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クルミットです♪
今回の35話は、季英英がついに王妃の衣装を着せられてしまう回です。晟豊沢のやり方はどんどんエスカレートしていて、見ていて胸がざわつきました。それでも季英英は簡単には折れません。最後は匕首を突きつける場面まであって、ぎゅっと手に力が入りました。それでは35話を一緒に見ていきましょう!
蜀紅錦 35話のあらすじ
晟豊沢はわざと馬車をゆっくり進ませ、季英英に南詔の景色を見せようとします。彼は昭君出塞(異民族に嫁いだ王昭君の故事です)を持ち出し、自分は商談がまとまらなかったことなど一度もないと言い切りました。季英英は朱小娘たちの安否が気がかりで、晟豊沢は既に彼女たちが南詔に到着していること、いずれ会わせることを約束します。
自信満々に語る晟豊沢を見て、この人は本当に何でも自分の思い通りにできると信じてるんだなと思いました。
宿に着くと、晟豊沢は赤虎に王妃の衣装を用意させ、職人たちの命を盾にして季英英に着るよう迫ります。季英英は嫘祖娘娘(機織りの女神様です)に、家族と友人の無事を祈りました。不本意ながらも、大切な人たちを守るために衣装に袖を通します。
晟豊沢は衣装姿の季英英を見て、その美しさに見とれ、まるで本物の王妃のようだと感じ入っていました。一方の季英英は無表情のまま、心はどこにもありません。
食事の席に呼ばれた季英英は、わざと行儀悪く食べて衣装を汚しますが、晟豊沢は咎めませんでした。こういう小さな抵抗、見ていてつい応援したくなります。
しかし料理には薬が盛られていました。季英英は体が動かなくなり意識も朦朧としてしまい、晟豊沢は彼女を抱き上げて部屋に運びます。
目を覚ますと、晟豊沢がベッドの脇に座っていました。季英英は自分の身に何かされたのではと怖くなりますが、晟豊沢は「こそこそ卑劣なことはしない、堂々と要求するだけだ」と言います。
堂々としてれば何をしてもいいわけじゃないでしょうと、思わずつっこみたくなりました。
馬車は王府に到着し、寧黛たちが晟豊沢の帰還を祝います。晟豊沢は王妃の休息を妨げるなと小声で注意しました。侍女たちは益州から連れてきた神女がなぜ王妃になったのか噂しますが、赤虎が口止めします。寧黛は冷静で、これは表向き王妃の身分を与えただけで、南詔王がこの人を欲しがれば婚姻の有無など関係ないと見抜いていました。
晟豊沢は季英英のために花を用意しますが、彼女は見向きもせず、舌を強く噛みしめます。晟豊沢は自害を疑って慌てて止め、職人を殺すと脅しました。季英英は自分は死ぬつもりなどないと言い、ただ自分の一線を越えて近づかないでほしいと告げます。晟豊沢の好意は本物の好きではなく、瓷器を欲しがるような一方的な略奪だと、彼女ははっきり言い切りました。
この例え、素直にその通りだと思ってしまいました。
南詔王は宴を開き、晟豊沢が刺客に襲われたことを気遣うふりをします。晟豊沢は自ら罪を認めつつ、責任を牛将軍に押しつけ、益州の職人名簿を差し出して南詔に希望をもたらすと訴えました。杜彦はそこに口を挟み、南詔王に職人たちへ毎月五十匹の錦を求めるよう仕向けます。
南詔王は晟豊沢が季英英に未練を残していること、彼女が帝王を守る神女だという噂を耳にし、選択を迫りました。季英英はこの状況から抜け出そうと、自ら南詔王と商談し、一年以内に南詔錦を織り上げると申し出ます。南詔王はこれを了承し、証文を交わしました。
季英英は、この一年で南詔錦を本当に織り上げられるのだろうかと、読んでいて不安になりました。
晟豊沢は季英英のこのやり方に失望し、益州の職人たちのもとへ連れていきます。杜彦は晟豊沢を追い詰めようと、反抗した職人二人をその場で殺してしまいました。
季英英はこれを見て晟豊沢を見殺しにしたと責めます。晟豊沢は再び選択を迫り、自分の口で南詔王妃だと認めろと言いました。職人たちの命を守るため、季英英はやむなく承諾します。
晟豊沢は彼女を無謀だと叱り、南詔は益州とは違う、自分の側に立てと言い聞かせました。杜彦は刃物を職人に突きつけ、織りの技術を見せろと迫ります。陳三郎たちは自分たちは染物職人だと答えますが、杜彦はまた殺そうとしました。晟豊沢が駆けつけて止め、季英英はその場で悔しさを飲み込みます。
趙修縁は季英英を残して皆で相談させようと提案しますが、晟豊沢は聞き入れず、強引に彼女を連れ去りました。彼は匕首を季英英に渡し、自分を殺す気があるか試します。季英英はその匕首を晟豊沢に突きつけ、「いざとなれば一緒に死ぬまでです」と言い放ちました。
蜀紅錦 35話の感想まとめ
一番印象に残ったのは、最後の匕首の場面です。渡された刃物をそのまま突き返すみたいに構える季英英、肝が据わりすぎていて驚きました。
王妃の衣装を着せられるくだりも辛かったです。職人たちの命を人質にされたら、季英英に選べる道なんてほとんどありません。それでも嫘祖娘娘に祈ってから袖を通すところ、健気で切なかったです。
晟豊沢の「堂々と要求する」という言葉には全く納得できませんでした。薬を盛って抱きかかえて運ぶ時点で、もう十分卑怯だと思います。花を用意する優しさと、職人を殺すと脅す冷たさが同じ人の中に同居していて、寧黛が言った「表向き王妃にしただけ」という指摘が一番冷静で正しく感じました。
杜彦が職人を平気で殺していく展開には腹が立ちました。杜彦はどこまで人の命を軽く見れば気が済むのか。晟豊沢が駆けつけて止めなければ、もっと犠牲が出ていたと思うと落ち着きません。
一年以内に南詔錦を織り上げるという約束、季英英はどうやってこの状況を切り抜けるつもりなのか、まだ全く見当がつきません。趙修縁の提案を晟豊沢がはねのけたところも含めて、まだまだ彼女には自由が与えられていません。最後に匕首を握り返した季英英の目、あの強さだけは誰にも奪われていないと思いました。
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