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クルミットです♪
19話、じわっとくる回でした。
「郊游(ピクニック)」という名目で始まった南郡への旅に、幼い頃の記憶が重なって、その流れで采薇(ツァイウェイ)が潘樾(パン・ユエ)の気持ちに少しずつ気づいていく。そこに卓澜江(ジュオ・ランジャン)が割り込んで剣呑な空気になって、夜は黒衣の一団の襲撃があって、翌朝には額への口づけがあって、最後は「婚約は偽りだ」という告白で終わります。
盛りだくさんなのに不思議とテンポはゆったりしていて、場面場間に空気がありました。
それでは19話を一緒に見ていきましょう!
花間令 19話のあらすじ
まず采薇がひとりで獄中の沈慈(シン・ツー)を訪ねるところから始まります。
沈慈は足音と心音だけで来た人物を見分けられるという特殊な能力の持ち主。采薇は彼を観察しながら、「この人は新鄭の学生たちとは違う、本物の沈慈ではない」という確信を深めます。
疑っているのに表情一つ変えず問いただす采薇、度胸があります。
潘樾は囚人の正体を確かめるために南郡へ行くことを決めます。それを「郊游(外出)」の名目で通すことにして、采薇に「一緒に行こう」と言うのですが、采薇は別行動でいいと思っています。潘樾が勝手にふたりの旅を決めてしまう。
糕点(お菓子)や果物をたくさん用意して「演技ならちゃんとやろう」と言う潘樾が、少し微笑ましかったです。采薇は黙って本を読んでいる。手が疲れるだろうと潘樾がそっと本を持ってあげる場面が静かで良かったです。
水波紋組織は、潘樾と采薇がピクニックに出かけた実は姿を隠している、という情報を手に入れ、人手を出して始末しようとします。
南郡に着いたとき、采薇が足を止めたのが「糖人(タンレン)」という飴細工の人形。幼い頃、潘樾と一緒に作ったことがある、という記憶がよみがえります。潘樾はすぐ気づいて、ふたりでまたその場で一緒に吹きます。潘樾は「あのとき君が作った糖人、何ヶ月も持ってたよな」と言う。
何ヶ月も持ってたって、それは相当好きだったんですよ。幼い頃からずっと。でも采薇はまだ気づいていないから、もどかしいです。
さあ食事でもと座ろうとしたところに、卓澜江が現れます。「なんで俺を連れてこなかったんだ」と言いながら合流するんですが、潘樾はすでに彼が周囲に人を伏せさせていたことに気づいていました。客栈(旅館)で部屋に戻るなり、いきなり剣を突きつけます。
「何しに来た」と問い詰めると、卓澜江は「お前たちを狙う者がいる」と答え、水波紋組織との関係は否定します。でも詳しい説明はしない。孫震(スン・ジェン)は卓澜江が感づいたと知り、何かを動かし始めます。
客栈の部屋が足りず、潘樾と卓澜江は相部屋になります。
その夜、大雨の中、采薇がお茶で手を火傷してしまいます。声を聞いた潘樾と卓澜江が扉を蹴破って飛び込んできます。
茶の火傷で扉を蹴破るふたりは少し笑えますが、それだけ常に耳を立てているということで、ちゃんと守られています。
眠れない潘樾と卓澜江、ふたりで酒を飲みながら父親の話になります。父への感情はまったく異なります。そして話題が采薇に変わったとたん、一触即発の空気になります。「同じ女を好きにならなければ、いい友人になれたかもしれない」という流れ、確かにそうだと思いました。
深夜、黒衣の一団が押し寄せます。卓澜江は「采薇を連れて先に逃げろ」と潘樾に言い、自分は残って相手をします。采薇は中庭の箱の中に隠れますが、誰かが近づいてきます。昼間に潘樾と交わした約束を思い出し、「潘樾」と名前を呼びます。すると本当に来た。
呼んだら来てくれた、それだけのことなのに、すごく良かったです。
卓澜江は敵の一人の仮面を外します。それが孫震でした。失望した卓澜江に、孫震は「知らないほうがいいこともある」と言います。
翌朝、采薇が熱を出します。卓澜江は孫震を追いましたが見つからず、禾陽へ戻ります。潘樾は安全な場所を確保し、阿泽(アーザー)に薬を取りに行かせて、一晩中そばにいました。翌朝、目が覚めた采薇は、潘樾が目を閉じて休んでいるのに気づきます。でも実は起きていて、采薇が目を開けると目を閉じる、という小さなやり取りがあります。
そして潘樾は采薇の額に口づけをします。
何も言わずに行ってしまうんですよ。「熱を確認した」とも言わない。それが一日中采薇を悩ませることになる。
采薇は揺れます。潘樾が好きなのは上官芷(上官ジー)のはずだし、そもそも彼はすでに郡主の駙馬(フーマー/婿)になっているはず、と思って、距離を置こうとします。
采薇の冷たい態度を見た潘樾は、郡主からの手紙をあえて采薇に渡します。そして言います。「俺と郡主の婚約は、実は偽りのものだ」と。
花間令 19話の感想まとめ
一番残ったのは、糖人のシーンです。
幼い頃に一緒に作った飴細工を潘樾がずっと覚えていて、それを南郡でまたふたりで作る。告白よりもそういう積み重ねのほうが、重く感じます。
额への口づけも、派手なシーンじゃないのに引っかかりました。言い訳できる距離感なのに何も言わずに去る潘樾、その判断が采薇を一日中考えさせることになった。意図的なのか無意識なのか、どちらにしても上手いです。
卓澜江と孫震の件は、この話で一番きつかった部分です。自分の手で信頼していた相手の仮面を外すという場面、卓澜江の表情を想像するとしんどかったです。
最後の「婚約は偽りだ」という潘樾の言葉、采薇がここまで冷たくしていた理由がそもそも「諦めるため」だったと思うと、タイミングとしては正しかった。でも采薇がすぐ受け取れるかはまだわからなくて、その余白が次に続きます。
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