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クルミットです♪
継母の王映雪による身勝手な策略のせいで、竇昭は急いで実家へ戻ることになりました。
持病を抱える崔氏のことも心配ですし、宋墨の周りでも不穏な動きが次々と起こります。
家族のはずなのに、どうしてここまで残酷な罠を仕掛けて追い詰めることができるのでしょうか?
今回は本当に胸が締めつけられる展開の連続で、宋墨の運命が大きく動き出します!
それでは12話を一緒に見ていきましょう!
九重紫 12話のあらすじ
竇昭は、崔氏の発作もすべて王映雪が自分を呼び戻すために仕組んだ罠だと気づいています。
屋敷に戻ると王映雪は勝ち誇った顔で出迎えます。
人の命に関わる持病を利用しておいて、あの得意げな顔には本気でイライラします!
竇昭はすぐに崔氏へ鍼治療を施しました。
不在の時でも使えるよう、発作止めの薬包を用意して趙璋如へ使い方を託します。
意識を取り戻した崔氏は、戻ってきた竇昭の顔を見て子供のように泣きじゃくりました。
王映雪がわざと不安を煽って発作を起こさせ、すでに婚書まで勝手に結んだと知った崔氏。
怒りに震えて王映雪へ詰め寄ろうと立ち上がります。
しかし竇昭がそれを必死に止めました。
もう自分は子供ではないから、自分の力で立ち向かわなければいけないと説得します。
崔氏は愛する孫娘を守れない無力さを責めつつ、竇昭の知恵を信じて警戒を怠らないよう告げました。
そこへ親族の竇世枢から、きらびやかな衣装や装飾品が次々と運び込まれます。
質素な格好で都へ行って恥をかかれては困る、という体裁ばかりを気にした贈り物でした。
そのとき、外から澄んだ楽器の音色が微かに聞こえてきます。
崔氏は自分の誕生祝いの演奏かしらと微笑みました。
竇昭は通りすがりの芸人かと思いましたが、実は庭の塀の外で笛を吹いていたのは宋墨だったのです!
竇昭は崔氏と趙璋如の手を握り、必ずここへ帰ってくると固く約束を交わしました。
夜、竇昭は一人で庭へ出て九重紫の花を植えます。
気配を感じた竇昭が声をかけると、物陰から宋墨が姿を現しました。
道中での数々の助けや、先ほどの笛の音への感謝を真っ直ぐに伝える竇昭。
宋墨はそんな竇昭を見つめ、今まで出会った誰よりも物事の本質を澄んだ目で見抜いている女子だと称えます。
普通の内輪の女子が、これほど大局を冷静に把握できるでしょうか?
竇昭もまた、宋墨が敵を打ち破ってきた強い気迫を見習って、いま直面している理不尽な状況を早く切り抜けたいと告げます。
すると宋墨は懐から一つの耳飾りを取り出して手渡しました。
以前、船の上で宋墨が放った矢によって耳元から落ちてしまった大切な耳飾り。
まさか彼が拾って今まで持っていてくれたなんて、全く思ってもいませんでした。
矢で射落とした耳飾りをずっと持っていたなんて、宋墨の静かな優しさにジーンときます。
一方、英国公府では異様な空気が漂い始めていました。
側近の陸争が何日も行方不明のまま姿を見せません。
屋敷の様子を探っていた陳曲水は、見慣れない怪しい下人たちが急激に増えていることに気づきます。
蒋蕙蓀の病状が一段と悪化し、毎日血を吐いて衰弱している様子に、陳曲水は強い危機感を抱くのでした。
竇昭は覚悟を決めて実家へと戻ります。
王映雪は上辺だけ歓迎してみせるものの、内心では面白くありません。
野放図な性分を直すよう嫌味を並べ立てます。
しかし竇昭は逆らわず、これからは言いつけにすべて従いますと静かに頭を下げました。
すると王映雪は調子に乗り、すぐに竇昭へ大量の書写の罰を言いつけます。
竇昭は嫌な顔一つ見せず、言われた通りに机へ向かいました。
その夜、趙番頭が新しい硯と紙を竇昭の部屋へ運んできます。
紙の包みを開くと、そこには陳曲水からの密書が隠されていました。
それを読んだ竇昭の脳裏に、前世の記録である『昭世録』の忌まわしい記憶が鮮明に蘇ります。
宋墨が父親と弟を手にかけて一夜にして白髪と化す凶事は、まさに今年起こるはずの出来事でした。
定国公の事件だけでなく、この英国公府でも恐ろしい破滅の種が蠢いているのではありませんか?
事態の切迫を悟った竇昭は、陳曲水へ徹底的な調査を続けるよう指示を出します。
翌日、異母妹の竇明が部屋を訪ねてきました。
湖へ舟遊びに行こうと無邪気に誘い、王映雪から押しつけられた写本を手伝ってくれます。
かつて自分を激しく敵視していた昔の竇明とはまるで別人のような態度。
竇昭は戸惑いを隠せません。
そのとき外から急な足音が近づいてきました。
誰かが来たと察した竇昭は素早く蝋燭を吹き消します。
驚いた竇明は思わず竇昭の膝の上に身を縮めて隠れました。
暗闇の中での触れ合いを通じて、冷え切っていたはずの二人の間に微かな情が芽生えていきます。
さらに紀詠と宋墨からも、竇昭を助けるための代筆原稿がこっそり届けられました。
宋墨が書いた文字を見た竇昭は息を呑みます。
それは竇昭自身が左手で書く癖字と全く同じ筆跡だったのです!
紀詠の書いた文字も実に見事に真似てありました。
侍女の素心が「いっそ両方使ってしまいましょう」と明るく提案し、竇昭も思わず笑みをこぼします。
その頃、紀詠は仕えている慶王の前で宋墨の武芸を披露させていました。
宋墨は目隠しをした状態で見事に百歩先の的の真ん中を射抜いてみせます。
慶王はその並外れた腕前に深く感嘆し、自分の配下に加わるよう宋墨を熱心に誘いました。
しかし宋墨は、都にいる病気の母を看病したいと丁重に断りを入れます。
ちょうどそこへ辺境の軍情が急変したとの凶報が飛び込んできました。
慶王は反乱を鎮めるため直ちに出陣を決め、宋墨へ都へ届ける軍の檄文を託します。
急ぎ都の英国公府へ戻った宋墨を待っていたのは、信じられない光景でした。
屋敷には白い幕が張られ、母の霊堂が冷たく設えられていたのです。
棺の前で泣き崩れる弟は、母が危篤の際も宋墨の名を呼び続け、薬すら飲もうとしなかったと告げました。
間に合わなかった痛恨の悔しさに、宋墨は床へ激しく頭を打ちつけて慟哭します。
そこへ下人が駆け込んできました。
傷心しきった父親の宋宜春が呼んでいるという知らせです。
宋墨が急いで駆けつけると、宋宜春は亡き妻の櫛を胸に抱きしめ、ただ花を見に行っただけですぐ戻ってくるはずだと涙を流していました。
宋墨が慰めの言葉をかけようとした瞬間、宋宜春の表情が一変します。
父の手から突き出されたのは、見覚えのある羊脂玉の帯留めでした。
それは外祖父が蒋蕙蓀へ遺し、母が宋墨へ授けてくれた唯一無二の宝物。
それが自害した侍女の梅蕊の遺品から見つかったというのです。
宋宜春は激高し、宋墨が梅蕊と密通したと一方的に決めつけました。
蒋蕙蓀の死後、梅蕊は身ごもったまま自害したのです。
宋宜春は宋墨がお腹の子の父親だと怒鳴り散らします。
宋墨は決して手を出しておらず、陸争や下人たちに確認すれば潔白はすぐに証明できると訴えました。
しかし宋宜春は聞く耳を持たず、宋墨の頬を容赦なく張り飛ばします。
そして情け容赦なく、家法による激しい折檻を命じるのでした。
自分の実の息子に対して、話も聞かずに侍女との不貞を押しつけるなんて父親として酷すぎます!
一方、英国公府が固く門を閉ざしたとの知らせが竇昭の耳に入ります。
自分自身も屋敷で禁足を命じられている身。
それでも宋墨の身に命の危機が迫っていると確信した竇昭は、危険を顧みず救出へと走り出しました。
その頃、宋墨は無慈悲な棒叩きの刑を受け、血まみれになっていました。
かつて理不尽にも父の身代わりとなって厳しい罰を受けた遠い日の記憶が蘇ります。
父は昔から一度として自分へ温かい情を注いでくれたことなどありませんでした。
「そこまで私が憎いなら、二度とこの屋敷へ戻りません」
血を吐きながら叫ぶ宋墨に対し、宋宜春の手は微かに震えたものの、その冷酷な口調は変わりません。
宋宜春は宋墨を祠堂へ閉じ込めるよう命じ、明日一族の長老たちを集めて家系図から除名し、世子の座を永久に剥奪すると吐き捨てました。
暗く冷たい柴房の床に倒れ伏す宋墨。
ふと見上げた先には、以前観劇の夜に竇昭から手渡された提灯が置かれていました。
なぜ母が死ななければならなかったのか、なぜ父が自分をここまで憎むのか、宋墨の頭の中で冷酷な陰謀の輪郭が次第に結びついていきます。
深い母の愛を胸に刻みながら、宋墨は床を這い、生前の母が愛用していた一本の長槍へと手を伸ばしました。
霞む視界の先、誰かが物置の扉を開けて近づいてきます。
息を切らしながら駆け寄ってきたその姿は、幻ではなく本物の竇昭でした。
陳曲水の手引きで屋敷内に騒動を起こし、密室に囚われていた陸争と陸鳴が連携して世子である宋墨を救い出したのです。
しかし、追手の群れを食い止めるためにたった一人で門に立ちはだかった陸争は、無数の刃を浴びて命を落としてしまいました。
何の血縁もない陸争や竇昭が命を削って自分を助けてくれた現実。
それなのに、血を分けた実の父親は罠を仕掛けて自分を殺そうとしています。
宋墨の心は引き裂かれそうな絶望に包まれました。
名誉や男女の分別すら投げ打って駆けつけてくれた竇昭。
どうしてここまでしてくれるのかと問う宋墨に対し、竇昭は「昔、あなたに命を救われたから」と思わず口走ります。
手渡された筆跡を見た宋墨は、あの夜に提灯をくれた女子こそが竇昭だったのだと悟りました。
しかし竇昭はあえてそれを認めようとはしません。
宋墨の服を裂き、深く裂けた傷口へ薬を塗り込む竇昭の手がふと止まります。
漆黒だった宋墨の黒髪の中に、一筋の白い髪が混じっていました。
前世の記憶にあった「一夜にして白髪と化した宋墨」の姿が、いま現実の光景として目の前に現れたのです。
あんなに若くて気高い宋墨の髪に白髪が混じるなんて、受けてきた苦痛の深さを思うと涙が出ます。
竇昭の手当てを押しとどめ、宋墨は痛む体を引きずって立ち上がりました。
父が祠堂を開いて一族から除名してしまえば、皇帝の力をもってしても世子の廃位を覆すことは不可能です。
すでに仕掛けられた完全な死局。
ならばここで逃げ隠れして立ち止まるわけにはいきません。
忠義を尽くしてくれた陸争は命を散らし、母の遺体はまだ冷たく横たわったままなのです。
いま宋墨に必要なものは傷を癒やす気休めではなく、敵を討ち倒すために再び刀を握り締める力だけでした。
九重紫 12話の感想まとめ
実の父親である宋宜春が、ここまで露骨な罠を仕掛けて宋墨を陥れようとした場面には本当にゾッとしました。
妻が亡くなったばかりだというのに、悲しむ素振りを見せながら裏では侍女の妊娠を利用して実の息子を社会的に抹殺しようとするなんて、人の親のやることとは思えません。
身の潔白を証明しようとする宋墨の必死の訴えを完全に無視して平手打ちを食らわせ、棒叩きにする宋宜春の冷え切った瞳が本当に恐ろしかったです。
そして何より辛かったのは、宋墨のために命を投げ出した陸争の最期です。
密室から助け出されたばかりだったのに、若君を逃がすためだけにたった一人で追手を引き受けて斬り殺されてしまうなんて、あまりにも残酷すぎます。
血の繋がりがある父親からは命を狙われ、血の繋がらない配下や竇昭が命がけで自分を救ってくれるという、この凄まじい皮肉に宋墨の心がどれほど引き裂かれたかと思うと言葉もありません。
傷の手当てを受ける宋墨の黒髪に、白い髪が一筋混じっているのを見つけた瞬間は、本当に胸が痛みました。
前世の記録にあった「一夜にして白髪になる」という悲劇が、まさに今この瞬間の理不尽な絶望から生まれているのだと分かって、運命の重さに押しつぶされそうになります。
それでも逃げることを拒否し、母の亡骸と部下の犠牲を背負って、血を流しながら「いま必要なのは刀を握ることだ」と言い放って立ち上がった宋墨の鬼気迫る横顔に強く胸を打たれました。
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