孤城閉-こじょうへい-あらすじ-4話-5話-6話-感想付きネタバレでありで!

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幼くして即位した趙禎は、垂簾聴政を行ってきた太后・劉娥が母ではなく、生母から自分を奪った存在だと知らされます。思春期の趙禎は太后への反抗から生母・李蘭恵の手作りの砂糖漬けの味を宮中に持ち込みますが、それが後に菓子屋の梁家を滅ぼす原因になったと聞き、君主の無意識の影響力を思い知り、深く傷つくことに。

成長した趙禎は明君であろうと日々努力を重ねますが、太后はなかなか親政に踏み切らず、ただでさえ難しい母子関係は一層ねじれていきます。果たして太后と趙禎の間の溝はこの先どうなっていくのでしょうか。

【孤城閉-こじょうへい】(ネタバレあり)

第4話「己への罰」

趙禎は、遼の使節団について報告を行った程琳がかつて先帝の崩御直後に「武后臨朝図」を太后に献上していたことから、簒奪を唆す奸臣ではないかと憤る。王曽は、その当時の情勢から奸臣ではないと否定し、幼帝が傀儡で終わるかどうかは趙禎の成長次第なのだと諭し、「尚書」の「皋陶謨」に学ぶように導く。趙禎はことさらに慎重を求める内容に苛立つが、王曽は、聖君の慎重さは「仁」に由来すると説く。君主はその権力のために一言で民を幸福にも不幸にもできる、との言葉が趙禎の心に響く。
前回の最後の場面、趙禎は納得してなかったのですね。王曽の丸め込み方もさすがです

この二か月日照りが続き、応天府書院の書生たちが「陛下は一日一食にして雨乞いを」と噂するのを聞いた曹丹姝は「ただの人気取り」と批判するが、范仲淹は「陛下は御自分を罰しておられるだけだ」と諭す。晏殊は状元の王堯臣を応天府に伴うが、王堯臣は疫病予防と薬剤配布のため手助けの書生を何人か借りに来たのだった。范仲淹は趙禎の親政を奏上していたが、その声が届かず、晏殊にも諸大臣と連名での奏上を求める。曹丹姝は范仲淹の教えを理解し、王堯臣の手助けを申し出る。晏殊は彼女の優秀さが朝廷で役立たないのを惜しむ。
曹丹姝の優秀さがこの先どんな形で役に立っていくのでしょうか…

趙禎は韓琦から、范仲淹や滕宗諒の親政を求める奏状を中書省が差し止めていることを聞き、見舞いの名目で太后に会いに行く。太后は趙禎の成長を誉め、帰ろうとする趙禎に「海宝寺で祈る中、皇家の行いに関し悟ることはあったか」と尋ねると、趙禎は「ご先祖の霊はすべてお見通し」だと皮肉にもとれる言葉で返す。太后は任守忠を呼んで、李蘭恵への贈り物を届けて「陛下は英明にして慈悲深く、最高の皇帝」だと伝えさせる。
「宋の国と趙家」に対しては恥じる点はないけど、色々思うところはあるのでしょう

朝廷では旱魃が問題になる。太后は「天災は政の緩み」だと自分の責任だと語るが、王曽はそれに反論し責任は臣下にあると言う。そこで趙禎は「これが天の戒めならばどうこたえるべきか」と問い、玉座を出て「共に手を携えて国のために励み、天に応えよう」との演説に賛同の声が相次ぐ。太后は無表情に「何よりである」と答える。しばらくして恵みの雨に人々は沸き立つ。太后は趙禎が先祖への感謝ではなく奏状を読んでいると聞いて不満げだが「太后が晩年を楽しまれるよう、これまで以上に政に励む」と趙禎が語っていたと聞く。
趙禎が前面に出てくることは、太后にとってはやはり面白くなさそうですよね

朝堂で真っ先に趙禎に同意した張知白が、帰宅後病に倒れる。趙禎は「無理せず隠居すべき」と言うが、張茂則は「無理をおして張知白が賛同したのは、太后の強権への牽制」だと説明する。任守忠の見舞いには辞任を申し出、後任には呂夷簡が推挙される。さらに張知白は晏殊の帰京を促す奏上を行ったというので、趙禎は喜びに笑みを浮かべる。
張茂則のアシストが明君を作るのですね。張知白の最後のお仕事お疲れ様です…

晏殊と范仲淹は趙禎の親政に期待し、太后の輔政を評価しつつも、長期介入は礼に合わず潮時だと語り合う。范仲淹が富弼の文について絶賛するのを聞き、晏殊は読書好きの娘・清素の婿として考えていることを打ち明ける。
晏清素は男装女子の曹丹姝と気が合いそうな娘さんですね♪

開封に戻ってきた曹丹姝は、実家に帰れば嫁ぐまで家から出られないからと、弟・曹佾が帰宅を促すのも聞かず清風楼に立ち寄る。声をかけてきた店員は、あの砂糖漬けの梁家の長男・梁元生だった。曹丹姝はここ一年開封が皇帝の「新仁政」で活気を見せていると聞き、店に掛けられている趙禎の肖像画に見入る。
梁家の息子が無事でよかった。他の家族は無事なのでしょうか?

清風楼と趙禎の物語は劇になっており、聖旨で見てくるようにと命じられた韓琦は、自分の見せ場で席を立つ。事実とは異なり趙禎が主役で韓琦は脇役になっていたが、韓琦は気にせず、劇によって新法が順調にいけばと思う。曹丹姝は帰宅後、皇帝人形を相手に劇の台詞を繰り返し「もし男であれば必ずや朝廷にはせ参じた」と思う。
曹丹姝にとって趙禎は推しになったのですね。人形はどこに売っていたのかな?

趙禎のもとに張知白の訃報が伝えられる。太后の見舞いの際に晏殊の帰京を訴えたため、太后は中書省に論議を命じたという。趙禎は喜びを表に出さず、今年の新茶を晏殊と共に味わえる喜びを思う。やがて帰京した晏殊は趙禎の成長を喜び「政治の中心を徳に置けば、民はおのずからついてくる」と語る。
晏殊が応天府に飛ばされたのは、まだ子役時代でした。ずっと新茶を贈っていたのですね

曹丹姝は毛嫌いしていた宮中行きを自ら願い出て不思議がられる。曹丹姝の許婚は仙人志望で、なんとか解消できないかと考えていた。母の面子のため宮中では完璧な令嬢を演じるつもりだが、太后に名門の令嬢だと知られても仕官させてもらえない、とぼやく…
推し活のためなら宮中にも行きますよね!しかし仙人志望の婚約者とは…?

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第5話「首席の条件」

曹丹姝たちは太后の招待で、養蚕と桑の栽培を学ぶため宮中に赴く。そこにちょうど趙禎の輿が通りかかり、一行に目を留めて声をかけたため、曹丹姝は憧れの皇帝の姿にときめく。
苗心禾が一緒に輿に乗っていましたね。でも趙禎は美人に目をつけて声かけたような…

国士監では科挙の省試が行われ「司空による地図の管理」について出題されていた。試験官の晏殊に、出題に疑問ありとする受験生が現れる。その受験生・欧陽修によると、出典は周の司空を指していたが、司空が専門職になったのは漢からであり、どちらを論じればいいのかというのだ。実は出題の周と漢の指定については、晏殊がわざと矛盾を設定していたのだが、欧陽修がただ一人それを見抜いた。趙禎は優秀な人材の登用に手ごたえを感じる。
わざと設定していたからいいのですが、そうでなかったら面倒臭い受験生ですよね

欧陽修もまた自分の試験に手ごたえを感じ、衣館で一番高い衣を奮発する。店の主人が「もし状元になれば銭を返して、さらに多くの衣を贈る」と約束したため、欧陽修は上機嫌で「状元袍」(状元の衣)と一筆残す。省試で1位になった若い才能に太后も注目するが、欧陽修詞の内容や妓楼通いに懸念を示す。太后の「軽薄で淫ら」との評価はやがて趙禎の耳に入り困惑するが、そうとは知らず欧陽修は仲間の王拱寿と状元袍を奪い合っていた。
人格評価も重要だと前もって知らせておけば、科挙受験生は妓楼通いも慎んだのでは…

最終選抜の殿試が行われ、晏殊は欧陽修の論文を絶賛するが、太后の意を受けている呂夷簡は批判する。太后の批判が頭にある趙禎は寒門出身で若い王拱寿の論文を評価し、王拱寿が1位、王曽が推薦した劉沆が2位に。晏殊は趙禎の変化に戸惑うが、張茂則から太后が欧陽修の人柄を懸念した話を教えられ、己の浮かれを反省し、欧陽修を14位にすることに。
14位って、これはまた落としましたね~!そんな適当に選ぶものなのですね

趙禎は今年の科挙の結果について太后に報告し、欧陽修が品性に欠けるため状元に選ばず、若いながら出自に抗い天下の模範となった王拱寿を選び、「拱辰」という名を授けることにしたと語る。太后は趙禎が「晏殊が選んだのではなく己で選んだ」とわかると納得する。
「己で選んだのだな?」の太后の視線が怖いです。まだまだ手綱を緩める気はなさそう

王拱寿に「今年の状元・王拱辰殿に薛家からお呼びだ」と仲間たちが冷やかしてくるが、事情が分からない王拱寿は「状元?王拱辰とは誰だ」と疑いつつ出かけていく。欧陽修は殿試の結果を知り、自分が書いた「状元袍」の書を見て皮肉に思う。そこに王拱寿が薛家の婿にと接待され泥酔して戻ってくるが、欧陽修は婿取りの風潮に逆らい友人の胥学士の娘を娶るという。酔いつぶれた王拱寿に、欧陽修は状元袍をかけてやる。
欧陽修は意外と骨のある男ですね。結果の原因に気付くといいのですが…

曹丹姝たちは名門の令嬢たちと会を開いていたが、薛家の姉妹・清如と玉湖が来ていない。清如の妹・薛幼渓によると、父の薛奎が王拱辰を清如の婿にと目論んでいるらしい。曹丹姝は友人の杜有蘅の見目の良い想い人・蘇子美のことをからかい、自分の許婚は仙人の修行をしているのだと語る。晏殊の娘・晏清素は破談を勧めるが、親に逆らえないのだという。曹丹姝の「好きな殿方には嫁げない」とぼやく言葉を令嬢たちは聞き逃さないが、ごまかして「手の届かないお天道様」に例えられた当の趙禎は、苗心禾との距離が近づいていた。
晏清素と曹丹姝は仲良しでしたね!令嬢たちの裏朝廷のようなサロンですね♪

明道元年、太后のもとに早馬が李蘭恵の危篤を伝える。太后は李氏の宸妃昇格を起草させ、趙禎に危篤を伝えるよう命じるが、元旦の大朝会には自分は出席せず、趙禎一人で執り行うように伝えさせる。趙禎の苦悩を知った苗心禾はそばについていたいと太后に申し出るが、「今日側にいても、生涯共に過ごす覚悟は?」と突き付けられ言葉を失う。伝言を聞いた趙禎は母への思いに苦しみながら、自分自身に皇帝の責任を言い聞かせ、大朝会へ向かう。
母の死に目か大朝会かを選ばせるという、太后が趙禎に課した最大の試練ですね…

大朝会は粛々と進められるが、玉座の趙禎は心ここにあらず、目の前にいる八大王を見て、彼がかつて告げた秘密が頭を回っていた。その後趙禎は水亭で誰も寄せ付けず、近寄ろうとした楊懐敏に花瓶を投げつけて怪我をさせたという。様子を見に行こうとする苗心禾に、太后は「生涯共に過ごす覚悟」を問いただすが、苗心禾はただ趙禎が心配だった。水亭での李蘭恵と趙禎の思い出を聞いて、苗心禾は趙禎に嫁ぐ覚悟を決めたと太后に告げる。この宮中でわびしく過ごす女子の一人になるのだ。
多分苗心禾は、太后の言う「覚悟」は十分に理解できていないのだと思いますけどね~

水亭に駆け付けた苗心禾は趙禎に抱き着き、趙禎はその優しさにつらい気持ちを委ねる。その頃許氏は太后に苗心禾の後宮入りに反対の意思を示すが、「あの子は自分で決めたのだ」と言われ消沈する。趙禎は抑えてきた本音を苗心禾に吐露する。心も体も冷え切った趙禎を苗心禾は必死に温めようとするが、趙禎は水亭の思い出の中に母の姿が存在しないことに打ちのめされ、その慰めを苗心禾に求める。翌朝共に目覚めた趙禎に、苗心禾は「あなたの妻になって支え、奪い合わない」と言い、趙禎は「永遠に家族だ」と囁く。
苗心禾と趙禎の思いに温度差を感じますが、それが皇帝の後宮に入るという事…

曹丹姝の母は花嫁の迎えに代理をよこすという李植に苛立つが、曹丹姝は婚儀を予定通り進めようとしていた。割り切った様子の娘に曹夫人は心配になるが、書院で晏殊や范仲淹に「責任感を持て」と教えられたせいだろうと、曹丹姝はサッパリと笑う…
そんな風に開き直って結婚してしまっていいのでしょうか?

第6話「2人の母」

曹家では嫁入りの準備が進められていた。花婿の李植当人は迎えに来ず、まだ幼い弟が代理によこされたということで曹夫人は不満げだが、曹丹姝は開き直った笑顔だ。
こんな男と結婚したら、一生苦労する羽目になりそうですよね。逃げて正解!

呂夷簡は宸妃(李蘭恵)の葬儀をどうするのかを太后に尋ねようとするが、任守忠によると「先帝の妃嬪の一人」の扱いで、西華門から送り出すのは不吉だというので、壁に穴を開けて棺を出すのだという。呂夷簡はあまりの非礼に憤り、太后に「太后の一族である劉氏の将来に関わる問題だ」と直訴する。
さすがに壁に穴を開けるというのは、皇帝の生母でない妃嬪でも酷いと思います…

曹丹姝が寝室で待っていると、花婿の李植が無理やり連れてこられる。李植が「妻など要らない」と言って怯えるのを見て、曹丹姝は離縁状を書かせる。
いきなり寝室でしたが、この二人「三拝」はしなかったのでしょうか?それも代理?

趙禎は、これまでの親不孝に加えまともな葬儀も出せないことで、自分は何もできないのかと晏殊に怒りをぶつける。太后は呂夷簡が「このことで陛下が劉一族を滅ぼしかねない」と訴えたことで、母子の絆がこの程度で揺らぐはずがないと信じようとする。それでも呂夷簡が「陛下の慚愧を怨恨に変えてはならない」との必死の訴えに心が動く。
これまで築いてきた母子の情があっても、壁に穴はそれを壊すのに十分ですよね~

張茂則は宸妃のお世話をしていた盛ばあやを皇陵から皇宮へ送っていたが、馬車の車輪が壊れて休憩をとることに。そこに花嫁姿の曹丹姝が、馬車で皇宮近くの自宅まで送って欲しいと頼んできたため、思わず見とれる。曹丹姝は金の簪を馬車代に支払う。
曹丹姝はいつもの調子で馬車に直接飛び乗ろうとしましたよね!注目の的なのに♪

晏殊は趙禎に、呂夷簡の説得のかいがあって宸妃を手厚く葬るという太后の決定を伝える。嘉慶院に安置し朝議を三日間取りやめたのち正式に洪福院に埋葬、三代に封号という内容に、ようやく趙禎は安堵する。洪福院に詣でた趙禎は、皇陵に遣わした張茂則から最後は突然で残す言葉もなかったと聞き、ようやく母への思いに区切りをつける。
せめて一目、最後に一言何かあったら、趙禎の気持ちはまた違ったのでしょうか

朝堂では新たな騒動が勃発する。太后が2月に行う祭祀について、自分の礼服を「袞衣」に訂正したというのだ。規則違反だと異議が出されるが、太后は耳を貸そうとせず、薛奎が決死の覚悟で「太后はどんな身分でご先祖や先帝に対面されるのか」と尋ねる事態になり、趙禎は異変を感じてその場をとりなす。
これは「私、龍袍着るんで」と宣言した感じでしょうか、そりゃ揉めますよね…

趙禎が太后の医療記録を取り寄せると、病状は重くなり強い薬も効かなくなっていたため、晏殊に相談し協力を求める。官吏たちも太后の件に頭を悩ませ、陛下が不孝者になるか礼儀に背くかの選択に困惑していた。趙禎は重臣を集めて太后の「袞衣」の希望をかなえるための協議を行い、太后は病で、長年の補佐の功績を祖先と先帝に報告するため反対したくないのだと語る。そこで反対の声が出る前に晏殊は賛成の声をあげて「袞衣の様式を変えればいい」と提案する。呂夷簡も賛同し、実現のための具体策が提示されていく。
趙禎はこの件で臣下の信頼を得て、問題解決のレベルが上がりましたね

清風楼。「袞衣」に反対で四度も奏状を出している富弼が不満げに、韓琦相手に自説を語る。清風楼自慢の酒は、太后のための恩赦のせいで売り切れになり、店員は陛下が親孝行だと絶賛する。そこで韓琦が「袞衣」について話を振ると、「母親が病気になれば息子は要求に応じるもの、ただの礼服ですよ」と問題にせず、富弼は民の思わぬ反応に憮然とする。
4話で范仲淹と晏殊の会話で出てきた富弼ですが、結局晏殊の婿になるのでしょうか

趙禎は喘息の発作に苦しむ太后に寄り添い、侍女たちを下がらせて自ら世話をする。そんな中、恩赦になった顔ぶれがかつて太后と権力争いをした者たちだったため、夏竦は陛下が長年の恩讐をかくも見事に解くとはと驚く。趙禎は孝を借り、己の威厳を示したのだ。太后は趙禎に「回復して欲しいのか?」と突き付ける。恨みの本心を隠して耐え続けた趙禎の本音を太后はすべて見抜いていたが、趙禎は「回復を望みます」と答え、太后がぶつけてきた怒りを全て受け止める。二人はようやく母子として向き合うことができたのだ。
太后の方こそ、趙禎のすべてを理解してずっと耐えてきたのかもしれませんね…

祖廟での祭祀にあたり、礼官は太后が袞衣をまとうことに同意するが、十二章紋のうち二章を外すなどの改変を行った。明道二年。太后は声も出せない状態に。袞衣を脱ごうとするので、趙禎は大臣たちの注進に応じて皇后の衣に着替えさせ、太后は薨去する。趙禎はひとり玉座に座り、「太后様の意見は?太后様はそれでよろしいですか?」と、これまで何度も繰り返してきた言葉を口にする。しかし隣には応える姿はもうない…
この趙禎の大きな喪失を埋められるものは、一体何になるのでしょうか

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4~6話の感想

場面と場面の転換の間に、つなぎで街の雑踏や宮中生活が挿入されているのが実に心憎い演出になっていますね。ストーリーとは関係がないモチーフに宋の人々の息遣いが感じられて、一層画面がリアルに感じられます。

今回、趙禎は二人の母を失います。長年求めて得られなかった母という存在と、長年重く感じてきた太后とを亡くし、おそらく今後大きな喪失感に苦しむことに。最後まで太后への気兼ねで会うことすらできなかった生母は、その距離感ゆえに趙禎の脳内で聖母化していった感じで、少しでも交流を持たせておけば、太后もあそこまで苦しまずに済んだのではと思うのですが、最初の時点で色々と間違ってしまったのかもしれませんね。
それにしても、「袞衣」にこだわった太后の本音はどの辺にあったのでしょう。自分に感謝のない趙家と家臣への意地なのか、老いの衰えなのか、それとも明君としての判断を試し続けた趙禎への課題だったのでしょうか。

太后は終始「自分で考えて決断する」ということを重視し、趙禎にそれを教えようとする姿勢を見せてきたように思います。その「自分で考えて決断する」を課せられたのは苗心禾も同じでしたが、「六郎兄さん」のままでいた方が苗心禾にとっては幸せだったのではないでしょうか。それでも太后のお気に入りで、中途半端な立ち位置で食事を差し入れてベタベタされるのは、後宮の女たちにとってはたまったものではなかったでしょうね。

そして並行して描かれている趙禎を想う曹丹姝の成長する姿ですが、彼女は女として生きることがままならない宋の時代において、かなり型やぶりの個性の持ち主です。ここから彼女が趙禎を愛し、趙禎と出会ってどんな生き方をしていくのか、何か心配ではありますが、曹丹姝の幸せを見守っていきたいですね♪

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この記事を書いた人

ご訪問くださりありがとうございます!中国ドラマ.com編集長のクルミットです!普段から韓国ドラマを見ていましたが、ふとしたきっかけで中国ドラマを視聴ときにスケールが大きに驚き、中国ドラマ、台湾ドラマにもハマりました(笑)子育て真っ最中ですが、読んでくださる方に伝わりやすい文章を心がけていますので、良かったらご覧になってくださいね♪よろしくお願いします!

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