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クルミットです♪
今回は顧家にじわじわ迫る没落の気配と、洛子商の底知れなさが同時に見えてくる回です。柳玉茹が使用人にご褒美を配るあたたかい場面から始まったと思ったら、裏では商売と家の存続をかけたシビアな駆け引きが進んでいます。そして極めつけは、柳玉茹が偶然見つけた月長石。これがまさか洛子商の仕業だったなんて、と思わずゾワッとしました。それでは12話を一緒に見ていきましょう!
長風渡 12話のあらすじ
楊文昌の両親が試験に息子を送り出す場面から始まります。秋の郷試(科挙の地方試験)は九日間もかかる長丁場で、母親は号房(受験生が寝泊まりする個室)まで付き添おうとしますが、楊文昌が慌てて止めます。
九日間も缶詰めって想像するだけでしんどいです
九日後、顧九思が無事に顧家へ戻ってきました。柳玉茹は使用人たちに一日休みを与え、褒賞金を渡してご馳走まで用意します。屋敷中がのんびり休む中、柳玉茹だけは帳簿をつけていました。顧九思が食べ物を口に運んでやりながら、ふと自分が破題(答案の書き出し)で字を間違えたことを思い出します。
柳玉茹にとって、顧九思が今回受かるかどうかはそれほど重要ではありません。あと二ヶ月で悠州へ移るので、向こうで三年待ってまた受ければいいという考えです。悠州は受験生が少ないので、むしろ目立てるかもしれないとも思っています。でも顧九思は、小さな悠州で一人だけ威張るような真似はしたくないようでした。
プライドの持ち方が意外と繊細な人ですよね
一方、江柔と顧朗華は世間話をしています。顧朗華は長生きして顧九思の子供や孫の顔を見たいと語ります。ですがその日、顧朗華は顧九思を呼び出しました。もうすぐ年越しなのに、城外の六つの荘園から年貢がまだ入っていません。江柔は今年は悠州で年を越すことになりそうだと察していて、この年貢はもう回収できないだろうと諦め気味です。
持っていけない田畑や商品のことを、顧朗華はとても惜しく思っています。江柔が少しずつ積み上げてきた家産だからです。本当は家の事情を話すつもりで顧九思を呼んだのに、狩りの支度をした息子の姿を見た途端、言葉が出なくなってしまいました。
顧九思はそこで違和感を覚え、門の外でこっそり聞き耳を立てます。そして顧家が今、危険な状況にあることを知ってしまいました。狩りには行かず、そのまま街の店舗を見て回ります。
この行動力、いざという時ちゃんと頼りになる感じがします
柳玉茹は賀掌柜に大量の商品を買わせています。印紅は意味がわからず戸惑いますが、柳玉茹は「捨てるべき金は捨てないといけない」とだけ答えます。顧九思はそんな柳玉茹のそばで商売を学びたいと思い立ち、今日から彼女の言うことを何でも聞くと決めました。
そのころ王善泉は、洛子商の助けを得て来年の春までに投じた元手を何倍にも増やせると自信満々でした。ところが洛子商は冷や水を浴びせるように、顧家はすでに家産を移し始めていると告げます。王善泉は最初信じませんでした。むしろ顧家は商売を広げ、大金で商品を買い込んでいるという情報を掴んでいたからです。しかし洛子商が東都からの密書を見せると、王善泉はついに顧家が悠州へ財産を逃がしていると確信し、あと一ヶ月で顧家を潰すと決めました。
この人の冷静さ、ちょっと怖いです
同じ日、柳玉茹と印紅は焼香に出かけ、寺で母の蘇婉と偶然会います。柳玉茹は母を馬車に乗せ、津陵の西家大塘まで日帰りで出かけました。顧朗華はこの外出をどこか気にかけている様子でした。
馬車の中で柳玉茹は、顧家がまもなく徉州城を離れることを母に打ち明け、一緒に来てほしいと頼みます。ですが蘇婉は柳夫人という立場上、しがらみが多く、娘に迷惑をかけたくないという思いから、すぐには頷けませんでした。柳玉茹が泣きながら懇願すると、蘇婉は心を動かされ、ついに承諾します。娘が大きく変わったことを、蘇婉は改めて実感していました。
泣いて頼む柳玉茹、見ていてこっちも切なくなりました
蘇家の祖宅はすでに寂れていますが、思い出はたくさん残っています。柳玉茹はそこの木の上で月長石の対を見つけ、以前翠明楼で洛子商が明月珰(耳飾り)にして贈りたいと言っていたことを思い出しました。
実はこの月長石、洛子商が木に仕込んでいたものでした。彼が顧家を見張らせている人からの報告で、柳玉茹たちが津陵に向かったことも把握していました。柳玉茹は月長石を見て何かを疑い始め、母に隣家だった洛家について尋ねます。自分と同じ年頃の子供がいたような記憶があるからです。でも蘇婉は「そんな子供はいなかった」と答えました。
一方、王栄は柳玉茹が城を出たことを知って慌てて洛子商のもとへ駆けつけます。洛子商は動じることなく、彼女たちは今夜には戻ってくるだろうと答えました。
この余裕、絶対何か知ってる顔してます
長風渡 12話の感想まとめ
一番印象に残ったのは、やっぱり月長石です。柳玉茹が偶然見つけたと思っていたものが、実は洛子商が仕込んでいたものだったと分かった瞬間、ぞわっとしました。しかも隣家に自分と同年代の子供がいたはずという柳玉茹の記憶を、母親がきっぱり否定するのも引っかかります。何か隠されている気がしてなりません。
顧家の没落もじわじわと現実味を帯びてきました。荘園の年貢が集まらない、持っていけない家産を惜しむ顧朗華、それを察して先に手を打つ柳玉茹。誰も大声で騒がないのに、確実に危機が近づいている空気がよく伝わってきます。王善泉が一ヶ月後に動くと決めたので、次はいよいよ具体的な攻撃が始まりそうです。
蘇婉が娘の願いに折れる場面も良かったです。柳夫人としての立場を守りたい気持ちと、娘を突き放せない親心の間で揺れていて、最後に涙で押し切られる形になったのがリアルでした。木の上の月長石を見つめる柳玉茹の顔が、次はどんな反応をするのか気になります。
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