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クルミットです♪
28話、じわじわと積み上がってきたものが一気に動き始めた回でした。大殿での出来事から空気がガラッと変わって、そのあとセツブがひとりで抱えていた不安が、ついに行動に変わります。この回のセツブがちょっと切なかったので、その話をしたくて書きました。
それでは28話を一緒に見ていきましょう!
蘭陵王 28話のあらすじ
大殿でのシーンから、この話が始まります。
皇帝コウタンが、太子コウイを公の場で叱責しました。馬賊を焼き殺したという残虐な行いが理由です。それだけでも十分重いのに、コウタンはさらに追い打ちをかけます。本来、太子にしか賜ることのできない大璋玉(だいしょうぎょく)を、コウチョウキョウ(蘭陵王)に与えたのです。
太子の面目を、大勢の前で完全に潰した場面ですよね。コウタン、これは意図的だと思います。
コウイはその屈辱に耐えきれず、深い恨みを胸に抱えることになります。コウチョウキョウへの憎しみが、この瞬間にまた一段と大きくなりました。
一方、セツブには別の不吉な兆しが重なります。赤星が再び空に現れたのです。子どもの頃、白山村のおばあさんから言い聞かされていた言葉がありました。「赤星が現れたときは天罰の前兆。天下に大きな災いをもたらす」と。
おばあさんの言葉がここで出てくるの、じんわりきます。セツブがどんな顔でその星を見上げていたか、想像するだけでつらい。
セツブはコウチョウキョウの身を案じていました。太子コウイとの対立が続いている今、このままでは彼が危ない。何とかして山に退いてほしい。でも彼女にはわかっていたんです。コウチョウキョウは尚書令(しょうしょれい)という重要な役職の責任を手放せない人だということを。大斉の軍と民への思いがある。自分が犠牲になっても人々を裏切れない、そういう人だということを、誰よりもセツブが知っていた。
だから彼女は、本人に直接言うのではなく別の方法を探します。
セツブが訪ねたのはダンショウとアンドクオウです。二人に事情を打ち明け、コウチョウキョウを安全に退隠させる方法を一緒に考えてほしいと頼みました。
ダンショウはセツブの話を聞いて、周国と北斉の間に今は停戦協定があることを指摘します。今なら戦場に出る必要もない。コウチョウキョウが退隠しても誰にも責められない状況が整っているということです。ダンショウはコクリツコウ将軍とも相談して、コウチョウキョウが安心して退けるよう策を急いで練ると約束してくれました。
セツブが自分一人で抱え込まず、ちゃんと人を頼ったのがほっとしました。でもそれだけ追い詰められているということでもある。
セツブの「守りたい」という気持ちと、コウチョウキョウの「逃げたくない」という意志。この二つがどこかでぶつかることになるのが、もうこの時点で見えています。
蘭陵王 28話の感想まとめ
一番頭に残っているのは、大璋玉の場面です。
太子に与えられるはずのものを、その場でコウチョウキョウに渡す。コウタンって本当に読めない人ですが、この行動はどう見てもコウイを追い詰めにいっています。コウイが後で何をするか、28話の時点でもう予感があって、それが怖かったです。
セツブについては、この回はいつもより少し落ち着いた動き方をしていました。コウチョウキョウを正面から説得しようとするのではなく、まず周囲の人間を動かす。本人に言っても聞かないとわかっているから、別の道を選ぶ。そういう判断ができるセツブが、この回ちょっと好きになりました。
赤星のエピソードは、白山村のおばあさんの話が出てきたことで、セツブの焦りに理由がついた気がします。ただ心配しているのではなく、子どもの頃から刷り込まれた恐れが体の奥にある。そういうセツブの不安の根っこが見えた場面でした。
ダンショウが停戦協定を理由にコウチョウキョウの退隠を後押しする気になってくれたのは、この話では数少ない「良い方向」でした。
そしてコウチョウキョウ本人はこの回、セツブたちが動いていることを何も知らない。彼女が必死に策を練っている間、彼はきっとただ自分の責務をこなしているんだろうと思うと、なんか、ふたりの距離が一番遠く感じる回でした。
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