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クルミットです♪
56話、かなりきつかったです。大きな動きが重なる回なんですが、特に耀天と何侠のくだりは、見ているあいだずっと胸のあたりがざわざわしていました。司馬弘の最期と、楚北捷の迷いも絡んで、この話だけで一本分くらいの重さがあります。
それでは56話を一緒に見ていきましょう!
孤高の花 56話のあらすじ
司馬弘が娉婷に面会を求めます。
「大晋はあなたに申し訳ないことをした。でも今、大晋が危機に瀕している。王室の血を引く者は楚北捷しか残っていない。どうか彼を、大晋を助けてほしい」
長年、鎮北王のそばで苦労を重ねてきた娉婷に、こういう頼み方をするとは。司馬弘、最後まで娉婷の覚悟を頼りにしているんですね。
娉婷が黙ってうなずいた瞬間、司馬弘の顔からすっと力が抜けるのが分かって、ああ、この人ずっとそれが心配で怖かったんだなと思いました。
双児が勅書を読み上げます。白蘭軍の侵攻を受けた大晋で、鎮北王・楚北捷こそ徳義を兼ね備えた人物として、大晋の王位を継ぐ者と宣言する内容です。将兵たちが一斉に「万歳」と叫ぶ中、司馬弘は天幕の中で笑みを浮かべたままひっそりと倒れていきます。
穏やかな最期でした。ドラマの皇帝というのはもっと激しく死ぬイメージがあったので、この静かさは少し意外でした。でも考えると、娉婷があのひとつのうなずきを返してくれたから、安心して逝けたんですよね。
一方その頃、耀天公主が動き出します。
自分の誕生日を口実に、夫の何侠を宴席に招きます。何侠はすぐ気づきます。「妻が私を呼んだのは、私がまだ生きているのが邪魔だからだ」と。側近の冬灼は断るよう勧めますが、何侠は首を振ります。今の朝廷には自分の小さなミスを見逃さない目がいくつも光っている。鴻門の宴だと分かっていても行かなければならない、と。
※「鴻門の宴」は中国の故事で、暗殺が仕組まれた宴席にあえて乗り込んでいくエピソードのことです。
先に偵察に出た飛照行が「公主に伏兵の気配はない」と報告します。むしろ今夜が好機だと言いますが、何侠は「公主が私を殺しにこないかぎり、私から手を出すつもりはない。あの人は私の妻で、腹に私の子を宿しているから」と答えます。
宴席に着くと、何侠は自分が手描きした鳳冠の図面を耀天への誕生日の贈り物として渡します。
「結婚したとき約束しただろう。いつかお前に天下の后冠を乗せると。もうそう遠くない」
工匠にはすでに作り始めさせていると言います。愛情なのか計算なのか、何侠という人はいつもその両方が混ざっていて、どちらで受け取ればいいのか分からなくなります。
耀天は女児紅(女の子が生まれた年に仕込む縁起の良い酒)を二人で飲もうと言い、杯を並べます。多疑な何侠は自分の杯と耀天の杯をこっそり入れ替えます。
入れ替えた瞬間「やっぱり」と思ったんですが、それが耀天の計算通りだったと分かったとき、もっと怖くなりました。
震える手で杯を飲み干す耀天。「子どもの名前、考えた?」と聞きます。何侠は「無憂(むゆう)」にしようと答えます。耀天はその名前がとても気に入ったと言います。
そして耀天は懿旨(公主の名で出す命令書)を取り出します。
「白蘭の江山をあなたに渡す。もう白蘭にあなたの居場所はない。公主として、この毒は盛らなければならなかった。でもあなたが杯を替えることも分かっていた。だから今日、私は最初から死ぬつもりで来た」
耀天が倒れていきます。
何侠は解毒薬を取りに宮へ走ります。しかし部屋に戻ってきた彼の手は、最後の最後で止まります。渡せば耀天は助かる。でも王位が揺らぐ。
あの「止まった手」、想像するだけできつかったです。何侠の顔がどんな表情だったか。泣いていたんじゃないかと思う。泣きながら見殺しにしたんじゃないかと。
耀天は何侠の腕の中で息を引き取ります。
場面は変わって、楚北捷。
王位を継ぐことへの迷いを娉婷に打ち明けます。娉婷の願いはずっと、二人で山里に引っ込んで静かに暮らすことだったから。でも自分が断れば、誰が何侠と戦うのかと。
娉婷はこう返します。
「あなたの大きな志に比べたら、私の小さな望みなんてどうってことない。心に山と川があれば、どこだって田園よ。あなたが勝てば一緒に天下に立つ。あなたが負けたら一緒にゼロから立て直す」
さらっと言ってるけど、相当な覚悟です。娉婷の強さってこういうところで出てくる。
孤高の花 56話の感想まとめ
56話で頭から離れないのは、何侠が解毒薬を持ったまま止まった場面です。
耀天は全部分かって死んだんです。何侠が杯を替えること、最後に迷うこと、きっと全部。それでも「無憂」という名前を嬉しそうに繰り返して、懿旨を渡して、笑って飲んだ。
一方の何侠は、ちゃんと走って戻ってきたんですよね。解毒薬を持って。でも渡さなかった。
好きか嫌いかの話じゃないし、愛情があるかどうかの話でもない。愛情があっても手が止まった。それが何侠という人間のすべてだと思います。きつかったです。
司馬弘の最期は、静かすぎるくらい静かでした。でも、娉婷が一つうなずいたから逝けた。あの笑顔はそういう笑顔だったと思います。
「無憂」という名前は結局、誰のものにもならなかった。耀天が気に入った顔だけが残ります。
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