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クルミットです♪
第29話は、正直に言って感情が追いつきませんでした。
忘れて、思い出して、また忘れて。
それでも手を伸ばす――
こんなにも残酷で、こんなにも優しい愛の描き方があるのかと、胸がぎゅっとなります。
それでは第29話を一緒に見ていきましょう!
恋狐妖伝 29話のあらすじ
東方月初は、堪えきれない思いを胸に、塗山紅紅へ問いかけます。
なぜ自分を忘れたのか。
なぜ、何もなかったように振る舞えるのか。
その問いは、紅紅の心を確かに揺らしました。
けれど、どれだけ思い返そうとしても、
彼という存在だけが、どうしても思い出せない。
もしかして――
情種を祭る前に、彼女が恋をしていた相手は、
自分だったのではないか。
答えに辿り着きかけたその時、
塗山雅雅が月初を呼び止め、すべてを打ち明けます。
「紅紅は情種を祭って石姬を封じた。もう一度恋をしたら、死ぬ」
胸を打ち抜くような真実。
けれど月初は、少しも引きません。
彼女の心に自分がいた。
それが分かっただけで、もう十分だった。
自分が死んでも、彼女の心が生きるなら構わない
そんな覚悟を、月初は迷いなく抱いていました。
一方、塗山容容は顔如山のもとを訪れます。
彼もまた、塗山紅紅の願いを知り、
「二人にとっての救い」を探していました。
紅紅には、ある考えがありました。
完全ではなくても、
誰かを犠牲にしない道。
容容は不安を抱えながらも、
その想いを月初に伝えます。
顔如山は月初に導かれ、
律箋文のもとへ向かいます。
彼女は約束通り、俗世を離れ、
静かに彼を待っていました。
顔如山が告げたのは、
「忘れてほしい」という残酷な願い。
けれど律箋文は、きっぱりと拒みます。
自分の感情は、自分で決める。
二人は抱き合い、
忘我の口づけを交わします。
次の瞬間――
顔如山の姿は消えていました。
彼は極寒の地で百年を過ごし、
彼女を遠くから見守る道を選んだのです。
たとえ、自分を忘れられても。
しかし実は、
律箋文は本当に忘れてなどいませんでした。
彼女が見せた新しい縁も、結婚も、
すべては幻術。
忘れることより、愛する権利を失うほうが怖かった
その秘密を守ったのは、
塗山紅紅でした。
律箋文と顔如山の揺るがぬ想いを見て、
紅紅はようやく気づきます。
忘れることこそが、
一番残酷なのかもしれない、と。
紅紅は月初の手を取ります。
過去は思い出せなくてもいい。
これから、また恋をすればいい。
忘れても、また好きになればいい
二人は、今この瞬間から始めることを選びます。
しかし――
その幸せは、長くは続きませんでした。
紅紅は再び月初を忘れ、
手に書いた「月初」の文字も、静かに消えていきます。
冷たい表情で立ち去る紅紅を見て、
月初はすべてを悟ります。
そして、最後の選択へ。
塗山雅雅が語った方法。
心を裂き、
情種を凝結する。
もし、いつか紅紅が月初を愛さなくなったら、
今度は月初の心が枯れて死ぬ。
それでも――
月初は迷いませんでした。
彼は心を差し出します。
そうすれば、
紅紅はもう二度と忘れない。
荒れ果てていた紅紅の心に、
再び命が戻ります。
彼女は、
確かに月初の声を聞きました。
恋狐妖伝 29話の感想まとめ
第29話は、
愛が記憶を超える瞬間を描いた回でした。
忘れても、
裏切られても、
それでも選び続ける。
ここまで来ると、恋というより信仰に近い
東方月初の選択は、
正しいかどうかなんて、もう関係ありません。
それでも彼は、
「愛する」ことから逃げなかった。
塗山紅紅もまた、
恐怖と責任の中で、
初めて自分の幸せを掴みに行きました。
何度忘れても、
何度でも恋をする。
この二人の関係は、
もはや悲恋でも、運命でもなく、
意志そのものだと感じます。
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