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クルミットです♪
今回の九重紫は、もう見ていて胸が痛くなる出来事の連続でした。
宋翰の裏の顔がどんどんエスカレートして、安素が本当に不憫でなりません。
一方で竇昭には待望のおめでたが判明しますが、不穏な影は消えないままです。
あの紀詠との関係にも、ついに決定的な瞬間が訪れてしまいます。
それでは29話を一緒に見ていきましょう!
九重紫 29話のあらすじ
宋翰は苗安素の優しい心を利用して、彼女の前でわざとらしい芝居を始めます。
自分で作った何杯ものスープを並べてみせるのです。
「本来なら義理の母が嫁に作ってあげるべきものだけど、母はもう亡くなっているから」
母親の代わりに自分が心を込めて作ったのだと語る宋翰。
そして亡き父である宋宜春の位牌まで持ち出して拝んでみせました。
その姿はいかにも情に厚い孝行息子そのものだったのです。
苗安素はその言葉をすっかり信じ込んでしまいます。
夫の健気な姿に深く心を打たれた安素。
そこで宋宜春の位牌を宋家の祠堂に祀るよう勧めました。
しかし、これを知った陳曲水と素蘭が血相を変えて止めに入ります。
宋宜春は国を裏切った罪人でした。
そんな人物を祠堂に一緒に祀れば、宋家全体に重い累が及びかねません。
素蘭は激怒して、宋翰は祠堂に入る資格もない不義の子だと罵りました。
すると蘇琰が横から口を挟んで火に油を注ぎます。
夫を侮辱された苗安素は我を忘れて激怒しました。
人を呼んで素蘭に家法の杖打ちを命じる安素。
武芸のできる素蘭を屋敷の使用人たちが取り押さえられるでしょうか?
しかし皇后の名前を出されてしまいます。
反抗すれば皇后への不敬罪になってしまうのです。
素蘭は一切の抵抗をやめ、打ち据えられる罰をじっと受け入れました。
素蘭が打たれてる姿、見てて本当に胸が痛くてたまらなかったです!
知らせを聞いた竇昭が現場に駆けつけてきます。
竇昭は無礼な言葉を吐く蘇琰の頬を迷わず平手打ちしました。
すると宋翰が突然、自分の頬を思い切り叩いたのです!
「すべては自分の至らなさが招いた過ちだ」と泣きそうな顔で訴える宋翰。
またしてもその嘘の芝居に苗安素が騙されてしまいます。
安素は竇昭に向かって怒りを爆発させました。
これまで姉妹のように接してくれたのも、ただ惨めな自分を憐れんでいただけだったのかと叫ぶ安素。
侍女が夫を獣同然に罵るのを放置した竇昭を責め立てます。
大切な親友からのあまりに理不尽な言葉。
竇昭は怒りとショックのあまり、その場で気を失って倒れてしまいました。
宋翰の自分で自分をビンタする小芝居、あざとすぎて本当にイラッとします!
倒れかけた竇昭を、間一髪で駆けつけた宋墨がしっかりと抱きとめます。
宋墨は怒りを露わにして、集まっていた一同を一喝しました。
竇昭を寄ってたかって追い詰める気かと怒鳴りつける宋墨。
すぐに宮中の盧院判を呼ぶよう叫びます。
竇昭はもともと体が弱く、子どもを授かるのは難しい体質でした。
ところが診察の結果、なんと竇昭が身ごもっていることが判明します!
思いがけない命の宿りに、竇昭も宋墨も手を取り合って喜び合いました。
しかし宋墨の表情はすぐに曇ってしまいます。
竇昭の体が心配でたまらない宋墨は、無理をして産まなくてもいいと説得しました。
妻の命を危険にさらしてまで子どもを望む宋墨ではありません。
でも竇昭の決意は固く揺らぎませんでした。
生まれてくる赤ちゃんの名前まで、もう幸せそうに考えていたのです。
妻の深い愛情に胸を打たれた宋墨は、竇昭をこれまで以上に大切に慈しむのでした。
赤ちゃんができたのは嬉しいけど、宋墨が竇昭の体を気遣う姿にうるっときました。
ある日、竇昭はお寺へ祈祷に出かけます。
そこで偶然、一心に祈りを捧げている苗安素の姿を見かけました。
安素は神仏の前で手を合わせています。
竇昭の体が無事であるように、そしてまた元の仲良しに戻れますようにと願っていました。
それを耳にした竇昭は、長年の友情を思い出し胸を痛めます。
安素を責める気持ちなど消え去ってしまいました。
なんとか宋翰の恐ろしい本性を教えて目を覚まさせたいと考えます。
ところが、そこへ宋翰が絶妙なタイミングで現れました。
宋翰は安素の肩に優しく外套を羽織らせます。
「風邪を引いたら大変だ」と甘い声で気遣い、すぐに人を呼んで安素を帰らせてしまいました。
二人きりになったところで、竇昭は宋翰と対峙します。
竇昭はお前の企みはすべて見抜いていると言い放ちました。
安素を裏切るような真似は絶対に許さないし、これ以上勝手な行動を続けるなら容赦しないと警告します。
しかし宋翰はまったく悪びれる様子を見せません。
不敵な笑みを浮かべながら竇昭を睨み返します。
「いつも正義の味方のような顔をして上から物を言うな」
自分は天道でもないお前に裁かれないし、余計な口出しをすれば痛い目を見るぞと脅してきたのです。
宋翰は冷たく袖を払って去っていきました。
宋翰のあの開き直った態度、ゾッとするくらい底意地が悪いです。
その時、意識を失っていた栖霞が目を覚ましたという知らせが届きます。
急いで駆けつけると、紀詠が栖霞に鍼治療を施しているところでした。
紀詠の手当てのおかげで、栖霞は無事に回復します。
竇昭は胸をなでおろし、栖霞をこれからも自分の側で働かせることに決めました。
すると紀詠が、自分に伝わる「鬼門十三針」を竇昭に教えたいと言い出します。
不思議に思った竇昭が何か別の意図があるのか尋ねると、紀詠はこれが最後の授業だと静かに告げました。
竇昭は紀詠が慶王と通じていることを見抜いていました。
慶王が優秀な紀詠を手放すはずがありません。
嘘を隠し通せないと悟った紀詠は、竇昭を山奥の洞窟へと連れて行きます。
そこには二人が初めて出会った日の割れた鏡が残されていました。
紀詠は自分の野望を語り始めます。
天下を正し、自分を一番信頼してくれる人物を玉座に就かせたいと言うのです。
その言葉を聞いて、竇昭は過去に町を襲った流賊の事件も紀詠の策だったと気づきました。
大勢の無辜の民の命を平気で犠牲にした紀詠に、竇昭は強い憤りを覚えます。
「私の命さえもただの駒だったの?」
震える声で問い詰める竇昭。
紀詠は決して竇昭を死なせるつもりはなかったと弁明します。
しかし竇昭が自分の周りに潜む慶王の手先の名を尋ねても、紀詠は答えようとしません。
人の命を虫けらのように扱う男を、もう信じることはできませんでした。
竇昭は着ていた上着の裾を自らの手で引き裂き、完全に絶交を突きつけます。
その激しい感情の昂ぶりに耐えきれず、竇昭はその場に崩れ落ちてしまいました。
かつての恩師のような存在だったのに、裾を裂いて決別する場面は本当に切ないですね。
倒れた竇昭を慌てて抱き起こそうとする紀詠。
そこへ宋墨が疾風のように現れ、竇昭を素早く自分の腕の中に引き寄せました。
宋墨は周りに伏兵が潜んでいる危険を承知の上で、妻を助けるために単身で乗り込んできたのです。
紀詠は部下たちを制止し、手出しをさせずに二人を見逃しました。
しかし去り際の宋墨の背中に、冷酷な言葉を投げかけます。
「自分の死期が迫ったら離縁状を書いておけ、竇昭を巻き込むな」と。
一方、屋敷に戻った宋翰は机で眠り込んでいました。
そこへ苗安素がやってきます。
風邪を引かないように上着をかけてあげようとそっと近づきました。
その気配を敵の襲撃と勘違いした宋翰が、跳ね起きて手元にあった抜き身の剣を振り下ろします!
鋭い刃先が苗安素の首筋を浅く切り裂きました。
我に返った宋翰は、相手が妻だと気づいて激しく取り乱します。
血を見てパニックになり、抱きしめながら何度も謝り、急いで医者を呼ぼうとしました。
でも苗安素は宋翰を責めませんでした。
医者を呼ぶのを止め、宋翰を自分の膝枕に優しく横たえます。
悪夢に怯える子どものように震える宋翰の頭を、安素は静かに撫で続けました。
宋翰は苗安素の温もりにすがりつき、「母上…」と涙声で呟きます。
安素はその弱々しい姿を見て、この人を守ってあげたいという母性のような愛情をさらに深めてしまうのでした。
翌朝、目を覚ました宋翰は、自分の横で眠る安素を見つめます。
首に残る傷跡を見て、宋翰の胸に激しい後悔と憐愛が湧き上がりました。
思わず安素の唇に口づけを落とす宋翰。
目を覚ました安素はその想いに応え、二人は結婚して初めて本当の夫婦として結ばれました。
安素の優しさが完全に仇になっていて、見ていて本当にやりきれません。
その後、苗安素は実家へ里帰りをします。
しかしそこで目にしたのは、弟の平安が好き勝手に借金を作っている姿でした。
平安は新しい商売を始めたいからまとまった金を出せと姉にせがみます。
弟に商売の才覚がないと分かっている安素は、きっぱりと首を横に振りました。
すると実の両親が烈火のごとく怒り出します。
安素に激しい罵声を浴びせ、「店の権利はお前に任せてあるだけで、すべて平安のものだ!」と怒鳴り散らしました。
それどころか、安素を突き飛ばして床に転ばせてしまいます。
実の家族から受けたあまりに酷い仕打ち。
その様子を、物陰に潜んでいた宋翰が冷たい目で見つめていました。
宋翰は助けに入ることもなく、静かに立ち去っていきます。
そして宋翰は恐ろしい罠を仕掛けました。
わざと弟の平安を高級料理店の酔仙楼へと連れ出します。
そこで一番人気の花魁を平安にあてがいました。
女に夢中になった平安の前に、董琪という男が現れます。
女を取り合って二人は激しい口論になり、取っ組み合いの大喧嘩に発展しました。
頭に血が上った董琪に強く蹴飛ばされた平安は、高い階段から真っ逆さまに転落してしまいます。
その頃、屋敷で刺繍をしていた苗安素は、突然指に針を刺してしまいました。
指先からぽたりと落ちる赤い血。
言いようのない胸騒ぎに襲われて手を胸に当てます。
そこへ使用人たちが安平の遺体を担ぎ込んできました。
変わり果てた弟の姿を見た安素は、絶望の叫び声を上げて泣き崩れます。
空からは冷たい雪がしんしんと降り始めていました。
駆け寄ってきた宋翰が傘を差して雪を遮りますが、安素は耐えきれずに意識を失ってしまいます。
再び目を覚ました部屋で、安素はただ涙を流すことしかできませんでした。
宋翰は駆けつけるのが遅れたことを謝り、犯人はもう捕まえたと告げます。
「たった一人の弟だったのに」
安素は声を限りに泣き叫びました。
一人息子の死を知った父親は脳卒中で倒れ、母親も何度も気を失って寝込んでしまいます。
実家が一瞬にして崩壊してしまいました。
宋翰は絶望に打ちひしがれる安素を強く抱きしめます。
「この先お前が一人きりになっても、俺が一生お前の面倒を見る」と囁く宋翰。
すべては夫自身が仕組んだ罠だとも知らず、安素はその腕の中で泣き続けるのでした。
九重紫 29話の感想まとめ
安素の弟の平安があんな形で階段から転落死させられるなんて、宋翰のやり口があまりにも残忍すぎて言葉を失いました。
実家の両親が安素を突き飛ばして平安を甘やかしていた場面も腹立たしかったですが、その弱みを一瞬で見抜いて利用する宋翰の悪意が本当に怖いです。
花魁を使って煽るなんて、平安の性格を知り尽くした上での完全な罠でしたよね。
家族をすべて奪われて、最後に残った唯一の味方がその元凶の夫だなんて、安素がこの先真実を知ったらどうなってしまうのかと考えると胸が苦しくなります。
それから、竇昭の懐妊というおめでたい出来事があったのに、紀詠との決別の重さにかき消されてしまったのがつらかったです。
あんなに頼りになる存在だった紀詠が、民を犠牲にするような策謀に手を染めていたなんて、竇昭のショックは計り知れません。
洞窟で裾を切り裂いて絶交を告げた竇昭の毅然とした態度は立派でしたが、体に障らないか心配でハラハラしました。
宋墨が駆けつけて支えてくれた瞬間だけが、この重苦しい空気の中での救いでしたね。
雪の中で傘を差しながら、安素を抱きしめていた宋翰のあの優しい顔が一番恐ろしいと感じました。
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