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クルミットです♪
第19話は、怒涛の展開が続きました。
花静の陰謀が明るみに出て、林婉が倒れる――悲しみと怒りが渦巻く重い回です。
花芷にとって“大切な人を失う痛み”と“守り抜く覚悟”が交錯する、涙なしでは見られない一話でした。
それでは第19話を一緒に見ていきましょう!
惜花芷 第19話のあらすじ
前回、花芷の肚兜を盗もうとした秦姨娘が捕まりましたが、その背後にはなんと花静の指示があったと判明します。
秦姨娘は涙ながらに「花静に命じられた」と告白し、すべてを語りました。
花静の狙いは、通じた相手を花芷に仕立て上げ、彼女の名誉を貶めること。
花静の嫉妬心が、もはや理性を失っていました。
話を聞いた花芷は驚きつつも冷静に状況を整理します。
秦姨娘を責めることなく、「この件は決して外へ漏らしてはならない」と下僕たちに命じ、二夫人に知られぬよう配慮しました。
花芷の判断はいつも賢く、優しさの中に凛とした強さがありますね。
その後、花芷は秦姨娘から経緯を詳しく聞き出し、彼女が誰かに脅されていたことを知ります。
そして花芷は一計を案じ、秦姨娘に「金を持って一緒に逃げよう」と楊掌柜に手紙を書かせました。
金に目がくらんだ楊掌柜は、指定の場所に現れたところを現行犯で捕らえられます。
花芷が少し脅すと、すぐに真相を白状。
なんと、宋成祖の家で営む薬舗で花静が春薬を入手していたことが発覚します。
この行為は大清律で厳禁とされており、花芷はすぐさま役所に報告。
その結果、官府が薬舗を封鎖しました。
この報せを聞いた宋成祖は激怒し、花静を容赦なく殴りつけます。
息子は母が打たれるのを黙って見ているだけ――その冷たい視線に、花静はさらに花芷への憎しみを募らせていきました。
悪意が自分に返ってくる因果応報。けれど、その憎しみを手放せない花静の姿は痛々しくもありました。
花静は憤りのまま林婉のもとへ押しかけ、花芷を中傷します。
林婉は体調が悪く、花芷も気を遣って秦姨娘の件を報告していませんでした。
しかし花静はそんなことお構いなしに、事実を歪めてすべてを暴露。
自分の罪は隠し、花芷だけを悪者に仕立てたのです。
林婉は花芷の清らかな人柄を誰より知っているため、信じようとしません。
すると花静は逆上し、罵詈雑言を浴びせ、挙げ句の果てには花屹正と林婉をも呪うような言葉を口にします。
怒りと悲しみが入り混じる中、林婉は吐血して倒れてしまいました。
医師の診断は「天命尽き、薬石効なし」。
芍薬は涙ながらに「どんな手を尽くしても助けられなかった」と謝り、花芷も絶句します。
林婉は臨終の間際、花芷を呼び寄せ、花家の方印を託しました。
「この印は花家の魂。いつか祖父たちを赎い、花家を取り戻してほしい」――そう語る林婉に、花芷は涙が止まりません。
“花家を再興する”という約束。亡き祖母の願いが花芷の背中を押す瞬間でした。
林婉が息を引き取り、花家には深い悲しみが訪れます。
花芷は泣く間もなく、葬儀の手配に奔走しました。
その夜、芍薬が階段に座って泣いていると、二夫人がやってきて静かに彼女の肩に外套をかけました。
冷たくなった指先を握りながら、「お前のせいじゃない」と優しく言う二夫人の姿が心に沁みます。
翌日、葬儀の日。
花家の者たちは喪服に身を包み、静かに弔いの刻を迎えます。
秦姨娘も現れ、棺の前で泣き崩れ「奥様、どうかお許しください」と謝罪しました。
沈淇は林婉に最後の別れを告げるため、帳房から香奠を借りて葬儀に駆けつけます。
しかしその行動に怒った沈父は「花家と縁を切れ」と迫り、親子の縁は完全に断たれてしまいました。
花芷はすべてを整え、滞りなく葬儀を終えます。
けれど来客はほとんどなく、花家の没落を象徴するような静けさ。
そんな中、迎春が知らせに走ります――沈淇が来た、と。
沈淇は花府の門をくぐり、花芷の前に香を供え、静かに語ります。
「花家が没する前、私は世の冷たさを知らなかった。人の心がこれほどまでに薄情だとは。」
沈淇の言葉が、花家の現状を象徴していましたね。
そこへ太后が姿を現します。
花家の誰もが驚き、慌てて出迎える中、太后はゆっくりと棺の前に進み、涙ながらに「婉妹妹……何年ぶりかしら、まさかこんな形で再会するなんて」と言葉を詰まらせました。
長年の友情と別れの重さ――太后の涙が、この物語全体の深さを一段と引き立てていました。
惜花芷 第19話の感想まとめ
第19話はまさに「失う痛みと立ち上がる決意」の物語でした。
林婉を失った悲しみは計り知れませんが、その遺志を胸に、花芷はもう涙に沈むだけの少女ではいられません。
一方の花静は、自らの悪意で破滅の道を歩み始め、家族の中で完全に孤立していきます。
花芷の“赎い”への誓いが、この作品の新たな転機を感じさせました。
林婉の遺した方印が、次にどんな運命を呼び寄せるのか――
次回も見逃せません。
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