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クルミットです♪
今回は顧家にとって本当に大きな決断が下される回です。悠州に流れ着いた顧家が、これまで積み上げてきたものを丸ごと手放そうとします。柳玉茹の家督相続、王善泉の裏にいる人物の正体、そして頑固な賀掌柜の抵抗と涙。見どころが詰まった1話でした。それでは17話を一緒に見ていきましょう!
長風渡 17話のあらすじ
柳玉茹の商売の見立ては、いまや江柔をも上回るほどになっていました。今後の身の振り方について、江柔も考えを改めなければならない状況です。今日集めた人たちの話は愚痴や不満ばかりでしたが、悠州の役所や節度使への文句は一言も出てきません。そこから、悠州の統治がうまくいっていることが伝わってきます。
文句すら出ないって、逆にすごい統治能力ですよね
江柔は徉州にいたころ、商売は常に十手先まで見据えてやってきました。しかし悠州に来てからは一歩ごとに壁にぶつかり、次にどちらへ進むべきかさえ分からなくなっています。顧九思は母を気遣い、徉州と悠州はもともと違う土地なのだからと優しく声をかけました。
顧九思は父・顧朗華のために衣冠塚を建てようかと提案します。ところが江柔はこれに強く反対しました。顧朗華の遺体をこの目で見ていない以上、彼が死んだとは絶対に信じないというのです。
まだ諦めてないんだ、その気持ちわかります
そして江柔はひとつの決断を下します。これからの顧家商号の大小すべての事柄を、柳玉茹に任せるというものでした。柳玉茹はためらいましたが、江柔の短い言葉でその決意を受け入れることになります。
一方、顧九思はずっとある疑問を抱えていました。王善泉がなぜここまで顧家を根絶やしにしようとするのか、どうしても腑に落ちません。ただの嫉妬や恨みだけでは説明がつかないのです。王善泉は所詮、目先しか見えない欲深く愚かな小者にすぎないからです。柳玉茹はそこで洛子商の存在を思い出しました。この一連の企みの裏には、洛子商がいるのではないかと。洛子商は地獄のような修羗場を這い上がってきた人物で、他人への憐れみなど持ち合わせていません。唯一の例外は柳玉茹だけで、そうでなければ今の洛子商はとうに怪物になっていたはずです。
王善泉は顧九思が望都に着いたと知り、もう構わないでおこうと思っていました。でも洛子商は「根を絶やさなければ、春風でまた芽が出る」と言い含めます。顧家の全財産を手に入れられなかったことに腹を立てた王善泉は、もう洛子商の言うことを聞こうとしません。
この師弟、もう信頼関係ゼロですね
そこで洛子商にとっては、それこそが望むところでした。反乱が鎮まったあと、徉州の民は悪事を重ねた王善泉を必ず恨むはずです。今、王善泉にこう扱われることで、自分は王善泉と手を組んではいない人間だと周囲に示せます。そうすれば後で徉州を手に入れるのも容易になるという計算です。
柳玉茹は顧九思に話したいことがあり、ちょうど顧九思にも話したいことがありました。ふたりが同時に口を開くと、なんと考えていた内容は同じ。顧家の全財産を寄付するというものでした。
顧九思は各掌柜を集めて話をします。全財産を寄付すると聞かされた掌柜たちは、口を揃えて反対しました。顧九思は帳簿をひとつひとつ示しながら、寄付する意味を丁寧に説明していきます。すると賀掌柜だけを除いて、他の掌柜たちは納得してくれました。これまでの貢献に感謝する意味で、顧九思と柳玉茹は掌柜たちに独立資金を渡すことにします。
賀掌柜だけは最後まで頑として反対し、そのお金も断固として受け取りませんでした。自分がいる限り顧家商号は無くならない、そう言い放つ姿に柳玉茹は自分の決断が正しかったのか揺らいでしまいます。顧九思は「これは骨を削って毒を出すような、必要な痛みなんだ」と柳玉茹を励ましました。
賀掌柜のあの意地、正直ちょっとぐっときました
一晩明け、賀掌柜はようやく思い至ります。顧家商号の家訓「富有仁徳、財以済世」を思い出したのです。覆った巣の下に無事な卵などない、顧家の財産をすべて悠州節度使に差し出すのは自分を守るためだけでなく、悠州の民の暮らしを守るためでもあると理解しました。最初に一番激しく反対していた賀掌柜が、今度は誰よりもこの決断の意味をわかる人間になっていました。
出立の日が近づき、帳簿を任されていた聶先生は何度も計算をしながら、名残惜しそうにしています。江柔は柳玉茹を呼び、これまでの商売の思い出を語って聞かせました。柳玉茹はその話に胸を打たれます。江柔は古くからの掌柜たちに別れを告げに行きたくないと言っていましたが、掌柜たちのほうから次々と挨拶にやって来ました。
長風渡 17話の感想まとめ
一番心に残ったのは、やっぱり賀掌柜です。あんなに頑固に反対していた人が、一晩考えて誰よりも家訓の意味を理解する側に回るなんて思いませんでした。反対しているときも意地っ張りで面倒くさいなと思いつつ、心配していたんですよね。でもあの豹変ぶりで、実は一番顧家のことを想っていたのはこの人だったんだと分かります。
江柔が柳玉茹に家督を譲る場面もじんとしました。あんなに商売のやり手だった江柔が、悠州という土地では自分の力が通用しないと素直に認めるのは、簡単なことじゃなかったはずです。それでも柳玉茹の力を認めて任せると決めた姿は、母としても商人としても格好良かったです。
洛子商の動きは相変わらず不気味です。王善泉に怒らせるがままにさせておいて、自分だけは手を汚さずに徉州を手に入れる算段をしているあたり、腹の底が読めません。柳玉茹が彼の正体に気づき始めているのも気になります。
顧朗華の生死をめぐる江柔の頑なさも切ないところでした。遺体を見るまで信じないというのは、諦めきれない母の気持ちそのものです。
全財産を投げ出すという決断、口で言うのは簡単でも実際にやるのはとても勇気がいることです。掌柜たちが次々と江柔に別れを告げに来る場面、素っ気ないふりをしていた江柔がどんな顔をしていたのか、そこが一番気になりました。
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