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クルミットです♪
久々に皇都に戻ってきた王儇は、実家の両親も、かつての居場所だった宮中も、すべて変わってしまったと感じます。薛道安の王皇后暗殺失敗で完全に孤立した皇帝は、子律を見込んで手を組みますが、子律の真の闇にはまだ気づいていない様子…
皇都と戦場に離れ離れになった王儇と蕭綦ですが、それぞれを陥れようとする謀略の真っただ中にあり、今回ばかりは王儇も「蕭綦待ち」が通用しなさそうです。宮中に巻き起こった反乱の渦中で、王儇は自分だけの力で状況を切り開くことができるのでしょうか?
【上陽賦(じょうようふ)】(ネタバレあり)
第22話「偽りの支援」
王藺は「九錫」の下賜を実行する好機とみて、回復した王皇后が牢の温侍中に会いに行ったことについて釘をさす。王皇后は牢に向かった王藺の後を追い、温侍中に与えたのが毒酒だと疑い阻止するが、酒に毒は入っていなかった。
王藺はまだ温侍中に利用価値があると見ているのでしょうか?妹に対する人質?
王儇はずっと寝ずに付き添って看病するが、玉秀は夢の中でも王儇を守ろうとうなされていた。やがて玉秀は意識を回復し、王儇はこれから玉秀を侍女ではなく妹と思う、と言う。
玉秀回復して良かった!ここまで大事にされる侍女は幸せ者ですね~
深夜、桓公からの食糧が届き、使者はこの食糧支援は王藺の指示だと言う。食糧が足りて兵の士気は上がるが、蕭綦は桓公の援軍を信用できず罠を疑う。ひとまず八十里前進して崤風山の入り口で謇寧王と対陣するが、桓公はそれで蕭綦が騙されたと侮る。
蕭綦が王儇に文を送ったのを見て、胡光烈のニヤニヤがかわいいですよね♪
子律からの恋文入りの菓子を王夙が食べようとしたため、桓宓は慌てて止めるが、王夙は食べ始めてしまう。王夙は桓宓に王儇の誕生日の祝宴の準備を頼もうと歩み寄るが、桓宓は文を隠すため遠ざける。子律の文は、桓宓の誕生日である明日、必ず会おうという内容だった。
翡色は産まれた子供でしょうか。妻の誕生日を忘れて妹のを祝うのはダメでしょう…
玉秀はようやく皇宮から出て豫章王府に戻ることに。その帰り道に王儇は桓宓が王府のものではない輿に乗り込むのを見かけ、龐癸に命じて後をつけさせる。王儇は「玉秀のおかげで私が助かった」と感謝する一方、待っていた錦児を喜んで受け入れる。王儇に届いていた蕭綦からの文は、「阿嫵」だけが沢山綴られた、想いにあふれたものだった。
蕭綦は気の利いた文は書けないけど、想いを伝えるすべを心得ているのですね♪
龐癸は桓宓を尾行して、たどり着いた邸宅の中を調べるうちに、隠し扉の中に模造の玉座を発見する。子律は桓宓を「皇后」と呼ばせ「数日後にはすべてかなう」と言う。桓公が裏切って寧朔軍を倒すと聞き、龐癸は証拠文書を手に戻ろうとするが、見つかって深手を負う。
王儇は龐癸が戻らないことを案じ、宋懷恩に相談するが、子律も何者かに玉座を発見され、桓公との密書を奪われたことで動揺する…
龐癸がここ一番のキーマンに躍り出ました!無事に戻ってきますように!
第23話「反乱」
子律は、密書を奪った間者が王氏の護衛兵だと知り、計画の遂行への決意を固める。王儇は龐癸が戻らないことから、宋懷恩に桓宓を見張らせる。
こんな場面にただ錦児がいるだけで、裏切られそうな感じがして緊張が高まりますね
皇太子は側近を密かに集め、王藺へ九錫を下賜るよう求める奏書について意見を求める。
一方、子律は皇帝の令牌を使って皇帝周辺に密かに配下を置き、兵を待機させていた。そして王栩は王皇后に呼び出されて昭陽殿へ向かうが、その背後から弓兵が王栩を狙う。
王藺がまず動きました。でも子律の動きに全く気付いていないのは慢心ですね
寧朔軍では、桓公の使者が陣の位置を指示してきたことで、豫章王配下と言い争いに。しかし蕭綦が桓公の指示に従い鬼霧谷に陣を張ることにしたため、桓公はすぐに謇寧王に伝え、寧朔軍が陣を整える前に謇寧王軍に包囲されたため、蕭綦は内通者の存在を疑う。
いくらなんでも桓公たちのやり方は蕭綦を舐めてると思うのですが…
突然、鳴るはずのない鐘が打ち鳴らされ、宮中に緊張が走る。王藺らが太極殿へ駆け付けると、玉座には皇帝が座し傍らには子律がいた。式乾殿では皇帝の側仕えの宦官や侍女たちが殺害されていた。子律は皇帝を病人扱いして毒を盛ってきた王藺を断罪し、太極殿は子律の掌握した兵によって取り囲まれてしまう。子律は王藺と王皇后、皇太子の捕縛を命じ、王栩の首をもって現実を王藺に突き付けるが、王藺は「最後に笑うのが勝者だ」と強気を見せる。
計略が始まって早々、皇帝は手を組んだ子律がモンスターだと気が付いたようです
豫章王府に宮中から兵が差し向けられ「王妃を入宮させろ」というが、宋懷恩は勅書がなければ従えないとつっぱねる。王儇は迎えに来たのが禁衛軍のため、宮中で何かがあったと見て宋懷恩の反対を押し切って単身で応じることに。
この宦官、平時だったら王儇に一発張り倒されてもおかしくない態度ですよね…
子律は王氏の一掃のためにと虎符を要求するが、皇帝は「虎符は宮中にはなく、玉璽とともに行方知れずになった」と言い逃れる。王夙と桓宓、宛如も兵に連行され、錦児は子澹に知らせに行くが、兵は子澹の行方を捜していた。
王夙と桓宓が二人で、ひとつの馬車で出かけていたことにちょっとびっくりしました
龐癸は深手を負って豫章王府にようやく帰り着き、宋懷恩に密書を渡して「第二皇子の謀反で、桓公は謀反の共謀者であり、謇寧王と共に大王を討つつもり」と伝え、宋懷恩は急ぎ蕭綦に伝えねばと焦る。
龐癸よくやった!でも桓宓のことはこの時点でまだ伝わっていないのですね
錦児は子澹がいつも笛をたしなむ場所に向かい、宮中有事と王儇が捕らえられたと知らせ、逃げるように勧めるが、子澹は「二度と阿嫵を手放さぬ」と皇宮へ向かう。
…子澹は前に暉州で同じことをやって失敗しましたよね?なぜまた繰り返すかな?
桓公の使者の林将軍と黄将軍は酔ったふりをして、軍営の中を見せろと難癖をつけるが、蕭綦に見つかって100回の杖刑に。蕭綦は密かに巨大な戦車を建造しており、使用法は胡光烈にも秘密にしていた。
桓公の軍は、将軍が酔って絡んだら機密をホイホイ見せるような軍紀なのでしょうか
王藺が牢に入れられたのを見て、向かいの牢の温侍中は笑いが止まらない。皇太子と宛如、王皇后は同じ牢に入れられ、宛如はただ泣くばかりだが、王皇后は事態を打開しようと皇帝と子律に会わせろと衛士を呼ぼうとする。
そういえばまだ温侍中は無事でしたっけ。牢の中では人間の本性が見える気がしますね
皇宮に到着した王儇は、子律の命で鳳池宮に案内される。子律はこれまでとは別人のようで、王儇に「王藺の反乱を平定するのだ」と語り、王儇は蕭綦への人質とするのだという。
子律は子澹の行方を捜させていたが、子澹がみずから入宮したとの知らせが入る…
王儇はまた捕まってしまったわけですが… これは何回目の人質になるのでしょうか?
第24話「伯父との和解」
子澹が自らやってきたと聞いた子律は「阿嫵を置いて逃げるはずがない」と笑い、王儇のいる鳳池宮へ子澹を送る。王儇も子澹が自ら皇宮に来たと知って驚き、王儇と一緒に過ごしたいだけの子澹と、この修羅場に活路を見出そうとする王儇の気持ちは完全にすれ違う。
暉州で子澹の役立たずぶりは描き切ったと思ったら、まだ伸び代があるようです
使者の林将軍と黄将軍が蕭綦に罰せられて桓公の陣営に戻る。その頃寧朔軍は謇寧王軍に包囲されており、胡光烈は攻め入ろうと提案するが、蕭綦は兵の家族のために最小限の犠牲で勝つつもりだった。そこに、桓公が林将軍と黄将軍を見せしめに殺したという報告が入る。
蕭綦の思いやりの後に桓公の冷酷さが並ぶと、ひんやりしますね…
太極殿に閉じ込められた大臣たちは抗議の声をあげるが、その中の太傅二人が見せしめに吊るされる。子律は皇帝に、自分が皇帝の息子ではなく謇寧王の子だと明かし、皇位継承の詔勅を求める。
たとえこのまま謀反が成功しても、子律の残虐さでは国がうまくいかなさそうですね
蕭綦は桓公が二人の将軍の首を送りつけてきた意図と、王藺が桓公を遣わした意図をはかりかねる。謇寧王軍と寧朔軍の最前線は、互いに言葉で挑発し合い、兵の我慢も限界に達していた。胡瑤は裏道を探っていたが、裏山の洞窟が山の下までつながっているのを発見し、蕭綦はそれこそが鬼霧谷まで進軍した理由だという。
両軍、ヤンキー中学生同士の煽り合いみたいなことしてるのですね♪
慈恩寺に宋懷恩が現れ、長公主には事情を伏せ、護衛のため寺を兵で守らせるという。
皇帝は子律に詔書と遺言書を書くことと引き換えに、王儇と二人だけの面会を希望する。王儇は皇帝を許せずに葛藤するが、皇帝は姪を愛する伯父として向き合い和解する。そしてこの事態を打開するため、皇帝は秘密の隠し通路を王儇に教える…
皇帝は子律と手を結ぶ前に、王儇と和解しておくべきだったのかもしれないですね
謇寧王軍のもとに、子律の反乱が成功したとの知らせが届く。喜んだ謇寧王は桓公に挟み撃ちを命じる。蕭綦が二将軍の処刑に関して桓公を訪ねると、桓公は頭痛で苦しみつつも謇寧王軍への出兵を急かしてきたため、蕭綦は「桓公の回復を待つ」と答えてはぐらかす。
これで挟み撃ちにされたらどうなってしまうのでしょうか
22~24話の感想
王藺が自分に「九錫」を下賜させようという企みを実行しようとしたところで、子律の反乱が始動してしまいました。この「九錫」というのは臣下において最高の恩賞で、例えば曹操が献帝から下賜されていることからわかるように、実際の意味するところはほぼ禅譲へのステップで合法的簒奪の前段階です。王藺が皇太子に即位させた後に自分に禅譲させようという流れかと思われますが、皇太子は正しく理解できていたのでしょうか。
そして皇帝も子律が黒幕を演じるほどの悪党だとわかっていながら、利用するつもりが利用されてしまいました。このまま本物の玉座を子律に明け渡すことになってしまうのか、皇帝のしたたかさが、まだまだ勝敗の行方を分からなくしています。
子律はここまでは結構やり手に見えていましたが、あの残忍さと小者感に、なんとも残念さがにじみ出ています。しかし子律が即位できても、桓宓を皇后に冊立できるのでしょうか?大臣たちは異議を唱えられない状況なので、すると言えばできるのでしょうけれども。
もう天下を取ったつもりになっているようですが、ここからが勝負どころでは…
しかし子澹はまたもや失敗してしまったわけですが、なぜ何もできないくせに「阿嫵を二度と放さない」だけのために入宮してしまうのか、それで王儇が喜ぶと思ったのでしょうか?あまりにダメすぎてちょっとイラッと来ますよね♪ 結局、後継の三皇子ともそれぞれダメだということが確認できたわけで、大成国はもうダメかもしれません。
宮中と戦場とで二元展開される非常事態は、どちらの動きも大変なことになりそうです。
どういう決着がつくのか、次回の動きが大いに気になりますね!
コメント
コメント一覧 (1件)
あらすじを書いてくださり、本当に感謝しています!
NHK版をみているので、端折っているところがあり、ところどころストーリーがわからなくて困っていました。
1つ、御質問なのですが
>式乾殿では皇帝の側仕えの宦官や侍女たちが殺害されていた
これは誰の仕業で、何のためなのでしょうか? もし分かれば教えてください