必死で呼び戻そうとする顔幸の姿にも胸を打たれました。
素光という少女を連れて戻ってきた潘馳の行動や、彼の胸の内にある複雑な想いも外せない場面ばかりです。
それでは29話を一緒に見ていきましょう!
長楽曲 29話のあらすじ
沈渡たちが営州の城内に戻ると、複数の民が命を落とす異常事態が起きていました。
知らせを受けた顔幸が遺体を詳しく調べると、死因は毒によるものだと判明します。
使われた毒は、以前現れた火蛾門のものと手口が酷似していました。
沈渡は手がかりを探すため、繍繍の肖像画が飾られた部屋へ向かいます。
画の裏を慎重に探ると、巧妙に作られた隠し棚が見つかりました。
中には見慣れない小箱が隠されています。
その箱を手にした瞬間、陳火蛾の姿をした刺客が沈渡に襲いかかってきました!
激しい刃の打ち合いになります。
沈渡は相手の太刀筋と身のこなしから、違和感を見逃しませんでした。
目の前にいる人物は陳火蛾本人ではなく、来羅敷の変装だと瞬時に見破ります。
正体を暴かれた来羅敷に対し、沈渡は鋭い眼光で解薬を渡すよう迫りました。
来羅敷は冷笑を浮かべ、小さな薬瓶を差し出します。
しかし、その瓶の表面には触れるだけで命を奪う猛毒が塗りたくられていました。
沈渡はその凶悪な罠にすぐ気がつきます。
それなのに沈渡は、民を救う薬を手に入れるため、迷うことなくその瓶を受け取って薬をあおってしまいました。
罠だって分かっているのに迷わず飲むなんて、見ていて本当に息が止まりそうでした!
猛毒はあっという間に沈渡の体を蝕んでいきます。
駆けつけた顔幸の視線の先で、沈渡は毒の苦しみから理性を失い、激しく暴れ始めました。
狂乱する沈渡の姿に、周囲の者たちは近づくことすらできません。
顔幸は危険も顧みずに駆け寄り、必死に沈渡の名前を叫び続けます。
何度も届いたその声に反応するように、沈渡はほんの一瞬だけ正気を取り戻しました。
そのまま沈渡は力尽き、深い昏睡へと落ちていきます。
届けられた解薬のおかげで、苦しんでいた街の民たちは無事に命を取り留めました。
一方の沈渡は、生死の境をさまよう危険な状態に陥ってしまいます。
集まった名医たちも匙を投げるばかりで、打つ手がありません。
顔幸は沈渡が侵された毒の正体すら分からない現実に打ちのめされます。
それでも諦めきれない顔幸は、自らの医術を頼りに銀針を手に取りました。
針治療を施すことで、毒が全身へ回る速度を必死に抑え込みます。
顔幸の手の震えが痛いほど伝わってきて、こっちまで祈るような気持ちになりました。
一刻の猶予もない緊迫した空気の中、街の外へ出ていた潘馳が息を切らして駆け戻ってきます。
その隣には、見慣れない装束を身にまとった少女の姿がありました。
金烏部族の少女、素光です。
素光は沈渡の脈を診て、彼が侵されているのは金烏部族にしか伝わらない秘毒だと断言しました。
門外不出として厳重に保管されていたはずの毒です。
素光は、以前部族から姿を消した聖女が持ち出したものに違いないと推測を語ります。
友の命を救いたい潘馳は、素光にある重大な約束を交わしました。
その約束と引き換えに、潘馳は素光から貴重な解薬を譲り受けます。
顔幸は震える手で解薬を受け取り、沈渡の口元へと慎重に流し込みました。
それから顔幸は、沈渡の枕元から一歩も離れずに夜を徹して看病を続けます。
ようやく沈渡の指先が動き、ゆっくりと瞳が開かれました。
目覚めた沈渡は弱々しい光を宿しながらも、すぐに事件の首謀者を突き止めるべく動き出します。
沈渡は配下の者たちへ、不審な動きを見せていた広春堂の徹底捜査を命じました。
捜索隊が踏み込むと、隠されていた大量の朱砂が発見されます。
朱砂は朝廷が厳しく管理している貴重な鉱物でした。
なぜ地方の一握りの者たちが、これほどの朱砂を手に入れることができたのでしょうか。
沈渡の背筋に冷たいものが走ります。
背後で暗躍している影は、自分たちが考えていた以上に強大でした。
朝廷の奥深くにまでその魔の手が伸びている事実に沈渡は強い危機感を覚えます。
それでも沈渡は引き下がる気など微塵もありませんでした。
營州の街と民を守り抜くため、何があっても真相を白日の下に晒すと誓います。
その決意に満ちた横顔のそばには、顔幸と潘馳が静かに寄り添っていました。
しかし、休む間もなく来羅敷が再び卑劣な奇襲を仕掛けてきます!
激しい火の粉が舞い散る中、沈渡は刃を振るって立ち向かいました。
追い詰められた来羅敷は、聖女が独自に編み出した助燃術を使い、周囲を一瞬で猛火に包み込みます。
燃え広がる炎の壁に阻まれ、来羅敷を取り逃がしてしまいました。
現場へ駆けつけた素光は、辺り一面を焼き尽くす炎の痕跡を見て表情を強張らせます。
この特殊な火の扱い方は、間違いなく行方不明の聖女の手口でした。
聖女が姿を消してからというもの、部族の周囲では似たような異変が相次いでいたのです。
素光は、聖女が今もどこかで暗躍していることを確信しました。
彼女が營州を訪れた本当の目的は、その聖女を探し出して部族へ連れ帰ることだったのです。
火が消し止められた後、潘馳が沈渡の部屋を一人で訪ねてきました。
潘馳は沈渡と顔幸の姿を見つめながら、やり場のない寂しさを瞳に浮かべます。
そして潘馳は、沈渡に対して顔幸との離別の約束を果たすよう冷ややかに迫りました。
沈渡は静かに首を横に振ります。
これまでの苦難を共に乗り越えてきたことで、二人の間には揺るぎない情愛が育まれていました。
沈渡は潘馳に対し、もう過去のわだかまりに囚われるのはやめるよう優しく諭します。
沈渡は鋭い観察眼で、潘馳と素光の間に何らかの取り決めがあることを見抜いていました。
潘馳は解薬を手に入れる代償として、素光と共に金烏部族へ旅立つ決意をしたのではないかと思います。
問いかけられた潘馳は何も語らず、ただ寂しげな笑みを唇に浮かべるだけでした。
潘馳のあの複雑な笑顔、沈渡を救うために何を犠牲にしたのか気になって胸が苦しくなります。
夕暮れ時、沈渡と顔幸は並んで營州の街を歩きます。
すると、街のあちこちから民たちが笑顔で集まってきました。
命を救われた人々は、手作りの温かい料理を差し出して沈渡に心からの感謝を伝えます。
差し出された湯気立つ器を見つめながら、沈渡の表情が穏やかにほころびました。
民の素朴な笑顔に触れ、沈渡はこの街の平和を守り抜く責任の重さを改めて噛み締めます。
隣に立つ顔幸と視線が重なり、二人は互いに柔らかな微笑みを交わし合いました。
沈渡と顔幸の瞳には、どんな困難が待ち受けていようとも共に歩んでいく覚悟が宿っています。
一方で、行方をくらました聖女の影と金烏部族が抱える闇は、静かに闇夜へと溶け込んでいました。
長楽曲 29話の感想まとめ
一番心に刺さったのは、沈渡が毒薬と知っていながら一気に飲み干した場面です。
瓶に毒が塗られていることまで見破っていたのに、民を助ける解薬を手に入れるためなら自分の命を投げ出してしまうなんて、見ていて本当に切なくなりました。
沈渡のこういう不器用なまでの実直さは本当に尊敬します。
でも、もう少し自分を大切にしてほしいと思ってしまいますね。
倒れて理性を失う沈渡を必死で呼ぶ顔幸の姿にも、胸がぎゅっと掴まれました。
あの必死な叫び声があったからこそ、沈渡は踏みとどまることができたのだと思います。
そして、来羅敷のしつこさには本当にイライラさせられました!
毒を使うだけでも卑怯なのに、今度は火の海を作って逃げるなんてどこまで悪あがきをすれば気が済むのでしょうか。
聖女が作った術を悪用しているあたりも腹立たしいかぎりです。
一方の潘馳の選択にも、なんとも言えない切なさが残りました。
素光から解薬をもらうために一体どんな約束を交わしたのか、想像するだけで胸が痛みます。
沈渡に向かって「顔幸と離別しろ」と言いながらも、二人の強い絆を前にして身を引こうとしているのが透けて見えました。
沈渡を救うために自分が犠牲になる道を選んだのだとしたら、潘馳があまりにも報われません。
素光と一緒に金烏部族へ行ってしまうのでしょうか?
沈渡に鋭く突っ込まれたときに見せた潘馳のあの寂しい笑顔が、頭から離れません。
夕暮れの街で民から感謝される沈渡と顔幸の温かい空気感に救われたものの、潘馳が背負ったものの重さを考えると素直に手放しでは喜べない切ない幕切れでした。
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