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クルミットです♪
今回の27話、戦いの場面は多くないんですが、個人的にかなりきつかったです。帰ってきたら誰もいなかった、という話で。シュエウーがここまでどれだけの目に遭ってきたかを見てきているだけに、静かに積み重なっていく感じがしました。
コウチョウキョウとウーウェンヨンの関係も、この話でまた動きます。それでは27話を一緒に見ていきましょう!
蘭陵王 27話のあらすじ
山林の中でシュエウーを守り続けているウーウェンヨン。シュエウーが故郷をふと恋しがる様子を見せると、彼はそのまま一緒に白山村(バイシャンツン)へ向かうことを決めます。
しかし、村に着いてみると、そこは人の気配がまるでない廃村でした。
かわいがっていた祖母がいない。ヒキガエルの「チャオザイ」と「ジンバオ」もいない。子どもの頃にしょっちゅう言い合っていた幼なじみたちも、誰一人残っていない。
住み慣れた場所が静まり返っている光景って、なんとも言えないですよね。賑やかだったはずの場所ほど、空っぽのときが怖い。
そしてシュエウーは、祖母の墓を見つけます。
そこで初めて知る。祖母は、もうこの世にいなかったのだということを。顔を覆って泣き崩れる彼女の姿は、声も出さず静かで。それがかえって見ていてきつかったです。
気持ちを落ち着けて家の中を探すと、一つの錦囊(きんのう。小さな巾着袋のようなもの)が見つかります。開けると、祖母がシュエウーに宛てた手紙が入っていました。
手紙には、「あなたのことをいつも誇りに思っていた」と書かれていたのです。
祖母はずっと待っていたんだろうな、と思いました。帰ってくる日を。帰ってこなくても、この手紙を誰かが届けてくれることを。
ウーウェンヨンはそんなシュエウーに声をかけます。祖母の遺志を継いで、困っている人を助けていけばいい。もう悲しまなくていい、と。
さらに、「周の国へ来てくれたら、この白山村と全く同じ村を作ってあげる」と約束する。
シュエウーは深く心を動かされたようでした。
そこへ、コウチョウキョウたちが馬を飛ばして駆けつけてきます。
目の前にあったのは、ウーウェンヨンがシュエウーの手を引いて、なんとも情深い顔をしているという光景。コウチョウキョウはそれを見て激怒しました。
事情を知らなければそうなりますよ。でもタイミングが悪すぎる。ウーウェンヨンはシュエウーのそばにいてあげられた人で、コウチョウキョウはそれを知らないまま現場に来てしまった。
ウーウェンヨンもコウチョウキョウを見てカッとなり、二人はそのまま殴り合いに。どちらも引く気配がない。
そのすきに、縛られていたはずの馬賊が縄を解いてシュエウーの背後に回り込み、鋭い湾刀(わんとう。先端が湾曲した刀)を首元に当てます。ヤンシシンたち斉の兵たちも押さえ込まれ、身動きが取れなくなってしまいました。
なんとかその場を収め、シュエウーはコウチョウキョウのそばへ戻ります。コウチョウキョウは「真相はわかった。許してくれ」と言葉を絞り出す。ウーウェンヨンは振り返らずに去っていきます。
決裂はしなかった。でも、穏やかには終わりませんでした。
ウーウェンヨンが去った後、ひそかに後をつけていたコウイが一行の居場所を突き止めます。コウチョウキョウが止めるのも聞かず、コウイは馬賊たちに火をかけて始末してしまいます。
この件で、コウチョウキョウとコウイの間の溝はまたひとつ深くなりました。シュエウーも、何か嫌なものを感じ取ったようで、この出来事のあとも心がざわついたままでした。
蘭陵王 27話の感想まとめ
この話でいちばん引きずっているのは、やっぱり白山村の場面です。
廃村になった村をひとりで歩き回るシュエウーの姿が、しばらく頭に残っています。ヒキガエルの名前まで出てきたのが妙にリアルで。チャオザイとジンバオ。そういう細かいところが出てくると、ああ本当にそこで育ったんだなと思えてきます。
祖母の手紙の「誇りに思っていた」という言葉は、残された側がいちばん欲しいものをくれる言葉だと思いました。言い訳でも謝罪でもなく、ただその一言。シュエウーはあれを読んで前を向けたんですが、読んでいるこっちはしばらくじわっとしていました。
コウチョウキョウとウーウェンヨンの殴り合いは、どっちの気持ちもわかるんですよね。ウーウェンヨンはシュエウーのために白山村まで来て、ちゃんと寄り添っていた。コウチョウキョウは全部見えていなかったまま現場に着いた。応援する気にもなれないし、責める気にもなれない。それがこの三角関係のしんどいところです。
コウイの振る舞いには毎回イライラするんですが、この話の嫌さはちょっと質が違いました。止める声を聞かないで馬賊を始末するのは、単純な残虐さじゃなくて、コウチョウキョウをわざわざ無視している感じがある。それがじわじわ気持ち悪かったです。
シュエウーが祖母の墓の前で黙って立っていたあの場面、何もせずただそこにいた。それがこの27話でいちばん重かった一瞬でした。
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