ご訪問くださりありがとうございます!
クルミットです♪
第29話は、まさに怒涛の展開!
宪王の謀反、花府の焼失、そして六皇子の運命が明かされる衝撃の回です。
どんな絶望の中でも決して折れない花芷の強さと、顧晏惜の誠実な愛が静かに胸を打ちます。
それでは第29話を一緒に見ていきましょう!
惜花芷 第29話のあらすじ
棠溪楼での対峙の続き。
顧晏惜の「拿下!」の一声で七宿衛が一斉に動き、宪王を壁際へと追い詰めます。
顧晏惜は花芷を安全な場所へ逃がし、扉を閉めて単身で宪王と対峙。
その間に花芷は棠溪楼の客人たちを外へ避難させました。
しかし窓から宪王の増援が乱入し、激しい乱戦に。
混乱の中、机の下に隠れていた六皇子が転倒し、人々の前に姿を現してしまいます。
顧晏惜は即座に彼を庇いますが、宪王はその隙に逃亡。
六皇子も恐怖でその場を離れ、花芷は逃げる彼を見つけて再び追いかけ、厨房に隠れます。
そこへ魏内侍が現れ、逃げ場を失った花芷は袖箭を放ち――魏内侍はその場で絶命。
顧晏惜が駆けつけ、陳情に花芷と六皇子の護送を命じました。
命懸けの脱出、そして花芷の決断力。恐怖の中でも冷静さを失わない姿が印象的でした。
六皇子は花芷に、宮中での出来事を語ります。
「黒衣の者が陛下を刺そうとしていた……」
花芷はすぐに顧晏惜へ知らせを託し、陳情が急報。
顧晏惜は宪王の包囲を終えると同時に、馬を飛ばして宮中へ――。
医官たちに命じて顧成焘の衣を脱がせ、全身を調べさせます。
しかし、どこにも針の痕跡が見当たらない。
焦る顧晏惜の目が頭部に止まり、髪を分けると――頭頂部に細い銀針が刺さっていました。
針を抜くと同時に顧成焘がゆっくりと目を開き、長い昏睡からついに覚醒。
その頃、街では宪王の部下が花府を襲撃。
魏内侍の死に逆上した彼らは屋敷に火を放ち、花家は一夜にして灰燼に。
泣き崩れる夫人たちを前に、花芷は静かに立ち尽くし、
「人が無事なら、それでいい」とだけ呟きました。
焼け落ちた家を前に涙を見せない花芷――彼女の強さが痛いほど美しい。
白掌柜の提案で、花家一行は一時的に棠溪楼の雅間へ避難。
瓦礫の中を歩いていた花芷は、灰の中から小さな金銀の塊を拾い上げ、
「これがあれば、またやり直せる」と前を向きました。
白掌柜は打擂で敗れたにもかかわらず、花芷に招かれ棠溪楼の共同経営者となります。
再出発の準備が進む一方、夏金娥は花芷に顧晏惜の正体を尋ね、
花芷は迷わず答えました。
「彼は七宿司の司使よ。」
顧成焘は目覚めると、宪王を牢へ呼び出し、
「お前の罪は父兄の恩を裏切ること」と冷たく告げます。
毒酒を賜るも、宪王はなお抵抗し、最後の力で酒壺の破片を掴み自害。
顧晏惜はその最期を見届け、静かに目を閉じました。
顧成焘は息子に命じます。
「宪王の党羽を一人残らず洗い出せ。」
顧晏惜は「必ず」と答え、七宿司総動員の調査を開始します。
数日後、花芷と白铭夏の新たな酒楼「止名楼」が開業。
その賑わいの中に、顧晏惜が姿を見せました。
「北地から戻っても、すぐ顔を見せられずすまなかった。」
顧晏惜の手には包帯が巻かれています。
花芷はその手をそっと撫で、「あなたの方が傷だらけじゃない」と微笑みました。
「六皇子はどうするの?」という花芷の問いに、顧晏惜は目を伏せます。
花芷は夫人たちを集め、「阿捡と呼んでいたあの子、ただ者ではないわ」と話しました。
彼の正体を知らない夫人たちも、母としてその境遇に胸を痛め、
「この子は花家で守りましょう」と一致。
こうして六皇子は“止名楼の少年”として、花家に匿われることになりました。
一方、顧成焘は宪王の遺言を思い出しながら、ひとり玉座の階段に座り込んでいました。
そこへ顧晏惜が現れ、父を止名楼へ案内します。
「気晴らしに、あの店を見てください。」
止名楼に入った顧成焘は、まさかの人物を目にして愕然。
給仕として現れたのは――六皇子。
顧成焘は驚きと怒りで震え、「上へ料理を運べ」と命じます。
六皇子が豆角の皿を持って部屋に入ると、そこには父・顧成焘の姿が。
恐怖のあまり「助けて!」と叫ぶ六皇子を、長青が押さえつけました。
顧成焘は低く言います。
「お前にもう“皇子”の名は要らぬ。」
そして顧晏惜の匕首を取り出し、六皇子の額を浅く切り裂きました。
「玉碟には、もうお前の名前はない。」
あまりに非情な父の宣告。六皇子の涙が胸に刺さりました。
その夜、顧成焘は顧晏惜を呼び出し、
「褒美を取らせる」と告げます。
しかし顧晏惜は跪き、「花家の旧宅をお返しください」と願い出ました。
顧成焘は黙って頷きます。
数日後、花家一同が焼け跡に戻ると、門の前には新しい扁額が。
焦げ跡は残っていても、門は再び開かれていました。
夫人たちは感極まり、涙を流します。
「帰ってこられたのね……」
花芷も静かに門を見上げ、心の中で祖母・林婉に語りかけました。
失っても、また築けばいい。――これが花芷の強さ。
惜花芷 第29話の感想まとめ
第29話は、破壊と再生の象徴のような回でした。
家を焼かれても涙を見せず、人の命を守ることを優先する花芷の姿に心を打たれます。
顧晏惜もまた、愛する人と家族のために権力の渦中で静かに戦う姿が印象的でした。
そして、六皇子の物語が本格的に動き出しましたね。
父に存在を否定されながらも、花家という“もう一つの家”を得た少年――
この温もりが今後の希望の光になっていくのだと思います。
焼け跡から始まる新しい物語。
再び立ち上がった花芷と顧晏惜、そして花家の未来に期待が膨らむ第29話でした。
コメント