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クルミットです♪
30話、ついに来てしまいました。予感はあったんです。物語の空気が変わってきていたのは。でもここまでくると、さすがに重いです。コウキが父帝に手をかけるシーンを、頭の中でずっと追ってしまっています。
一方でコウチョウキョウとセツムの隠居生活は穏やかで、その静けさと宮廷の醜さが交互に来るたびに、胸のあたりがざわざわします。
それでは30話を一緒に見ていきましょう!
蘭陵王 30話のあらすじ
コウチョウキョウとセツムは隠居先でのびのびと暮らしています。コウチョウキョウは「自分が身を引いたのは、太子に経験を積む機会を与えるためだ」と話していました。
本当にそう思ってるのか、それとも自分に言い聞かせているのか、どっちなんでしょうね。
宮廷では、ソテイが朝廷でコウキをしきりに持ち上げています。ところが皇帝・高湛(武成帝)は突然激怒します。民情視察に出た際、貧しい民から「太子が官職を金で売り捌いている」という実態を聞かされたからです。武成帝は朝廷で太子を公然と叱責する。このままでは齊の国が滅びると。
コウキは自分に非があるとは思っていません。悪びれるどころか、反省の色もない。
官職売買は本当にやばい。国の骨格を金で崩すようなものです。高湛が激怒するのは当然すぎます。
高湛はついに「廃太子」という言葉を口にし、急ぎ蘭陵王を宮廷に召還するよう命じます。皇位継承について話し合うためです。
コウキはずっと不満を抱えていました。父帝が何かにつけて自分と蘭陵王を比べることに。高湛が段韶と斛律光を呼び込んで継承を相談しているという話を聞き、皇位が蘭陵王に渡るかもしれないと恐れます。
テイジとソテイの進言を受けて、コウキは「先手を打つ」と決断します。
数日後、ジュウゼンゾク(柔然族)の祭天の儀式が行われました。コウキは使者が持参した生け贄の供物に麻薬を仕込み、皇帝に使わせます。高湛はその場で突然昏倒します。
祭典の場でこんな手を使うのか、と。コウキの追い詰められ具合はわかるけど、「追い詰められてた」で片付けていい話でもないですよね。
高緯は父帝を抱えて寝殿へ運び、大臣たちをすべて大殿に留め置くよう命じます。そして毒を杯に注ぎます。でも、手が止まります。相手は自分の父親です。
その迷いの隙に、麻薬の効き目が薄れて皇帝が目を覚ましてしまいます。目の前に毒杯を持った息子がいる。高湛は痛ましい声で叫びます。「蘭陵王に皇位を継がせる」と。
コウキはそこで我を忘れます。そばにあった香炉を手に取り、父帝の頭に叩きつけます。
高湛はそこで息を引き取りました。
見ていてきつかったです。コウキが迷っていたのは確かなのに、最後の一撃だけは完全に感情で動いていて。
その直後、ソテイが皇帝の「継承詔書」を持って駆けつけます。コウキが読んでみると、父帝は最初から自分・コウキに位を譲るつもりだったとわかります。
蘭陵王に継がせると叫んだのは、意識が朦朧としていたからなのか、それとも息子に思いとどまってほしかったからなのか。もうコウキには確かめる方法がありません。
コウキは後悔に打ちひしがれます。
蘭陵王 30話の感想まとめ
一番ずっしり来たのは、詔書を読んだコウキの場面です。父帝が最初から自分に継がせるつもりだったとわかる、その瞬間。あの取り返しのつかなさ。
コウキは最初から嫌いなキャラなんですが、この回だけは少し違う見方になりました。嫌いは嫌いなままですけど。自分で掘った穴に落ちたとは言え、「知らなかった」というのは一番きつい後悔の形です。
でも、高湛が意識を取り戻して「蘭陵王に継がせる」と叫んだ瞬間、コウキが香炉を振り上げる速さ。あそこが一番怖かったです。あれほど迷っていたのに、その迷いがきれいに消えた。見ていて寒くなりました。
ソテイとテイジが「先手を打て」と入れ知恵した構図も腹立たしい。悪知恵を吹き込む人間は部屋の外にいて、手を汚すのはコウキだけ。この手の話は何度見ても嫌になります。
コウチョウキョウとセツムが隠居先で穏やかに暮らしている時間と、コウキが父帝を打ち殺した寝室が同じドラマの中にあるのが、なんとも言えない気持ちになります。
コウキは今頃、あの詔書を何度読み返しても答えが出ないまま、一人でいるんじゃないかと思います。父帝が「蘭陵王に」と叫んだあの声が、ずっと頭から消えないはずです。
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