蘭陵王 全話あらすじ ネタバレ|相関図・キャスト・感想・見どころまとめ

ご訪問くださりありがとうございます!クルミットです♪

今回ご紹介するのは、美しい仮面をつけた戦神の伝説を描く歴史ロマンス時代劇「蘭陵王」。
物語にどっぷりと浸かりすぎて、何度涙を流したか分かりません。とにかく切ない恋の行方に、心がずっとざわついていました(笑)。

でも、だからこそ!
戦場では無敵の強さを誇りながらも、その美貌ゆえに仮面で素顔を隠して生きる北斉の皇族・高長恭(蘭陵王)と、予知能力を持つ巫女の末裔として生まれ、過酷な運命に巻き込まれながらも彼を愛し抜く楊雪舞の「壮絶な愛の物語」が、本当に胸に刺さるんです。北周の皇帝・宇文邕との複雑な関係性も相まって、一度見始めたら止まりませんでした。

全46話と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、登場人物たちの感情が細やかに描かれているので、あっという間に感じてしまうはずです。重厚な歴史ドラマでありながら、ときめきや切なさが詰まったこの作品を、ぜひあなたにも体験してほしいです。

この記事では、私がハラハラと涙をこらえながら完走した感想を交えつつ、「蘭陵王」の全話あらすじとネタバレ、見どころを余すところなく紹介します。
ぜひ、戦乱の世で咲いた気高くも儚い愛の結末を、一緒に見届けましょう♪

もくじ

蘭陵王 あらすじ

巫女の血を引き、未来を予見する力を持つと言われる楊雪舞。彼女は白山村という人里離れた場所で、祖母と共にひっそりと暮らしていました。ある日、雪舞は村の禁域に迷い込み、偶然通りかかった美しい仮面の男と出会います。それが北斉の英雄、蘭陵王こと高長恭でした。彼が湯気立つ温泉で傷を癒やしている姿を、木陰からじっと見つめてしまった雪舞。それがすべての始まりでした。

時は南北朝時代、北斉と北周という二つの国が争う血なまぐさい時代です。高長恭は戦場で常に仮面をつけて戦うほど容姿端麗で、その力は恐れられています。一方、北周の皇帝・宇文邕もまた、虎視眈々と勢力を広げようとしていました。祖母から「決して男と関わってはいけない」と言われていたのに、雪舞はふとしたきっかけから、高長恭の戦いと、そして権力争いの渦中にある宮廷の泥沼に巻き込まれていくことになります。自分の運命を知りながら、愛する人のために彼女が選ぶ道とは、一体どんなものなのでしょうか。

見どころ

第1話の冒頭、雪舞が温泉に浸かる高長恭をうっかり覗いてしまう場面で、私は思わず画面に顔を近づけてしまいました。高長恭の仮面の下の顔が見えた瞬間の雪舞の驚きっぷりが、あまりにも純粋で、これから何かが起こる予感をひしひしと感じました。

正直、序盤の雪舞の猪突猛進な行動には「ちょっと待って、危ないよ!」と心の中で何度も突っ込んでしまいました。自分の力を過信して行動して、結果的に高長恭を窮地に追い込んでしまう姿は、見ていてかなりハラハラします。でも、この未熟さが後にどう変化していくのかが、視聴を続ける大きなモチベーションになりました。

中盤、第10話あたりから戦の駆け引きが本格的になってくると、ただのラブストーリーではない重さが加わってきます。仮面をつけて戦う高長恭の孤独な背中が映るたびに、英雄も人間なんだなと、急に距離感を感じるようになりました。

もくじ

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「蘭陵王 各話あらすじ」はこちらから

ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。

キャスト・登場人物 相関図

「蘭陵王」のキャスト&主な登場人物一覧です。

蘭陵王(演:馮紹峰)

兰陵王

北斉の皇族であり、戦場では鬼の仮面を被って敵を震え上がらせる不敗の戦神です。美しすぎる容貌ゆえに顔を隠して戦いますが、その内面は非常に慈悲深く柔和な性格をしています。雪舞との恋に落ちたことで、彼は過酷な政争の渦中へと足を踏み入れていくことになります。

楊雪舞(演:林依晨)

杨雪舞

巫族が住む村で育った、天女の血を引く聡明な女性です。祖母の予言を無視して村を飛び出した先で蘭陵王と運命的な出会いを果たし、彼を支えようと奮闘します。科学や薬草の知識を駆使して人々を助ける、とてもお節介で愛らしいヒロインですね。

宇文邕(演:陳暁東)

宇文邕

北周の皇帝です。天下統一を狙い、宿敵である蘭陵王と激しく対立しています。雪舞に対して特別な想いを抱いていますが、冷酷な顔と彼女に見せる優しさのギャップがたまりません。

安徳王(演:胡宇崴)

安徳王

蘭陵王の弟であり、彼を支える頼もしい存在です。

韓暁冬(演:魏千翔)

韩晓冬

雪舞を献身的に守り続ける青年です。彼の一途さには、観ていてつい応援したくなってしまうはず。

高緯(演:翟天臨)

北斉の皇太子です。蘭陵王の功績と民からの人望を激しく嫉妬し、あの手この手で彼を陥れようとする執念深さが本当に見ていて腹が立ちます。

相関図

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「蘭陵王 相関図」登場人物 早見表

高長恭 (蘭陵王)(フォン・シャオフォン):主人公。北斉の名将で絶世の美貌を持ち、戦場では仮面を被って戦う。雪舞と運命的に結ばれる。

楊雪舞(アリエル・リン):主人公。巫族の聖女で未来を見る力を持つ。蘭陵王と愛し合うが、宇文邕からも求愛される。

宇文邕 (北周武帝)(ダニエル・チャン):北周の皇帝。雪舞を一途に愛し、蘭陵王の最大のライバルとなる。後に北斉を滅ぼす英主。

鄭児(マオ・リンリン):蘭陵王の許嫁だった女性。雪舞に嫉妬し、執念深く陥れようとする悪女。

高緯 (北斉後主)(ジャイ・ティエンリン):蘭陵王の従弟で北斉の暗君。従兄の名声と武勲に嫉妬し、最後は毒酒で蘭陵王を殺害する。

高湛 (北斉武成帝)(ホー・ジョンホァ):北斉の皇帝。蘭陵王の叔父にあたり、武勇を頼みつつも警戒する。

安徳王 高延宗(ジョージ・フー):蘭陵王の従兄弟で最も信頼できる味方。豪快な性格の北斉の武将。

段韶(ハー・チャン):北斉の名将で蘭陵王の叔父(母方)。戦場で蘭陵王を支える盟友。

宇文護(ジョン・シャオニン):北周の権臣。宇文邕の従兄として朝政を握り、皇帝を傀儡にしようと画策する。

馮小憐(ユー・シンティエン):高緯の寵妃。傾国の美女として知られ、北斉滅亡の一因とされる。

「蘭陵王 相関図」人物相関・関係性まとめ

恋愛関係

  • 高長恭 (蘭陵王)楊雪舞
    運命の夫婦
  • 宇文邕 (北周武帝)楊雪舞
    一途な愛
  • 鄭児高長恭 (蘭陵王)
    執着・元許嫁
  • 高緯 (北斉後主)馮小憐
    寵愛

家族関係

  • 高湛 (北斉武成帝)高長恭 (蘭陵王)
    叔父甥
  • 高湛 (北斉武成帝)高緯 (北斉後主)
    父子
  • 高長恭 (蘭陵王)高緯 (北斉後主)
    従兄弟
  • 高長恭 (蘭陵王)安徳王 高延宗
    従兄弟
  • 宇文護宇文邕 (北周武帝)
    従兄(権臣)

敵対関係

  • 高緯 (北斉後主)高長恭 (蘭陵王)
    嫉妬・毒殺
  • 鄭児楊雪舞
    敵対・陥れ
  • 高長恭 (蘭陵王)宇文邕 (北周武帝)
    戦場のライバル
  • 宇文護宇文邕 (北周武帝)
    傀儡化(後に誅殺される)

共犯関係

  • 段韶高長恭 (蘭陵王)
    叔父・盟友
  • 安徳王 高延宗高長恭 (蘭陵王)
    忠実な味方

蘭陵王と楊雪舞は、互いに深く愛し合う恋仲の関係です。一方で宇文邕は蘭陵王の宿敵でありながら、雪舞を慕うという非常に複雑な三角関係が展開されます。安徳王は兄である蘭陵王を全面的に信頼して補佐し、高緯は蘭陵王に対して強烈な嫉妬心と敵対心を燃やし続けています。

評価・レビュー

中国ドラマ「蘭陵王」的評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪

ネタバレを表示する

全話完走しました。見終えた今の正直な気持ちは、とにかく心が重たいです。美しい愛の物語を期待していただけに、後半のあまりに過酷な展開には、何度も溜め息をついてしまいました。

特に忘れられないのが、第46話の大結末です。雪舞が蘭陵王の腕の中で息を引き取るシーンは、本当に切なくて。彼女が最後に「いい女性を娶って、孤独に老いさらばえないで」と蘭陵王に言葉を遺したとき、涙が止まりませんでした。でも、雪舞が亡くなったあと、蘭陵王が子供と二人で隠居するラストには、言葉を失いました。幸せになってほしかったという願いが、半分叶って半分砕け散ったような、そんな複雑な心境です。

物語を通して、鄭児という人物の存在には本当にイラッとさせられました。彼女が冯小怜と名乗り、高緯を操って蘭陵王と雪舞を追い詰めていく姿は、見ていて本当に気分が悪かったです。自分の一方的な愛のために他人の人生をこれほど壊せるものかと、怒りを通り越して呆れてしまいました。逆に、高緯という皇帝の、愛ゆえの狂気には少しだけ複雑な思いも抱きました。

気になったのは、後半のストーリーの駆け足感です。中盤までは二人の愛の過程にどっぷり浸かっていたので、終盤で急に悲劇の連鎖が加速するように感じて、感情の整理が追いつかない場面が多々ありました。特に、蘭陵王が功を立てるたびに疑われていく展開は、分かってはいても見ていて苦しかったです。

全体としては、蘭陵王と雪舞の絆の強さには確かに心揺さぶられましたが、あまりにも犠牲が多すぎたというのが正直な感想です。愛し合う二人が、どうしてこんなにも権力争いに翻弄されなければならなかったのか。見終えてからもしばらく余韻が消えず、穏やかな気持ちで日常に戻るのに少し時間がかかりそうです。このドラマ、観てよかったのかどうか、まだ自分の中で結論が出ません。

撮影秘話とトリビア

「蘭陵王」の世界をもっと深く楽しめる!知れば知るほど面白い、ドラマのトリビアや撮影裏話をご紹介します。
本編では見られないキャストたちの素顔や、制作の裏側に迫るエピソードを集めました♪

物語を彩るロケ地

壮大な世界観を作り上げた撮影場所は、主に浙江省にある「横店影視城」と「象山影視城」でした。また、広大な風景を表現するため、「天漠」でもロケが行われたそうです。

台湾での圧倒的な人気と視聴率

2013年9月9日に台湾の中視(CTV)で放送された際には、最高視聴率(分単位)で4.82%という非常に高い数値を記録したとのことです。完結編の放送時には121万人以上の視聴者が物語の結末を見届けました。

豪華な楽曲陣

ドラマを盛り上げる音楽は非常に豪華なラインナップでした。五月天(Mayday)の「入陣曲」がオープニングを飾り、丁噹が歌う「手掌心」がエンディングとして愛されました。さらに、任賢齊や家家、主演の陳曉東も挿入歌に参加しています。

現場の和やかなNGシーン

撮影現場のオフショットでは、主演の二人が楽しそうに過ごす姿が見られました。真剣なシーンの合間に、馮紹峰が林依晨に対して思わず英語で話しかけてしまい、現場が笑いに包まれるという可愛らしいNGシーンも残されています。

制作までの長い道のり

このドラマは、企画から完成までに約5年という長い歳月をかけて準備されました。総監督を務めた陳玉珊が長年温めてきた企画であり、制作スタッフの並々ならぬ熱意が込められた作品だと言われています。

中国本土での反響 ― 豆瓣7.1・1億元超投資のアジア席巻作

『蘭陵王』、2013年の中国古装ドラマシーンで最も話題をさらった一本として、いまも中国の時代劇ファンの記憶に強く残る作品なんです♪ 総投資1億元超、企画から完成まで実に5年――当時としては破格のスケールで挑まれた大型プロジェクトでした。

2013年8月14日 中国大陸初放送 ― 四大衛視の視聴率No.1

本作は2013年8月14日に中国本土で初放送され、すぐさまその年の史劇ドラマの頂点に躍り出ました♪ 全46話にわたって中国四大衛視(江蘇・湖南・浙江・東方衛視系の大型チャンネル枠)で常に上位3位以内をキープし、最終話では視聴率トップを記録するという堂々の結果を残しています。

2013年の中国史劇ドラマ平均視聴率ランキングでは年間No.1の座を獲得。同じ年には『陸貞伝奇』『精忠岳飛』といった強豪作品がひしめいていた中での首位獲得だったので、その勢いは本当に圧倒的だったんですよ。

豆瓣7.1 ― 10年経っても残る”美しすぎるラブ史劇”の評価

本作の豆瓣スコアは7.1点で着地。放送から10年以上が経過した現在もこの数字を維持しており、中国の古装ラブドラマとしては中堅上位クラスの安定した評価ラインに入っています♪

評価の傾向は大きく二派に分かれます:

  • 支持派:馮紹峰さんと林依晨さんの画面相性、映画級の映像美、五月天《入陣曲》をはじめとするOSTの完成度、東洋ファンタジーと歴史ロマンの融合
  • 惜しむ派:後半に入って加速する悲劇展開、予知能力や巫族設定の処理、一部キャラ(特に高緯)の行動動機

特筆すべきは女性視聴者からの圧倒的支持。主演二人の切なすぎるラブラインと、”美しすぎる悲劇の王”というキャラクター性が、中華圏の女性ファンの心を鷲掴みにしたんです♪

アジア全域に広がった”蘭陵王ブーム”

中国本土のヒットはそのまま国境を越え、台湾・香港・東南アジア華人圏にまで大きな波を作りました。特に台湾では中視で2013年9月から放送が始まると、分単位最高視聴率4.82%を記録するほどの社会現象に。

さらに日本、韓国、ベトナム、タイでも次々と放送・配信され、“蘭陵王 = 馮紹峰”というイメージがアジア全域に定着する大きな契機になった作品なんですよ♪

脚本と製作体制 ― 陳玉珊×二人の監督が5年温めた企画

『蘭陵王』のもう一つの見どころは、台湾・中国・香港の実力派クリエイターが結集した重厚な製作体制にあります♪ 単なるリメイクや流行便乗ではなく、しっかりとした企画と原作が土台にある一作なんです。

陳玉珊(フランキー・チェン)― 同名小説原作&脚本兼任

本作の原作小説と脚本を手がけたのは陳玉珊(フランキー・チェン)さん。台湾ドラマ界で長年プロデューサーとして活躍し、『花ざかりの君たちへ』『やさしい時間』など青春・ラブドラマの名手として知られる方です♪

陳玉珊さんは北斉の武将・高長恭に惚れ込み、自ら同名小説『蘭陵王』を執筆。その小説を自らドラマ化するために5年もの歳月をかけたというエピソードは、中国本土でも有名な話なんですよ。

陳玉珊さんはこの作品でプロデュース・脚本・原作執筆の三役を務め、自身が構想した”予知能力を持つ楊雪舞×美しすぎる武将・蘭陵王”という完全オリジナルのラブラインを軸に全46話を組み上げました。

钟澍佳×周晓鹏 ― ダブル監督体制

本作の監督は钟澍佳(ジョン・シュウジャ)さんと周晓鹏(ジョウ・シャオポン)さんのダブル体制。钟澍佳さんは香港TVB出身で『衛子夫』など時代劇を多数手がけた実力派、周晓鹏さんは中国本土の映像美派として知られる監督です♪

二人で46話を分担することで戦場シーンのスピード感宮廷ドラマの静謐な美という二つの異なる映像トーンを両立。本作が”映画のような映像美”と称賛されたのは、このダブル監督体制による賜物でした。

4社共同出品 ― 中台の映像制作力を結集

本作は東王文化・柏合麗影視・上影英皇文化(上海上影英皇)・上海耀客伝媒という4社の共同出品で作られています♪ 中国本土の制作会社と、香港・台湾資本の出資会社が一つのプロジェクトに集まった、当時としてはかなり野心的な布陣でした。

制作期間は2012年4月16日クランクイン、同年8月10日クランクアップ。約4ヶ月の撮影で46話分を撮り切るという、中国ドラマとしては比較的タイトなスケジュールで撮影が進みました。その後1年ほどのポストプロダクションを経て、2013年8月の放送にこぎつけたんです。

歴史上の蘭陵王と本作 ― 史実とフィクションの境界線

本作の主人公・高長恭(蘭陵王)は実在の人物。南北朝時代の北斉に実在した武将で、中国史の中でも特に有名な悲劇の英雄なんです♪ ただしドラマは史実をベースにしつつも、大きな創作要素を加えて物語を組み立てているので、その境界線を知っておくと視聴体験がぐっと深くなりますよ。

史実の高長恭 ― 541年生まれ、32歳で毒酒を賜る

歴史上の高長恭(541年〜573年)は、北斉の皇族で文襄帝・高澄の四男。その容貌があまりに美しく戦場で兵に侮られるため、鬼神の仮面を被って出陣したという逸話が残っています♪ これは本作でも忠実に再現されている設定なんです。

史実における最大の戦功は564年の邙山の戦い。北周・突厥の連合軍に囲まれた金墉城を、わずか500騎で突破して救援した武勲は伝説として語り継がれました。この戦いの勝利を記念して将兵たちが作ったのが、雅楽の舞曲『蘭陵王入陣曲』。これこそが五月天の主題歌タイトル《入陣曲》の由来なんですよ♪

しかし史実では、その後に従兄弟の高緯(後主)から妬まれて毒酒を賜り、32歳の若さで世を去ります。本作の悲劇的な結末は、この史実の毒酒死を踏まえつつ、ドラマ独自のアレンジが加えられた形になっています。

楊雪舞は完全オリジナル ― 予知能力という創作軸

一方、ヒロインの楊雪舞は完全なオリジナルキャラクター。史実上の高長恭の妻や恋人として記録に残る女性は別におり、”巫族の血を引き予知能力を持つ女性”という設定はすべて陳玉珊さんの創作なんです♪

この予知能力設定こそ本作の物語を動かす最大のエンジンで、“雪舞が蘭陵王の死を予見し、それを変えようともがく”という愛のドラマとして全46話が組み上げられています。史実のタイムラインをなぞるだけでは描けない深い情感を、この創作軸が可能にしたんですよ。

高緯の描き方 ― 史実の暗愚な暴君を物語の影に

本作でラスボス的な役回りを担う高緯(翟天臨さん演)は史実でも有名な暗愚の君。北斉の最後の皇帝にあたる人物で、中国史の歴代皇帝の中でもワースト評価を受けることが多い暴君なんです。

史実では佞臣の讒言を信じて忠臣・斛律光を粛清し、続いて高長恭にも毒酒を賜るという自国の柱を自ら折った愚行で知られ、その結果わずか4年後の577年に北斉は北周に滅ぼされてしまいます。本作ではこの史実を踏まえつつ、高緯の嫉妬心と執念深さを物語のラストまで引っ張る軸として機能させているのが巧みな脚色なんですよ♪

結末解説【ネタバレ注意】― 第46話「最後の決戦」とエピローグの史実リンク

※この章はドラマ最終話の核心的な結末に触れています。本編未視聴の方は十分ご注意ください。

『蘭陵王』、全46話のラストは中国ラブ史劇史上屈指の切なさとして語り継がれる結末です♪ 五月天《入陣曲》のメロディと、雪舞の最期、そしてエピローグの史実リンク――すべてが重なって胸に残る最終話、少しだけ内容を整理してご紹介します。

第46話「最後の決戦」― 高緯が放つ二本の矢

最終話の舞台は、蘭陵王を守るために雪舞が仕掛けた最後の作戦。民と蘭陵王を守ると誓った雪舞は、仮面の義士に扮して敵側の小燐を捕らえる覚悟を決めます♪

駆けつけた蘭陵王が小燐を討とうとしたその瞬間、背後に現れた高緯が弓を構え、立て続けに二本の矢を放ちます。一本は小燐に、もう一本は雪舞に命中。高緯は自ら愛した小燐の亡骸を抱きしめながら、毒を仰いで自害するという壮絶な最期を遂げるんです。

雪舞は蘭陵王の腕の中で、「いい女性を娶って、孤独に老いさらばえないで」という優しい遺言を残してゆっくり息を引き取ります。この言葉が、後の蘭陵王の人生を決定づける鍵になるんですよ。

エピローグ ― 成長した息子・高平安と父・蘭陵王

最終話のラストシーンは、時が流れた後のエピローグ♪ 成長した蘭陵王と雪舞の息子・高平安が、母の墓の前に佇む父の姿を見つめ、父に抱きかかえられて静かに墓を後にします。

ドラマ本編は”雪舞を失った蘭陵王が息子と共に隠遁生活へ”という形で幕を下ろしますが、この終わり方は史実上の蘭陵王の毒酒死をあえて直接描かないという選択。陳玉珊さんの脚色はここで最後の一滴の救いを物語に残した形なんです♪

エンディングで語られる史実 ― 龍門石窟の造像銘

そしてエピローグの最後、ナレーションで龍門石窟の造像銘について触れられます。実際に中国・河南省の龍門石窟には、蘭陵王の孫・高元簡が地蔵菩薩像と観音菩薩像を納めたことを記した碑文が存在するんです♪

この史実リンクによって、ドラマは「雪舞との愛は絶えても、蘭陵王の血筋は確かに後世へと受け継がれた」というメッセージで静かに幕を閉じます。フィクションと史実が最後の最後で静かに交差するこの演出こそ、本作が10年経っても語り継がれる名エンディングとされる所以なんですよ♪

なぜこの結末が支持され続けるのか

本作の結末が10年以上経っても中国古装ドラマファンの心に残り続ける理由は、史実の重さを受け止めつつ、フィクションならではの救いを残したバランス感覚にあります♪

史実通りに蘭陵王が毒酒で死ぬ結末なら後味が重すぎる。かといって全員ハッピーエンドでは歴史への敬意を失う――その中間を狙った”雪舞の死と息子の存在”という着地点こそ、陳玉珊さんと二人の監督が5年をかけて辿り着いた答えだったんです。

基本情報

タイトル 蘭陵王(兰陵王)
英語タイトル Prince of Lan Ling
配信 U-NEXT、Hulu、FOD、Amazon Prime Video(※時期により変動あり)
放送年 2013年
話数 全46話
ジャンル 歴史ロマンス時代劇
演出 鍾澍佳(ジョン・シュージア)、周暁鵬(チョウ・シャオポン)
脚本 陳玉珊(チェン・ユーシャン)他
主な出演 馮紹峰(ウィリアム・フォン):高長恭(蘭陵王)役
林依晨(アリエル・リン):楊雪舞役
陳曉東(ダニエル・チャン):宇文邕役
翟天臨(ジャイ・ティエンリン):高緯役
胡宇威(ジョージ・フー):安德王役
魏千翔(ウェイ・チェンシャン):韓暁冬役

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!
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